インテル Xeon W-1290 と Ryzen 5 3600 のレビュー。どちらがいい?

作成日時: 2020-09-03 18:01:46、更新日時: 2021-10-20 14:35:08

インテル Xeon W-1290Ryzen 5 3600
インテル Xeon W-1290Ryzen 5 3600

「Ryzen 5 3600」と「インテル Xeon W-1290」を比べた時の違いや差を評価/検証しました。どっちの評価が良いのかを詳しく解説。「インテル Xeon W-1290」と「Ryzen 5 3600」のどっちにすべきか考えているなら今すぐチェック!

インテル Xeon W-1290Ryzen 5 3600
インテル Xeon W-1290Ryzen 5 3600
総合評価:

69.3/100

(総合: 35位)

64.7/100

(総合: 54位)

TDP
62/100
76/100
通常利用時の最大周波数
50/100
80/100
ブースト時の最大周波数
98/100
59/100
三次キャッシュ
69/100
86/100
コア数
68/100
50/100
スレッド数
66/100
48/100

Ryzen 5 3600 と比較して インテル Xeon W-1290 を選ぶメリット

  • ブースト時の周波数

    98.7点(5.2GHz) vs 59.3点(4.2GHz)

  • コア数

    68.6点(10コア) vs 50点(6コア)

  • スレッド数

    66.5点(20スレッド) vs 48.8点(12スレッド)

インテル Xeon W-1290 と比較して Ryzen 5 3600 を選ぶメリット

  • 定格周波数

    50.8点(3.2GHz) vs 80点(3.6GHz)

  • 三次キャッシュ

    69.2点(20MB) vs 86.5点(32MB)

  • 二次キャッシュ対応

「インテル Xeon W-1290」と「Ryzen 5 3600」を徹底比較する

CPU性能について「インテル Xeon W-1290」と「Ryzen 5 3600」を比較

通常利用時の最大周波数について

通常利用時の最大周波数が高いCPUは高速に演算処理できるため、一度に多くの処理を実行可能な点で優れています。例えば複雑な処理を頻繁に行うような作業をするといったケースにおすすめです。

通常利用時の最大周波数について比べると「Ryzen 5 3600」は3.6GHzであるのに対して「インテル Xeon W-1290」は3.2GHzです。0.3GHzの差があります。「インテル Xeon W-1290」の定格クロック数と比べて「Ryzen 5 3600」はとても高いです。「Ryzen 5 3600」はデータやアクセス処理を高速化できる点で「インテル Xeon W-1290」よりも秀でています。「Ryzen 5 3600」は複数の作業、アプリケーションを同時に処理するのに非常に向いています。実際の利用を考えると「インテル Xeon W-1290」と「Ryzen 5 3600」は体感値として遥かに大きい差があります。「Ryzen 5 3600」に決める上で一つの主な判断材料となるでしょう。

通常利用時の最大周波数評価
インテル Xeon W-1290
3.2GHz50/100
Ryzen 5 3600
3.6GHz80/100

ブースト時の最大周波数について

ブースト時の最大周波数が高いCPUは3Dゲームなどで高い処理能力を維持できる点で使い勝手が良いです。例えば動画のエンコードなど、CPU負荷の高い作業をするようなときにおすすめです。

ブースト時の最大周波数について比べると「Ryzen 5 3600」は4.2GHzであり「インテル Xeon W-1290」は5.2GHzです。1GHzもの差があります。ブースト時の最大周波数という角度で見ると「Ryzen 5 3600」と比較して「インテル Xeon W-1290」は非常に高いです。パソコンの処理速度を上げることができる点で「インテル Xeon W-1290」の方が「Ryzen 5 3600」よりも秀でています。消費電力や発熱を維持したまま処理速度をアップするのに「インテル Xeon W-1290」はとても適しています。実際に利用する上で「インテル Xeon W-1290」と「Ryzen 5 3600」の実用上の違いはかなり大きいです。「インテル Xeon W-1290」にする上で主な判断材料の一つとなると思います。

ブースト時の最大周波数評価
インテル Xeon W-1290
5.2GHz98/100
Ryzen 5 3600
4.2GHz59/100

三次キャッシュ対応について

三次キャッシュに対応しているCPUはそれぞれのデータを階層別で管理することで処理能力を上げることができる点で優れています。例えばデータを階層別で管理できるのでメインメモリの処理を速くするようなときで役に立ちます。

「Ryzen 5 3600」も「インテル Xeon W-1290」も三次キャッシュに対応しているCPUです。そのため多くの中間情報を高速に引き出せるので素早く処理できる点で優れています。どちらも膨大なデータを高速に処理するのに向いています。

三次キャッシュについて

三次キャッシュが多いCPUはパソコンの速度を著しく低下させずに使用できる点で使い勝手が良いです。特に頻繁にメインメモリにアクセスしてパソコンの動作が遅くならないようにするようなときで役に立ちます。

