Core i5 10400F のメリットデメリットを検証|評価・レビューしてみた

作成日時: 2020-06-17 16:36:07、更新日時: 2021-10-20 18:44:19

Core i5 10400F のどういった点で良い点・悪い点があるCPUなのかについてわかりやすくレビューしてみました。どれくらい使い勝手が優れているかについて検証していきます。

評価のサマリー
評価の比較
評価項目点数
使いやすさ77/100
機能性100/100
CPU性能45/100
総合評価54.6/100

Core i5 10400Fは、Comet LakeシリーズのCPUで、LGA1200という形状のソケットに対応しています。このCPUのTDPは65Wで、通常利用時の最大周波数は2.9GHz、ブースト時の最大周波数は4.3GHzです。また、三次キャッシュに対応し、三次キャッシュの容量は12MBです。コア数は6コアで、マルチスレッドにも対応しており、スレッド数は12スレッドです。

このCPUの大きな特徴は、マルチスレッドに対応していることです。つまり、1つのコアで複数のスレッドを処理できますので、効率の良い処理が可能です。例えば、同時に動作している複数のアプリケーションをスムーズに処理することができます。また、三次キャッシュの容量が大きいため、データの転送速度も高速で、処理のスピードが速いことも特徴です。

しかし、このCPUの最大周波数は4.3GHzと比較的低めであるため、処理速度が必要な場合には、4.3GHz以上のCPUを選択した方が良いかもしれません。

総合的に考えると、Core i5 10400Fは、マルチスレッドに対応していることや三次キャッシュの容量が大きいことから、高い処理能力を持っているCPUだと言えます。ただし、最大周波数が比較的低めであるため、処理速度が必要な場合には慎重に選択する必要があります。

Core i5 10400F を選ぶべき3つの理由

  • TDPは小さい
    (526位/2005製品)
  • 三次キャッシュに対応している
  • マルチスレッドに対応している

よく注目される点から Core i5 10400F を評価する

Core i5 10400F の基本情報について評価

TDPについて

TDPが小さいCPUは消費電力が少なくなるので、電力を節約できる点で使い勝手が良いです。特に放熱量が少ないのでパソコンを小型化するといったようなときにおススメです。

「Core i5 10400F」のTDPは65Wです。標準的なCPUと比べてこのCPUの放熱量はやや小さいと言えるでしょう。またこの商品は稼働中のパソコンを冷却できる点で良いです。消費電力が少ないので充電出来ない環境でも長時間使用するときに「Core i5 10400F」は比較的向いています。そのためTDPという観点から選ぶ場合において「Core i5 10400F」は候補の一つに挙がるでしょう。普通に使う分には問題ないですが、もう少し小さい放熱量のCPUもあるため決定的といえるほどではありません。

TDP評価
Core i5 10400F65W76/100

Core i5 10400F のCPU性能について評価

通常利用時の最大周波数について

通常利用時の最大周波数が高いCPUはデータの処理が速く、ゲームなどでのパフォーマンスをよくすることができる点で優れています。例えばゲームなどの高速な処理が必要な作業をするといったときに向いています。

通常利用時の最大周波数について「Core i5 10400F」は2.9GHzです。これは一般的なCPUと比べるとほとんど同じくらいと言えるでしょう。通常利用時の最大周波数という観点で見る場合「Core i5 10400F」はおすすめできないです。

通常利用時の最大周波数評価
Core i5 10400F2.9GHz34/100

ブースト時の最大周波数について

ブースト時の最大周波数が高いCPUは急に負荷が上がるゲームなどでも処理が遅れる事なく動作できる点で優れています。特に高負荷のゲームで多数のオブジェクトを表示するのに向いています。

「Core i5 10400F」のブースト時の最大周波数は4.3GHzです。これは標準的なCPUと比較して比較的高いクロック数でしょう。またこの商品は最大負荷時により高い性能を発揮できる点でよいです。自動的な判断で動作周波数を上げて作業を高速処理したい場合に「Core i5 10400F」は多少向いています。そのためブースト時の最大周波数という観点で選ぶなら「Core i5 10400F」は候補の一つになるでしょう。通常利用であれば十分ですが、もう少し高いクロック数のCPUもあるため決め手になるほどではありません。

ブースト時の最大周波数評価
Core i5 10400F4.3GHz67/100

三次キャッシュ対応について

三次キャッシュに対応しているCPUはデータ処理の過程で、二次キャッシュ以上にデータを保持できる点で使い勝手が良いです。例えば処理が効率的に素早く目的のデータへアクセスするといった場合で重宝します。

「Core i5 10400F」は三次キャッシュに対応しているCPUです。そのため製品価格を抑えてCPUのパフォーマンスをアップさせることができる点で秀でています。データ量の大きいゲームを安定してプレイするなら「Core i5 10400F」はおすすめです。

三次キャッシュについて

三次キャッシュが多いCPUは一次キャッシュや2次キャッシュで処理できないような沢山のデータのメモリを処理することができる点で使い勝手が良いです。例えばメインメモリより高速なキャッシュを使って、同時に複数の作業を行う際も素早く処理するのに向いています。

