Core i7 10700KF と Core i7 11700 の違いや差は?選ぶならどちらがおすすめ?

作成日時: 2021-03-17 21:27:10、更新日時: 2021-10-20 21:10:02

Core i7 11700Core i7 10700KF
Core i7 11700Core i7 10700KF

「Core i7 10700KF」と「Core i7 11700」の違いについて評価・検証してみました。どのような面で異なるのでしょうか?「Core i7 11700」と「Core i7 10700KF」のどっちを選んだらいいのか検討している人におススメです。

Core i7 11700Core i7 10700KF
Core i7 11700Core i7 10700KF
総合評価:

62.5/100

(総合: 83位)

67.7/100

(総合: 115位)

TDP
76/100
30/100
通常利用時の最大周波数
19/100
97/100
ブースト時の最大周波数
98/100
98/100
三次キャッシュ
60/100
60/100
コア数
60/100
60/100
スレッド数
58/100
58/100

Core i7 11700は、インテルの最新のCPUであり、Rocket Lakeシリーズ名を持ちます。内蔵グラフィックスはIntel UHD Graphics 750で、TDPは65Wです。通常利用時の最大周波数は2.5GHzで、ブースト時の最大周波数は4.9GHzです。このCPUは、三次キャッシュに対応しており、そのキャッシュ容量は16MBです。コア数は8コアで、マルチスレッドにも対応しており、16スレッドの処理が可能です。また、バススピードは8GT/sです。

Core i7 10700KFは、Comet Lakeシリーズから来ています。ソケットの形状はLGA1200で、TDPは125Wです。通常利用時の最大周波数は3.8GHzで、ブースト時の最大周波数は5.1GHzです。このCPUは、三次キャッシュに対応しており、そのキャッシュ容量は16MBです。コア数は8コアで、マルチスレッドにも対応しており、16スレッドの処理が可能です。

どちらのCPUも、コア数やスレッド数は同じです。しかし、Core i7 11700は、比較的低いTDPで、ブースト時の最大周波数が高い点で優れています。一方、Core i7 10700KFは、TDPが高く、ブースト時の最大周波数がやや低いですが、どちらのCPUも十分に高性能な処理が可能です。

結論として、どちらのCPUもおすすめできますが、用途によって使い分けることが望ましいです。Core i7 11700は、高い処理能力を必要とするタスクに向いていますが、Core i7 10700KFは、高い消費電力を許容できる場合には十分な性能を発揮します。

Core i7 10700KF と比較して Core i7 11700 を選ぶメリット

    -

Core i7 11700 と比較して Core i7 10700KF を選ぶメリット

  • 定格周波数

    19.5点(2.5GHz) vs 97.8点(3.8GHz)

「Core i7 11700」と「Core i7 10700KF」を徹底比較する

基本情報について「Core i7 11700」と「Core i7 10700KF」を比較

TDPについて

TDPが小さいCPUは発熱が少ないのでノートパソコンなどで使用できる点で優れています。例えば冷却性能が低い小型PCケースに搭載するようなケースで重宝します。

TDPについて比べると「Core i7 11700」は65Wで「Core i7 10700KF」は125Wです。60Wもの差があります。「Core i7 10700KF」と比べて「Core i7 11700」はかなり小さいです。「Core i7 11700」はCPU自体の発熱を少なくできる点で「Core i7 10700KF」よりも優れていると言えます。熱の放散を抑えることができるため、冷却機構を小型化して本体をスリム化したり、モバイルで利用するのに「Core i7 11700」はかなりオススメです。実際の利用を想定したとき「Core i7 11700」の方が「Core i7 10700KF」よりも非常に優れているでしょう。「Core i7 11700」を選ぶ上で重要な判断材料の一つとなるでしょう。

TDP評価
Core i7 11700
65W76/100
Core i7 10700KF
125W30/100

CPU性能について「Core i7 11700」と「Core i7 10700KF」を比較

通常利用時の最大周波数について

通常利用時の最大周波数が高いCPUは高速に演算処理できるため、一度に多くの処理を実行可能な点で優れています。例えば複雑な処理を頻繁に行うような作業をするといったケースにおすすめです。

通常利用時の最大周波数について比べると「Core i7 10700KF」は3.8GHzであるのに対して「Core i7 11700」は2.5GHzです。1.2GHzの差があります。「Core i7 11700」の定格クロック数と比べて「Core i7 10700KF」はとても高いです。「Core i7 10700KF」はデータやアクセス処理を高速化できる点で「Core i7 11700」よりも秀でています。「Core i7 10700KF」は複数の作業、アプリケーションを同時に処理するのに非常に向いています。実際の利用を考えると「Core i7 11700」と「Core i7 10700KF」は体感値として遥かに大きい差があります。「Core i7 10700KF」に決める上で一つの主な判断材料となるでしょう。

