Core i5 10600KF と インテル Xeon W-1270P はどっちがおすすめなのか?違いや差を徹底検証しました
作成日時: 2020-09-03 17:00:58、更新日時: 2021-10-20 19:31:11
「インテル Xeon W-1270P」と「Core i5 10600KF」はどういう面で違いや差があるのでしょうか?どっちを選んだ方がいいのかを評価レビューしました!どちらのCPUを選んだらいいのかを初心者でも分かるように説明しました。
インテル Xeon W-1270P | Core i5 10600KF | |||
総合評価: | 67.7/100 (総合: 117位) | 62.5/100 (総合: 204位) | ||
TDP | 30/100 | 30/100 | ||
通常利用時の最大周波数 | 97/100 | 98/100 | ||
ブースト時の最大周波数 | 98/100 | 97/100 | ||
三次キャッシュ | 60/100 | 50/100 | ||
コア数 | 60/100 | 50/100 | ||
スレッド数 | 58/100 | 48/100 | ||
「インテル Xeon W-1270P」と「Core i5 10600KF」を徹底比較する
基本情報について「インテル Xeon W-1270P」と「Core i5 10600KF」を比較
TDPについて
TDPが小さいCPUは発熱が少ないのでノートパソコンなどで使用できる点で優れています。例えば冷却性能が低い小型PCケースに搭載するようなケースで重宝します。
TDPを「インテル Xeon W-1270P」と「Core i5 10600KF」を比べると「インテル Xeon W-1270P」は125Wに対して「Core i5 10600KF」は125Wです。「Core i5 10600KF」も「インテル Xeon W-1270P」も違いはほぼゼロと言えます。最大放熱量の小ささランキングで見てみると2005製品中「インテル Xeon W-1270P」は1633位で「Core i5 10600KF」は1640位です。ほとんど差は無いと言えます。
実用上の差はありません。ほかの観点から比較するほうがよいでしょう。
CPU性能について「インテル Xeon W-1270P」と「Core i5 10600KF」を比較
通常利用時の最大周波数について
通常利用時の最大周波数が高いCPUは高速に演算処理できるため、一度に多くの処理を実行可能な点で優れています。例えば複雑な処理を頻繁に行うような作業をするといったケースにおすすめです。
通常利用時の最大周波数について「Core i5 10600KF」と「インテル Xeon W-1270P」を比較すると「Core i5 10600KF」は4.1GHzに対して「インテル Xeon W-1270P」は3.8GHzです。「Core i5 10600KF」の定格クロック数は「インテル Xeon W-1270P」と同じくらいです。定格周波数ランキングで見てみると2150製品中「インテル Xeon W-1270P」は86位で「Core i5 10600KF」は26位です。ほとんど差は無いと言えます。
感覚的にわかるほどの差はありません。ほかの角度で決めるほうがよさそうです。
ブースト時の最大周波数について
ブースト時の最大周波数が高いCPUは3Dゲームなどで高い処理能力を維持できる点で使い勝手が良いです。例えば動画のエンコードなど、CPU負荷の高い作業をするようなときにおすすめです。
ブースト時の最大周波数を「インテル Xeon W-1270P」と「Core i5 10600KF」を比較すると「インテル Xeon W-1270P」は5.1GHzで「Core i5 10600KF」は4.8GHzです。「インテル Xeon W-1270P」も「Core i5 10600KF」も同じくらいのクロック数です。ブースト時のクロック数ランキングで見てみると727製品中「インテル Xeon W-1270P」は61位で「Core i5 10600KF」は113位です。ほとんど差は無いと言えます。
体感できるほどの違いは無いです。別の角度から比較するほうがいいでしょう。
関連リンク
三次キャッシュ対応について
三次キャッシュに対応しているCPUはそれぞれのデータを階層別で管理することで処理能力を上げることができる点で優れています。例えばデータを階層別で管理できるのでメインメモリの処理を速くするようなときで役に立ちます。
「Core i5 10600KF」も「インテル Xeon W-1270P」も三次キャッシュに対応しているCPUです。そのため多くの中間情報を高速に引き出せるので素早く処理できる点で優れています。どちらも膨大なデータを高速に処理するのに向いています。
関連リンク
三次キャッシュについて
三次キャッシュが多いCPUはパソコンの速度を著しく低下させずに使用できる点で使い勝手が良いです。特に頻繁にメインメモリにアクセスしてパソコンの動作が遅くならないようにするようなときで役に立ちます。
