Core i7 8700 と Core i5 9500F の違いや差は?選ぶならどちらがおすすめ?
作成日時: 2020-03-20 19:53:46、更新日時: 2021-10-20 22:31:13
「Core i7 8700」と「Core i5 9500F」を比較したときの違いや差について評価/比較。何がどういう点で違うのでしょうか。重要な観点から詳しく解説比較。
Core i5 9500F | Core i7 8700 | |||
総合評価: | 51.1/100 (総合: 328位) | 62.4/100 (総合: 161位) | ||
TDP | 76/100 | 76/100 | ||
通常利用時の最大周波数 | 39/100 | 50/100 | ||
ブースト時の最大周波数 | 75/100 | 97/100 | ||
三次キャッシュ | 39/100 | 50/100 | ||
コア数 | 50/100 | 50/100 | ||
スレッド数 | 24/100 | 48/100 | ||
Core i5 9500Fは、Coffee Lake RefreshシリーズのCPUであり、LGA1151形状のソケットに対応しています。TDPは65Wで、通常利用時の最大周波数は3GHzであり、ブースト時の最大周波数は4.4GHzです。また、このCPUは三次キャッシュに対応しており、9MBの三次キャッシュを搭載しています。コア数は6コア、スレッド数は6スレッドとなります。
Core i7 8700は、Coffee Lake-SシリーズのCPUです。このCPUにはIntel UHD Graphics 630の内蔵グラフィックスが搭載されています。また、LGA1151形状のソケットに対応しており、TDPは65Wです。通常利用時の最大周波数は3.2GHzで、ブースト時の最大周波数は4.6GHzです。このCPUも三次キャッシュに対応しており、12MBの三次キャッシュを搭載しています。コア数は6コアで、マルチスレッドにも対応しており、スレッド数は12スレッドです。
Core i5 9500FとCore i7 8700の違いは、内蔵グラフィックスがあるかどうかと、スレッド数の多さにおいてです。前者は内蔵グラフィックスがなく、スレッド数も6スレッドに対して、後者は内蔵グラフィックスがあり、スレッド数も12スレッドとなっています。
しかしながら、Core i5 9500Fは、高速処理に必要な9MBの三次キャッシュに加え、最大4.4GHzのブースト周波数による高速処理に適しているといえます。一方、Core i7 8700は、内蔵グラフィックスがあり、よりオールラウンドに使用できるといえます。
全体として、両CPUともに基本スペックは似たようなものですが、どちらがより適しているかは使用目的によります。高速処理が必要な場合は、Core i5 9500Fがおすすめです。一方で、内蔵グラフィックスが必要な場合や、オールラウンドに使用したい場合は、Core i7 8700を選択するのが適切でしょう。
「Core i5 9500F」と「Core i7 8700」を徹底比較する
基本情報について「Core i5 9500F」と「Core i7 8700」を比較
TDPについて
TDPが小さいCPUは発熱が少ないのでノートパソコンなどで使用できる点で優れています。例えば冷却性能が低い小型PCケースに搭載するようなケースで重宝します。
TDPを「Core i5 9500F」と「Core i7 8700」を比べると「Core i5 9500F」は65Wに対して「Core i7 8700」は65Wです。「Core i7 8700」も「Core i5 9500F」も違いはほぼゼロと言えます。最大放熱量の小ささランキングで見てみると2005製品中「Core i5 9500F」は555位で「Core i7 8700」は497位です。ほとんど差は無いと言えます。
実用上の差はありません。ほかの観点から比較するほうがよいでしょう。
CPU性能について「Core i5 9500F」と「Core i7 8700」を比較
通常利用時の最大周波数について
通常利用時の最大周波数が高いCPUは高速に演算処理できるため、一度に多くの処理を実行可能な点で優れています。例えば複雑な処理を頻繁に行うような作業をするといったケースにおすすめです。
通常利用時の最大周波数について「Core i7 8700」と「Core i5 9500F」を比較すると「Core i7 8700」は3.2GHzに対して「Core i5 9500F」は3GHzです。0.2GHzの差があります。「Core i5 9500F」の定格クロック数と比べて「Core i7 8700」は比較的高いです。定格周波数ランキングで比較すると全2150製品のなかで「Core i7 8700」は561位で「Core i5 9500F」は779位なので、大きく違うとまでは言えないもののそれなりの差はあります。
データやアクセス処理を高速化できる点で「Core i5 9500F」より「Core i7 8700」の方がよいです。「Core i7 8700」は複数の作業、アプリケーションを同時に処理するのに比較的おススメです。実際に使う場面で「Core i7 8700」と「Core i5 9500F」の実用においての違いは比較的大きいです。「Core i7 8700」は「Core i5 9500F」よりいいですが決め手になるほどの差はないでしょう。
ブースト時の最大周波数について
ブースト時の最大周波数が高いCPUは3Dゲームなどで高い処理能力を維持できる点で使い勝手が良いです。例えば動画のエンコードなど、CPU負荷の高い作業をするようなときにおすすめです。
