Ryzen Threadripper 2920X と Ryzen 9 3950X のレビュー。どちらがいい?

作成日時: 2020-03-20 20:56:13、更新日時: 2021-10-20 17:19:31

Ryzen Threadripper 2920XRyzen 9 3950X
Ryzen Threadripper 2920XRyzen 9 3950X

「Ryzen 9 3950X」と「Ryzen Threadripper 2920X」の特徴を点数評価しました!どういう面で違いや差があるのか?どっちが優れているのかを徹底評価。

Ryzen Threadripper 2920XRyzen 9 3950X
Ryzen Threadripper 2920XRyzen 9 3950X
総合評価:
TDPrating-image1
180W
rating-image2.1
105W
通常利用時の最大周波数rating-image3.6
3.5GHz
rating-image3.6
3.5GHz
ブースト時の最大周波数rating-image3.4
4.3GHz
rating-image4.9
4.7GHz
二次キャッシュrating-image3.9
6MB
rating-image4.5
8MB
三次キャッシュrating-image4.3
32MB
rating-image4.9
64MB
コア数rating-image3.8
12コア
rating-image4.3
16コア
スレッド数rating-image3.6
24スレッド
rating-image4.1
32スレッド

Ryzen 9 3950X と比較して Ryzen Threadripper 2920X を選ぶメリット

    -

Ryzen Threadripper 2920X と比較して Ryzen 9 3950X を選ぶメリット

  • ブースト時の周波数

    67点(4.3GHz) vs 97.9点(4.7GHz)

  • 二次キャッシュ

    78.1点(6MB) vs 89.2点(8MB)

  • 三次キャッシュ

    86.5点(32MB) vs 97.9点(64MB)

  • コア数

    75.2点(12コア) vs 85.7点(16コア)

  • スレッド数

    72.8点(24スレッド) vs 82.8点(32スレッド)

「Ryzen Threadripper 2920X」と「Ryzen 9 3950X」を徹底比較する

基本情報について「Ryzen Threadripper 2920X」と「Ryzen 9 3950X」を比較

TDPについて

TDPが小さいCPUは発熱が少ないのでノートパソコンなどで使用できる点で優れています。例えば冷却性能が低い小型PCケースに搭載するようなケースで重宝します。

TDPについて比べると「Ryzen 9 3950X」は105Wで「Ryzen Threadripper 2920X」は180Wです。75Wもの差があります。「Ryzen Threadripper 2920X」と比べて「Ryzen 9 3950X」はかなり小さいです。「Ryzen 9 3950X」はCPU自体の発熱を少なくできる点で「Ryzen Threadripper 2920X」よりも優れていると言えます。熱の放散を抑えることができるため、冷却機構を小型化して本体をスリム化したり、モバイルで利用するのに「Ryzen 9 3950X」はかなりオススメです。実際の利用を想定したとき「Ryzen 9 3950X」の方が「Ryzen Threadripper 2920X」よりも非常に優れているでしょう。「Ryzen 9 3950X」を選ぶ上で重要な判断材料の一つとなるでしょう。

TDP評価
Ryzen Threadripper 2920X
180W3/100
Ryzen 9 3950X
105W42/100

CPU性能について「Ryzen Threadripper 2920X」と「Ryzen 9 3950X」を比較

通常利用時の最大周波数について

通常利用時の最大周波数が高いCPUは高速に演算処理できるため、一度に多くの処理を実行可能な点で優れています。例えば複雑な処理を頻繁に行うような作業をするといったケースにおすすめです。

通常利用時の最大周波数について「Ryzen 9 3950X」と「Ryzen Threadripper 2920X」を比較すると「Ryzen 9 3950X」は3.5GHzに対して「Ryzen Threadripper 2920X」は3.5GHzです。「Ryzen 9 3950X」の定格クロック数は「Ryzen Threadripper 2920X」と同じくらいです。感覚的にわかるほどの差はありません。ほかの角度で決めるほうがよさそうです。

通常利用時の最大周波数評価
Ryzen Threadripper 2920X
3.5GHz71/100
Ryzen 9 3950X
3.5GHz71/100

ブースト時の最大周波数について

ブースト時の最大周波数が高いCPUは3Dゲームなどで高い処理能力を維持できる点で使い勝手が良いです。例えば動画のエンコードなど、CPU負荷の高い作業をするようなときにおすすめです。

