Ryzen 9 3900XT と Ryzen 7 5800X を比べてどちらの評価が良いか。重要な特徴を幅広くまとめてみました

作成日時: 2020-11-08 17:06:19、更新日時: 2021-10-20 20:32:16

Ryzen 7 5800XRyzen 9 3900XT
Ryzen 7 5800XRyzen 9 3900XT

「Ryzen 9 3900XT」と「Ryzen 7 5800X」を比較したときの違いや差について評価/比較。何がどういう点で違うのでしょうか。重要な観点から詳しく解説比較。

Ryzen 7 5800XRyzen 9 3900XT
Ryzen 7 5800XRyzen 9 3900XT
総合評価:
TDPrating-image2.1
105W
rating-image2.1
105W
通常利用時の最大周波数rating-image4.9
3.8GHz
rating-image4.9
3.8GHz
ブースト時の最大周波数rating-image4.9
4.7GHz
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4.7GHz
二次キャッシュrating-image3.1
4MB
rating-image3.9
6MB
三次キャッシュrating-image4.3
32MB
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64MB
コア数rating-image3.0
8コア
rating-image3.8
12コア
スレッド数rating-image2.9
16スレッド
rating-image3.6
24スレッド

Ryzen 9 3900XT と比較して Ryzen 7 5800X を選ぶメリット

    -

Ryzen 7 5800X と比較して Ryzen 9 3900XT を選ぶメリット

  • 二次キャッシュ

    62.6点(4MB) vs 78.1点(6MB)

  • 三次キャッシュ

    86.5点(32MB) vs 97.9点(64MB)

  • コア数

    60.5点(8コア) vs 75.2点(12コア)

  • スレッド数

    58.8点(16スレッド) vs 72.8点(24スレッド)

「Ryzen 7 5800X」と「Ryzen 9 3900XT」を徹底比較する

CPU性能について「Ryzen 7 5800X」と「Ryzen 9 3900XT」を比較

通常利用時の最大周波数について

通常利用時の最大周波数が高いCPUは高速に演算処理できるため、一度に多くの処理を実行可能な点で優れています。例えば複雑な処理を頻繁に行うような作業をするといったケースにおすすめです。

通常利用時の最大周波数について「Ryzen 9 3900XT」と「Ryzen 7 5800X」を比較すると「Ryzen 9 3900XT」は3.8GHzに対して「Ryzen 7 5800X」は3.8GHzです。「Ryzen 9 3900XT」の定格クロック数は「Ryzen 7 5800X」と同じくらいです。感覚的にわかるほどの差はありません。ほかの角度で決めるほうがよさそうです。

通常利用時の最大周波数評価
Ryzen 7 5800X
3.8GHz97/100
Ryzen 9 3900XT
3.8GHz97/100

ブースト時の最大周波数について

ブースト時の最大周波数が高いCPUは3Dゲームなどで高い処理能力を維持できる点で使い勝手が良いです。例えば動画のエンコードなど、CPU負荷の高い作業をするようなときにおすすめです。

ブースト時の最大周波数を「Ryzen 9 3900XT」と「Ryzen 7 5800X」を比較すると「Ryzen 9 3900XT」は4.7GHzで「Ryzen 7 5800X」は4.7GHzです。「Ryzen 9 3900XT」も「Ryzen 7 5800X」も同じくらいのクロック数です。体感できるほどの違いは無いです。別の角度から比較するほうがいいでしょう。

ブースト時の最大周波数評価
Ryzen 7 5800X
4.7GHz97/100
Ryzen 9 3900XT
4.7GHz97/100

二次キャッシュ対応について

二次キャッシュに対応しているCPUはメインメモリのアクセスを減らして処理を速めることができる点で使い勝手が良いです。特に処理速度を高速にするようなときにおすすめです。

「Ryzen 7 5800X」も「Ryzen 9 3900XT」も二次キャッシュに対応しているCPUです。そのため記憶情報を素早く利用できる点で優れています。どちらもメモリがボトルネックとなってCPUの処理が阻害されることを防止するのに向いています。

二次キャッシュについて

二次キャッシュが多いCPUは沢山の容量のデータのメモリを処理することができる点で使い勝手が良いです。例えば動画編集のような作業でも、素早く処理するといったときで役立ちます。

二次キャッシュを比較すると「Ryzen 9 3900XT」は6MBに対して「Ryzen 7 5800X」は4MBです。2MBの違いがあります。「Ryzen 9 3900XT」のキャッシュ容量は「Ryzen 7 5800X」と比較してやや多いです。「Ryzen 9 3900XT」はメインメモリへのアクセスを減らすことができる点で「Ryzen 7 5800X」よりも多少優れているかもしれません。「Ryzen 9 3900XT」は複数動作を安定して稼働するのにややおすすめです。実際に利用する上で「Ryzen 9 3900XT」の方が「Ryzen 7 5800X」よりも比較的良いです。「Ryzen 9 3900XT」が良いと言えるでしょう。ただ非常に優れているとまでは言えないでしょう。

二次キャッシュ評価
Ryzen 7 5800X
4MB62/100
Ryzen 9 3900XT
6MB78/100

三次キャッシュ対応について

三次キャッシュに対応しているCPUはそれぞれのデータを階層別で管理することで処理能力を上げることができる点で優れています。例えばデータを階層別で管理できるのでメインメモリの処理を速くするようなときで役に立ちます。

