Ryzen 9 3900X と Core i9 11900 はどっちがおすすめなのか?違いや差を徹底検証しました
作成日時: 2021-03-17 14:17:14、更新日時: 2021-10-20 18:16:07
「Ryzen 9 3900X」と「Core i9 11900」を比べた時の違いや差を評価/検証しました。どっちの評価が良いのかを詳しく解説。「Core i9 11900」と「Ryzen 9 3900X」のどっちにすべきか考えているなら今すぐチェック!
Core i9 11900 | Ryzen 9 3900X | |||
総合評価: | 2.7 (総合: 179位) | 4.0 (総合: 17位) | ||
TDP | 3.8 65W | 2.1 105W | ||
通常利用時の最大周波数 | 1.0 2.5GHz | 4.9 3.8GHz | ||
ブースト時の最大周波数 | 4.9 5.2GHz | 4.9 4.6GHz | ||
三次キャッシュ | 3.0 16MB | 4.9 64MB | ||
コア数 | 3.0 8コア | 3.8 12コア | ||
スレッド数 | 2.9 16スレッド | 3.6 24スレッド | ||
Core i9 11900は、Intelの新しいRocket LakeシリーズのCPUです。内蔵グラフィックスとして、Intel UHD Graphics 750を搭載しています。TDPは65Wで、通常利用時の最大周波数は2.5GHz、ブースト時の最大周波数は5.2GHzです。二次キャッシュは16.38KB、三次キャッシュ対応で三次キャッシュ容量は16MBです。コア数は8コアで、マルチスレッド対応でスレッド数は16スレッドです。バススピードは8GT/s、インテル クリアー・ビデオ・テクノロジーにも対応しています。また、Intel OptaneメモリーとIntel Quick Sync Videoにも対応しています。さらに、Intel Clear Video HDテクノロジーとIntel InTru 3Dテクノロジーにも対応しているので、映像関連の作業が得意なCPUです。
Ryzen 9 3900Xは、AMDのCPUで、ソケットの形状はSocket AM4です。TDPは105Wで、通常利用時の最大周波数は3.8GHz、ブースト時の最大周波数は4.6GHzです。二次キャッシュにも三次キャッシュにも対応しており、二次キャッシュ容量は6MB、三次キャッシュ容量は64MBです。コア数は12コアで、マルチスレッド対応でスレッド数は24スレッドです。
両CPUに比較して、Core i9 11900はより高速な処理が可能です。コア数・スレッド数ともRyzen 9 3900Xに比べて少ないですが、Intel Optaneメモリーに対応しているため、システム全体の速度が向上します。また、Intelのグラフィックスを搭載しているため、グラフィックス性能も高いです。Ryzen 9 3900Xは、AMDのなかでも性能が高い部類に入りますが、Core i9 11900に比べるとやや劣る部分があります。コア数・スレッド数は多いものの、キャッシュ容量は少ないため、高速な処理には不向きです。
総合的に、Core i9 11900は高速な処理が可能で、グラフィックス性能も高いため、パソコンの動画編集やゲームプレイなどに向いています。一方、Ryzen 9 3900Xはコア数・スレッド数が多く、多重処理が得意であるため、作業効率を求める場合に適しています。お勧め度は、用途によりけりですが、Core i9 11900を高性能なパソコンに求める方には強くお勧めします。
「Core i9 11900」と「Ryzen 9 3900X」を徹底比較する
CPU性能について「Core i9 11900」と「Ryzen 9 3900X」を比較
通常利用時の最大周波数について
通常利用時の最大周波数が高いCPUは高速に演算処理できるため、一度に多くの処理を実行可能な点で優れています。例えば複雑な処理を頻繁に行うような作業をするといったケースにおすすめです。
通常利用時の最大周波数について比べると「Ryzen 9 3900X」は3.8GHzであるのに対して「Core i9 11900」は2.5GHzです。1.2GHzの差があります。「Core i9 11900」の定格クロック数と比べて「Ryzen 9 3900X」はとても高いです。定格周波数ランキングで比べると全2150製品中「Ryzen 9 3900X」は78位であるのに対し「Core i9 11900」は1332位で、CPUの中ではケタ違いな差があると言えそうです。
「Ryzen 9 3900X」はデータやアクセス処理を高速化できる点で「Core i9 11900」よりも秀でています。「Ryzen 9 3900X」は複数の作業、アプリケーションを同時に処理するのに非常に向いています。実際の利用を考えると「Core i9 11900」と「Ryzen 9 3900X」は体感値として遥かに大きい差があります。「Ryzen 9 3900X」に決める上で一つの主な判断材料となるでしょう。
ブースト時の最大周波数について
