Core i5 10600KF と Ryzen 9 5950X を比べてどちらの評価が良いか。重要な特徴を幅広くまとめてみました

作成日時: 2020-11-09 15:45:55、更新日時: 2021-10-20 21:25:02

Ryzen 9 5950XCore i5 10600KF
Ryzen 9 5950XCore i5 10600KF

「Core i5 10600KF」と「Ryzen 9 5950X」を比べた時の違いや差を評価/検証しました。どっちの評価が良いのかを詳しく解説。「Ryzen 9 5950X」と「Core i5 10600KF」のどっちにすべきか考えているなら今すぐチェック!

Ryzen 9 5950XCore i5 10600KF
Ryzen 9 5950XCore i5 10600KF
総合評価:

80.1/100

(総合: 9位)

62.5/100

(総合: 204位)

TDP
42/100
30/100
通常利用時の最大周波数
64/100
98/100
ブースト時の最大周波数
98/100
97/100
三次キャッシュ
97/100
50/100
コア数
85/100
50/100
スレッド数
82/100
48/100

Core i5 10600KF と比較して Ryzen 9 5950X を選ぶメリット

  • 三次キャッシュ

    97.9点(64MB) vs 50.3点(12MB)

  • コア数

    85.7点(16コア) vs 50点(6コア)

  • スレッド数

    82.8点(32スレッド) vs 48.8点(12スレッド)

  • 二次キャッシュ対応

Ryzen 9 5950X と比較して Core i5 10600KF を選ぶメリット

  • 定格周波数

    64.2点(3.4GHz) vs 98.1点(4.1GHz)

「Ryzen 9 5950X」と「Core i5 10600KF」を徹底比較する

CPU性能について「Ryzen 9 5950X」と「Core i5 10600KF」を比較

通常利用時の最大周波数について

通常利用時の最大周波数が高いCPUは高速に演算処理できるため、一度に多くの処理を実行可能な点で優れています。例えば複雑な処理を頻繁に行うような作業をするといったケースにおすすめです。

通常利用時の最大周波数について比べると「Core i5 10600KF」は4.1GHzであるのに対して「Ryzen 9 5950X」は3.4GHzです。0.6GHzの差があります。「Ryzen 9 5950X」の定格クロック数と比べて「Core i5 10600KF」はとても高いです。定格周波数ランキングで比較すると全2150製品のなかで「Core i5 10600KF」は26位で「Ryzen 9 5950X」は370位なので、大きく違うとまでは言えないもののそれなりの差はあります。

「Core i5 10600KF」はデータやアクセス処理を高速化できる点で「Ryzen 9 5950X」よりも秀でています。CPUの処理速度を高速化するのに「Core i5 10600KF」はとても向いています。実際の利用を考えると「Ryzen 9 5950X」と「Core i5 10600KF」は体感値として遥かに大きい差があります。「Core i5 10600KF」に決める上で一つの主な判断材料となるでしょう。

通常利用時の最大周波数評価
Ryzen 9 5950X
3.4GHz64/100
Core i5 10600KF
4.1GHz98/100

ブースト時の最大周波数について

ブースト時の最大周波数が高いCPUは3Dゲームなどで高い処理能力を維持できる点で使い勝手が良いです。例えば動画のエンコードなど、CPU負荷の高い作業をするようなときにおすすめです。

ブースト時の最大周波数を「Ryzen 9 5950X」と「Core i5 10600KF」を比較すると「Ryzen 9 5950X」は4.9GHzで「Core i5 10600KF」は4.8GHzです。「Ryzen 9 5950X」も「Core i5 10600KF」も同じくらいのクロック数です。ブースト時のクロック数ランキングで見てみると727製品中「Ryzen 9 5950X」は82位で「Core i5 10600KF」は113位です。ほとんど差は無いと言えます。

体感できるほどの違いは無いです。別の角度から比較するほうがいいでしょう。

ブースト時の最大周波数評価
Ryzen 9 5950X
4.9GHz98/100
Core i5 10600KF
4.8GHz97/100

三次キャッシュ対応について

三次キャッシュに対応しているCPUはそれぞれのデータを階層別で管理することで処理能力を上げることができる点で優れています。例えばデータを階層別で管理できるのでメインメモリの処理を速くするようなときで役に立ちます。

「Core i5 10600KF」も「Ryzen 9 5950X」も三次キャッシュに対応しているCPUです。そのため多くの中間情報を高速に引き出せるので素早く処理できる点で優れています。どちらも膨大なデータを高速に処理するのに向いています。

三次キャッシュについて

三次キャッシュが多いCPUはパソコンの速度を著しく低下させずに使用できる点で使い勝手が良いです。特に頻繁にメインメモリにアクセスしてパソコンの動作が遅くならないようにするようなときで役に立ちます。

三次キャッシュについて「Ryzen 9 5950X」と「Core i5 10600KF」を比べると「Ryzen 9 5950X」は64MBに対して「Core i5 10600KF」は12MBです。52MBもの差があります。三次キャッシュという視点において「Ryzen 9 5950X」は「Core i5 10600KF」より非常に多いキャッシュ容量です。三次キャッシュ容量の多さランキングで比べると全1194製品中「Ryzen 9 5950X」は54位であるのに対し「Core i5 10600KF」は480位で、CPUの中ではケタ違いな差があると言えそうです。

