インテル Xeon W-1290 と Xeon Gold 6240 の評価。違いを比べてみた

作成日時: 2020-09-03 18:31:00、更新日時: 2021-10-20 20:22:04

インテル Xeon W-1290Xeon Gold 6240
インテル Xeon W-1290Xeon Gold 6240
インテル Xeon W-1290Xeon Gold 6240
インテル Xeon W-1290Xeon Gold 6240
総合評価:
TDPrating-image3.1
80W
rating-image1
150W
通常利用時の最大周波数rating-image2.5
3.2GHz
rating-image1.1
2.6GHz
ブースト時の最大周波数rating-image4.9
5.2GHz
rating-image2.0
3.9GHz
三次キャッシュrating-image3.5
20MB
rating-image3.9
25MB
コア数rating-image3.4
10コア
rating-image4.5
18コア
スレッド数rating-image3.3
20スレッド
rating-image4.3
36スレッド

Xeon Gold 6240 と比較して インテル Xeon W-1290 を選ぶメリット

  • 定格周波数

    50.8点(3.2GHz) vs 22.7点(2.6GHz)

  • ブースト時の周波数

    98.7点(5.2GHz) vs 40.3点(3.9GHz)

インテル Xeon W-1290 と比較して Xeon Gold 6240 を選ぶメリット

  • 三次キャッシュ

    69.2点(20MB) vs 77.4点(25MB)

  • コア数

    68.6点(10コア) vs 90点(18コア)

  • スレッド数

    66.5点(20スレッド) vs 86.9点(36スレッド)

「インテル Xeon W-1290」と「Xeon Gold 6240」を徹底比較する

基本情報について「インテル Xeon W-1290」と「Xeon Gold 6240」を比較

TDPについて

TDPが小さいCPUは発熱が少ないのでノートパソコンなどで使用できる点で優れています。例えば冷却性能が低い小型PCケースに搭載するようなケースで重宝します。

TDPについて比べると「インテル Xeon W-1290」は80Wで「Xeon Gold 6240」は150Wです。70Wもの差があります。「Xeon Gold 6240」と比べて「インテル Xeon W-1290」はかなり小さいです。最大放熱量の小ささランキングで比べると全2005製品中「インテル Xeon W-1290」は927位であるのに対し「Xeon Gold 6240」は1851位で、CPUの中ではケタ違いな差があると言えそうです。

「インテル Xeon W-1290」はCPU自体の発熱を少なくできる点で「Xeon Gold 6240」よりも優れていると言えます。熱の放散を抑えることができるため、冷却機構を小型化して本体をスリム化したり、モバイルで利用するのに「インテル Xeon W-1290」はかなりオススメです。実際の利用を想定したとき「インテル Xeon W-1290」の方が「Xeon Gold 6240」よりも非常に優れているでしょう。「インテル Xeon W-1290」を選ぶ上で重要な判断材料の一つとなるでしょう。

TDP評価
インテル Xeon W-1290
80W62/100
Xeon Gold 6240
150W16/100

CPU性能について「インテル Xeon W-1290」と「Xeon Gold 6240」を比較

通常利用時の最大周波数について

通常利用時の最大周波数が高いCPUは高速に演算処理できるため、一度に多くの処理を実行可能な点で優れています。例えば複雑な処理を頻繁に行うような作業をするといったケースにおすすめです。

通常利用時の最大周波数について比べると「インテル Xeon W-1290」は3.2GHzであるのに対して「Xeon Gold 6240」は2.6GHzです。0.6GHzの差があります。「Xeon Gold 6240」の定格クロック数と比べて「インテル Xeon W-1290」はとても高いです。定格周波数ランキングで比べると2150製品の中で「インテル Xeon W-1290」は554位で「Xeon Gold 6240」は1188位なのでCPUの中では差はかなり大きいと言えます。

「インテル Xeon W-1290」はデータやアクセス処理を高速化できる点で「Xeon Gold 6240」よりも秀でています。「インテル Xeon W-1290」は複数の作業、アプリケーションを同時に処理するのに非常に向いています。実際の利用を考えると「Xeon Gold 6240」と「インテル Xeon W-1290」は体感値として遥かに大きい差があります。「インテル Xeon W-1290」に決める上で一つの主な判断材料となるでしょう。

通常利用時の最大周波数評価
インテル Xeon W-1290
3.2GHz50/100
Xeon Gold 6240
2.6GHz22/100

ブースト時の最大周波数について

ブースト時の最大周波数が高いCPUは3Dゲームなどで高い処理能力を維持できる点で使い勝手が良いです。例えば動画のエンコードなど、CPU負荷の高い作業をするようなときにおすすめです。

ブースト時の最大周波数について比べると「Xeon Gold 6240」は3.9GHzであり「インテル Xeon W-1290」は5.2GHzです。1.3GHzもの差があります。ブースト時の最大周波数という角度で見ると「Xeon Gold 6240」と比較して「インテル Xeon W-1290」は非常に高いです。ブースト時のクロック数ランキングで比べると全727製品中「インテル Xeon W-1290」は41位であるのに対し「Xeon Gold 6240」は329位で、CPUの中ではケタ違いな差があると言えそうです。

負荷のあるものを簡単に処理することができる点で「インテル Xeon W-1290」の方が秀でているでしょう。消費電力や発熱を維持したまま処理速度をアップするのに「インテル Xeon W-1290」はとても適しています。実際に利用する上で「インテル Xeon W-1290」と「Xeon Gold 6240」の実用上の違いはかなり大きいです。「インテル Xeon W-1290」にする上で主な判断材料の一つとなると思います。