ブースト時の最大周波数が高いCPUは3Dゲームなどで高い処理能力を維持できる点で使い勝手が良いです。例えば動画のエンコードなど、CPU負荷の高い作業をするようなときにおすすめです。
ブースト時の最大周波数を「Core i9 11900」と「Ryzen 9 3900X」を比較すると「Core i9 11900」は5.2GHzで「Ryzen 9 3900X」は4.6GHzです。「Core i9 11900」も「Ryzen 9 3900X」も同じくらいのクロック数です。ブースト時のクロック数ランキングで比較すると全727製品のなかで「Core i9 11900」は47位で「Ryzen 9 3900X」は136位なので、大きく違うとまでは言えないもののそれなりの差はあります。
体感できるほどの違いは無いです。別の角度から比較するほうがいいでしょう。
二次キャッシュについて
二次キャッシュが多いCPUは沢山の容量のデータのメモリを処理することができる点で使い勝手が良いです。例えば動画編集のような作業でも、素早く処理するといったときで役立ちます。
二次キャッシュについて「Ryzen 9 3900X」と「Core i9 11900」を比べると「Ryzen 9 3900X」は6MBであるのに対して「Core i9 11900」は16.38KBです。10.37MBもの差があります。二次キャッシュという視点で見ると「Ryzen 9 3900X」は「Core i9 11900」と比較してかなり多いキャッシュ容量です。二次キャッシュ容量の多さランキングで比べると全1248製品中「Ryzen 9 3900X」は212位であるのに対し「Core i9 11900」は1232位で、CPUの中ではケタ違いな差があると言えそうです。
「Ryzen 9 3900X」はメインメモリへのアクセスを減らすことができる点で「Core i9 11900」よりも優れているでしょう。「Ryzen 9 3900X」は複数動作を安定して稼働するのに非常に適しています。実際に利用する上で「Core i9 11900」と「Ryzen 9 3900X」は体感上非常に大きい違いがあります。「Ryzen 9 3900X」に決める上で主な判断材料の一つになります。
三次キャッシュ対応について
三次キャッシュに対応しているCPUはそれぞれのデータを階層別で管理することで処理能力を上げることができる点で優れています。例えばデータを階層別で管理できるのでメインメモリの処理を速くするようなときで役に立ちます。
「Ryzen 9 3900X」も「Core i9 11900」も三次キャッシュに対応しているCPUです。そのため多くの中間情報を高速に引き出せるので素早く処理できる点で優れています。どちらも膨大なデータを高速に処理するのに向いています。
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三次キャッシュについて
三次キャッシュが多いCPUはパソコンの速度を著しく低下させずに使用できる点で使い勝手が良いです。特に頻繁にメインメモリにアクセスしてパソコンの動作が遅くならないようにするようなときで役に立ちます。
三次キャッシュについて「Ryzen 9 3900X」と「Core i9 11900」を比べると「Ryzen 9 3900X」は64MBに対して「Core i9 11900」は16MBです。48MBもの差があります。三次キャッシュという視点において「Ryzen 9 3900X」は「Core i9 11900」より非常に多いキャッシュ容量です。三次キャッシュ容量の多さランキングで比べると1194製品の中で「Ryzen 9 3900X」は61位で「Core i9 11900」は382位なのでCPUの中では差はかなり大きいと言えます。
「Ryzen 9 3900X」は中間の計算結果を多く待避出来るので、複雑な計算をより早くできる点で「Core i9 11900」よりも優れていると言えます。「Ryzen 9 3900X」はよりCPUのポテンシャルを引き出して快適に使用するのにかなり向いています。実際に使う場面で「Core i9 11900」と比べて「Ryzen 9 3900X」は遥かに秀でていると言えます。「Ryzen 9 3900X」にする上で主な理由の一つになります。
コア数について
コア数が多いCPUは同時に複数の作業を処理効率を上げることができ、より多くのアプリケーションを同時に実行できる点で秀でています。例えば複数の動作を同時処理するような場合におススメです。
コア数について比べると「Core i9 11900」は8コアに対して「Ryzen 9 3900X」は12コアです。4コアの違いがあります。「Core i9 11900」より「Ryzen 9 3900X」の方がとてもコア数が多いです。コア数の多さランキングで見てみると2152製品中「Core i9 11900」は339位で「Ryzen 9 3900X」は211位です。ほとんど差は無いと言えます。
一つのタスクについて並列で処理することで高速で処理したり、多くのタスクを同時に実行出来る点で「Ryzen 9 3900X」の方が秀でていると言えます。「Ryzen 9 3900X」は同時に出来る処理作業を増やすことが出来るので、一度に色んなアプリを起動するのにかなりオススメです。実際に使う場面で「Core i9 11900」と「Ryzen 9 3900X」の体感値としての差は遥かに大きいです。「Ryzen 9 3900X」を選ぶための一つの重要な決め手となると思います。
