インテル Xeon E-2236 と インテル Xeon W-1290 の違いや差は?選ぶならどちらがおすすめ?

作成日時: 2020-09-03 20:03:12、更新日時: 2021-10-20 17:56:27

インテル Xeon W-1290インテル Xeon E-2236
インテル Xeon W-1290インテル Xeon E-2236

「インテル Xeon E-2236」と「インテル Xeon W-1290」の違いについて評価・検証してみました。どのような面で異なるのでしょうか?「インテル Xeon W-1290」と「インテル Xeon E-2236」のどっちを選んだらいいのか検討している人におススメです。

インテル Xeon W-1290インテル Xeon E-2236
インテル Xeon W-1290インテル Xeon E-2236
総合評価:

69.3/100

(総合: 35位)

62.2/100

(総合: 157位)

TDP
62/100
62/100
通常利用時の最大周波数
50/100
64/100
ブースト時の最大周波数
98/100
97/100
三次キャッシュ
69/100
50/100
コア数
68/100
50/100
スレッド数
66/100
48/100

インテル Xeon E-2236 と比較して インテル Xeon W-1290 を選ぶメリット

  • 三次キャッシュ

    69.2点(20MB) vs 50.3点(12MB)

  • コア数

    68.6点(10コア) vs 50点(6コア)

  • スレッド数

    66.5点(20スレッド) vs 48.8点(12スレッド)

インテル Xeon W-1290 と比較して インテル Xeon E-2236 を選ぶメリット

  • 定格周波数

    50.8点(3.2GHz) vs 64.2点(3.4GHz)

「インテル Xeon W-1290」と「インテル Xeon E-2236」を徹底比較する

CPU性能について「インテル Xeon W-1290」と「インテル Xeon E-2236」を比較

通常利用時の最大周波数について

通常利用時の最大周波数が高いCPUは高速に演算処理できるため、一度に多くの処理を実行可能な点で優れています。例えば複雑な処理を頻繁に行うような作業をするといったケースにおすすめです。

通常利用時の最大周波数について比べると「インテル Xeon E-2236」は3.4GHzであるのに対して「インテル Xeon W-1290」は3.2GHzです。0.1GHzの差があります。「インテル Xeon W-1290」の定格クロック数と比べて「インテル Xeon E-2236」はとても高いです。定格周波数ランキングで見てみると2150製品中「インテル Xeon W-1290」は554位で「インテル Xeon E-2236」は379位です。ほとんど差は無いと言えます。

「インテル Xeon E-2236」はデータやアクセス処理を高速化できる点で「インテル Xeon W-1290」よりも秀でています。「インテル Xeon E-2236」は複数の作業、アプリケーションを同時に処理するのに非常に向いています。実際の利用を考えると「インテル Xeon W-1290」と「インテル Xeon E-2236」は体感値として遥かに大きい差があります。「インテル Xeon E-2236」に決める上で一つの主な判断材料となるでしょう。

通常利用時の最大周波数評価
インテル Xeon W-1290
3.2GHz50/100
インテル Xeon E-2236
3.4GHz64/100

ブースト時の最大周波数について

ブースト時の最大周波数が高いCPUは3Dゲームなどで高い処理能力を維持できる点で使い勝手が良いです。例えば動画のエンコードなど、CPU負荷の高い作業をするようなときにおすすめです。

ブースト時の最大周波数を「インテル Xeon W-1290」と「インテル Xeon E-2236」を比較すると「インテル Xeon W-1290」は5.2GHzで「インテル Xeon E-2236」は4.8GHzです。「インテル Xeon W-1290」も「インテル Xeon E-2236」も同じくらいのクロック数です。ブースト時のクロック数ランキングで見てみると727製品中「インテル Xeon W-1290」は41位で「インテル Xeon E-2236」は110位です。ほとんど差は無いと言えます。

体感できるほどの違いは無いです。別の角度から比較するほうがいいでしょう。

ブースト時の最大周波数評価
インテル Xeon W-1290
5.2GHz98/100
インテル Xeon E-2236
4.8GHz97/100

三次キャッシュ対応について

三次キャッシュに対応しているCPUはそれぞれのデータを階層別で管理することで処理能力を上げることができる点で優れています。例えばデータを階層別で管理できるのでメインメモリの処理を速くするようなときで役に立ちます。

「インテル Xeon E-2236」も「インテル Xeon W-1290」も三次キャッシュに対応しているCPUです。そのため多くの中間情報を高速に引き出せるので素早く処理できる点で優れています。どちらも膨大なデータを高速に処理するのに向いています。

三次キャッシュについて

三次キャッシュが多いCPUはパソコンの速度を著しく低下させずに使用できる点で使い勝手が良いです。特に頻繁にメインメモリにアクセスしてパソコンの動作が遅くならないようにするようなときで役に立ちます。

三次キャッシュについて「インテル Xeon W-1290」と「インテル Xeon E-2236」を比べると「インテル Xeon W-1290」は20MBに対して「インテル Xeon E-2236」は12MBです。8MBもの差があります。三次キャッシュという視点において「インテル Xeon W-1290」は「インテル Xeon E-2236」より非常に多いキャッシュ容量です。三次キャッシュ容量の多さランキングで比較すると全1194製品のなかで「インテル Xeon W-1290」は276位で「インテル Xeon E-2236」は460位なので、大きく違うとまでは言えないもののそれなりの差はあります。

