Ryzen 9 3900X と Core i7 7700K を比べてどちらの評価が良いか。重要な特徴を幅広くまとめてみました

作成日時: 2020-03-20 16:34:09

Core i7 7700KRyzen 9 3900X
Core i7 7700KRyzen 9 3900X

「Ryzen 9 3900X」と「Core i7 7700K」を比較したときの違いや差について評価/比較。何がどういう点で違うのでしょうか。重要な観点から詳しく解説比較。

Core i7 7700KRyzen 9 3900X
Core i7 7700KRyzen 9 3900X
総合評価:

56.9/100

(総合: 288位)

80.3/100

(総合: 17位)

TDP
52/100
42/100
通常利用時の最大周波数
98/100
97/100
ブースト時の最大周波数
84/100
97/100
三次キャッシュ
35/100
97/100
コア数
35/100
75/100
スレッド数
34/100
72/100

Ryzen 9 3900X と比較して Core i7 7700K を選ぶメリット

    -

Core i7 7700K と比較して Ryzen 9 3900X を選ぶメリット

  • ブースト時の周波数

    84.9点(4.5GHz) vs 97.7点(4.6GHz)

  • 三次キャッシュ

    35.4点(8MB) vs 97.9点(64MB)

  • コア数

    35.2点(4コア) vs 75.2点(12コア)

  • スレッド数

    34.7点(8スレッド) vs 72.8点(24スレッド)

  • 二次キャッシュ対応

「Core i7 7700K」と「Ryzen 9 3900X」を徹底比較する

CPU性能について「Core i7 7700K」と「Ryzen 9 3900X」を比較

通常利用時の最大周波数について

通常利用時の最大周波数が高いCPUは高速に演算処理できるため、一度に多くの処理を実行可能な点で優れています。例えば複雑な処理を頻繁に行うような作業をするといったケースにおすすめです。

通常利用時の最大周波数について「Core i7 7700K」と「Ryzen 9 3900X」を比較すると「Core i7 7700K」は4.2GHzに対して「Ryzen 9 3900X」は3.8GHzです。「Core i7 7700K」の定格クロック数は「Ryzen 9 3900X」と同じくらいです。定格周波数ランキングで見てみると2150製品中「Core i7 7700K」は17位で「Ryzen 9 3900X」は78位です。ほとんど差は無いと言えます。

感覚的にわかるほどの差はありません。ほかの角度で決めるほうがよさそうです。

通常利用時の最大周波数評価
Core i7 7700K
4.2GHz98/100
Ryzen 9 3900X
3.8GHz97/100

ブースト時の最大周波数について

ブースト時の最大周波数が高いCPUは3Dゲームなどで高い処理能力を維持できる点で使い勝手が良いです。例えば動画のエンコードなど、CPU負荷の高い作業をするようなときにおすすめです。

ブースト時のクロック数ランキングで見てみると727製品中「Core i7 7700K」は184位で「Ryzen 9 3900X」は136位です。ほとんど差は無いと言えます。

パソコンの処理速度を上げることができる点で「Ryzen 9 3900X」の方が「Core i7 7700K」よりも秀でています。消費電力や発熱を維持したまま処理速度をアップするのに「Ryzen 9 3900X」はとても適しています。実際に利用する上で「Ryzen 9 3900X」と「Core i7 7700K」の実用上の違いはかなり大きいです。「Ryzen 9 3900X」にする上で主な判断材料の一つとなると思います。

ブースト時の最大周波数評価
Core i7 7700K
4.5GHz84/100
Ryzen 9 3900X
4.6GHz97/100

三次キャッシュ対応について

三次キャッシュに対応しているCPUはそれぞれのデータを階層別で管理することで処理能力を上げることができる点で優れています。例えばデータを階層別で管理できるのでメインメモリの処理を速くするようなときで役に立ちます。

「Ryzen 9 3900X」も「Core i7 7700K」も三次キャッシュに対応しているCPUです。そのため多くの中間情報を高速に引き出せるので素早く処理できる点で優れています。どちらも膨大なデータを高速に処理するのに向いています。