マルチスレッド対応について
マルチスレッドに対応しているCPUは複数同時処理で作業できる点で優れています。例えばパソコンの複数の処理を効率的に並行実施するといったようなケースで役立ちます。
「Ryzen 9 3900X」も「Core i9 11900」もマルチスレッドに対応しているCPUです。そのため多くのタスクを一つのコアで同時に実行できる点で優れています。どちらも複数の作業を処理効率を保ちながら同時進行するのに適しています。
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スレッド数について
スレッド数が多いCPUは複数のアプリケーションを同時に処理できる点で秀でています。例えば同時に複数の処理をするような場合に向いています。
スレッド数を「Core i9 11900」と「Ryzen 9 3900X」を比べると「Core i9 11900」は16スレッドに対して「Ryzen 9 3900X」は24スレッドです。8スレッドの差があります。「Ryzen 9 3900X」は「Core i9 11900」に比べて比較的スレッド数が多いです。スレッド数の多さランキングで比較すると全804製品のなかで「Ryzen 9 3900X」は179位で「Core i9 11900」は283位なので、大きく違うとまでは言えないもののそれなりの差はあります。
待ち時間・バッファーが多いタスクを同時に実行する際に効率的に処理できる点で「Ryzen 9 3900X」の方が「Core i9 11900」よりも多少優れているかもしれません。「Ryzen 9 3900X」は複数のアプリケーションを同時にストレスなく実行するのに多少適しています。実際に使う場面で「Ryzen 9 3900X」と「Core i9 11900」は体感上やや大きい差があります。「Core i9 11900」より「Ryzen 9 3900X」が良いですが、非常に優れているとまでは言えません。
基本情報について「Core i9 11900」と「Ryzen 9 3900X」を比較
TDPについて
TDPが小さいCPUは発熱が少ないのでノートパソコンなどで使用できる点で優れています。例えば冷却性能が低い小型PCケースに搭載するようなケースで重宝します。
TDPについて比べると「Core i9 11900」は65Wで「Ryzen 9 3900X」は105Wです。40Wもの差があります。「Ryzen 9 3900X」と比べて「Core i9 11900」はかなり小さいです。最大放熱量の小ささランキングで比べると全2005製品中「Core i9 11900」は505位であるのに対し「Ryzen 9 3900X」は1475位で、CPUの中ではケタ違いな差があると言えそうです。
「Core i9 11900」はCPU自体の発熱を少なくできる点で「Ryzen 9 3900X」よりも優れていると言えます。熱の放散を抑えることができるため、冷却機構を小型化して本体をスリム化したり、モバイルで利用するのに「Core i9 11900」はかなりオススメです。実際の利用を想定したとき「Core i9 11900」の方が「Ryzen 9 3900X」よりも非常に優れているでしょう。「Core i9 11900」を選ぶ上で重要な判断材料の一つとなるでしょう。
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Ryzen 9 3900X
「Core i9 11900」と「Ryzen 9 3900X」の違いを表で比較する
Core i9 11900 | Ryzen 9 3900X | |
画像 | ||
シリーズ名 | Rocket Lake | - |
内蔵グラフィックス | Intel UHD Graphics 750 | - |
ソケットの形状 | - | Socket AM4 |
TDP | 65W | 105W |
通常利用時の最大周波数 | 2.5GHz | 3.8GHz |
ブースト時の最大周波数 | 5.2GHz | 4.6GHz |
二次キャッシュ対応 | - | ○ |
二次キャッシュ | 16.38KB | 6MB |
三次キャッシュ対応 | ○ | ○ |
三次キャッシュ | 16MB | 64MB |
コア数 | 8コア | 12コア |
マルチスレッド対応 | ○ | ○ |
スレッド数 | 16スレッド | 24スレッド |
バススピード | 8GT/s | - |
インテル クリアー・ビデオ・テクノロジー対応 | ○ | - |
インテル Optane メモリー対応 | ○ | - |
インテル クイック・シンク・ビデオ対応 | ○ | - |
インテル クリアー・ビデオ HDテクノロジー対応 | ○ | - |
インテル InTru 3D テクノロジー対応 | ○ | - |
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