Ryzen 5 5600X と Core i5 10600KF を詳しくレビュー。どちらが良いか詳細に検証
作成日時: 2020-11-05 18:52:45、更新日時: 2021-10-20 19:12:40
「Core i5 10600KF」と「Ryzen 5 5600X」を比べた時の違いや差を評価/検証しました。どっちの評価が良いのかを詳しく解説。「Ryzen 5 5600X」と「Core i5 10600KF」のどっちにすべきか考えているなら今すぐチェック!
Ryzen 5 5600X | Core i5 10600KF | |||
総合評価: | 71.5/100 (総合: 36位) | 62.5/100 (総合: 204位) | ||
TDP | 76/100 | 30/100 | ||
通常利用時の最大周波数 | 88/100 | 98/100 | ||
ブースト時の最大周波数 | 97/100 | 97/100 | ||
三次キャッシュ | 86/100 | 50/100 | ||
コア数 | 50/100 | 50/100 | ||
スレッド数 | 48/100 | 48/100 | ||
「Ryzen 5 5600X」と「Core i5 10600KF」を徹底比較する
CPU性能について「Ryzen 5 5600X」と「Core i5 10600KF」を比較
通常利用時の最大周波数について
通常利用時の最大周波数が高いCPUは高速に演算処理できるため、一度に多くの処理を実行可能な点で優れています。例えば複雑な処理を頻繁に行うような作業をするといったケースにおすすめです。
通常利用時の最大周波数について比べると「Core i5 10600KF」は4.1GHzであるのに対して「Ryzen 5 5600X」は3.7GHzです。0.3GHzの差があります。「Ryzen 5 5600X」の定格クロック数と比べて「Core i5 10600KF」はとても高いです。定格周波数ランキングで見てみると2150製品中「Ryzen 5 5600X」は128位で「Core i5 10600KF」は26位です。ほとんど差は無いと言えます。
「Core i5 10600KF」はデータやアクセス処理を高速化できる点で「Ryzen 5 5600X」よりも秀でています。CPUの処理速度を高速化するのに「Core i5 10600KF」はとても向いています。実際の利用を考えると「Ryzen 5 5600X」と「Core i5 10600KF」は体感値として遥かに大きい差があります。「Core i5 10600KF」に決める上で一つの主な判断材料となるでしょう。
ブースト時の最大周波数について
ブースト時の最大周波数が高いCPUは3Dゲームなどで高い処理能力を維持できる点で使い勝手が良いです。例えば動画のエンコードなど、CPU負荷の高い作業をするようなときにおすすめです。
ブースト時の最大周波数を「Core i5 10600KF」と「Ryzen 5 5600X」を比較すると「Core i5 10600KF」は4.8GHzで「Ryzen 5 5600X」は4.6GHzです。「Core i5 10600KF」も「Ryzen 5 5600X」も同じくらいのクロック数です。ブースト時のクロック数ランキングで見てみると727製品中「Ryzen 5 5600X」は142位で「Core i5 10600KF」は113位です。ほとんど差は無いと言えます。
体感できるほどの違いは無いです。別の角度から比較するほうがいいでしょう。
三次キャッシュ対応について
三次キャッシュに対応しているCPUはそれぞれのデータを階層別で管理することで処理能力を上げることができる点で優れています。例えばデータを階層別で管理できるのでメインメモリの処理を速くするようなときで役に立ちます。
「Core i5 10600KF」も「Ryzen 5 5600X」も三次キャッシュに対応しているCPUです。そのため多くの中間情報を高速に引き出せるので素早く処理できる点で優れています。どちらも膨大なデータを高速に処理するのに向いています。
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三次キャッシュについて
三次キャッシュが多いCPUはパソコンの速度を著しく低下させずに使用できる点で使い勝手が良いです。特に頻繁にメインメモリにアクセスしてパソコンの動作が遅くならないようにするようなときで役に立ちます。
三次キャッシュについて「Ryzen 5 5600X」と「Core i5 10600KF」を比べると「Ryzen 5 5600X」は32MBに対して「Core i5 10600KF」は12MBです。20MBもの差があります。三次キャッシュという視点において「Ryzen 5 5600X」は「Core i5 10600KF」より非常に多いキャッシュ容量です。三次キャッシュ容量の多さランキングで比べると1194製品の中で「Ryzen 5 5600X」は156位で「Core i5 10600KF」は480位なのでCPUの中では差はかなり大きいと言えます。
