Core i9 10900 と Ryzen 9 5950X はどっちがおすすめなのか?違いや差を徹底検証しました

作成日時: 2020-11-09 16:08:36、更新日時: 2021-10-20 21:47:43

Ryzen 9 5950XCore i9 10900
Ryzen 9 5950XCore i9 10900

「Core i9 10900」と「Ryzen 9 5950X」を比べた時の違いや差を評価/検証しました。どっちの評価が良いのかを詳しく解説。「Ryzen 9 5950X」と「Core i9 10900」のどっちにすべきか考えているなら今すぐチェック!

Ryzen 9 5950XCore i9 10900
Ryzen 9 5950XCore i9 10900
総合評価:

80.1/100

(総合: 9位)

68.4/100

(総合: 37位)

TDP
42/100
76/100
通常利用時の最大周波数
64/100
30/100
ブースト時の最大周波数
98/100
98/100
三次キャッシュ
97/100
69/100
コア数
85/100
68/100
スレッド数
82/100
66/100

Core i9 10900 と比較して Ryzen 9 5950X を選ぶメリット

  • 定格周波数

    64.2点(3.4GHz) vs 30.3点(2.8GHz)

  • 三次キャッシュ

    97.9点(64MB) vs 69.2点(20MB)

  • コア数

    85.7点(16コア) vs 68.6点(10コア)

  • スレッド数

    82.8点(32スレッド) vs 66.5点(20スレッド)

  • 二次キャッシュ対応

Ryzen 9 5950X と比較して Core i9 10900 を選ぶメリット

    -

「Ryzen 9 5950X」と「Core i9 10900」を徹底比較する

CPU性能について「Ryzen 9 5950X」と「Core i9 10900」を比較

通常利用時の最大周波数について

通常利用時の最大周波数が高いCPUは高速に演算処理できるため、一度に多くの処理を実行可能な点で優れています。例えば複雑な処理を頻繁に行うような作業をするといったケースにおすすめです。

通常利用時の最大周波数について比べると「Ryzen 9 5950X」は3.4GHzであるのに対して「Core i9 10900」は2.8GHzです。0.6GHzの差があります。「Core i9 10900」の定格クロック数と比べて「Ryzen 9 5950X」はとても高いです。定格周波数ランキングで比べると2150製品の中で「Ryzen 9 5950X」は370位で「Core i9 10900」は966位なのでCPUの中では差はかなり大きいと言えます。

「Ryzen 9 5950X」はデータやアクセス処理を高速化できる点で「Core i9 10900」よりも秀でています。CPUの処理速度を高速化するのに「Ryzen 9 5950X」はとても向いています。実際の利用を考えると「Core i9 10900」と「Ryzen 9 5950X」は体感値として遥かに大きい差があります。「Ryzen 9 5950X」に決める上で一つの主な判断材料となるでしょう。

通常利用時の最大周波数評価
Ryzen 9 5950X
3.4GHz64/100
Core i9 10900
2.8GHz30/100

ブースト時の最大周波数について

ブースト時の最大周波数が高いCPUは3Dゲームなどで高い処理能力を維持できる点で使い勝手が良いです。例えば動画のエンコードなど、CPU負荷の高い作業をするようなときにおすすめです。

ブースト時の最大周波数を「Core i9 10900」と「Ryzen 9 5950X」を比較すると「Core i9 10900」は5.2GHzで「Ryzen 9 5950X」は4.9GHzです。「Core i9 10900」も「Ryzen 9 5950X」も同じくらいのクロック数です。ブースト時のクロック数ランキングで見てみると727製品中「Ryzen 9 5950X」は82位で「Core i9 10900」は42位です。ほとんど差は無いと言えます。

体感できるほどの違いは無いです。別の角度から比較するほうがいいでしょう。

ブースト時の最大周波数評価
Ryzen 9 5950X
4.9GHz98/100
Core i9 10900
5.2GHz98/100

三次キャッシュ対応について

三次キャッシュに対応しているCPUはそれぞれのデータを階層別で管理することで処理能力を上げることができる点で優れています。例えばデータを階層別で管理できるのでメインメモリの処理を速くするようなときで役に立ちます。

「Core i9 10900」も「Ryzen 9 5950X」も三次キャッシュに対応しているCPUです。そのため多くの中間情報を高速に引き出せるので素早く処理できる点で優れています。どちらも膨大なデータを高速に処理するのに向いています。

三次キャッシュについて

三次キャッシュが多いCPUはパソコンの速度を著しく低下させずに使用できる点で使い勝手が良いです。特に頻繁にメインメモリにアクセスしてパソコンの動作が遅くならないようにするようなときで役に立ちます。

三次キャッシュについて「Ryzen 9 5950X」と「Core i9 10900」を比べると「Ryzen 9 5950X」は64MBに対して「Core i9 10900」は20MBです。44MBもの差があります。三次キャッシュという視点において「Ryzen 9 5950X」は「Core i9 10900」より非常に多いキャッシュ容量です。三次キャッシュ容量の多さランキングで比較すると全1194製品のなかで「Ryzen 9 5950X」は54位で「Core i9 10900」は277位なので、大きく違うとまでは言えないもののそれなりの差はあります。

