Ryzen 9 3900 と Ryzen 7 2700 の評価。違いを比べてみた
作成日時: 2020-10-07 17:11:18
「Ryzen 7 2700」と「Ryzen 9 3900」を比べた時の違いや差を評価/検証しました。どっちの評価が良いのかを詳しく解説。「Ryzen 9 3900」と「Ryzen 7 2700」のどっちにすべきか考えているなら今すぐチェック!
Ryzen 9 3900 | Ryzen 7 2700 | |||
総合評価: | 3.4 (総合: 28位) | 3.0 (総合: 140位) | ||
TDP | 3.8 65W | 3.8 65W | ||
通常利用時の最大周波数 | 2.2 3.1GHz | 2.5 3.2GHz | ||
ブースト時の最大周波数 | 3.4 4.3GHz | 2.6 4.1GHz | ||
コア数 | 3.8 12コア | 3.0 8コア | ||
スレッド数 | 3.6 24スレッド | 2.9 16スレッド | ||
「Ryzen 9 3900」と「Ryzen 7 2700」を徹底比較する
CPU性能について「Ryzen 9 3900」と「Ryzen 7 2700」を比較
通常利用時の最大周波数について
通常利用時の最大周波数が高いCPUは高速に演算処理できるため、一度に多くの処理を実行可能な点で優れています。例えば複雑な処理を頻繁に行うような作業をするといったケースにおすすめです。
通常利用時の最大周波数を「Ryzen 9 3900」と「Ryzen 7 2700」を比較すると「Ryzen 9 3900」は3.1GHzであり「Ryzen 7 2700」は3.2GHzです。「Ryzen 7 2700」の方が「Ryzen 9 3900」よりもわずかに定格クロック数が高いです。定格周波数ランキングで見てみると2150製品中「Ryzen 9 3900」は681位で「Ryzen 7 2700」は559位です。ほとんど差は無いと言えます。
データやアクセス処理を高速化できる点で「Ryzen 7 2700」の方がどちらかといえば良いといえなくもないでしょう。しかしながら複数の作業、アプリケーションを同時に処理する場合でも実感上の違いはほとんど無いと思います。数値的には「Ryzen 7 2700」の方が「Ryzen 9 3900」より高いですが、体感できるほどの違いはほぼありません。
ブースト時の最大周波数について
ブースト時の最大周波数が高いCPUは3Dゲームなどで高い処理能力を維持できる点で使い勝手が良いです。例えば動画のエンコードなど、CPU負荷の高い作業をするようなときにおすすめです。
ブースト時の最大周波数を比べると「Ryzen 7 2700」は4.1GHzであり「Ryzen 9 3900」は4.3GHzです。0.2GHzの差があります。「Ryzen 9 3900」は「Ryzen 7 2700」より比較的クロック数が高いです。ブースト時のクロック数ランキングで見てみると727製品中「Ryzen 9 3900」は223位で「Ryzen 7 2700」は272位です。ほとんど差は無いと言えます。
「Ryzen 9 3900」は負荷のあるものを簡単に処理することができる点で「Ryzen 7 2700」よりも良いです。消費電力や発熱を維持したまま処理速度をアップするのに「Ryzen 9 3900」は多少適しています。実際の利用において「Ryzen 9 3900」の方が「Ryzen 7 2700」よりもどちらかといえばよいです。「Ryzen 9 3900」が良いと思われます。ただ決定的に優れているとまでは言えないでしょう。
コア数について
コア数が多いCPUは同時に複数の作業を処理効率を上げることができ、より多くのアプリケーションを同時に実行できる点で秀でています。例えば複数の動作を同時処理するような場合におススメです。
コア数を比べると「Ryzen 9 3900」は12コアであるのに対して「Ryzen 7 2700」は8コアです。4コアの差があります。「Ryzen 7 2700」と比べて「Ryzen 9 3900」はややコア数が多いです。コア数の多さランキングで見てみると2152製品中「Ryzen 9 3900」は213位で「Ryzen 7 2700」は331位です。ほとんど差は無いと言えます。
