Ryzen 5 3600XT と インテル Xeon W-1270P はどっちがおすすめなのか?違いや差を徹底検証しました

作成日時: 2020-09-03 18:15:59、更新日時: 2021-10-20 22:38:58

インテル Xeon W-1270PRyzen 5 3600XT
インテル Xeon W-1270PRyzen 5 3600XT

「Ryzen 5 3600XT」と「インテル Xeon W-1270P」の違いについて評価・検証してみました。どのような面で異なるのでしょうか?「インテル Xeon W-1270P」と「Ryzen 5 3600XT」のどっちを選んだらいいのか検討している人におススメです。

インテル Xeon W-1270PRyzen 5 3600XT
インテル Xeon W-1270PRyzen 5 3600XT
総合評価:
TDPrating-image1.5
125W
rating-image2.5
95W
通常利用時の最大周波数rating-image4.9
3.8GHz
rating-image4.9
3.8GHz
ブースト時の最大周波数rating-image4.9
5.1GHz
rating-image4.2
4.5GHz
三次キャッシュrating-image3.0
16MB
rating-image4.3
32MB
コア数rating-image3.0
8コア
rating-image2.5
6コア
スレッド数rating-image2.9
16スレッド
rating-image2.4
12スレッド

Ryzen 5 3600XT と比較して インテル Xeon W-1270P を選ぶメリット

  • ブースト時の周波数

    98.5点(5.1GHz) vs 84.9点(4.5GHz)

  • コア数

    60.5点(8コア) vs 50点(6コア)

  • スレッド数

    58.8点(16スレッド) vs 48.8点(12スレッド)

インテル Xeon W-1270P と比較して Ryzen 5 3600XT を選ぶメリット

  • 三次キャッシュ

    61点(16MB) vs 86.5点(32MB)

  • 二次キャッシュ対応

「インテル Xeon W-1270P」と「Ryzen 5 3600XT」を徹底比較する

基本情報について「インテル Xeon W-1270P」と「Ryzen 5 3600XT」を比較

TDPについて

TDPが小さいCPUは発熱が少ないのでノートパソコンなどで使用できる点で優れています。例えば冷却性能が低い小型PCケースに搭載するようなケースで重宝します。

TDPについて比べると「Ryzen 5 3600XT」は95Wで「インテル Xeon W-1270P」は125Wです。30Wもの差があります。「インテル Xeon W-1270P」と比べて「Ryzen 5 3600XT」はかなり小さいです。最大放熱量の小ささランキングで比べると2005製品の中で「Ryzen 5 3600XT」は1203位で「インテル Xeon W-1270P」は1633位なのでCPUの中では差はかなり大きいと言えます。

「Ryzen 5 3600XT」はCPU自体の発熱を少なくできる点で「インテル Xeon W-1270P」よりも優れていると言えます。熱の放散を抑えることができるため、冷却機構を小型化して本体をスリム化したり、モバイルで利用するのに「Ryzen 5 3600XT」はかなりオススメです。実際の利用を想定したとき「Ryzen 5 3600XT」の方が「インテル Xeon W-1270P」よりも非常に優れているでしょう。「Ryzen 5 3600XT」を選ぶ上で重要な判断材料の一つとなるでしょう。

TDP評価
インテル Xeon W-1270P
125W30/100
Ryzen 5 3600XT
95W49/100

CPU性能について「インテル Xeon W-1270P」と「Ryzen 5 3600XT」を比較

通常利用時の最大周波数について

通常利用時の最大周波数が高いCPUは高速に演算処理できるため、一度に多くの処理を実行可能な点で優れています。例えば複雑な処理を頻繁に行うような作業をするといったケースにおすすめです。

通常利用時の最大周波数について「Ryzen 5 3600XT」と「インテル Xeon W-1270P」を比較すると「Ryzen 5 3600XT」は3.8GHzに対して「インテル Xeon W-1270P」は3.8GHzです。「Ryzen 5 3600XT」の定格クロック数は「インテル Xeon W-1270P」と同じくらいです。定格周波数ランキングで見てみると2150製品中「インテル Xeon W-1270P」は86位で「Ryzen 5 3600XT」は82位です。ほとんど差は無いと言えます。

感覚的にわかるほどの差はありません。ほかの角度で決めるほうがよさそうです。

通常利用時の最大周波数評価
インテル Xeon W-1270P
3.8GHz97/100
Ryzen 5 3600XT
3.8GHz97/100

ブースト時の最大周波数について

ブースト時の最大周波数が高いCPUは3Dゲームなどで高い処理能力を維持できる点で使い勝手が良いです。例えば動画のエンコードなど、CPU負荷の高い作業をするようなときにおすすめです。