「Ryzen 9 5950X」はRAMのアクセスや消費量を減らすことができため、パフォーマンス全体を向上させることができる点で「Core i9 10900」よりも秀でているでしょう。「Ryzen 9 5950X」はよりCPUのポテンシャルを引き出して快適に使用するのにかなり向いています。実際に使う場面で「Core i9 10900」と比べて「Ryzen 9 5950X」は遥かに秀でていると言えます。「Ryzen 9 5950X」にする上で主な理由の一つになります。

三次キャッシュ評価
Ryzen 9 5950X
64MB97/100
Core i9 10900
20MB69/100

コア数について

コア数が多いCPUは同時に複数の作業を処理効率を上げることができ、より多くのアプリケーションを同時に実行できる点で秀でています。例えば複数の動作を同時処理するような場合におススメです。

コア数について比べると「Core i9 10900」は10コアに対して「Ryzen 9 5950X」は16コアです。6コアの違いがあります。「Core i9 10900」より「Ryzen 9 5950X」の方がとてもコア数が多いです。コア数の多さランキングで見てみると2152製品中「Ryzen 9 5950X」は129位で「Core i9 10900」は250位です。ほとんど差は無いと言えます。

一つのタスクについて並列で処理することで高速で処理したり、多くのタスクを同時に実行出来る点で「Ryzen 9 5950X」の方が秀でていると言えます。「Ryzen 9 5950X」は複数の動画のエンコードのような作業をするのにかなりオススメです。実際に使う場面で「Core i9 10900」と「Ryzen 9 5950X」の体感値としての差は遥かに大きいです。「Ryzen 9 5950X」を選ぶための一つの重要な決め手となると思います。

コア数評価
Ryzen 9 5950X
16コア85/100
Core i9 10900
10コア68/100

マルチスレッド対応について

マルチスレッドに対応しているCPUは複数同時処理で作業できる点で優れています。例えばパソコンの複数の処理を効率的に並行実施するといったようなケースで役立ちます。

「Core i9 10900」も「Ryzen 9 5950X」もマルチスレッドに対応しているCPUです。そのため同時実行可能な仕事が多くできる点で秀でています。どちらも複数の作業を処理効率を保ちながら同時進行するのに適しています。

スレッド数について

スレッド数が多いCPUは複数のアプリケーションを同時に処理できる点で秀でています。例えば同時に複数の処理をするような場合に向いています。

スレッド数を「Core i9 10900」と「Ryzen 9 5950X」を比べると「Core i9 10900」は20スレッドに対して「Ryzen 9 5950X」は32スレッドです。12スレッドの差があります。「Ryzen 9 5950X」は「Core i9 10900」に比べて比較的スレッド数が多いです。スレッド数の多さランキングで比較すると全804製品のなかで「Ryzen 9 5950X」は119位で「Core i9 10900」は209位なので、大きく違うとまでは言えないもののそれなりの差はあります。

待ち時間・バッファーが多いタスクを同時に実行する際に効率的に処理できる点で「Ryzen 9 5950X」の方が「Core i9 10900」よりも多少優れているかもしれません。「Ryzen 9 5950X」は複数のアプリケーションを同時にストレスなく実行するのに多少適しています。実際に使う場面で「Ryzen 9 5950X」と「Core i9 10900」は体感上やや大きい差があります。「Core i9 10900」より「Ryzen 9 5950X」が良いですが、非常に優れているとまでは言えません。

スレッド数評価
Ryzen 9 5950X
32スレッド82/100
Core i9 10900
20スレッド66/100

基本情報について「Ryzen 9 5950X」と「Core i9 10900」を比較

TDPについて

TDPが小さいCPUは発熱が少ないのでノートパソコンなどで使用できる点で優れています。例えば冷却性能が低い小型PCケースに搭載するようなケースで重宝します。

TDPについて比べると「Core i9 10900」は65Wで「Ryzen 9 5950X」は105Wです。40Wもの差があります。「Ryzen 9 5950X」と比べて「Core i9 10900」はかなり小さいです。最大放熱量の小ささランキングで比べると全2005製品中「Core i9 10900」は463位であるのに対し「Ryzen 9 5950X」は1471位で、CPUの中ではケタ違いな差があると言えそうです。

「Core i9 10900」はCPU自体の発熱を少なくできる点で「Ryzen 9 5950X」よりも優れていると言えます。熱の放散を抑えることができるため、冷却機構を小型化して本体をスリム化したり、モバイルで利用するのに「Core i9 10900」はかなりオススメです。実際の利用を想定したとき「Core i9 10900」の方が「Ryzen 9 5950X」よりも非常に優れているでしょう。「Core i9 10900」を選ぶ上で重要な判断材料の一つとなるでしょう。

TDP評価
Ryzen 9 5950X
105W42/100
Core i9 10900
65W76/100

「Ryzen 9 5950X」と「Core i9 10900」の違いを表で比較する

Ryzen 9 5950XCore i9 10900
画像Ryzen 9 5950XCore i9 10900
シリーズ名 - Comet Lake
内蔵グラフィックス - Intel UHD Graphics 630
ソケットの形状Socket AM4LGA1200
TDP105W65W
通常利用時の最大周波数3.4GHz2.8GHz
ブースト時の最大周波数4.9GHz5.2GHz
二次キャッシュ対応 -
二次キャッシュ8MB -
三次キャッシュ対応
三次キャッシュ64MB20MB
コア数16コア10コア
マルチスレッド対応
スレッド数32スレッド20スレッド

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