三次キャッシュについて「Ryzen 5 3600」と「インテル Xeon W-1290」を比べると「Ryzen 5 3600」は32MBに対して「インテル Xeon W-1290」は20MBです。12MBもの差があります。三次キャッシュという視点において「Ryzen 5 3600」は「インテル Xeon W-1290」より非常に多いキャッシュ容量です。「Ryzen 5 3600」はRAMのアクセスや消費量を減らすことができため、パフォーマンス全体を向上させることができる点で「インテル Xeon W-1290」よりも秀でているでしょう。「Ryzen 5 3600」はよりCPUのポテンシャルを引き出して快適に使用するのにかなり向いています。実際に使う場面で「インテル Xeon W-1290」と比べて「Ryzen 5 3600」は遥かに秀でていると言えます。「Ryzen 5 3600」にする上で主な理由の一つになります。

三次キャッシュ評価
インテル Xeon W-1290
20MB69/100
Ryzen 5 3600
32MB86/100

コア数について

コア数が多いCPUは同時に複数の作業を処理効率を上げることができ、より多くのアプリケーションを同時に実行できる点で秀でています。例えば複数の動作を同時処理するような場合におススメです。

コア数を比べると「インテル Xeon W-1290」は10コアであるのに対して「Ryzen 5 3600」は6コアです。4コアの差があります。「Ryzen 5 3600」と比べて「インテル Xeon W-1290」はややコア数が多いです。「インテル Xeon W-1290」は一つのタスクについて並列で処理することで高速で処理したり、多くのタスクを同時に実行出来る点で「Ryzen 5 3600」よりも多少優れているかもしれません。「インテル Xeon W-1290」は同時に出来る処理作業を増やすことが出来るので、一度に色んなアプリを起動するのに多少おすすめです。実際に使うことを想定したとき「インテル Xeon W-1290」と「Ryzen 5 3600」は体感上多少大きい違いがあります。「インテル Xeon W-1290」は「Ryzen 5 3600」よりいいと言えます。ただ決定的に優れていると言える程の差はありません。

コア数評価
インテル Xeon W-1290
10コア68/100
Ryzen 5 3600
6コア50/100

マルチスレッド対応について

マルチスレッドに対応しているCPUは複数同時処理で作業できる点で優れています。例えばパソコンの複数の処理を効率的に並行実施するといったようなケースで役立ちます。

「Ryzen 5 3600」も「インテル Xeon W-1290」もマルチスレッドに対応しているCPUです。そのため同時実行可能な仕事が多くできる点で秀でています。どちらも複数の作業を処理効率を保ちながら同時進行するのに適しています。

スレッド数について

スレッド数が多いCPUは複数のアプリケーションを同時に処理できる点で秀でています。例えば同時に複数の処理をするような場合に向いています。

スレッド数を「Ryzen 5 3600」と「インテル Xeon W-1290」を比べると「Ryzen 5 3600」は12スレッドに対して「インテル Xeon W-1290」は20スレッドです。8スレッドの差があります。「インテル Xeon W-1290」は「Ryzen 5 3600」に比べて比較的スレッド数が多いです。待ち時間・バッファーが多いタスクを同時に実行する際に効率的に処理できる点で「インテル Xeon W-1290」の方が「Ryzen 5 3600」よりも多少優れているかもしれません。「インテル Xeon W-1290」は複数のアプリケーションを同時にストレスなく実行するのに多少適しています。実際に使う場面で「インテル Xeon W-1290」と「Ryzen 5 3600」は体感上やや大きい差があります。「Ryzen 5 3600」より「インテル Xeon W-1290」が良いですが、非常に優れているとまでは言えません。

スレッド数評価
インテル Xeon W-1290
20スレッド66/100
Ryzen 5 3600
12スレッド48/100

基本情報について「インテル Xeon W-1290」と「Ryzen 5 3600」を比較

TDPについて

TDPが小さいCPUは発熱が少ないのでノートパソコンなどで使用できる点で優れています。例えば冷却性能が低い小型PCケースに搭載するようなケースで重宝します。

TDPについて比べると「Ryzen 5 3600」は65Wで「インテル Xeon W-1290」は80Wです。15Wもの差があります。「インテル Xeon W-1290」と比べて「Ryzen 5 3600」はかなり小さいです。「Ryzen 5 3600」はCPU自体の発熱を少なくできる点で「インテル Xeon W-1290」よりも優れていると言えます。熱の放散を抑えることができるため、冷却機構を小型化して本体をスリム化したり、モバイルで利用するのに「Ryzen 5 3600」はかなりオススメです。実際の利用を想定したとき「Ryzen 5 3600」の方が「インテル Xeon W-1290」よりも非常に優れているでしょう。「Ryzen 5 3600」を選ぶ上で重要な判断材料の一つとなるでしょう。

TDP評価
インテル Xeon W-1290
80W62/100
Ryzen 5 3600
65W76/100

「インテル Xeon W-1290」と「Ryzen 5 3600」の違いを表で比較する

インテル Xeon W-1290Ryzen 5 3600
インテル Xeon W-1290Ryzen 5 3600
基本情報
シリーズ名Comet Lake -
内蔵グラフィックスIntel UHD Graphics P630 -
ソケットの形状LGA1200Socket AM4
TDP80W65W
CPU性能
通常利用時の最大周波数3.2GHz3.6GHz
ブースト時の最大周波数5.2GHz4.2GHz
二次キャッシュ対応 -
二次キャッシュ - 3MB
三次キャッシュ対応
三次キャッシュ20MB32MB
コア数10コア6コア
マルチスレッド対応
スレッド数20スレッド12スレッド

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