Core i7 7820X と Core i7 11700K の違いや差は?選ぶならどちらがおすすめ?

作成日時: 2021-03-17 20:11:50、更新日時: 2021-10-20 17:19:07

Core i7 11700KCore i7 7820X
Core i7 11700KCore i7 7820X

「Core i7 11700K」と「Core i7 7820X」についてどちらの評価が優れているかについて詳しく解説。使い勝手や利便性について評価・比較しました。どちらのCPUを選んだらいいのか悩んでいるならお勧めします。

Core i7 11700KCore i7 7820X
Core i7 11700KCore i7 7820X
総合評価:
TDPrating-image1.5
125W
rating-image1.1
140W
通常利用時の最大周波数rating-image4.0
3.6GHz
rating-image4.0
3.6GHz
ブースト時の最大周波数rating-image4.9
5GHz
rating-image3.4
4.3GHz
三次キャッシュrating-image3.0
16MB
rating-image2.4
11MB
コア数rating-image3.0
8コア
rating-image3.0
8コア
スレッド数rating-image2.9
16スレッド
rating-image2.9
16スレッド

シリーズ名Core i7 11700KはRocket Lakeであり、内蔵グラフィックスにはIntel UHD Graphics 750を搭載しています。TDPは125Wで通常利用時の最大周波数は3.6GHz、ブースト時の最大周波数は5GHzとなっています。また、三次キャッシュに対応しており、三次キャッシュのサイズは16MBです。コア数は8コアであり、マルチスレッドにも対応しています。スレッド数は16スレッドでバススピードは8GT/sです。一方、シリーズ名Core i7 7820XはSkylake-Xであり、ソケットの形状はLGA2066です。TDPは140Wで通常利用時の最大周波数は3.6GHz、ブースト時の最大周波数は4.3GHzとなっています。三次キャッシュにも対応しており、三次キャッシュのサイズは11MBです。コア数は8コアであり、マルチスレッドにも対応しています。スレッド数は16スレッドです。

Core i7 11700Kは、高いクロック数と多くのバススピードで高いパフォーマンスを発揮します。また、TDPが比較的低いため、長時間の使用でも適度な消費電力をキープすることができます。逆に、Core i7 7820Xは、最大周波数が高くないですが、三次キャッシュのサイズは小さめです。このため、Core i7 11700Kに比べて、複数のアプリケーションを同時に使用するような場合には、高速に処理することができない可能性もあると言えます。

総合的に判断すると、CPUのパフォーマンスに関しては、Core i7 11700Kが圧倒的に優れています。高い周波数と多くのバススピードにより、処理速度が速く、消費電力も低くなっています。したがって、高性能を求める場合、Core i7 11700Kが推奨されます。

Core i7 7820X と比較して Core i7 11700K を選ぶメリット

  • ブースト時の周波数

    98.3点(5GHz) vs 67点(4.3GHz)

  • 三次キャッシュ

    61点(16MB) vs 47.1点(11MB)

Core i7 11700K と比較して Core i7 7820X を選ぶメリット

    -

「Core i7 11700K」と「Core i7 7820X」を徹底比較する

CPU性能について「Core i7 11700K」と「Core i7 7820X」を比較

通常利用時の最大周波数について

通常利用時の最大周波数が高いCPUは高速に演算処理できるため、一度に多くの処理を実行可能な点で優れています。例えば複雑な処理を頻繁に行うような作業をするといったケースにおすすめです。

通常利用時の最大周波数について「Core i7 7820X」と「Core i7 11700K」を比較すると「Core i7 7820X」は3.6GHzに対して「Core i7 11700K」は3.6GHzです。「Core i7 7820X」の定格クロック数は「Core i7 11700K」と同じくらいです。定格周波数ランキングで見てみると2150製品中「Core i7 11700K」は185位で「Core i7 7820X」は211位です。ほとんど差は無いと言えます。

感覚的にわかるほどの差はありません。ほかの角度で決めるほうがよさそうです。

通常利用時の最大周波数評価
Core i7 11700K
3.6GHz80/100
Core i7 7820X
3.6GHz80/100

ブースト時の最大周波数について

ブースト時の最大周波数が高いCPUは3Dゲームなどで高い処理能力を維持できる点で使い勝手が良いです。例えば動画のエンコードなど、CPU負荷の高い作業をするようなときにおすすめです。

ブースト時の最大周波数について比べると「Core i7 7820X」は4.3GHzであり「Core i7 11700K」は5GHzです。0.7GHzもの差があります。ブースト時の最大周波数という角度で見ると「Core i7 7820X」と比較して「Core i7 11700K」は非常に高いです。ブースト時のクロック数ランキングで比べると727製品の中で「Core i7 11700K」は74位で「Core i7 7820X」は244位なのでCPUの中では差はかなり大きいと言えます。

負荷のあるものを簡単に処理することができる点で「Core i7 11700K」の方が秀でているでしょう。消費電力や発熱を維持したまま処理速度をアップするのに「Core i7 11700K」はとても適しています。実際に利用する上で「Core i7 11700K」と「Core i7 7820X」の実用上の違いはかなり大きいです。「Core i7 11700K」にする上で主な判断材料の一つとなると思います。

ブースト時の最大周波数評価
Core i7 11700K
5GHz98/100
Core i7 7820X
4.3GHz67/100

三次キャッシュ対応について

三次キャッシュに対応しているCPUはそれぞれのデータを階層別で管理することで処理能力を上げることができる点で優れています。例えばデータを階層別で管理できるのでメインメモリの処理を速くするようなときで役に立ちます。