通常利用時の最大周波数評価
Core i7 11700
2.5GHz19/100
Core i7 10700KF
3.8GHz97/100

ブースト時の最大周波数について

ブースト時の最大周波数が高いCPUは3Dゲームなどで高い処理能力を維持できる点で使い勝手が良いです。例えば動画のエンコードなど、CPU負荷の高い作業をするようなときにおすすめです。

ブースト時の最大周波数を「Core i7 10700KF」と「Core i7 11700」を比較すると「Core i7 10700KF」は5.1GHzで「Core i7 11700」は4.9GHzです。「Core i7 10700KF」も「Core i7 11700」も同じくらいのクロック数です。体感できるほどの違いは無いです。別の角度から比較するほうがいいでしょう。

ブースト時の最大周波数評価
Core i7 11700
4.9GHz98/100
Core i7 10700KF
5.1GHz98/100

三次キャッシュ対応について

三次キャッシュに対応しているCPUはそれぞれのデータを階層別で管理することで処理能力を上げることができる点で優れています。例えばデータを階層別で管理できるのでメインメモリの処理を速くするようなときで役に立ちます。

「Core i7 10700KF」も「Core i7 11700」も三次キャッシュに対応しているCPUです。そのため多くの中間情報を高速に引き出せるので素早く処理できる点で優れています。どちらも膨大なデータを高速に処理するのに向いています。

三次キャッシュについて

三次キャッシュが多いCPUはパソコンの速度を著しく低下させずに使用できる点で使い勝手が良いです。特に頻繁にメインメモリにアクセスしてパソコンの動作が遅くならないようにするようなときで役に立ちます。

三次キャッシュを「Core i7 10700KF」と「Core i7 11700」を比べると「Core i7 10700KF」は16MBであり「Core i7 11700」は16MBです。「Core i7 10700KF」も「Core i7 11700」もキャッシュ容量について違いがほぼゼロと言えるでしょう。実用上の差はありません。ほかの視点で決めることをおすすめします。

三次キャッシュ評価
Core i7 11700
16MB60/100
Core i7 10700KF
16MB60/100

コア数について

コア数が多いCPUは同時に複数の作業を処理効率を上げることができ、より多くのアプリケーションを同時に実行できる点で秀でています。例えば複数の動作を同時処理するような場合におススメです。

コア数について「Core i7 10700KF」と「Core i7 11700」を比較すると「Core i7 10700KF」は8コアであり「Core i7 11700」は8コアです。コア数について「Core i7 11700」も「Core i7 10700KF」もほとんど同じと言えます。体感できるほどの差は無いです。他の視点から見て選択する方がよいでしょう。

コア数評価
Core i7 11700
8コア60/100
Core i7 10700KF
8コア60/100

マルチスレッド対応について

マルチスレッドに対応しているCPUは複数同時処理で作業できる点で優れています。例えばパソコンの複数の処理を効率的に並行実施するといったようなケースで役立ちます。

「Core i7 10700KF」も「Core i7 11700」もマルチスレッドに対応しているCPUです。そのため多くのタスクを一つのコアで同時に実行できる点で優れています。どちらも複数の作業を処理効率を保ちながら同時進行するのに適しています。

スレッド数について

スレッド数が多いCPUは複数のアプリケーションを同時に処理できる点で秀でています。例えば同時に複数の処理をするような場合に向いています。

スレッド数を「Core i7 11700」と「Core i7 10700KF」を比較すると「Core i7 11700」は16スレッドに対して「Core i7 10700KF」は16スレッドです。「Core i7 11700」も「Core i7 10700KF」も同程度のスレッド数です。実用上の差はありません。ほかの視点で決めるほうがいいでしょう。

スレッド数評価
Core i7 11700
16スレッド58/100
Core i7 10700KF
16スレッド58/100

「Core i7 11700」と「Core i7 10700KF」の違いを表で比較する

Core i7 11700Core i7 10700KF
画像Core i7 11700Core i7 10700KF
シリーズ名Rocket LakeComet Lake
内蔵グラフィックスIntel UHD Graphics 750 -
ソケットの形状 - LGA1200
TDP65W125W
通常利用時の最大周波数2.5GHz3.8GHz
ブースト時の最大周波数4.9GHz5.1GHz
三次キャッシュ対応
三次キャッシュ16MB16MB
コア数8コア8コア
マルチスレッド対応
スレッド数16スレッド16スレッド
バススピード8GT/s -

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