ブースト時の最大周波数を比べると「Ryzen 5 3600XT」は4.5GHzであり「インテル Xeon W-1270P」は5.1GHzです。0.5GHzの差があります。「インテル Xeon W-1270P」は「Ryzen 5 3600XT」より比較的クロック数が高いです。ブースト時のクロック数ランキングで比較すると全727製品のなかで「インテル Xeon W-1270P」は61位で「Ryzen 5 3600XT」は174位なので、大きく違うとまでは言えないもののそれなりの差はあります。

パソコンの処理速度を上げることができる点で「インテル Xeon W-1270P」の方が多少優れているかもしれません。消費電力や発熱を維持したまま処理速度をアップするのに「インテル Xeon W-1270P」は多少適しています。実際の利用において「インテル Xeon W-1270P」の方が「Ryzen 5 3600XT」よりもどちらかといえばよいです。「インテル Xeon W-1270P」が良いと思われます。ただ決定的に優れているとまでは言えないでしょう。

ブースト時の最大周波数評価
インテル Xeon W-1270P
5.1GHz98/100
Ryzen 5 3600XT
4.5GHz84/100

三次キャッシュ対応について

三次キャッシュに対応しているCPUはそれぞれのデータを階層別で管理することで処理能力を上げることができる点で優れています。例えばデータを階層別で管理できるのでメインメモリの処理を速くするようなときで役に立ちます。

「Ryzen 5 3600XT」も「インテル Xeon W-1270P」も三次キャッシュに対応しているCPUです。そのため多くの中間情報を高速に引き出せるので素早く処理できる点で優れています。どちらも膨大なデータを高速に処理するのに向いています。

三次キャッシュについて

三次キャッシュが多いCPUはパソコンの速度を著しく低下させずに使用できる点で使い勝手が良いです。特に頻繁にメインメモリにアクセスしてパソコンの動作が遅くならないようにするようなときで役に立ちます。

三次キャッシュについて「Ryzen 5 3600XT」と「インテル Xeon W-1270P」を比べると「Ryzen 5 3600XT」は32MBに対して「インテル Xeon W-1270P」は16MBです。16MBもの差があります。三次キャッシュという視点において「Ryzen 5 3600XT」は「インテル Xeon W-1270P」より非常に多いキャッシュ容量です。三次キャッシュ容量の多さランキングで比較すると全1194製品のなかで「Ryzen 5 3600XT」は163位で「インテル Xeon W-1270P」は377位なので、大きく違うとまでは言えないもののそれなりの差はあります。

「Ryzen 5 3600XT」はRAMのアクセスや消費量を減らすことができため、パフォーマンス全体を向上させることができる点で「インテル Xeon W-1270P」よりも秀でているでしょう。「Ryzen 5 3600XT」はよりCPUのポテンシャルを引き出して快適に使用するのにかなり向いています。実際に使う場面で「インテル Xeon W-1270P」と比べて「Ryzen 5 3600XT」は遥かに秀でていると言えます。「Ryzen 5 3600XT」にする上で主な理由の一つになります。

三次キャッシュ評価
インテル Xeon W-1270P
16MB60/100
Ryzen 5 3600XT
32MB86/100

コア数について

コア数が多いCPUは同時に複数の作業を処理効率を上げることができ、より多くのアプリケーションを同時に実行できる点で秀でています。例えば複数の動作を同時処理するような場合におススメです。

コア数について比較すると「インテル Xeon W-1270P」は8コアで「Ryzen 5 3600XT」は6コアです。コア数について「Ryzen 5 3600XT」より「インテル Xeon W-1270P」の方が多少多いです。コア数の多さランキングで見てみると2152製品中「インテル Xeon W-1270P」は329位で「Ryzen 5 3600XT」は433位です。ほとんど差は無いと言えます。

一つのタスクについて並列で処理することで高速で処理したり、多くのタスクを同時に実行出来る点で「インテル Xeon W-1270P」の方が「Ryzen 5 3600XT」よりもどちらかといえば良いといえなくもないでしょう。しかしながら同時に出来る処理作業を増やすことが出来るので、一度に色んなアプリを起動する場合でも実用上の違いはほとんど無いと思います。数値的には「Ryzen 5 3600XT」より「インテル Xeon W-1270P」の方が多いですが通常の利用において気にするほどの違いはほとんどありません。