「Core i7 7820X」も「Core i7 11700K」も三次キャッシュに対応しているCPUです。そのため多くの中間情報を高速に引き出せるので素早く処理できる点で優れています。どちらも膨大なデータを高速に処理するのに向いています。

三次キャッシュについて

三次キャッシュが多いCPUはパソコンの速度を著しく低下させずに使用できる点で使い勝手が良いです。特に頻繁にメインメモリにアクセスしてパソコンの動作が遅くならないようにするようなときで役に立ちます。

三次キャッシュについて「Core i7 11700K」と「Core i7 7820X」を比較すると「Core i7 11700K」は16MBに対して「Core i7 7820X」は11MBです。5MBの違いがあります。「Core i7 11700K」は「Core i7 7820X」と比較してややキャッシュ容量が多いです。三次キャッシュ容量の多さランキングで比較すると全1194製品のなかで「Core i7 11700K」は367位で「Core i7 7820X」は532位なので、大きく違うとまでは言えないもののそれなりの差はあります。

中間の計算結果を多く待避出来るので、複雑な計算をより早くできる点で「Core i7 11700K」の方が良いです。よりCPUのポテンシャルを引き出して快適に使用するのに「Core i7 11700K」は多少おススメです。実際の利用を考えると「Core i7 7820X」と「Core i7 11700K」は体感上多少大きい差があります。「Core i7 11700K」は「Core i7 7820X」より良いと言えるでしょう。しかし決定的といえる程の違いはないでしょう。

三次キャッシュ評価
Core i7 11700K
16MB60/100
Core i7 7820X
11MB47/100

コア数について

コア数が多いCPUは同時に複数の作業を処理効率を上げることができ、より多くのアプリケーションを同時に実行できる点で秀でています。例えば複数の動作を同時処理するような場合におススメです。

コア数について「Core i7 7820X」と「Core i7 11700K」を比較すると「Core i7 7820X」は8コアであり「Core i7 11700K」は8コアです。コア数について「Core i7 11700K」も「Core i7 7820X」もほとんど同じと言えます。コア数の多さランキングで見てみると2152製品中「Core i7 11700K」は321位で「Core i7 7820X」は364位です。ほとんど差は無いと言えます。

体感できるほどの差は無いです。他の視点から見て選択する方がよいでしょう。

コア数評価
Core i7 11700K
8コア60/100
Core i7 7820X
8コア60/100

マルチスレッド対応について

マルチスレッドに対応しているCPUは複数同時処理で作業できる点で優れています。例えばパソコンの複数の処理を効率的に並行実施するといったようなケースで役立ちます。

「Core i7 7820X」も「Core i7 11700K」もマルチスレッドに対応しているCPUです。そのため多くのタスクを一つのコアで同時に実行できる点で優れています。どちらも複数の作業を処理効率を保ちながら同時進行するのに適しています。

スレッド数について

スレッド数が多いCPUは複数のアプリケーションを同時に処理できる点で秀でています。例えば同時に複数の処理をするような場合に向いています。

スレッド数を「Core i7 11700K」と「Core i7 7820X」を比較すると「Core i7 11700K」は16スレッドに対して「Core i7 7820X」は16スレッドです。「Core i7 11700K」も「Core i7 7820X」も同程度のスレッド数です。スレッド数の多さランキングで見てみると804製品中「Core i7 11700K」は268位で「Core i7 7820X」は296位です。ほとんど差は無いと言えます。

実用上の差はありません。ほかの視点で決めるほうがいいでしょう。

スレッド数評価
Core i7 11700K
16スレッド58/100
Core i7 7820X
16スレッド58/100

基本情報について「Core i7 11700K」と「Core i7 7820X」を比較

TDPについて

TDPが小さいCPUは発熱が少ないのでノートパソコンなどで使用できる点で優れています。例えば冷却性能が低い小型PCケースに搭載するようなケースで重宝します。

TDPについて比べると「Core i7 11700K」は125Wであり「Core i7 7820X」は140Wです。TDPという角度において「Core i7 11700K」は「Core i7 7820X」と比較してどちらかといえば小さいです。最大放熱量の小ささランキングで見てみると2005製品中「Core i7 11700K」は1627位で「Core i7 7820X」は1811位です。ほとんど差は無いと言えます。

CPU自体の発熱を少なくできる点で「Core i7 11700K」の方が多少良いといえなくもありません。熱の放散を抑えることができるため、冷却機構を小型化して本体をスリム化したり、モバイルで利用する場合でも実用上の違いはほぼ無いと思います。あえて決めるなら「Core i7 7820X」より「Core i7 11700K」ですが、基本的には気にするほどの差はほとんどありません。

TDP評価
Core i7 11700K
125W30/100
Core i7 7820X
140W21/100

「Core i7 11700K」と「Core i7 7820X」の違いを表で比較する

Core i7 11700KCore i7 7820X
画像Core i7 11700KCore i7 7820X
シリーズ名Rocket LakeSkylake-X
内蔵グラフィックスIntel UHD Graphics 750 -
ソケットの形状 - LGA2066
TDP125W140W
通常利用時の最大周波数3.6GHz3.6GHz
ブースト時の最大周波数5GHz4.3GHz
三次キャッシュ対応
三次キャッシュ16MB11MB
コア数8コア8コア
マルチスレッド対応
スレッド数16スレッド16スレッド
バススピード8GT/s -

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TDP:125W, 通常利用時の最大周波数:3.5GHz, ブースト時の最大周波数:5.3GHz, 三次キャッシュ:16MB, コア数:8コア, スレッド数:16スレッド, バススピード:8GT/s

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