Ryzen 5 1500X と Ryzen 9 3900 はどっちがおすすめなのか?違いや差を徹底検証しました
作成日時: 2020-10-07 18:53:15、更新日時: 2021-10-20 22:46:26
「Ryzen 5 1500X」と「Ryzen 9 3900」を比べた時の違いや差を評価/検証しました。どっちの評価が良いのかを詳しく解説。「Ryzen 9 3900」と「Ryzen 5 1500X」のどっちにすべきか考えているなら今すぐチェック!
Ryzen 9 3900 | Ryzen 5 1500X | |||
総合評価: | 67.4/100 (総合: 28位) | 49.4/100 (総合: 325位) | ||
TDP | 76/100 | 76/100 | ||
通常利用時の最大周波数 | 44/100 | 71/100 | ||
ブースト時の最大周波数 | 67/100 | 30/100 | ||
コア数 | 75/100 | 35/100 | ||
スレッド数 | 72/100 | 34/100 | ||
「Ryzen 9 3900」と「Ryzen 5 1500X」を徹底比較する
基本情報について「Ryzen 9 3900」と「Ryzen 5 1500X」を比較
TDPについて
TDPが小さいCPUは発熱が少ないのでノートパソコンなどで使用できる点で優れています。例えば冷却性能が低い小型PCケースに搭載するようなケースで重宝します。
TDPを「Ryzen 9 3900」と「Ryzen 5 1500X」を比べると「Ryzen 9 3900」は65Wに対して「Ryzen 5 1500X」は65Wです。「Ryzen 5 1500X」も「Ryzen 9 3900」も違いはほぼゼロと言えます。最大放熱量の小ささランキングで見てみると2005製品中「Ryzen 9 3900」は456位で「Ryzen 5 1500X」は554位です。ほとんど差は無いと言えます。
実用上の差はありません。ほかの観点から比較するほうがよいでしょう。
CPU性能について「Ryzen 9 3900」と「Ryzen 5 1500X」を比較
通常利用時の最大周波数について
通常利用時の最大周波数が高いCPUは高速に演算処理できるため、一度に多くの処理を実行可能な点で優れています。例えば複雑な処理を頻繁に行うような作業をするといったケースにおすすめです。
通常利用時の最大周波数について比べると「Ryzen 5 1500X」は3.5GHzであるのに対して「Ryzen 9 3900」は3.1GHzです。0.3GHzの差があります。「Ryzen 9 3900」の定格クロック数と比べて「Ryzen 5 1500X」はとても高いです。定格周波数ランキングで比較すると全2150製品のなかで「Ryzen 5 1500X」は295位で「Ryzen 9 3900」は681位なので、大きく違うとまでは言えないもののそれなりの差はあります。
「Ryzen 5 1500X」はデータやアクセス処理を高速化できる点で「Ryzen 9 3900」よりも秀でています。「Ryzen 5 1500X」は複数の作業、アプリケーションを同時に処理するのに非常に向いています。実際の利用を考えると「Ryzen 9 3900」と「Ryzen 5 1500X」は体感値として遥かに大きい差があります。「Ryzen 5 1500X」に決める上で一つの主な判断材料となるでしょう。
ブースト時の最大周波数について
ブースト時の最大周波数が高いCPUは3Dゲームなどで高い処理能力を維持できる点で使い勝手が良いです。例えば動画のエンコードなど、CPU負荷の高い作業をするようなときにおすすめです。
ブースト時の最大周波数について比べると「Ryzen 5 1500X」は3.7GHzであり「Ryzen 9 3900」は4.3GHzです。0.5GHzもの差があります。ブースト時の最大周波数という角度で見ると「Ryzen 5 1500X」と比較して「Ryzen 9 3900」は非常に高いです。ブースト時のクロック数ランキングで比べると727製品の中で「Ryzen 9 3900」は223位で「Ryzen 5 1500X」は439位なのでCPUの中では差はかなり大きいと言えます。
負荷のあるものを簡単に処理することができる点で「Ryzen 9 3900」の方が秀でているでしょう。消費電力や発熱を維持したまま処理速度をアップするのに「Ryzen 9 3900」はとても適しています。実際に利用する上で「Ryzen 9 3900」と「Ryzen 5 1500X」の実用上の違いはかなり大きいです。「Ryzen 9 3900」にする上で主な判断材料の一つとなると思います。