ブースト時の最大周波数について比べると「Ryzen Threadripper 2920X」は4.3GHzであり「Ryzen 9 3950X」は4.7GHzです。0.4GHzもの差があります。ブースト時の最大周波数という角度で見ると「Ryzen Threadripper 2920X」と比較して「Ryzen 9 3950X」は非常に高いです。負荷のあるものを簡単に処理することができる点で「Ryzen 9 3950X」の方が秀でているでしょう。消費電力や発熱を維持したまま処理速度をアップするのに「Ryzen 9 3950X」はとても適しています。実際に利用する上で「Ryzen 9 3950X」と「Ryzen Threadripper 2920X」の実用上の違いはかなり大きいです。「Ryzen 9 3950X」にする上で主な判断材料の一つとなると思います。

ブースト時の最大周波数評価
Ryzen Threadripper 2920X
4.3GHz67/100
Ryzen 9 3950X
4.7GHz97/100

二次キャッシュ対応について

二次キャッシュに対応しているCPUはメインメモリのアクセスを減らして処理を速めることができる点で使い勝手が良いです。特に処理速度を高速にするようなときにおすすめです。

「Ryzen Threadripper 2920X」も「Ryzen 9 3950X」も二次キャッシュに対応しているCPUです。そのため記憶情報を素早く利用できる点で優れています。どちらもメモリがボトルネックとなってCPUの処理が阻害されることを防止するのに向いています。

二次キャッシュについて

二次キャッシュが多いCPUは沢山の容量のデータのメモリを処理することができる点で使い勝手が良いです。例えば動画編集のような作業でも、素早く処理するといったときで役立ちます。

二次キャッシュを比較すると「Ryzen 9 3950X」は8MBに対して「Ryzen Threadripper 2920X」は6MBです。2MBの違いがあります。「Ryzen 9 3950X」のキャッシュ容量は「Ryzen Threadripper 2920X」と比較してやや多いです。「Ryzen 9 3950X」はメインメモリへのアクセスを減らすことができる点で「Ryzen Threadripper 2920X」よりも多少優れているかもしれません。「Ryzen 9 3950X」は複数動作を安定して稼働するのにややおすすめです。実際に利用する上で「Ryzen 9 3950X」の方が「Ryzen Threadripper 2920X」よりも比較的良いです。「Ryzen 9 3950X」が良いと言えるでしょう。ただ非常に優れているとまでは言えないでしょう。

二次キャッシュ評価
Ryzen Threadripper 2920X
6MB78/100
Ryzen 9 3950X
8MB89/100

三次キャッシュ対応について

三次キャッシュに対応しているCPUはそれぞれのデータを階層別で管理することで処理能力を上げることができる点で優れています。例えばデータを階層別で管理できるのでメインメモリの処理を速くするようなときで役に立ちます。

「Ryzen 9 3950X」も「Ryzen Threadripper 2920X」も三次キャッシュに対応しているCPUです。そのため多くの中間情報を高速に引き出せるので素早く処理できる点で優れています。どちらも膨大なデータを高速に処理するのに向いています。

三次キャッシュについて

三次キャッシュが多いCPUはパソコンの速度を著しく低下させずに使用できる点で使い勝手が良いです。特に頻繁にメインメモリにアクセスしてパソコンの動作が遅くならないようにするようなときで役に立ちます。

三次キャッシュを比較すると「Ryzen 9 3950X」は64MBで「Ryzen Threadripper 2920X」は32MBです。「Ryzen 9 3950X」のキャッシュ容量の方が「Ryzen Threadripper 2920X」よりも多少多いです。「Ryzen 9 3950X」は中間の計算結果を多く待避出来るので、複雑な計算をより早くできる点で「Ryzen Threadripper 2920X」よりも無難と言えるでしょう。しかしながらよりCPUのポテンシャルを引き出して快適に使用する場合でも基本的にどちらを選んでも大したことはないくらいの差だと思います。数値としては「Ryzen 9 3950X」の方が多いですが通常利用において気にするほどの違いはほぼないでしょう。

三次キャッシュ評価
Ryzen Threadripper 2920X
32MB86/100
Ryzen 9 3950X
64MB97/100

コア数について

コア数が多いCPUは同時に複数の作業を処理効率を上げることができ、より多くのアプリケーションを同時に実行できる点で秀でています。例えば複数の動作を同時処理するような場合におススメです。