「Ryzen 5 5600X」はRAMのアクセスや消費量を減らすことができため、パフォーマンス全体を向上させることができる点で「Core i5 10600KF」よりも秀でているでしょう。「Ryzen 5 5600X」はよりCPUのポテンシャルを引き出して快適に使用するのにかなり向いています。実際に使う場面で「Core i5 10600KF」と比べて「Ryzen 5 5600X」は遥かに秀でていると言えます。「Ryzen 5 5600X」にする上で主な理由の一つになります。
コア数について
コア数が多いCPUは同時に複数の作業を処理効率を上げることができ、より多くのアプリケーションを同時に実行できる点で秀でています。例えば複数の動作を同時処理するような場合におススメです。
コア数について「Core i5 10600KF」と「Ryzen 5 5600X」を比較すると「Core i5 10600KF」は6コアであり「Ryzen 5 5600X」は6コアです。コア数について「Ryzen 5 5600X」も「Core i5 10600KF」もほとんど同じと言えます。コア数の多さランキングで見てみると2152製品中「Ryzen 5 5600X」は428位で「Core i5 10600KF」は463位です。ほとんど差は無いと言えます。
体感できるほどの差は無いです。他の視点から見て選択する方がよいでしょう。
マルチスレッド対応について
マルチスレッドに対応しているCPUは複数同時処理で作業できる点で優れています。例えばパソコンの複数の処理を効率的に並行実施するといったようなケースで役立ちます。
「Core i5 10600KF」も「Ryzen 5 5600X」もマルチスレッドに対応しているCPUです。そのため同時実行可能な仕事が多くできる点で秀でています。どちらも複数の作業を処理効率を保ちながら同時進行するのに適しています。
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スレッド数について
スレッド数が多いCPUは複数のアプリケーションを同時に処理できる点で秀でています。例えば同時に複数の処理をするような場合に向いています。
スレッド数を「Ryzen 5 5600X」と「Core i5 10600KF」を比較すると「Ryzen 5 5600X」は12スレッドに対して「Core i5 10600KF」は12スレッドです。「Ryzen 5 5600X」も「Core i5 10600KF」も同程度のスレッド数です。スレッド数の多さランキングで見てみると804製品中「Ryzen 5 5600X」は325位で「Core i5 10600KF」は359位です。ほとんど差は無いと言えます。
実用上の差はありません。ほかの視点で決めるほうがいいでしょう。
基本情報について「Ryzen 5 5600X」と「Core i5 10600KF」を比較
TDPについて
TDPが小さいCPUは発熱が少ないのでノートパソコンなどで使用できる点で優れています。例えば冷却性能が低い小型PCケースに搭載するようなケースで重宝します。
TDPについて比べると「Ryzen 5 5600X」は65Wで「Core i5 10600KF」は125Wです。60Wもの差があります。「Core i5 10600KF」と比べて「Ryzen 5 5600X」はかなり小さいです。最大放熱量の小ささランキングで比べると全2005製品中「Ryzen 5 5600X」は462位であるのに対し「Core i5 10600KF」は1640位で、CPUの中ではケタ違いな差があると言えそうです。
「Ryzen 5 5600X」はCPU自体の発熱を少なくできる点で「Core i5 10600KF」よりも優れていると言えます。熱の放散を抑えることができるため、冷却機構を小型化して本体をスリム化したり、モバイルで利用するのに「Ryzen 5 5600X」はかなりオススメです。実際の利用を想定したとき「Ryzen 5 5600X」の方が「Core i5 10600KF」よりも非常に優れているでしょう。「Ryzen 5 5600X」を選ぶ上で重要な判断材料の一つとなるでしょう。
「Ryzen 5 5600X」と「Core i5 10600KF」の違いを表で比較する
Ryzen 5 5600X | Core i5 10600KF | |||
基本情報 | ||||
シリーズ名 | - | Comet Lake | ||
ソケットの形状 | Socket AM4 | LGA1200 | ||
TDP | 65W | 125W | ||
CPU性能 | ||||
通常利用時の最大周波数 | 3.7GHz | 4.1GHz | ||
ブースト時の最大周波数 | 4.6GHz | 4.8GHz | ||
二次キャッシュ対応 | ○ | - | ||
二次キャッシュ | 3MB | - | ||
三次キャッシュ対応 | ○ | ○ | ||
三次キャッシュ | 32MB | 12MB | ||
コア数 | 6コア | 6コア | ||
マルチスレッド対応 | ○ | ○ | ||
スレッド数 | 12スレッド | 12スレッド | ||
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