三次キャッシュについて

三次キャッシュが多いCPUはパソコンの速度を著しく低下させずに使用できる点で使い勝手が良いです。特に頻繁にメインメモリにアクセスしてパソコンの動作が遅くならないようにするようなときで役に立ちます。

三次キャッシュについて「Ryzen 9 3900X」と「Core i7 7700K」を比べると「Ryzen 9 3900X」は64MBに対して「Core i7 7700K」は8MBです。56MBもの差があります。三次キャッシュという視点において「Ryzen 9 3900X」は「Core i7 7700K」より非常に多いキャッシュ容量です。三次キャッシュ容量の多さランキングで比べると全1194製品中「Ryzen 9 3900X」は61位であるのに対し「Core i7 7700K」は614位で、CPUの中ではケタ違いな差があると言えそうです。

「Ryzen 9 3900X」はRAMのアクセスや消費量を減らすことができため、パフォーマンス全体を向上させることができる点で「Core i7 7700K」よりも秀でているでしょう。「Ryzen 9 3900X」はよりCPUのポテンシャルを引き出して快適に使用するのにかなり向いています。実際に使う場面で「Core i7 7700K」と比べて「Ryzen 9 3900X」は遥かに秀でていると言えます。「Ryzen 9 3900X」にする上で主な理由の一つになります。

三次キャッシュ評価
Core i7 7700K
8MB35/100
Ryzen 9 3900X
64MB97/100

コア数について

コア数が多いCPUは同時に複数の作業を処理効率を上げることができ、より多くのアプリケーションを同時に実行できる点で秀でています。例えば複数の動作を同時処理するような場合におススメです。

コア数について比べると「Core i7 7700K」は4コアに対して「Ryzen 9 3900X」は12コアです。8コアの違いがあります。「Core i7 7700K」より「Ryzen 9 3900X」の方がとてもコア数が多いです。コア数の多さランキングで比べると2152製品の中で「Ryzen 9 3900X」は211位で「Core i7 7700K」は668位なのでCPUの中では差はかなり大きいと言えます。

一つのタスクについて並列で処理することで高速で処理したり、多くのタスクを同時に実行出来る点で「Ryzen 9 3900X」の方が秀でていると言えます。「Ryzen 9 3900X」は複数の動画のエンコードのような作業をするのにかなりオススメです。実際に使う場面で「Core i7 7700K」と「Ryzen 9 3900X」の体感値としての差は遥かに大きいです。「Ryzen 9 3900X」を選ぶための一つの重要な決め手となると思います。

コア数評価
Core i7 7700K
4コア35/100
Ryzen 9 3900X
12コア75/100

マルチスレッド対応について

マルチスレッドに対応しているCPUは複数同時処理で作業できる点で優れています。例えばパソコンの複数の処理を効率的に並行実施するといったようなケースで役立ちます。

「Ryzen 9 3900X」も「Core i7 7700K」もマルチスレッドに対応しているCPUです。そのため同時実行可能な仕事が多くできる点で秀でています。どちらも複数の作業を処理効率を保ちながら同時進行するのに適しています。

スレッド数について

スレッド数が多いCPUは複数のアプリケーションを同時に処理できる点で秀でています。例えば同時に複数の処理をするような場合に向いています。

スレッド数について「Core i7 7700K」と「Ryzen 9 3900X」を比べると「Core i7 7700K」は8スレッドであり「Ryzen 9 3900X」は24スレッドです。16スレッドもの差があります。「Core i7 7700K」と比べて「Ryzen 9 3900X」は非常に多いです。スレッド数の多さランキングで比べると全804製品中「Ryzen 9 3900X」は179位であるのに対し「Core i7 7700K」は437位で、CPUの中ではケタ違いな差があると言えそうです。

待ち時間・バッファーが多いタスクを同時に実行する際に効率的に処理できる点で「Ryzen 9 3900X」の方が優れているでしょう。「Ryzen 9 3900X」は複数のアプリケーションを同時にストレスなく実行するのに非常におすすめです。実際に使うことを想定したとき「Core i7 7700K」と比べて「Ryzen 9 3900X」はとても優れていると言えます。「Ryzen 9 3900X」を選ぶ主な判断材料の一つになります。