ブースト時の最大周波数評価
インテル Xeon W-1290
5.2GHz98/100
Xeon Gold 6240
3.9GHz40/100

三次キャッシュ対応について

三次キャッシュに対応しているCPUはそれぞれのデータを階層別で管理することで処理能力を上げることができる点で優れています。例えばデータを階層別で管理できるのでメインメモリの処理を速くするようなときで役に立ちます。

「Xeon Gold 6240」も「インテル Xeon W-1290」も三次キャッシュに対応しているCPUです。そのため多くの中間情報を高速に引き出せるので素早く処理できる点で優れています。どちらも膨大なデータを高速に処理するのに向いています。

三次キャッシュについて

三次キャッシュが多いCPUはパソコンの速度を著しく低下させずに使用できる点で使い勝手が良いです。特に頻繁にメインメモリにアクセスしてパソコンの動作が遅くならないようにするようなときで役に立ちます。

三次キャッシュを比較すると「Xeon Gold 6240」は25MBで「インテル Xeon W-1290」は20MBです。「Xeon Gold 6240」のキャッシュ容量の方が「インテル Xeon W-1290」よりも多少多いです。三次キャッシュ容量の多さランキングで見てみると1194製品中「インテル Xeon W-1290」は276位で「Xeon Gold 6240」は209位です。ほとんど差は無いと言えます。

「Xeon Gold 6240」は中間の計算結果を多く待避出来るので、複雑な計算をより早くできる点で「インテル Xeon W-1290」よりも無難と言えるでしょう。しかしながらよりCPUのポテンシャルを引き出して快適に使用する場合でも基本的にどちらを選んでも大したことはないくらいの差だと思います。数値としては「Xeon Gold 6240」の方が多いですが通常利用において気にするほどの違いはほぼないでしょう。

三次キャッシュ評価
インテル Xeon W-1290
20MB69/100
Xeon Gold 6240
25MB77/100

コア数について

コア数が多いCPUは同時に複数の作業を処理効率を上げることができ、より多くのアプリケーションを同時に実行できる点で秀でています。例えば複数の動作を同時処理するような場合におススメです。

コア数について比べると「インテル Xeon W-1290」は10コアに対して「Xeon Gold 6240」は18コアです。8コアの違いがあります。「インテル Xeon W-1290」より「Xeon Gold 6240」の方がとてもコア数が多いです。コア数の多さランキングで見てみると2152製品中「インテル Xeon W-1290」は249位で「Xeon Gold 6240」は116位です。ほとんど差は無いと言えます。

一つのタスクについて並列で処理することで高速で処理したり、多くのタスクを同時に実行出来る点で「Xeon Gold 6240」の方が秀でていると言えます。「Xeon Gold 6240」は同時に出来る処理作業を増やすことが出来るので、一度に色んなアプリを起動するのにかなりオススメです。実際に使う場面で「インテル Xeon W-1290」と「Xeon Gold 6240」の体感値としての差は遥かに大きいです。「Xeon Gold 6240」を選ぶための一つの重要な決め手となると思います。

コア数評価
インテル Xeon W-1290
10コア68/100
Xeon Gold 6240
18コア90/100

マルチスレッド対応について

マルチスレッドに対応しているCPUは複数同時処理で作業できる点で優れています。例えばパソコンの複数の処理を効率的に並行実施するといったようなケースで役立ちます。

「Xeon Gold 6240」も「インテル Xeon W-1290」もマルチスレッドに対応しているCPUです。そのため多くのタスクを一つのコアで同時に実行できる点で優れています。どちらも複数の作業を処理効率を保ちながら同時進行するのに適しています。

スレッド数について

スレッド数が多いCPUは複数のアプリケーションを同時に処理できる点で秀でています。例えば同時に複数の処理をするような場合に向いています。

スレッド数を「インテル Xeon W-1290」と「Xeon Gold 6240」を比べると「インテル Xeon W-1290」は20スレッドに対して「Xeon Gold 6240」は36スレッドです。16スレッドの差があります。「Xeon Gold 6240」は「インテル Xeon W-1290」に比べて比較的スレッド数が多いです。スレッド数の多さランキングで比較すると全804製品のなかで「Xeon Gold 6240」は99位で「インテル Xeon W-1290」は208位なので、大きく違うとまでは言えないもののそれなりの差はあります。

待ち時間・バッファーが多いタスクを同時に実行する際に効率的に処理できる点で「Xeon Gold 6240」の方が「インテル Xeon W-1290」よりも多少優れているかもしれません。「Xeon Gold 6240」は複数のアプリケーションを同時にストレスなく実行するのに多少適しています。実際に使う場面で「Xeon Gold 6240」と「インテル Xeon W-1290」は体感上やや大きい差があります。「インテル Xeon W-1290」より「Xeon Gold 6240」が良いですが、非常に優れているとまでは言えません。

スレッド数評価
インテル Xeon W-1290
20スレッド66/100
Xeon Gold 6240
36スレッド86/100

「インテル Xeon W-1290」と「Xeon Gold 6240」の違いを表で比較する

インテル Xeon W-1290Xeon Gold 6240
画像インテル Xeon W-1290Xeon Gold 6240
シリーズ名Comet LakeCascade Lake-SP
内蔵グラフィックスIntel UHD Graphics P630 -
ソケットの形状LGA1200LGA3647
TDP80W150W
通常利用時の最大周波数3.2GHz2.6GHz
ブースト時の最大周波数5.2GHz3.9GHz
三次キャッシュ対応
三次キャッシュ20MB25MB
コア数10コア18コア
マルチスレッド対応
スレッド数20スレッド36スレッド

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