三次キャッシュについて「Core i5 10400F」は12MBです。一般的なCPUとくらべてこのCPUのキャッシュ容量はほとんど同じくらいと言えます。二次キャッシュの不足を補い速度低下を起こさず利用したい場合でも通常なら「Core i5 10400F」でもおそらく十分です。通常利用であればあまり困らないくらいのもののため「Core i5 10400F」が特段とまでは言えないでしょう。強いこだわりがある人には不十分である可能性があり、もうワンランク上を考えることをお勧めします。

三次キャッシュ評価
Core i5 10400F12MB50/100

コア数について

コア数が多いCPUは複数のアプリケーションを同時に処理できる点で使い勝手が良いです。例えば同時に作業できる数が多く快適に操作するといったようなときで役立ちます。

コア数について「Core i5 10400F」は6コアです。平均的なCPUと比べてこのCPUのコア数はやや多いと言えるでしょう。コア数という点で見る場合において「Core i5 10400F」は選択肢に入ってこないでしょう。

コア数評価
Core i5 10400F6コア50/100

マルチスレッド対応について

マルチスレッドに対応しているCPUは複数の処理を並行して実行できる点で優れています。特に複数の作業でも重くならずに処理するといったようなときに最適です。

「Core i5 10400F」はマルチスレッドに対応しているCPUです。そのため仕事を複数同時処理することができる為、処理時間を短縮することができる点で秀でています。複数のアプリケーションを同時にストレスなく実行するのに「Core i5 10400F」はオススメです。

スレッド数について

スレッド数が多いCPUは同時に複数の作業を処理効率を上げることができる点で使い勝手が良いです。例えばパソコンの複数の処理を効率的に並行実施するようなときで役に立ちます。

スレッド数について「Core i5 10400F」は12スレッドです。一般的なCPUと比べるとこのCPUのスレッド数は同程度と言えます。同時にこなすことができる動作の数を増加させるので、たくさんのアプリを起動したい場合でも通常であれば「Core i5 10400F」を選んでもおそらく十分と言えます。通常利用であればあまり問題なく使えるくらいのモノであるため特別に優秀とまでは言えないでしょう。全くストレスを感じたくない人や玄人にとっては不十分である可能性が高く、一つ上を検討した方がいいのかもしれません。

スレッド数評価
Core i5 10400F12スレッド48/100

Core i5 10400F の詳細情報

Core i5 10400F
画像Core i5 10400F
シリーズ名Comet Lake
ソケットの形状LGA1200
TDP65W
通常利用時の最大周波数2.9GHz
ブースト時の最大周波数4.3GHz
三次キャッシュ対応
三次キャッシュ12MB
コア数6コア
マルチスレッド対応
スレッド数12スレッド

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Core i9 10900

TDP:65W, 通常利用時の最大周波数:2.8GHz, ブースト時の最大周波数:5.2GHz, 三次キャッシュ:20MB, コア数:10コア, スレッド数:20スレッド

Core i3 10100

TDP:65W, 通常利用時の最大周波数:3.6GHz, ブースト時の最大周波数:4.3GHz, 三次キャッシュ:6MB, コア数:4コア, スレッド数:8スレッド

Core i5 10600KF

TDP:125W, 通常利用時の最大周波数:4.1GHz, ブースト時の最大周波数:4.8GHz, 三次キャッシュ:12MB, コア数:6コア, スレッド数:12スレッド

Core i5 10600K

TDP:125W, 通常利用時の最大周波数:4.1GHz, ブースト時の最大周波数:4.8GHz, 三次キャッシュ:12MB, コア数:6コア, スレッド数:12スレッド

Pentium Gold G6400

TDP:58W, 通常利用時の最大周波数:4GHz, 三次キャッシュ:4MB, コア数:2コア, スレッド数:4スレッド

Core i3 10300

TDP:65W, 通常利用時の最大周波数:3.7GHz, ブースト時の最大周波数:4.4GHz, 三次キャッシュ:8MB, コア数:4コア, スレッド数:8スレッド

Core i7 10700F

TDP:65W, 通常利用時の最大周波数:2.9GHz, ブースト時の最大周波数:4.8GHz, 三次キャッシュ:16MB, コア数:8コア, スレッド数:16スレッド

Core i7 10700KF

TDP:125W, 通常利用時の最大周波数:3.8GHz, ブースト時の最大周波数:5.1GHz, 三次キャッシュ:16MB, コア数:8コア, スレッド数:16スレッド

Core i9 10900F

TDP:65W, 通常利用時の最大周波数:2.8GHz, ブースト時の最大周波数:5.2GHz, 三次キャッシュ:20MB, コア数:10コア, スレッド数:20スレッド, バススピード:8GT/s, 対応最大メモリー:128GB, TCase:100℃

Core i7 6800K

TDP:140W, 通常利用時の最大周波数:3.4GHz, ブースト時の最大周波数:3.6GHz, 三次キャッシュ:15MB, コア数:6コア, スレッド数:12スレッド

