Core i7 8700 と Core i5 9600 を詳しくレビュー。どちらが良いか詳細に検証

作成日時: 2020-03-20 21:12:30、更新日時: 2021-10-20 21:04:16

Core i7 8700Core i5 9600
Core i7 8700Core i5 9600

「Core i5 9600」と「Core i7 8700」の違いについて評価・検証してみました。どのような面で異なるのでしょうか?「Core i7 8700」と「Core i5 9600」のどっちを選んだらいいのか検討している人におススメです。

Core i7 8700Core i5 9600
Core i7 8700Core i5 9600
総合評価:
TDPrating-image3.8
65W
rating-image3.8
65W
通常利用時の最大周波数rating-image2.5
3.2GHz
rating-image2.2
3.1GHz
ブースト時の最大周波数rating-image4.9
4.6GHz
rating-image4.9
4.6GHz
三次キャッシュrating-image2.5
12MB
rating-image2.0
9MB
コア数rating-image2.5
6コア
rating-image2.5
6コア
スレッド数rating-image2.4
12スレッド
rating-image1.2
6スレッド

Core i7 8700は、インテルのCPUであり、シリーズ名はCoffee Lake-Sである。内蔵グラフィックスはIntel UHD Graphics 630であり、ソケットの形状はLGA1151である。TDPは65Wで、通常利用時の最大周波数は3.2GHzであるが、ブースト時の最大周波数は4.6GHzである。また、三次キャッシュ対応であり、三次キャッシュは12MBである。さらに、コア数は6コアであり、マルチスレッド対応であるため、スレッド数は12スレッドである。

Core i5 9600も同様にインテルのCPUであり、シリーズ名はCoffee Lakeである。内蔵グラフィックスはIntel UHD Graphics 630であり、ソケットの形状はLGA1151である。TDPは65Wで、通常利用時の最大周波数は3.1GHzであるが、ブースト時の最大周波数は4.6GHzである。三次キャッシュ対応であり、三次キャッシュは9MBである。コア数は6コアであるが、マルチスレッド非対応のため、スレッド数は6スレッドである。

Core i7 8700とCore i5 9600の比較をすると、Core i7 8700の方がスレッド数が12スレッドである点が特徴的である。これにより、Core i7 8700はマルチタスクやマルチスレッドを利用する際に威力を発揮することができる。また、三次キャッシュが12MBである点も、高速でデータを処理するために重要である。しかしながら、Core i7 8700とCore i5 9600のブースト時の最大周波数は同じであり、TDPも同じであるため、パフォーマンスの面では大きな差は見られない。

総合的に判断すると、Core i7 8700はマルチタスクやマルチスレッドを利用するユーザーにおすすめである。しかし、一方で性能面ではCore i5 9600との大きな差は見られないため、用途や予算に応じて選択することが重要である。

Core i5 9600 と比較して Core i7 8700 を選ぶメリット

  • 定格周波数

    50.8点(3.2GHz) vs 44.9点(3.1GHz)

  • 三次キャッシュ

    50.3点(12MB) vs 39.7点(9MB)

  • スレッド数

    48.8点(12スレッド) vs 24.7点(6スレッド)

  • マルチスレッド対応

Core i7 8700 と比較して Core i5 9600 を選ぶメリット

    -

「Core i7 8700」と「Core i5 9600」を徹底比較する

CPU性能について「Core i7 8700」と「Core i5 9600」を比較

通常利用時の最大周波数について

通常利用時の最大周波数が高いCPUは高速に演算処理できるため、一度に多くの処理を実行可能な点で優れています。例えば複雑な処理を頻繁に行うような作業をするといったケースにおすすめです。

通常利用時の最大周波数を「Core i5 9600」と「Core i7 8700」を比較すると「Core i5 9600」は3.1GHzであり「Core i7 8700」は3.2GHzです。「Core i7 8700」の方が「Core i5 9600」よりもわずかに定格クロック数が高いです。データやアクセス処理を高速化できる点で「Core i7 8700」の方がどちらかといえば良いといえなくもないでしょう。しかしながら複数の作業、アプリケーションを同時に処理する場合でも実感上の違いはほとんど無いと思います。数値的には「Core i7 8700」の方が「Core i5 9600」より高いですが、体感できるほどの違いはほぼありません。

通常利用時の最大周波数評価
Core i7 8700
3.2GHz50/100
Core i5 9600
3.1GHz44/100

ブースト時の最大周波数について

ブースト時の最大周波数が高いCPUは3Dゲームなどで高い処理能力を維持できる点で使い勝手が良いです。例えば動画のエンコードなど、CPU負荷の高い作業をするようなときにおすすめです。