「Ryzen 9 3900XT」も「Ryzen 7 5800X」も三次キャッシュに対応しているCPUです。そのため多くの中間情報を高速に引き出せるので素早く処理できる点で優れています。どちらも膨大なデータを高速に処理するのに向いています。

三次キャッシュについて

三次キャッシュが多いCPUはパソコンの速度を著しく低下させずに使用できる点で使い勝手が良いです。特に頻繁にメインメモリにアクセスしてパソコンの動作が遅くならないようにするようなときで役に立ちます。

三次キャッシュを比較すると「Ryzen 9 3900XT」は64MBで「Ryzen 7 5800X」は32MBです。「Ryzen 9 3900XT」のキャッシュ容量の方が「Ryzen 7 5800X」よりも多少多いです。「Ryzen 9 3900XT」は中間の計算結果を多く待避出来るので、複雑な計算をより早くできる点で「Ryzen 7 5800X」よりも無難と言えるでしょう。しかしながらよりCPUのポテンシャルを引き出して快適に使用する場合でも基本的にどちらを選んでも大したことはないくらいの差だと思います。数値としては「Ryzen 9 3900XT」の方が多いですが通常利用において気にするほどの違いはほぼないでしょう。

三次キャッシュ評価
Ryzen 7 5800X
32MB86/100
Ryzen 9 3900XT
64MB97/100

コア数について

コア数が多いCPUは同時に複数の作業を処理効率を上げることができ、より多くのアプリケーションを同時に実行できる点で秀でています。例えば複数の動作を同時処理するような場合におススメです。

コア数について比べると「Ryzen 7 5800X」は8コアに対して「Ryzen 9 3900XT」は12コアです。4コアの違いがあります。「Ryzen 7 5800X」より「Ryzen 9 3900XT」の方がとてもコア数が多いです。一つのタスクについて並列で処理することで高速で処理したり、多くのタスクを同時に実行出来る点で「Ryzen 9 3900XT」の方が秀でていると言えます。「Ryzen 9 3900XT」は同時に出来る処理作業を増やすことが出来るので、一度に色んなアプリを起動するのにかなりオススメです。実際に使う場面で「Ryzen 7 5800X」と「Ryzen 9 3900XT」の体感値としての差は遥かに大きいです。「Ryzen 9 3900XT」を選ぶための一つの重要な決め手となると思います。

コア数評価
Ryzen 7 5800X
8コア60/100
Ryzen 9 3900XT
12コア75/100

マルチスレッド対応について

マルチスレッドに対応しているCPUは複数同時処理で作業できる点で優れています。例えばパソコンの複数の処理を効率的に並行実施するといったようなケースで役立ちます。

「Ryzen 9 3900XT」も「Ryzen 7 5800X」もマルチスレッドに対応しているCPUです。そのため同時実行可能な仕事が多くできる点で秀でています。どちらも複数の作業を処理効率を保ちながら同時進行するのに適しています。

スレッド数について

スレッド数が多いCPUは複数のアプリケーションを同時に処理できる点で秀でています。例えば同時に複数の処理をするような場合に向いています。

スレッド数を「Ryzen 7 5800X」と「Ryzen 9 3900XT」を比べると「Ryzen 7 5800X」は16スレッドに対して「Ryzen 9 3900XT」は24スレッドです。8スレッドの差があります。「Ryzen 9 3900XT」は「Ryzen 7 5800X」に比べて比較的スレッド数が多いです。待ち時間・バッファーが多いタスクを同時に実行する際に効率的に処理できる点で「Ryzen 9 3900XT」の方が「Ryzen 7 5800X」よりも多少優れているかもしれません。「Ryzen 9 3900XT」は複数のアプリケーションを同時にストレスなく実行するのに多少適しています。実際に使う場面で「Ryzen 9 3900XT」と「Ryzen 7 5800X」は体感上やや大きい差があります。「Ryzen 7 5800X」より「Ryzen 9 3900XT」が良いですが、非常に優れているとまでは言えません。

スレッド数評価
Ryzen 7 5800X
16スレッド58/100
Ryzen 9 3900XT
24スレッド72/100

基本情報について「Ryzen 7 5800X」と「Ryzen 9 3900XT」を比較

TDPについて

TDPが小さいCPUは発熱が少ないのでノートパソコンなどで使用できる点で優れています。例えば冷却性能が低い小型PCケースに搭載するようなケースで重宝します。

TDPを「Ryzen 7 5800X」と「Ryzen 9 3900XT」を比べると「Ryzen 7 5800X」は105Wに対して「Ryzen 9 3900XT」は105Wです。「Ryzen 9 3900XT」も「Ryzen 7 5800X」も違いはほぼゼロと言えます。実用上の差はありません。ほかの観点から比較するほうがよいでしょう。

TDP評価
Ryzen 7 5800X
105W42/100
Ryzen 9 3900XT
105W42/100

「Ryzen 7 5800X」と「Ryzen 9 3900XT」の違いを表で比較する

Ryzen 7 5800XRyzen 9 3900XT
画像Ryzen 7 5800XRyzen 9 3900XT
ソケットの形状Socket AM4Socket AM4
TDP105W105W
通常利用時の最大周波数3.8GHz3.8GHz
ブースト時の最大周波数4.7GHz4.7GHz
二次キャッシュ対応
二次キャッシュ4MB6MB
三次キャッシュ対応
三次キャッシュ32MB64MB
コア数8コア12コア
マルチスレッド対応
スレッド数16スレッド24スレッド

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