スレッド数評価
Core i7 7700K
8スレッド34/100
Ryzen 9 3900X
24スレッド72/100

基本情報について「Core i7 7700K」と「Ryzen 9 3900X」を比較

TDPについて

TDPが小さいCPUは発熱が少ないのでノートパソコンなどで使用できる点で優れています。例えば冷却性能が低い小型PCケースに搭載するようなケースで重宝します。

TDPについて比べると「Core i7 7700K」は91Wに対して「Ryzen 9 3900X」は105Wです。14Wの差があります。「Core i7 7700K」の放熱量は「Ryzen 9 3900X」に比べて比較的小さいです。最大放熱量の小ささランキングで比較すると全2005製品のなかで「Core i7 7700K」は1186位で「Ryzen 9 3900X」は1475位なので、大きく違うとまでは言えないもののそれなりの差はあります。

CPU自体の発熱を少なくできる点で「Core i7 7700K」の方が良いです。「Core i7 7700K」は熱の放散を抑えることができるため、冷却機構を小型化して本体をスリム化したり、モバイルで利用するのにややおすすめです。実際の利用を想定したとき「Core i7 7700K」と「Ryzen 9 3900X」の体感上の違いはどちらかといえば大きいです。「Core i7 7700K」は「Ryzen 9 3900X」よりいいでしょう。ただ決定的といえるくらいの差はないです。

TDP評価
Core i7 7700K
91W52/100
Ryzen 9 3900X
105W42/100

「Core i7 7700K」と「Ryzen 9 3900X」の違いを表で比較する

Core i7 7700KRyzen 9 3900X
画像Core i7 7700KRyzen 9 3900X
シリーズ名Kaby Lake-S -
内蔵グラフィックスIntel HD Graphics 630 -
ソケットの形状LGA1151Socket AM4
TDP91W105W
通常利用時の最大周波数4.2GHz3.8GHz
ブースト時の最大周波数4.5GHz4.6GHz
二次キャッシュ対応 -
二次キャッシュ - 6MB
三次キャッシュ対応
三次キャッシュ8MB64MB
コア数4コア12コア
マルチスレッド対応
スレッド数8スレッド24スレッド

類似のCPUを探す

他のCPUと比較する

価格をチェック

類似のCPUを探す

他のCPUと比較する

価格をチェック

価格をチェックする

お探しの情報は見つかりましたか?性能や機能名などのキーワードで検索することでさらに詳しい情報を知ることができます。

Core i7 7700K の関連記事
Ryzen 9 3900X の関連記事

Core i7 7700K と評価が同程度のCPUを探す

Core i9 9960X

TDP:165W, 通常利用時の最大周波数:3.1GHz, ブースト時の最大周波数:4.4GHz, 三次キャッシュ:22MB, コア数:16コア, スレッド数:32スレッド

Core i7 8700K

TDP:95W, 通常利用時の最大周波数:3.7GHz, ブースト時の最大周波数:4.7GHz, 三次キャッシュ:12MB, コア数:6コア, スレッド数:12スレッド

Core i5 8500

TDP:65W, 通常利用時の最大周波数:3GHz, ブースト時の最大周波数:4.1GHz, 三次キャッシュ:9MB, コア数:6コア, スレッド数:6スレッド

Core i5 9500F

TDP:65W, 通常利用時の最大周波数:3GHz, ブースト時の最大周波数:4.4GHz, 三次キャッシュ:9MB, コア数:6コア, スレッド数:6スレッド

Core i5 6500

TDP:65W, 通常利用時の最大周波数:3.2GHz, ブースト時の最大周波数:3.6GHz, 三次キャッシュ:6MB, コア数:4コア, スレッド数:4スレッド

Xeon Silver 4210

TDP:85W, 通常利用時の最大周波数:2.2GHz, ブースト時の最大周波数:3.2GHz, 三次キャッシュ:14MB, コア数:10コア, スレッド数:20スレッド