コア数について比較すると「Ryzen 9 3950X」は16コアで「Ryzen Threadripper 2920X」は12コアです。コア数について「Ryzen Threadripper 2920X」より「Ryzen 9 3950X」の方が多少多いです。一つのタスクについて並列で処理することで高速で処理したり、多くのタスクを同時に実行出来る点で「Ryzen 9 3950X」の方が「Ryzen Threadripper 2920X」よりもどちらかといえば良いといえなくもないでしょう。しかしながら同時に出来る処理作業を増やすことが出来るので、一度に色んなアプリを起動する場合でも実用上の違いはほとんど無いと思います。数値的には「Ryzen Threadripper 2920X」より「Ryzen 9 3950X」の方が多いですが通常の利用において気にするほどの違いはほとんどありません。

コア数評価
Ryzen Threadripper 2920X
12コア75/100
Ryzen 9 3950X
16コア85/100

マルチスレッド対応について

マルチスレッドに対応しているCPUは複数同時処理で作業できる点で優れています。例えばパソコンの複数の処理を効率的に並行実施するといったようなケースで役立ちます。

「Ryzen 9 3950X」も「Ryzen Threadripper 2920X」もマルチスレッドに対応しているCPUです。そのため多くのタスクを一つのコアで同時に実行できる点で優れています。どちらも複数の作業を処理効率を保ちながら同時進行するのに適しています。

スレッド数について

スレッド数が多いCPUは複数のアプリケーションを同時に処理できる点で秀でています。例えば同時に複数の処理をするような場合に向いています。

スレッド数を「Ryzen Threadripper 2920X」と「Ryzen 9 3950X」を比べると「Ryzen Threadripper 2920X」は24スレッドに対して「Ryzen 9 3950X」は32スレッドです。8スレッドの差があります。「Ryzen 9 3950X」は「Ryzen Threadripper 2920X」に比べて比較的スレッド数が多いです。待ち時間・バッファーが多いタスクを同時に実行する際に効率的に処理できる点で「Ryzen 9 3950X」の方が「Ryzen Threadripper 2920X」よりも多少優れているかもしれません。「Ryzen 9 3950X」は複数のアプリケーションを同時にストレスなく実行するのに多少適しています。実際に使う場面で「Ryzen 9 3950X」と「Ryzen Threadripper 2920X」は体感上やや大きい差があります。「Ryzen Threadripper 2920X」より「Ryzen 9 3950X」が良いですが、非常に優れているとまでは言えません。

スレッド数評価
Ryzen Threadripper 2920X
24スレッド72/100
Ryzen 9 3950X
32スレッド82/100

「Ryzen Threadripper 2920X」と「Ryzen 9 3950X」の違いを表で比較する

Ryzen Threadripper 2920XRyzen 9 3950X
画像Ryzen Threadripper 2920XRyzen 9 3950X
ソケットの形状Socket TR4Socket AM4
TDP180W105W
通常利用時の最大周波数3.5GHz3.5GHz
ブースト時の最大周波数4.3GHz4.7GHz
二次キャッシュ対応
二次キャッシュ6MB8MB
三次キャッシュ対応
三次キャッシュ32MB64MB
コア数12コア16コア
マルチスレッド対応
スレッド数24スレッド32スレッド

類似のCPUを探す

他のCPUと比較する

価格をチェック

類似のCPUを探す

他のCPUと比較する

価格をチェック

価格をチェックする

お探しの情報は見つかりましたか?性能や機能名などのキーワードで検索することでさらに詳しい情報を知ることができます。

Ryzen Threadripper 2920X の関連記事
Ryzen 9 3950X の関連記事

Ryzen Threadripper 2920X と評価が同程度のCPUを探す

TDP:65W, 通常利用時の最大周波数:2.8GHz, ブースト時の最大周波数:4GHz, 三次キャッシュ:9MB, コア数:6コア, スレッド数:6スレッド

TDP:54W, 通常利用時の最大周波数:3.7GHz, 三次キャッシュ:4MB, コア数:2コア, スレッド数:4スレッド

TDP:105W, 通常利用時の最大周波数:3.9GHz, ブースト時の最大周波数:4.5GHz, 二次キャッシュ:4MB, 三次キャッシュ:32MB, コア数:8コア, スレッド数:16スレッド

TDP:165W, 通常利用時の最大周波数:3.8GHz, ブースト時の最大周波数:4.4GHz, 三次キャッシュ:16MB, コア数:8コア, スレッド数:16スレッド

