Core i7 9700 と Core i7 9800X はどっちがおすすめなのか?違いや差を徹底検証しました

作成日時: 2020-03-20 19:02:17、更新日時: 2021-10-20 16:42:50

Core i7 9800XCore i7 9700
Core i7 9800XCore i7 9700

「Core i7 9700」と「Core i7 9800X」を比較したときの違いや差について評価/比較。何がどういう点で違うのでしょうか。重要な観点から詳しく解説比較。

Core i7 9800XCore i7 9700
Core i7 9800XCore i7 9700
総合評価:

60.8/100

(総合: 242位)

60/100

(総合: 181位)

TDP
10/100
76/100
通常利用時の最大周波数
97/100
39/100
ブースト時の最大周波数
75/100
97/100
三次キャッシュ
62/100
50/100
コア数
60/100
60/100
スレッド数
58/100
34/100

Core i7 9700 と比較して Core i7 9800X を選ぶメリット

  • 定格周波数

    97.8点(3.8GHz) vs 39.6点(3GHz)

  • 三次キャッシュ

    62.1点(16MB) vs 50.3点(12MB)

  • スレッド数

    58.8点(16スレッド) vs 34.7点(8スレッド)

  • マルチスレッド対応

Core i7 9800X と比較して Core i7 9700 を選ぶメリット

  • ブースト時の周波数

    75.5点(4.4GHz) vs 97.9点(4.7GHz)

「Core i7 9800X」と「Core i7 9700」を徹底比較する

基本情報について「Core i7 9800X」と「Core i7 9700」を比較

TDPについて

TDPが小さいCPUは発熱が少ないのでノートパソコンなどで使用できる点で優れています。例えば冷却性能が低い小型PCケースに搭載するようなケースで重宝します。

TDPについて比べると「Core i7 9700」は65Wで「Core i7 9800X」は165Wです。100Wもの差があります。「Core i7 9800X」と比べて「Core i7 9700」はかなり小さいです。最大放熱量の小ささランキングで比べると全2005製品中「Core i7 9700」は507位であるのに対し「Core i7 9800X」は1902位で、CPUの中ではケタ違いな差があると言えそうです。

「Core i7 9700」はCPU自体の発熱を少なくできる点で「Core i7 9800X」よりも優れていると言えます。熱の放散を抑えることができるため、冷却機構を小型化して本体をスリム化したり、モバイルで利用するのに「Core i7 9700」はかなりオススメです。実際の利用を想定したとき「Core i7 9700」の方が「Core i7 9800X」よりも非常に優れているでしょう。「Core i7 9700」を選ぶ上で重要な判断材料の一つとなるでしょう。

TDP評価
Core i7 9800X
165W10/100
Core i7 9700
65W76/100

CPU性能について「Core i7 9800X」と「Core i7 9700」を比較

通常利用時の最大周波数について

通常利用時の最大周波数が高いCPUは高速に演算処理できるため、一度に多くの処理を実行可能な点で優れています。例えば複雑な処理を頻繁に行うような作業をするといったケースにおすすめです。

通常利用時の最大周波数について比べると「Core i7 9800X」は3.8GHzであるのに対して「Core i7 9700」は3GHzです。0.7GHzの差があります。「Core i7 9700」の定格クロック数と比べて「Core i7 9800X」はとても高いです。定格周波数ランキングで比べると全2150製品中「Core i7 9800X」は93位であるのに対し「Core i7 9700」は762位で、CPUの中ではケタ違いな差があると言えそうです。

「Core i7 9800X」はデータやアクセス処理を高速化できる点で「Core i7 9700」よりも秀でています。CPUの処理速度を高速化するのに「Core i7 9800X」はとても向いています。実際の利用を考えると「Core i7 9700」と「Core i7 9800X」は体感値として遥かに大きい差があります。「Core i7 9800X」に決める上で一つの主な判断材料となるでしょう。

通常利用時の最大周波数評価
Core i7 9800X
3.8GHz97/100
Core i7 9700
3GHz39/100

ブースト時の最大周波数について

ブースト時の最大周波数が高いCPUは3Dゲームなどで高い処理能力を維持できる点で使い勝手が良いです。例えば動画のエンコードなど、CPU負荷の高い作業をするようなときにおすすめです。

ブースト時の最大周波数について比べると「Core i7 9800X」は4.4GHzであり「Core i7 9700」は4.7GHzです。0.2GHzもの差があります。ブースト時の最大周波数という角度で見ると「Core i7 9800X」と比較して「Core i7 9700」は非常に高いです。ブースト時のクロック数ランキングで比較すると全727製品のなかで「Core i7 9700」は127位で「Core i7 9800X」は213位なので、大きく違うとまでは言えないもののそれなりの差はあります。