ブースト時の最大周波数について比べると「Core i5 9500F」は4.4GHzであり「Core i7 8700」は4.6GHzです。0.1GHzもの差があります。ブースト時の最大周波数という角度で見ると「Core i5 9500F」と比較して「Core i7 8700」は非常に高いです。ブースト時のクロック数ランキングで見てみると727製品中「Core i5 9500F」は215位で「Core i7 8700」は152位です。ほとんど差は無いと言えます。
パソコンの処理速度を上げることができる点で「Core i7 8700」の方が「Core i5 9500F」よりも秀でています。消費電力や発熱を維持したまま処理速度をアップするのに「Core i7 8700」はとても適しています。実際に利用する上で「Core i7 8700」と「Core i5 9500F」の実用上の違いはかなり大きいです。「Core i7 8700」にする上で主な判断材料の一つとなると思います。
三次キャッシュ対応について
三次キャッシュに対応しているCPUはそれぞれのデータを階層別で管理することで処理能力を上げることができる点で優れています。例えばデータを階層別で管理できるのでメインメモリの処理を速くするようなときで役に立ちます。
「Core i7 8700」も「Core i5 9500F」も三次キャッシュに対応しているCPUです。そのため多くの中間情報を高速に引き出せるので素早く処理できる点で優れています。どちらも膨大なデータを高速に処理するのに向いています。
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三次キャッシュについて
三次キャッシュが多いCPUはパソコンの速度を著しく低下させずに使用できる点で使い勝手が良いです。特に頻繁にメインメモリにアクセスしてパソコンの動作が遅くならないようにするようなときで役に立ちます。
三次キャッシュを比較すると「Core i7 8700」は12MBで「Core i5 9500F」は9MBです。「Core i7 8700」のキャッシュ容量の方が「Core i5 9500F」よりも多少多いです。三次キャッシュ容量の多さランキングで見てみると1194製品中「Core i5 9500F」は568位で「Core i7 8700」は462位です。ほとんど差は無いと言えます。
RAMのアクセスや消費量を減らすことができため、パフォーマンス全体を向上させることができる点で「Core i5 9500F」より「Core i7 8700」の方が無難でしょう。しかしながらよりCPUのポテンシャルを引き出して快適に使用する場合でも基本的にどちらを選んでも大したことはないくらいの差だと思います。数値としては「Core i7 8700」の方が多いですが通常利用において気にするほどの違いはほぼないでしょう。
コア数について
コア数が多いCPUは同時に複数の作業を処理効率を上げることができ、より多くのアプリケーションを同時に実行できる点で秀でています。例えば複数の動作を同時処理するような場合におススメです。
コア数について「Core i7 8700」と「Core i5 9500F」を比較すると「Core i7 8700」は6コアであり「Core i5 9500F」は6コアです。コア数について「Core i5 9500F」も「Core i7 8700」もほとんど同じと言えます。コア数の多さランキングで見てみると2152製品中「Core i5 9500F」は483位で「Core i7 8700」は450位です。ほとんど差は無いと言えます。
体感できるほどの差は無いです。他の視点から見て選択する方がよいでしょう。
スレッド数について
スレッド数が多いCPUは複数のアプリケーションを同時に処理できる点で秀でています。例えば同時に複数の処理をするような場合に向いています。
スレッド数について「Core i5 9500F」と「Core i7 8700」を比べると「Core i5 9500F」は6スレッドであり「Core i7 8700」は12スレッドです。6スレッドもの差があります。「Core i5 9500F」と比べて「Core i7 8700」は非常に多いです。スレッド数の多さランキングで比べると804製品の中で「Core i7 8700」は346位で「Core i5 9500F」は553位なのでCPUの中では差はかなり大きいと言えます。
待ち時間・バッファーが多いタスクを同時に実行する際に効率的に処理できる点で「Core i7 8700」の方が優れているでしょう。「Core i7 8700」は複数のアプリケーションを同時にストレスなく実行するのに非常におすすめです。実際に使うことを想定したとき「Core i5 9500F」と比べて「Core i7 8700」はとても優れていると言えます。「Core i7 8700」を選ぶ主な判断材料の一つになります。
「Core i5 9500F」と「Core i7 8700」の違いを表で比較する
Core i5 9500F | Core i7 8700 | |
画像 | ||
シリーズ名 | Coffee Lake Refresh | Coffee Lake-S |
内蔵グラフィックス | - | Intel UHD Graphics 630 |
ソケットの形状 | LGA1151 | LGA1151 |
TDP | 65W | 65W |
通常利用時の最大周波数 | 3GHz | 3.2GHz |
ブースト時の最大周波数 | 4.4GHz | 4.6GHz |
三次キャッシュ対応 | ○ | ○ |
三次キャッシュ | 9MB | 12MB |
コア数 | 6コア | 6コア |
マルチスレッド対応 | - | ○ |
スレッド数 | 6スレッド | 12スレッド |
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