「Ryzen 9 3900」は一つのタスクについて並列で処理することで高速で処理したり、多くのタスクを同時に実行出来る点で「Ryzen 7 2700」よりも多少優れているかもしれません。「Ryzen 9 3900」は同時に出来る処理作業を増やすことが出来るので、一度に色んなアプリを起動するのに多少おすすめです。実際に使うことを想定したとき「Ryzen 9 3900」と「Ryzen 7 2700」は体感上多少大きい違いがあります。「Ryzen 9 3900」は「Ryzen 7 2700」よりいいと言えます。ただ決定的に優れていると言える程の差はありません。
マルチスレッド対応について
マルチスレッドに対応しているCPUは複数同時処理で作業できる点で優れています。例えばパソコンの複数の処理を効率的に並行実施するといったようなケースで役立ちます。
「Ryzen 7 2700」も「Ryzen 9 3900」もマルチスレッドに対応しているCPUです。そのため高度な演算処理や、多数のプログラムを同時に処理できる点で秀でています。どちらも複数の作業を処理効率を保ちながら同時進行するのに適しています。
スレッド数について
スレッド数が多いCPUは複数のアプリケーションを同時に処理できる点で秀でています。例えば同時に複数の処理をするような場合に向いています。
スレッド数を「Ryzen 7 2700」と「Ryzen 9 3900」を比べると「Ryzen 7 2700」は16スレッドに対して「Ryzen 9 3900」は24スレッドです。8スレッドの差があります。「Ryzen 9 3900」は「Ryzen 7 2700」に比べて比較的スレッド数が多いです。スレッド数の多さランキングで比較すると全804製品のなかで「Ryzen 9 3900」は181位で「Ryzen 7 2700」は278位なので、大きく違うとまでは言えないもののそれなりの差はあります。
待ち時間・バッファーが多いタスクを同時に実行する際に効率的に処理できる点で「Ryzen 9 3900」の方が「Ryzen 7 2700」よりも多少優れているかもしれません。「Ryzen 9 3900」は複数のアプリケーションを同時にストレスなく実行するのに多少適しています。実際に使う場面で「Ryzen 9 3900」と「Ryzen 7 2700」は体感上やや大きい差があります。「Ryzen 7 2700」より「Ryzen 9 3900」が良いですが、非常に優れているとまでは言えません。
基本情報について「Ryzen 9 3900」と「Ryzen 7 2700」を比較
TDPについて
TDPが小さいCPUは発熱が少ないのでノートパソコンなどで使用できる点で優れています。例えば冷却性能が低い小型PCケースに搭載するようなケースで重宝します。
TDPを「Ryzen 9 3900」と「Ryzen 7 2700」を比べると「Ryzen 9 3900」は65Wに対して「Ryzen 7 2700」は65Wです。「Ryzen 7 2700」も「Ryzen 9 3900」も違いはほぼゼロと言えます。最大放熱量の小ささランキングで見てみると2005製品中「Ryzen 9 3900」は456位で「Ryzen 7 2700」は494位です。ほとんど差は無いと言えます。
実用上の差はありません。ほかの観点から比較するほうがよいでしょう。
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Ryzen 9 3900
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Ryzen 7 2700
「Ryzen 9 3900」と「Ryzen 7 2700」の違いを表で比較する
Ryzen 9 3900 | Ryzen 7 2700 | |
画像 | ||
ソケットの形状 | Socket AM4 | Socket AM4 |
TDP | 65W | 65W |
通常利用時の最大周波数 | 3.1GHz | 3.2GHz |
ブースト時の最大周波数 | 4.3GHz | 4.1GHz |
二次キャッシュ対応 | - | ○ |
二次キャッシュ | - | 4MB |
三次キャッシュ対応 | - | ○ |
三次キャッシュ | - | 16MB |
コア数 | 12コア | 8コア |
マルチスレッド対応 | ○ | ○ |
スレッド数 | 24スレッド | 16スレッド |
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