ブースト時の最大周波数を「Core i5 9600」と「Core i7 8700」を比較すると「Core i5 9600」は4.6GHzで「Core i7 8700」は4.6GHzです。「Core i5 9600」も「Core i7 8700」も同じくらいのクロック数です。体感できるほどの違いは無いです。別の角度から比較するほうがいいでしょう。

ブースト時の最大周波数評価
Core i7 8700
4.6GHz97/100
Core i5 9600
4.6GHz97/100

三次キャッシュ対応について

三次キャッシュに対応しているCPUはそれぞれのデータを階層別で管理することで処理能力を上げることができる点で優れています。例えばデータを階層別で管理できるのでメインメモリの処理を速くするようなときで役に立ちます。

「Core i5 9600」も「Core i7 8700」も三次キャッシュに対応しているCPUです。そのため多くの中間情報を高速に引き出せるので素早く処理できる点で優れています。どちらも膨大なデータを高速に処理するのに向いています。

三次キャッシュについて

三次キャッシュが多いCPUはパソコンの速度を著しく低下させずに使用できる点で使い勝手が良いです。特に頻繁にメインメモリにアクセスしてパソコンの動作が遅くならないようにするようなときで役に立ちます。

三次キャッシュを比較すると「Core i7 8700」は12MBで「Core i5 9600」は9MBです。「Core i7 8700」のキャッシュ容量の方が「Core i5 9600」よりも多少多いです。「Core i7 8700」は中間の計算結果を多く待避出来るので、複雑な計算をより早くできる点で「Core i5 9600」よりも無難と言えるでしょう。しかしながらよりCPUのポテンシャルを引き出して快適に使用する場合でも基本的にどちらを選んでも大したことはないくらいの差だと思います。数値としては「Core i7 8700」の方が多いですが通常利用において気にするほどの違いはほぼないでしょう。

三次キャッシュ評価
Core i7 8700
12MB50/100
Core i5 9600
9MB39/100

コア数について

コア数が多いCPUは同時に複数の作業を処理効率を上げることができ、より多くのアプリケーションを同時に実行できる点で秀でています。例えば複数の動作を同時処理するような場合におススメです。

コア数について「Core i5 9600」と「Core i7 8700」を比較すると「Core i5 9600」は6コアであり「Core i7 8700」は6コアです。コア数について「Core i7 8700」も「Core i5 9600」もほとんど同じと言えます。体感できるほどの差は無いです。他の視点から見て選択する方がよいでしょう。

コア数評価
Core i7 8700
6コア50/100
Core i5 9600
6コア50/100

スレッド数について

スレッド数が多いCPUは複数のアプリケーションを同時に処理できる点で秀でています。例えば同時に複数の処理をするような場合に向いています。

スレッド数を「Core i5 9600」と「Core i7 8700」を比べると「Core i5 9600」は6スレッドに対して「Core i7 8700」は12スレッドです。6スレッドの差があります。「Core i7 8700」は「Core i5 9600」に比べて比較的スレッド数が多いです。待ち時間・バッファーが多いタスクを同時に実行する際に効率的に処理できる点で「Core i7 8700」の方が「Core i5 9600」よりも多少優れているかもしれません。「Core i7 8700」は複数のアプリケーションを同時にストレスなく実行するのに多少適しています。実際に使う場面で「Core i7 8700」と「Core i5 9600」は体感上やや大きい差があります。「Core i5 9600」より「Core i7 8700」が良いですが、非常に優れているとまでは言えません。

スレッド数評価
Core i7 8700
12スレッド48/100
Core i5 9600
6スレッド24/100

基本情報について「Core i7 8700」と「Core i5 9600」を比較

TDPについて

TDPが小さいCPUは発熱が少ないのでノートパソコンなどで使用できる点で優れています。例えば冷却性能が低い小型PCケースに搭載するようなケースで重宝します。

TDPを「Core i7 8700」と「Core i5 9600」を比べると「Core i7 8700」は65Wに対して「Core i5 9600」は65Wです。「Core i5 9600」も「Core i7 8700」も違いはほぼゼロと言えます。実用上の差はありません。ほかの観点から比較するほうがよいでしょう。

TDP評価
Core i7 8700
65W76/100
Core i5 9600
65W76/100

「Core i7 8700」と「Core i5 9600」の違いを表で比較する

Core i7 8700Core i5 9600
Core i7 8700Core i5 9600
基本情報
シリーズ名Coffee Lake-SCoffee Lake
内蔵グラフィックスIntel UHD Graphics 630Intel UHD Graphics 630
ソケットの形状LGA1151LGA1151
TDP65W65W
CPU性能
通常利用時の最大周波数3.2GHz3.1GHz
ブースト時の最大周波数4.6GHz4.6GHz
三次キャッシュ対応
三次キャッシュ12MB9MB
コア数6コア6コア
マルチスレッド対応 -
スレッド数12スレッド6スレッド

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