インテル Xeon W-2123 と インテル Xeon E5-1620 の違いや差は?選ぶならどちらがおすすめ?
作成日時: 2021-10-17 18:36:37、更新日時: 2021-10-20 22:49:51
「インテル Xeon W-2123」と「インテル Xeon E5-1620」の違いについて評価・検証してみました。どのような面で異なるのでしょうか?「インテル Xeon E5-1620」と「インテル Xeon W-2123」のどっちを選んだらいいのか検討している人におススメです。
インテル Xeon E5-1620 | インテル Xeon W-2123 | |||
総合評価: | 2.1 (総合: 675位) | 2.2 (総合: 667位) | ||
TDP | 1.4 130W | 1.6 120W | ||
通常利用時の最大周波数 | 4.0 3.6GHz | 4.0 3.6GHz | ||
ブースト時の最大周波数 | 1.8 3.8GHz | 2.0 3.9GHz | ||
三次キャッシュ | 2.2 10MB | 1.8 8MB | ||
コア数 | 1.8 4コア | 1.8 4コア | ||
スレッド数 | 1.7 8スレッド | 1.7 8スレッド | ||
「インテル Xeon E5-1620」と「インテル Xeon W-2123」を徹底比較する
CPU性能について「インテル Xeon E5-1620」と「インテル Xeon W-2123」を比較
通常利用時の最大周波数について
通常利用時の最大周波数が高いCPUは高速に演算処理できるため、一度に多くの処理を実行可能な点で優れています。例えば複雑な処理を頻繁に行うような作業をするといったケースにおすすめです。
通常利用時の最大周波数について「インテル Xeon W-2123」と「インテル Xeon E5-1620」を比較すると「インテル Xeon W-2123」は3.6GHzに対して「インテル Xeon E5-1620」は3.6GHzです。「インテル Xeon W-2123」の定格クロック数は「インテル Xeon E5-1620」と同じくらいです。定格周波数ランキングで見てみると2150製品中「インテル Xeon E5-1620」は255位で「インテル Xeon W-2123」は254位です。ほとんど差は無いと言えます。
感覚的にわかるほどの差はありません。ほかの角度で決めるほうがよさそうです。
ブースト時の最大周波数について
ブースト時の最大周波数が高いCPUは3Dゲームなどで高い処理能力を維持できる点で使い勝手が良いです。例えば動画のエンコードなど、CPU負荷の高い作業をするようなときにおすすめです。
ブースト時の最大周波数を「インテル Xeon W-2123」と「インテル Xeon E5-1620」を比較すると「インテル Xeon W-2123」は3.9GHzで「インテル Xeon E5-1620」は3.8GHzです。「インテル Xeon W-2123」も「インテル Xeon E5-1620」も同じくらいのクロック数です。ブースト時のクロック数ランキングで見てみると727製品中「インテル Xeon E5-1620」は402位で「インテル Xeon W-2123」は366位です。ほとんど差は無いと言えます。
体感できるほどの違いは無いです。別の角度から比較するほうがいいでしょう。
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三次キャッシュ対応について
三次キャッシュに対応しているCPUはそれぞれのデータを階層別で管理することで処理能力を上げることができる点で優れています。例えばデータを階層別で管理できるのでメインメモリの処理を速くするようなときで役に立ちます。
「インテル Xeon W-2123」も「インテル Xeon E5-1620」も三次キャッシュに対応しているCPUです。そのため多くの中間情報を高速に引き出せるので素早く処理できる点で優れています。どちらも膨大なデータを高速に処理するのに向いています。
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三次キャッシュについて
三次キャッシュが多いCPUはパソコンの速度を著しく低下させずに使用できる点で使い勝手が良いです。特に頻繁にメインメモリにアクセスしてパソコンの動作が遅くならないようにするようなときで役に立ちます。