「インテル Xeon W-1290」はRAMのアクセスや消費量を減らすことができため、パフォーマンス全体を向上させることができる点で「インテル Xeon E-2236」よりも秀でているでしょう。「インテル Xeon W-1290」はよりCPUのポテンシャルを引き出して快適に使用するのにかなり向いています。実際に使う場面で「インテル Xeon E-2236」と比べて「インテル Xeon W-1290」は遥かに秀でていると言えます。「インテル Xeon W-1290」にする上で主な理由の一つになります。

三次キャッシュ評価
インテル Xeon W-1290
20MB69/100
インテル Xeon E-2236
12MB50/100

コア数について

コア数が多いCPUは同時に複数の作業を処理効率を上げることができ、より多くのアプリケーションを同時に実行できる点で秀でています。例えば複数の動作を同時処理するような場合におススメです。

コア数を比べると「インテル Xeon W-1290」は10コアであるのに対して「インテル Xeon E-2236」は6コアです。4コアの差があります。「インテル Xeon E-2236」と比べて「インテル Xeon W-1290」はややコア数が多いです。コア数の多さランキングで見てみると2152製品中「インテル Xeon W-1290」は249位で「インテル Xeon E-2236」は448位です。ほとんど差は無いと言えます。

「インテル Xeon W-1290」は一つのタスクについて並列で処理することで高速で処理したり、多くのタスクを同時に実行出来る点で「インテル Xeon E-2236」よりも多少優れているかもしれません。「インテル Xeon W-1290」は同時に出来る処理作業を増やすことが出来るので、一度に色んなアプリを起動するのに多少おすすめです。実際に使うことを想定したとき「インテル Xeon W-1290」と「インテル Xeon E-2236」は体感上多少大きい違いがあります。「インテル Xeon W-1290」は「インテル Xeon E-2236」よりいいと言えます。ただ決定的に優れていると言える程の差はありません。

コア数評価
インテル Xeon W-1290
10コア68/100
インテル Xeon E-2236
6コア50/100

マルチスレッド対応について

マルチスレッドに対応しているCPUは複数同時処理で作業できる点で優れています。例えばパソコンの複数の処理を効率的に並行実施するといったようなケースで役立ちます。

「インテル Xeon E-2236」も「インテル Xeon W-1290」もマルチスレッドに対応しているCPUです。そのため同時実行可能な仕事が多くできる点で秀でています。どちらも複数の作業を処理効率を保ちながら同時進行するのに適しています。

スレッド数について

スレッド数が多いCPUは複数のアプリケーションを同時に処理できる点で秀でています。例えば同時に複数の処理をするような場合に向いています。

スレッド数について「インテル Xeon E-2236」と「インテル Xeon W-1290」を比べると「インテル Xeon E-2236」は12スレッドであり「インテル Xeon W-1290」は20スレッドです。8スレッドもの差があります。「インテル Xeon E-2236」と比べて「インテル Xeon W-1290」は非常に多いです。スレッド数の多さランキングで比較すると全804製品のなかで「インテル Xeon W-1290」は208位で「インテル Xeon E-2236」は344位なので、大きく違うとまでは言えないもののそれなりの差はあります。

待ち時間・バッファーが多いタスクを同時に実行する際に効率的に処理できる点で「インテル Xeon W-1290」の方が優れているでしょう。「インテル Xeon W-1290」は複数のアプリケーションを同時にストレスなく実行するのに非常におすすめです。実際に使うことを想定したとき「インテル Xeon E-2236」と比べて「インテル Xeon W-1290」はとても優れていると言えます。「インテル Xeon W-1290」を選ぶ主な判断材料の一つになります。

スレッド数評価
インテル Xeon W-1290
20スレッド66/100
インテル Xeon E-2236
12スレッド48/100

基本情報について「インテル Xeon W-1290」と「インテル Xeon E-2236」を比較

TDPについて

TDPが小さいCPUは発熱が少ないのでノートパソコンなどで使用できる点で優れています。例えば冷却性能が低い小型PCケースに搭載するようなケースで重宝します。

TDPを「インテル Xeon W-1290」と「インテル Xeon E-2236」を比べると「インテル Xeon W-1290」は80Wに対して「インテル Xeon E-2236」は80Wです。「インテル Xeon E-2236」も「インテル Xeon W-1290」も違いはほぼゼロと言えます。最大放熱量の小ささランキングで見てみると2005製品中「インテル Xeon W-1290」は927位で「インテル Xeon E-2236」は942位です。ほとんど差は無いと言えます。

実用上の差はありません。ほかの観点から比較するほうがよいでしょう。

TDP評価
インテル Xeon W-1290
80W62/100
インテル Xeon E-2236
80W62/100

「インテル Xeon W-1290」と「インテル Xeon E-2236」の違いを表で比較する

インテル Xeon W-1290インテル Xeon E-2236
インテル Xeon W-1290インテル Xeon E-2236
基本情報
シリーズ名Comet LakeCoffee Lake
内蔵グラフィックスIntel UHD Graphics P630 -
ソケットの形状LGA1200LGA1151
TDP80W80W
CPU性能
通常利用時の最大周波数3.2GHz3.4GHz
ブースト時の最大周波数5.2GHz4.8GHz
三次キャッシュ対応
三次キャッシュ20MB12MB
コア数10コア6コア
マルチスレッド対応
スレッド数20スレッド12スレッド

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