「Ryzen 9 5950X」はRAMのアクセスや消費量を減らすことができため、パフォーマンス全体を向上させることができる点で「Core i5 10600KF」よりも秀でているでしょう。「Ryzen 9 5950X」はよりCPUのポテンシャルを引き出して快適に使用するのにかなり向いています。実際に使う場面で「Core i5 10600KF」と比べて「Ryzen 9 5950X」は遥かに秀でていると言えます。「Ryzen 9 5950X」にする上で主な理由の一つになります。

三次キャッシュ評価
Ryzen 9 5950X
64MB97/100
Core i5 10600KF
12MB50/100

コア数について

コア数が多いCPUは同時に複数の作業を処理効率を上げることができ、より多くのアプリケーションを同時に実行できる点で秀でています。例えば複数の動作を同時処理するような場合におススメです。

コア数について比べると「Core i5 10600KF」は6コアに対して「Ryzen 9 5950X」は16コアです。10コアの違いがあります。「Core i5 10600KF」より「Ryzen 9 5950X」の方がとてもコア数が多いです。コア数の多さランキングで比較すると全2152製品のなかで「Ryzen 9 5950X」は129位で「Core i5 10600KF」は463位なので、大きく違うとまでは言えないもののそれなりの差はあります。

一つのタスクについて並列で処理することで高速で処理したり、多くのタスクを同時に実行出来る点で「Ryzen 9 5950X」の方が秀でていると言えます。「Ryzen 9 5950X」は複数の動画のエンコードのような作業をするのにかなりオススメです。実際に使う場面で「Core i5 10600KF」と「Ryzen 9 5950X」の体感値としての差は遥かに大きいです。「Ryzen 9 5950X」を選ぶための一つの重要な決め手となると思います。

コア数評価
Ryzen 9 5950X
16コア85/100
Core i5 10600KF
6コア50/100

マルチスレッド対応について

マルチスレッドに対応しているCPUは複数同時処理で作業できる点で優れています。例えばパソコンの複数の処理を効率的に並行実施するといったようなケースで役立ちます。

「Core i5 10600KF」も「Ryzen 9 5950X」もマルチスレッドに対応しているCPUです。そのため同時実行可能な仕事が多くできる点で秀でています。どちらも複数の作業を処理効率を保ちながら同時進行するのに適しています。

スレッド数について

スレッド数が多いCPUは複数のアプリケーションを同時に処理できる点で秀でています。例えば同時に複数の処理をするような場合に向いています。

スレッド数について「Core i5 10600KF」と「Ryzen 9 5950X」を比べると「Core i5 10600KF」は12スレッドであり「Ryzen 9 5950X」は32スレッドです。20スレッドもの差があります。「Core i5 10600KF」と比べて「Ryzen 9 5950X」は非常に多いです。スレッド数の多さランキングで比べると804製品の中で「Ryzen 9 5950X」は119位で「Core i5 10600KF」は359位なのでCPUの中では差はかなり大きいと言えます。

待ち時間・バッファーが多いタスクを同時に実行する際に効率的に処理できる点で「Ryzen 9 5950X」の方が優れているでしょう。「Ryzen 9 5950X」は複数のアプリケーションを同時にストレスなく実行するのに非常におすすめです。実際に使うことを想定したとき「Core i5 10600KF」と比べて「Ryzen 9 5950X」はとても優れていると言えます。「Ryzen 9 5950X」を選ぶ主な判断材料の一つになります。

スレッド数評価
Ryzen 9 5950X
32スレッド82/100
Core i5 10600KF
12スレッド48/100

基本情報について「Ryzen 9 5950X」と「Core i5 10600KF」を比較

TDPについて

TDPが小さいCPUは発熱が少ないのでノートパソコンなどで使用できる点で優れています。例えば冷却性能が低い小型PCケースに搭載するようなケースで重宝します。

TDPについて比べると「Ryzen 9 5950X」は105Wに対して「Core i5 10600KF」は125Wです。20Wの差があります。「Ryzen 9 5950X」の放熱量は「Core i5 10600KF」に比べて比較的小さいです。最大放熱量の小ささランキングで見てみると2005製品中「Ryzen 9 5950X」は1471位で「Core i5 10600KF」は1640位です。ほとんど差は無いと言えます。

CPU自体の発熱を少なくできる点で「Ryzen 9 5950X」の方が良いです。「Ryzen 9 5950X」は熱の放散を抑えることができるため、冷却機構を小型化して本体をスリム化したり、モバイルで利用するのにややおすすめです。実際の利用を想定したとき「Ryzen 9 5950X」と「Core i5 10600KF」の体感上の違いはどちらかといえば大きいです。「Ryzen 9 5950X」は「Core i5 10600KF」よりいいでしょう。ただ決定的といえるくらいの差はないです。

TDP評価
Ryzen 9 5950X
105W42/100
Core i5 10600KF
125W30/100

「Ryzen 9 5950X」と「Core i5 10600KF」の違いを表で比較する

Ryzen 9 5950XCore i5 10600KF
画像Ryzen 9 5950XCore i5 10600KF
シリーズ名 - Comet Lake
ソケットの形状Socket AM4LGA1200
TDP105W125W
通常利用時の最大周波数3.4GHz4.1GHz
ブースト時の最大周波数4.9GHz4.8GHz
二次キャッシュ対応 -
二次キャッシュ8MB -
三次キャッシュ対応
三次キャッシュ64MB12MB
コア数16コア6コア
マルチスレッド対応
スレッド数32スレッド12スレッド

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