コア数評価
インテル Xeon W-1270P
8コア60/100
Ryzen 5 3600XT
6コア50/100

マルチスレッド対応について

マルチスレッドに対応しているCPUは複数同時処理で作業できる点で優れています。例えばパソコンの複数の処理を効率的に並行実施するといったようなケースで役立ちます。

「Ryzen 5 3600XT」も「インテル Xeon W-1270P」もマルチスレッドに対応しているCPUです。そのため高度な演算処理や、多数のプログラムを同時に処理できる点で秀でています。どちらも複数の作業を処理効率を保ちながら同時進行するのに適しています。

スレッド数について

スレッド数が多いCPUは複数のアプリケーションを同時に処理できる点で秀でています。例えば同時に複数の処理をするような場合に向いています。

スレッド数を「インテル Xeon W-1270P」と「Ryzen 5 3600XT」を比べると「インテル Xeon W-1270P」は16スレッドであり「Ryzen 5 3600XT」は12スレッドです。「Ryzen 5 3600XT」と比較して「インテル Xeon W-1270P」はわずかに多いです。スレッド数の多さランキングで見てみると804製品中「インテル Xeon W-1270P」は277位で「Ryzen 5 3600XT」は330位です。ほとんど差は無いと言えます。

「インテル Xeon W-1270P」は待ち時間・バッファーが多いタスクを同時に実行する際に効率的に処理できる点で「Ryzen 5 3600XT」よりもどちらかといえば良いです。複数のアプリケーションを同時にストレスなく実行する場合でもハッキリと体感できるほどの違いはないだと思われます。数値としては「インテル Xeon W-1270P」の方が多いですが、通常利用において体感できるほどの差はほぼないでしょう。

スレッド数評価
インテル Xeon W-1270P
16スレッド58/100
Ryzen 5 3600XT
12スレッド48/100

「インテル Xeon W-1270P」と「Ryzen 5 3600XT」の違いを表で比較する

インテル Xeon W-1270PRyzen 5 3600XT
画像インテル Xeon W-1270PRyzen 5 3600XT
シリーズ名Comet Lake -
内蔵グラフィックスIntel UHD Graphics P630 -
ソケットの形状LGA1200Socket AM4
TDP125W95W
通常利用時の最大周波数3.8GHz3.8GHz
ブースト時の最大周波数5.1GHz4.5GHz
二次キャッシュ対応 -
二次キャッシュ - 3MB
三次キャッシュ対応
三次キャッシュ16MB32MB
コア数8コア6コア
マルチスレッド対応
スレッド数16スレッド12スレッド

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TDP:65W, 通常利用時の最大周波数:3.4GHz, 三次キャッシュ:8MB, コア数:4コア

TDP:65W, 通常利用時の最大周波数:3.6GHz, ブースト時の最大周波数:4.3GHz, 三次キャッシュ:6MB, コア数:4コア, スレッド数:8スレッド

TDP:130W, 通常利用時の最大周波数:3.8GHz, ブースト時の最大周波数:4.6GHz, 三次キャッシュ:8MB, コア数:6コア, スレッド数:12スレッド

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TDP:65W, 通常利用時の最大周波数:2.8GHz, ブースト時の最大周波数:5.2GHz, 三次キャッシュ:20MB, コア数:10コア, スレッド数:20スレッド, バススピード:8GT/s, 対応最大メモリー:128GB, TCase:100℃

TDP:140W, 通常利用時の最大周波数:3.4GHz, ブースト時の最大周波数:3.6GHz, 三次キャッシュ:15MB, コア数:6コア, スレッド数:12スレッド

TDP:140W, 通常利用時の最大周波数:3.2GHz, ブースト時の最大周波数:3.7GHz, 三次キャッシュ:20MB, コア数:8コア, スレッド数:16スレッド

TDP:125W, 通常利用時の最大周波数:3.7GHz, ブースト時の最大周波数:5.3GHz, 三次キャッシュ:20MB, コア数:10コア, スレッド数:20スレッド

TDP:62W, 通常利用時の最大周波数:3.7GHz, ブースト時の最大周波数:4.3GHz, 三次キャッシュ:8MB, コア数:4コア, スレッド数:4スレッド

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TDP:58W, 通常利用時の最大周波数:4.1GHz, 三次キャッシュ:4MB, コア数:2コア, スレッド数:4スレッド

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