Core i9 9940X

TDP:165W, 通常利用時の最大周波数:3.3GHz, ブースト時の最大周波数:4.4GHz, 三次キャッシュ:19MB, コア数:14コア, スレッド数:28スレッド

Core i7 7700

TDP:65W, 通常利用時の最大周波数:3.6GHz, ブースト時の最大周波数:4.2GHz, 三次キャッシュ:8MB, コア数:4コア, スレッド数:8スレッド

Xeon Platinum 8180

TDP:205W, 通常利用時の最大周波数:2.5GHz, ブースト時の最大周波数:3.8GHz, 三次キャッシュ:38MB, コア数:28コア, スレッド数:56スレッド

Ryzen 3 2200G

TDP:65W, 通常利用時の最大周波数:3.5GHz, ブースト時の最大周波数:3.7GHz, 二次キャッシュ:2MB, 三次キャッシュ:4MB, コア数:4コア, スレッド数:4スレッド

もっと見る ▼

Core i7 7700K の関連記事
Ryzen 9 3900X の関連記事

Ryzen 9 3900X と評価が同程度のCPUを探す

Ryzen 7 3700X

TDP:65W, 通常利用時の最大周波数:3.6GHz, ブースト時の最大周波数:4.4GHz, 二次キャッシュ:4MB, 三次キャッシュ:32MB, コア数:8コア, スレッド数:16スレッド

Ryzen 5 3600

TDP:65W, 通常利用時の最大周波数:3.6GHz, ブースト時の最大周波数:4.2GHz, 二次キャッシュ:3MB, 三次キャッシュ:32MB, コア数:6コア, スレッド数:12スレッド

Ryzen 5 2600

TDP:65W, 通常利用時の最大周波数:3.4GHz, ブースト時の最大周波数:3.9GHz, 二次キャッシュ:3MB, 三次キャッシュ:16MB, コア数:6コア, スレッド数:12スレッド

Ryzen 9 3950X

TDP:105W, 通常利用時の最大周波数:3.5GHz, ブースト時の最大周波数:4.7GHz, 二次キャッシュ:8MB, 三次キャッシュ:64MB, コア数:16コア, スレッド数:32スレッド

Core i5 9400F

TDP:65W, 通常利用時の最大周波数:2.9GHz, ブースト時の最大周波数:4.1GHz, 三次キャッシュ:9MB, コア数:6コア, スレッド数:6スレッド

Core i9 9900K

TDP:95W, 通常利用時の最大周波数:3.6GHz, ブースト時の最大周波数:5GHz, 三次キャッシュ:16MB, コア数:8コア, スレッド数:16スレッド

Core i5 9600K

TDP:95W, 通常利用時の最大周波数:3.7GHz, ブースト時の最大周波数:4.6GHz, 三次キャッシュ:9MB, コア数:6コア, スレッド数:6スレッド

Core i7 9700K

TDP:95W, 通常利用時の最大周波数:3.6GHz, ブースト時の最大周波数:4.9GHz, 三次キャッシュ:12MB, コア数:8コア, スレッド数:8スレッド

Core i3 9100F

TDP:65W, 通常利用時の最大周波数:3.6GHz, ブースト時の最大周波数:4.2GHz, 三次キャッシュ:6MB, コア数:4コア, スレッド数:4スレッド

Ryzen 5 3400G

TDP:65W, 通常利用時の最大周波数:3.7GHz, ブースト時の最大周波数:4.2GHz, 二次キャッシュ:2MB, 三次キャッシュ:4MB, コア数:4コア, スレッド数:8スレッド

Core i5 9400

TDP:65W, 通常利用時の最大周波数:2.9GHz, ブースト時の最大周波数:4.1GHz, 三次キャッシュ:9MB, コア数:6コア, スレッド数:6スレッド

Core i9 10980XE Extreme Edition

TDP:165W, 通常利用時の最大周波数:3GHz, ブースト時の最大周波数:4.8GHz, 三次キャッシュ:24MB, コア数:18コア, スレッド数:36スレッド

もっと見る ▼

CPUランキング

カテゴリ一覧

人気CPU

関連人気記事

新着情報