TDP:65W, 通常利用時の最大周波数:3.6GHz, 三次キャッシュ:6MB, コア数:4コア, スレッド数:4スレッド

TDP:65W, 通常利用時の最大周波数:3.1GHz, ブースト時の最大周波数:4.6GHz, 三次キャッシュ:9MB, コア数:6コア, スレッド数:6スレッド

TDP:54W, 通常利用時の最大周波数:3.2GHz, 三次キャッシュ:2MB, コア数:2コア, スレッド数:2スレッド

TDP:54W, 通常利用時の最大周波数:3.1GHz, 三次キャッシュ:2MB, コア数:2コア, スレッド数:2スレッド

TDP:65W, 通常利用時の最大周波数:3.2GHz, ブースト時の最大周波数:3.6GHz, 二次キャッシュ:3MB, 三次キャッシュ:16MB, コア数:6コア, スレッド数:12スレッド

TDP:65W, 通常利用時の最大周波数:3.2GHz, ブースト時の最大周波数:4.6GHz, 三次キャッシュ:12MB, コア数:6コア, スレッド数:12スレッド

TDP:165W, 通常利用時の最大周波数:3.1GHz, ブースト時の最大周波数:4.4GHz, 三次キャッシュ:22MB, コア数:16コア, スレッド数:32スレッド

TDP:95W, 通常利用時の最大周波数:3.7GHz, ブースト時の最大周波数:4.7GHz, 三次キャッシュ:12MB, コア数:6コア, スレッド数:12スレッド

Ryzen Threadripper 2920X の関連記事
Ryzen 9 3950X の関連記事

Ryzen 9 3950X と評価が同程度のCPUを探す

TDP:65W, 通常利用時の最大周波数:3.6GHz, ブースト時の最大周波数:4.4GHz, 二次キャッシュ:4MB, 三次キャッシュ:32MB, コア数:8コア, スレッド数:16スレッド

TDP:65W, 通常利用時の最大周波数:3.6GHz, ブースト時の最大周波数:4.2GHz, 二次キャッシュ:3MB, 三次キャッシュ:32MB, コア数:6コア, スレッド数:12スレッド

TDP:105W, 通常利用時の最大周波数:3.8GHz, ブースト時の最大周波数:4.6GHz, 二次キャッシュ:6MB, 三次キャッシュ:64MB, コア数:12コア, スレッド数:24スレッド

TDP:65W, 通常利用時の最大周波数:3.4GHz, ブースト時の最大周波数:3.9GHz, 二次キャッシュ:3MB, 三次キャッシュ:16MB, コア数:6コア, スレッド数:12スレッド

TDP:65W, 通常利用時の最大周波数:2.9GHz, ブースト時の最大周波数:4.1GHz, 三次キャッシュ:9MB, コア数:6コア, スレッド数:6スレッド

TDP:95W, 通常利用時の最大周波数:3.6GHz, ブースト時の最大周波数:5GHz, 三次キャッシュ:16MB, コア数:8コア, スレッド数:16スレッド

TDP:95W, 通常利用時の最大周波数:3.7GHz, ブースト時の最大周波数:4.6GHz, 三次キャッシュ:9MB, コア数:6コア, スレッド数:6スレッド

TDP:95W, 通常利用時の最大周波数:3.6GHz, ブースト時の最大周波数:4.9GHz, 三次キャッシュ:12MB, コア数:8コア, スレッド数:8スレッド

TDP:65W, 通常利用時の最大周波数:3.6GHz, ブースト時の最大周波数:4.2GHz, 三次キャッシュ:6MB, コア数:4コア, スレッド数:4スレッド

TDP:65W, 通常利用時の最大周波数:3.7GHz, ブースト時の最大周波数:4.2GHz, 二次キャッシュ:2MB, 三次キャッシュ:4MB, コア数:4コア, スレッド数:8スレッド

TDP:65W, 通常利用時の最大周波数:2.9GHz, ブースト時の最大周波数:4.1GHz, 三次キャッシュ:9MB, コア数:6コア, スレッド数:6スレッド

TDP:165W, 通常利用時の最大周波数:3GHz, ブースト時の最大周波数:4.8GHz, 三次キャッシュ:24MB, コア数:18コア, スレッド数:36スレッド

CPUランキング

カテゴリ一覧

人気CPU

関連人気記事

新着情報