パソコンの処理速度を上げることができる点で「Core i7 9700」の方が「Core i7 9800X」よりも秀でています。消費電力や発熱を維持したまま処理速度をアップするのに「Core i7 9700」はとても適しています。実際に利用する上で「Core i7 9700」と「Core i7 9800X」の実用上の違いはかなり大きいです。「Core i7 9700」にする上で主な判断材料の一つとなると思います。

ブースト時の最大周波数評価
Core i7 9800X
4.4GHz75/100
Core i7 9700
4.7GHz97/100

三次キャッシュ対応について

三次キャッシュに対応しているCPUはそれぞれのデータを階層別で管理することで処理能力を上げることができる点で優れています。例えばデータを階層別で管理できるのでメインメモリの処理を速くするようなときで役に立ちます。

「Core i7 9700」も「Core i7 9800X」も三次キャッシュに対応しているCPUです。そのため多くの中間情報を高速に引き出せるので素早く処理できる点で優れています。どちらも膨大なデータを高速に処理するのに向いています。

三次キャッシュについて

三次キャッシュが多いCPUはパソコンの速度を著しく低下させずに使用できる点で使い勝手が良いです。特に頻繁にメインメモリにアクセスしてパソコンの動作が遅くならないようにするようなときで役に立ちます。

三次キャッシュを比較すると「Core i7 9800X」は16MBで「Core i7 9700」は12MBです。「Core i7 9800X」のキャッシュ容量の方が「Core i7 9700」よりも多少多いです。三次キャッシュ容量の多さランキングで比較すると全1194製品のなかで「Core i7 9800X」は340位で「Core i7 9700」は468位なので、大きく違うとまでは言えないもののそれなりの差はあります。

RAMのアクセスや消費量を減らすことができため、パフォーマンス全体を向上させることができる点で「Core i7 9700」より「Core i7 9800X」の方が無難でしょう。しかしながらよりCPUのポテンシャルを引き出して快適に使用する場合でも基本的にどちらを選んでも大したことはないくらいの差だと思います。数値としては「Core i7 9800X」の方が多いですが通常利用において気にするほどの違いはほぼないでしょう。

三次キャッシュ評価
Core i7 9800X
16MB62/100
Core i7 9700
12MB50/100

コア数について

コア数が多いCPUは同時に複数の作業を処理効率を上げることができ、より多くのアプリケーションを同時に実行できる点で秀でています。例えば複数の動作を同時処理するような場合におススメです。

コア数について「Core i7 9700」と「Core i7 9800X」を比較すると「Core i7 9700」は8コアであり「Core i7 9800X」は8コアです。コア数について「Core i7 9800X」も「Core i7 9700」もほとんど同じと言えます。コア数の多さランキングで見てみると2152製品中「Core i7 9800X」は350位で「Core i7 9700」は341位です。ほとんど差は無いと言えます。

体感できるほどの差は無いです。他の視点から見て選択する方がよいでしょう。

コア数評価
Core i7 9800X
8コア60/100
Core i7 9700
8コア60/100

スレッド数について

スレッド数が多いCPUは複数のアプリケーションを同時に処理できる点で秀でています。例えば同時に複数の処理をするような場合に向いています。

スレッド数について「Core i7 9700」と「Core i7 9800X」を比べると「Core i7 9700」は8スレッドであり「Core i7 9800X」は16スレッドです。8スレッドもの差があります。「Core i7 9700」と比べて「Core i7 9800X」は非常に多いです。スレッド数の多さランキングで比較すると全804製品のなかで「Core i7 9800X」は288位で「Core i7 9700」は412位なので、大きく違うとまでは言えないもののそれなりの差はあります。

待ち時間・バッファーが多いタスクを同時に実行する際に効率的に処理できる点で「Core i7 9800X」の方が優れているでしょう。「Core i7 9800X」は複数のアプリケーションを同時にストレスなく実行するのに非常におすすめです。実際に使うことを想定したとき「Core i7 9700」と比べて「Core i7 9800X」はとても優れていると言えます。「Core i7 9800X」を選ぶ主な判断材料の一つになります。

スレッド数評価
Core i7 9800X
16スレッド58/100
Core i7 9700
8スレッド34/100

「Core i7 9800X」と「Core i7 9700」の違いを表で比較する

Core i7 9800XCore i7 9700
Core i7 9800XCore i7 9700
基本情報
シリーズ名Skylake-X RefreshCoffee Lake
内蔵グラフィックス - Intel UHD Graphics 630
ソケットの形状LGA2066LGA1151
TDP165W65W
CPU性能
通常利用時の最大周波数3.8GHz3GHz
ブースト時の最大周波数4.4GHz4.7GHz
三次キャッシュ対応
三次キャッシュ16MB12MB
コア数8コア8コア
マルチスレッド対応 -
スレッド数16スレッド8スレッド

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