三次キャッシュを比較すると「インテル Xeon E5-1620」は10MBで「インテル Xeon W-2123」は8MBです。「インテル Xeon E5-1620」のキャッシュ容量の方が「インテル Xeon W-2123」よりも多少多いです。三次キャッシュ容量の多さランキングで見てみると1194製品中「インテル Xeon E5-1620」は546位で「インテル Xeon W-2123」は585位です。ほとんど差は無いと言えます。
「インテル Xeon E5-1620」は中間の計算結果を多く待避出来るので、複雑な計算をより早くできる点で「インテル Xeon W-2123」よりも無難と言えるでしょう。しかしながらよりCPUのポテンシャルを引き出して快適に使用する場合でも基本的にどちらを選んでも大したことはないくらいの差だと思います。数値としては「インテル Xeon E5-1620」の方が多いですが通常利用において気にするほどの違いはほぼないでしょう。
コア数について
コア数が多いCPUは同時に複数の作業を処理効率を上げることができ、より多くのアプリケーションを同時に実行できる点で秀でています。例えば複数の動作を同時処理するような場合におススメです。
コア数について「インテル Xeon W-2123」と「インテル Xeon E5-1620」を比較すると「インテル Xeon W-2123」は4コアであり「インテル Xeon E5-1620」は4コアです。コア数について「インテル Xeon E5-1620」も「インテル Xeon W-2123」もほとんど同じと言えます。コア数の多さランキングで見てみると2152製品中「インテル Xeon E5-1620」は926位で「インテル Xeon W-2123」は914位です。ほとんど差は無いと言えます。
体感できるほどの差は無いです。他の視点から見て選択する方がよいでしょう。
スレッド数について
スレッド数が多いCPUは複数のアプリケーションを同時に処理できる点で秀でています。例えば同時に複数の処理をするような場合に向いています。
スレッド数を「インテル Xeon E5-1620」と「インテル Xeon W-2123」を比較すると「インテル Xeon E5-1620」は8スレッドに対して「インテル Xeon W-2123」は8スレッドです。「インテル Xeon E5-1620」も「インテル Xeon W-2123」も同程度のスレッド数です。スレッド数の多さランキングで見てみると804製品中「インテル Xeon E5-1620」は505位で「インテル Xeon W-2123」は500位です。ほとんど差は無いと言えます。
実用上の差はありません。ほかの視点で決めるほうがいいでしょう。
基本情報について「インテル Xeon E5-1620」と「インテル Xeon W-2123」を比較
TDPについて
TDPが小さいCPUは発熱が少ないのでノートパソコンなどで使用できる点で優れています。例えば冷却性能が低い小型PCケースに搭載するようなケースで重宝します。
TDPについて比べると「インテル Xeon W-2123」は120Wであり「インテル Xeon E5-1620」は130Wです。TDPという角度において「インテル Xeon W-2123」は「インテル Xeon E5-1620」と比較してどちらかといえば小さいです。最大放熱量の小ささランキングで見てみると2005製品中「インテル Xeon E5-1620」は1745位で「インテル Xeon W-2123」は1606位です。ほとんど差は無いと言えます。
CPU自体の発熱を少なくできる点で「インテル Xeon W-2123」の方が多少良いといえなくもありません。熱の放散を抑えることができるため、冷却機構を小型化して本体をスリム化したり、モバイルで利用する場合でも実用上の違いはほぼ無いと思います。あえて決めるなら「インテル Xeon E5-1620」より「インテル Xeon W-2123」ですが、基本的には気にするほどの差はほとんどありません。
「インテル Xeon E5-1620」と「インテル Xeon W-2123」の違いを表で比較する
インテル Xeon E5-1620 | インテル Xeon W-2123 | |
画像 | ||
シリーズ名 | - | Skylake-W |
ソケットの形状 | LGA2011 | LGA2066 |
TDP | 130W | 120W |
通常利用時の最大周波数 | 3.6GHz | 3.6GHz |
ブースト時の最大周波数 | 3.8GHz | 3.9GHz |
三次キャッシュ対応 | ○ | ○ |
三次キャッシュ | 10MB | 8MB |
コア数 | 4コア | 4コア |
マルチスレッド対応 | - | ○ |
スレッド数 | 8スレッド | 8スレッド |
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