Core i7 6900K

TDP:140W, 通常利用時の最大周波数:3.2GHz, ブースト時の最大周波数:3.7GHz, 三次キャッシュ:20MB, コア数:8コア, スレッド数:16スレッド

Core i9 10900KF

TDP:125W, 通常利用時の最大周波数:3.7GHz, ブースト時の最大周波数:5.3GHz, 三次キャッシュ:20MB, コア数:10コア, スレッド数:20スレッド

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Core i5 10400F の仕様・スペックを競合製品と比較

総合評価

画像製品名評価比較したときのおススメ度総合評価

Core i5 10400F

54.6-TDP:65W, 通常利用時の最大周波数:2.9GHz, ブースト時の最大周波数:4.3GHz, 三次キャッシュ:12MB, コア数:6コア, スレッド数:12スレッド

Core i5 9400F

44.6TDP:65W, 通常利用時の最大周波数:2.9GHz, ブースト時の最大周波数:4.1GHz, 三次キャッシュ:9MB, コア数:6コア, スレッド数:6スレッド

Core i5 9600K

47.5TDP:95W, 通常利用時の最大周波数:3.7GHz, ブースト時の最大周波数:4.6GHz, 三次キャッシュ:9MB, コア数:6コア, スレッド数:6スレッド

Core i5 9400

44.6TDP:65W, 通常利用時の最大周波数:2.9GHz, ブースト時の最大周波数:4.1GHz, 三次キャッシュ:9MB, コア数:6コア, スレッド数:6スレッド

Core i5 9600KF

47.5TDP:95W, 通常利用時の最大周波数:3.7GHz, ブースト時の最大周波数:4.6GHz, 三次キャッシュ:9MB, コア数:6コア, スレッド数:6スレッド

Core i5 8400

43.6TDP:65W, 通常利用時の最大周波数:2.8GHz, ブースト時の最大周波数:4GHz, 三次キャッシュ:9MB, コア数:6コア, スレッド数:6スレッド

Core i5 8500

45.3TDP:65W, 通常利用時の最大周波数:3GHz, ブースト時の最大周波数:4.1GHz, 三次キャッシュ:9MB, コア数:6コア, スレッド数:6スレッド

Core i5 9500F

47.0TDP:65W, 通常利用時の最大周波数:3GHz, ブースト時の最大周波数:4.4GHz, 三次キャッシュ:9MB, コア数:6コア, スレッド数:6スレッド

定格周波数

画像製品名評価比較したときのおススメ度定格周波数

Core i5 10400F

34.7-通常利用時の最大周波数:2.9GHz

Core i5 9400F

58.0通常利用時の最大周波数:2.9GHz

Core i5 9600K

84.0通常利用時の最大周波数:3.7GHz

Core i5 9400

58.0通常利用時の最大周波数:2.9GHz

Core i5 9600KF

84.0通常利用時の最大周波数:3.7GHz

Core i5 8400

54.7通常利用時の最大周波数:2.8GHz

Core i5 8500

62.0通常利用時の最大周波数:3GHz

Core i5 9500F

62.0通常利用時の最大周波数:3GHz

ブースト時の周波数

画像製品名評価比較したときのおススメ度ブースト時の周波数

Core i5 10400F

67.0-ブースト時の最大周波数:4.3GHz

Core i5 9400F

58.0ブースト時の最大周波数:4.1GHz

Core i5 9600K

74.0ブースト時の最大周波数:4.6GHz

Core i5 9400

58.0ブースト時の最大周波数:4.1GHz

Core i5 9600KF

74.0ブースト時の最大周波数:4.6GHz

Core i5 8400

55.3ブースト時の最大周波数:4GHz

Core i5 8500

58.0ブースト時の最大周波数:4.1GHz

Core i5 9500F

68.7ブースト時の最大周波数:4.4GHz

二次キャッシュ

画像製品名評価比較したときのおススメ度二次キャッシュ

Core i5 10400F

0.0-

Core i5 12600KF

74.0二次キャッシュ:9MB

Core i5 12600K

74.0二次キャッシュ:9MB

三次キャッシュ

画像製品名評価比較したときのおススメ度三次キャッシュ

Core i5 10400F

50.3-三次キャッシュ:12MB

Core i5 9400F

28.2三次キャッシュ:9MB

Core i5 9600K

28.2三次キャッシュ:9MB

Core i5 9400

28.2三次キャッシュ:9MB

Core i5 9600KF

28.2三次キャッシュ:9MB

Core i5 8400

28.2三次キャッシュ:9MB

Core i5 8500

28.2三次キャッシュ:9MB

Core i5 9500F

28.2三次キャッシュ:9MB

スレッド数

画像製品名評価比較したときのおススメ度スレッド数

Core i5 10400F

48.8-スレッド数:12スレッド

Core i5 9400F

26.0スレッド数:6スレッド

Core i5 9600K

26.0スレッド数:6スレッド

Core i5 9400

26.0スレッド数:6スレッド

Core i5 9600KF

26.0スレッド数:6スレッド

Core i5 8400

26.0スレッド数:6スレッド

Core i5 8500

26.0スレッド数:6スレッド

Core i5 9500F

26.0スレッド数:6スレッド

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