コア数について
コア数が多いCPUは同時に複数の作業を処理効率を上げることができ、より多くのアプリケーションを同時に実行できる点で秀でています。例えば複数の動作を同時処理するような場合におススメです。
コア数について比べると「Ryzen 5 1500X」は4コアに対して「Ryzen 9 3900」は12コアです。8コアの違いがあります。「Ryzen 5 1500X」より「Ryzen 9 3900」の方がとてもコア数が多いです。コア数の多さランキングで比べると2152製品の中で「Ryzen 9 3900」は213位で「Ryzen 5 1500X」は685位なのでCPUの中では差はかなり大きいと言えます。
一つのタスクについて並列で処理することで高速で処理したり、多くのタスクを同時に実行出来る点で「Ryzen 9 3900」の方が秀でていると言えます。「Ryzen 9 3900」は同時に出来る処理作業を増やすことが出来るので、一度に色んなアプリを起動するのにかなりオススメです。実際に使う場面で「Ryzen 5 1500X」と「Ryzen 9 3900」の体感値としての差は遥かに大きいです。「Ryzen 9 3900」を選ぶための一つの重要な決め手となると思います。
マルチスレッド対応について
マルチスレッドに対応しているCPUは複数同時処理で作業できる点で優れています。例えばパソコンの複数の処理を効率的に並行実施するといったようなケースで役立ちます。
「Ryzen 5 1500X」も「Ryzen 9 3900」もマルチスレッドに対応しているCPUです。そのため多くのタスクを一つのコアで同時に実行できる点で優れています。どちらも複数の作業を処理効率を保ちながら同時進行するのに適しています。
関連リンク
スレッド数について
スレッド数が多いCPUは複数のアプリケーションを同時に処理できる点で秀でています。例えば同時に複数の処理をするような場合に向いています。
スレッド数について「Ryzen 5 1500X」と「Ryzen 9 3900」を比べると「Ryzen 5 1500X」は8スレッドであり「Ryzen 9 3900」は24スレッドです。16スレッドもの差があります。「Ryzen 5 1500X」と比べて「Ryzen 9 3900」は非常に多いです。スレッド数の多さランキングで比べると全804製品中「Ryzen 9 3900」は181位であるのに対し「Ryzen 5 1500X」は447位で、CPUの中ではケタ違いな差があると言えそうです。
待ち時間・バッファーが多いタスクを同時に実行する際に効率的に処理できる点で「Ryzen 9 3900」の方が優れているでしょう。「Ryzen 9 3900」は複数のアプリケーションを同時にストレスなく実行するのに非常におすすめです。実際に使うことを想定したとき「Ryzen 5 1500X」と比べて「Ryzen 9 3900」はとても優れていると言えます。「Ryzen 9 3900」を選ぶ主な判断材料の一つになります。
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Ryzen 9 3900
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Ryzen 5 1500X
「Ryzen 9 3900」と「Ryzen 5 1500X」の違いを表で比較する
Ryzen 9 3900 | Ryzen 5 1500X | |||
基本情報 | ||||
ソケットの形状 | Socket AM4 | Socket AM4 | ||
TDP | 65W | 65W | ||
CPU性能 | ||||
通常利用時の最大周波数 | 3.1GHz | 3.5GHz | ||
ブースト時の最大周波数 | 4.3GHz | 3.7GHz | ||
二次キャッシュ対応 | - | ○ | ||
二次キャッシュ | - | 2MB | ||
三次キャッシュ対応 | - | ○ | ||
三次キャッシュ | - | 16MB | ||
コア数 | 12コア | 4コア | ||
マルチスレッド対応 | ○ | ○ | ||
スレッド数 | 24スレッド | 8スレッド | ||
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