三次キャッシュを比較すると「インテル Xeon W-1270P」は16MBで「Core i5 10600KF」は12MBです。「インテル Xeon W-1270P」のキャッシュ容量の方が「Core i5 10600KF」よりも多少多いです。三次キャッシュ容量の多さランキングで見てみると1194製品中「インテル Xeon W-1270P」は377位で「Core i5 10600KF」は480位です。ほとんど差は無いと言えます。
RAMのアクセスや消費量を減らすことができため、パフォーマンス全体を向上させることができる点で「Core i5 10600KF」より「インテル Xeon W-1270P」の方が無難でしょう。しかしながらよりCPUのポテンシャルを引き出して快適に使用する場合でも基本的にどちらを選んでも大したことはないくらいの差だと思います。数値としては「インテル Xeon W-1270P」の方が多いですが通常利用において気にするほどの違いはほぼないでしょう。
コア数について
コア数が多いCPUは同時に複数の作業を処理効率を上げることができ、より多くのアプリケーションを同時に実行できる点で秀でています。例えば複数の動作を同時処理するような場合におススメです。
コア数について比べると「Core i5 10600KF」は6コアに対して「インテル Xeon W-1270P」は8コアです。2コアの違いがあります。「Core i5 10600KF」より「インテル Xeon W-1270P」の方がとてもコア数が多いです。コア数の多さランキングで見てみると2152製品中「インテル Xeon W-1270P」は329位で「Core i5 10600KF」は463位です。ほとんど差は無いと言えます。
一つのタスクについて並列で処理することで高速で処理したり、多くのタスクを同時に実行出来る点で「インテル Xeon W-1270P」の方が秀でていると言えます。「インテル Xeon W-1270P」は複数の動画のエンコードのような作業をするのにかなりオススメです。実際に使う場面で「Core i5 10600KF」と「インテル Xeon W-1270P」の体感値としての差は遥かに大きいです。「インテル Xeon W-1270P」を選ぶための一つの重要な決め手となると思います。
マルチスレッド対応について
マルチスレッドに対応しているCPUは複数同時処理で作業できる点で優れています。例えばパソコンの複数の処理を効率的に並行実施するといったようなケースで役立ちます。
「Core i5 10600KF」も「インテル Xeon W-1270P」もマルチスレッドに対応しているCPUです。そのため高度な演算処理や、多数のプログラムを同時に処理できる点で秀でています。どちらも複数の作業を処理効率を保ちながら同時進行するのに適しています。
関連リンク
スレッド数について
スレッド数が多いCPUは複数のアプリケーションを同時に処理できる点で秀でています。例えば同時に複数の処理をするような場合に向いています。
スレッド数を「インテル Xeon W-1270P」と「Core i5 10600KF」を比べると「インテル Xeon W-1270P」は16スレッドであり「Core i5 10600KF」は12スレッドです。「Core i5 10600KF」と比較して「インテル Xeon W-1270P」はわずかに多いです。スレッド数の多さランキングで比較すると全804製品のなかで「インテル Xeon W-1270P」は277位で「Core i5 10600KF」は359位なので、大きく違うとまでは言えないもののそれなりの差はあります。
「インテル Xeon W-1270P」は待ち時間・バッファーが多いタスクを同時に実行する際に効率的に処理できる点で「Core i5 10600KF」よりもどちらかといえば良いです。複数のアプリケーションを同時にストレスなく実行する場合でもハッキリと体感できるほどの違いはないだと思われます。数値としては「インテル Xeon W-1270P」の方が多いですが、通常利用において体感できるほどの差はほぼないでしょう。
「インテル Xeon W-1270P」と「Core i5 10600KF」の違いを表で比較する
インテル Xeon W-1270P | Core i5 10600KF | |
画像 | ||
シリーズ名 | Comet Lake | Comet Lake |
内蔵グラフィックス | Intel UHD Graphics P630 | - |
ソケットの形状 | LGA1200 | LGA1200 |
TDP | 125W | 125W |
通常利用時の最大周波数 | 3.8GHz | 4.1GHz |
ブースト時の最大周波数 | 5.1GHz | 4.8GHz |
三次キャッシュ対応 | ○ | ○ |
三次キャッシュ | 16MB | 12MB |
コア数 | 8コア | 6コア |
マルチスレッド対応 | ○ | ○ |
スレッド数 | 16スレッド | 12スレッド |
類似のCPUを探す 他のCPUと比較する 価格をチェック | 類似のCPUを探す 他のCPUと比較する 価格をチェック |
価格をチェックする
選択中の製品 | 他のCPUと比較する |
---|
インテル Xeon W-1270P
選択中の製品 | 他のCPUと比較する |
---|
Core i5 10600KF
お探しの情報は見つかりましたか?性能や機能名などのキーワードで検索することでさらに詳しい情報を知ることができます。