インテル Xeon W-1250 と Xeon E5-2660 v2 の違いを徹底比較。詳しい評価をまとめました

作成日時: 2020-09-02 17:12:53、更新日時: 2021-10-20 21:29:13

インテル Xeon W-1250Xeon E5-2660 v2
インテル Xeon W-1250Xeon E5-2660 v2

「Xeon E5-2660 v2」と「インテル Xeon W-1250」の違いについて評価・検証してみました。どのような面で異なるのでしょうか?「インテル Xeon W-1250」と「Xeon E5-2660 v2」のどっちを選んだらいいのか検討している人におススメです。

インテル Xeon W-1250Xeon E5-2660 v2
インテル Xeon W-1250Xeon E5-2660 v2
総合評価:

61/100

(総合: 186位)

51.9/100

(総合: 411位)

TDP
62/100
49/100
通常利用時の最大周波数
57/100
11/100
三次キャッシュ
50/100
77/100
コア数
50/100
68/100

Xeon E5-2660 v2 と比較して インテル Xeon W-1250 を選ぶメリット

  • 定格周波数

    57.2点(3.3GHz) vs 11.9点(2.2GHz)

  • マルチスレッド対応

インテル Xeon W-1250 と比較して Xeon E5-2660 v2 を選ぶメリット

  • 三次キャッシュ

    50.3点(12MB) vs 77.4点(25MB)

  • コア数

    50点(6コア) vs 68.6点(10コア)

「インテル Xeon W-1250」と「Xeon E5-2660 v2」を徹底比較する

基本情報について「インテル Xeon W-1250」と「Xeon E5-2660 v2」を比較

TDPについて

TDPが小さいCPUは発熱が少ないのでノートパソコンなどで使用できる点で優れています。例えば冷却性能が低い小型PCケースに搭載するようなケースで重宝します。

TDPについて比べると「インテル Xeon W-1250」は80Wであり「Xeon E5-2660 v2」は95Wです。TDPという角度において「インテル Xeon W-1250」は「Xeon E5-2660 v2」と比較してどちらかといえば小さいです。最大放熱量の小ささランキングで比較すると全2005製品のなかで「インテル Xeon W-1250」は944位で「Xeon E5-2660 v2」は1246位なので、大きく違うとまでは言えないもののそれなりの差はあります。

CPU自体の発熱を少なくできる点で「インテル Xeon W-1250」の方が多少良いといえなくもありません。熱の放散を抑えることができるため、冷却機構を小型化して本体をスリム化したり、モバイルで利用する場合でも実用上の違いはほぼ無いと思います。あえて決めるなら「Xeon E5-2660 v2」より「インテル Xeon W-1250」ですが、基本的には気にするほどの差はほとんどありません。

TDP評価
インテル Xeon W-1250
80W62/100
Xeon E5-2660 v2
95W49/100

CPU性能について「インテル Xeon W-1250」と「Xeon E5-2660 v2」を比較

通常利用時の最大周波数について

通常利用時の最大周波数が高いCPUは高速に演算処理できるため、一度に多くの処理を実行可能な点で優れています。例えば複雑な処理を頻繁に行うような作業をするといったケースにおすすめです。

通常利用時の最大周波数について比べると「インテル Xeon W-1250」は3.3GHzであるのに対して「Xeon E5-2660 v2」は2.2GHzです。1GHzの差があります。「Xeon E5-2660 v2」の定格クロック数と比べて「インテル Xeon W-1250」はとても高いです。定格周波数ランキングで比べると全2150製品中「インテル Xeon W-1250」は489位であるのに対し「Xeon E5-2660 v2」は1633位で、CPUの中ではケタ違いな差があると言えそうです。

「インテル Xeon W-1250」はデータやアクセス処理を高速化できる点で「Xeon E5-2660 v2」よりも秀でています。「インテル Xeon W-1250」は複数の作業、アプリケーションを同時に処理するのに非常に向いています。実際の利用を考えると「Xeon E5-2660 v2」と「インテル Xeon W-1250」は体感値として遥かに大きい差があります。「インテル Xeon W-1250」に決める上で一つの主な判断材料となるでしょう。

通常利用時の最大周波数評価
インテル Xeon W-1250
3.3GHz57/100
Xeon E5-2660 v2
2.2GHz11/100

三次キャッシュ対応について

三次キャッシュに対応しているCPUはそれぞれのデータを階層別で管理することで処理能力を上げることができる点で優れています。例えばデータを階層別で管理できるのでメインメモリの処理を速くするようなときで役に立ちます。

「Xeon E5-2660 v2」も「インテル Xeon W-1250」も三次キャッシュに対応しているCPUです。そのため多くの中間情報を高速に引き出せるので素早く処理できる点で優れています。どちらも膨大なデータを高速に処理するのに向いています。

三次キャッシュについて

三次キャッシュが多いCPUはパソコンの速度を著しく低下させずに使用できる点で使い勝手が良いです。特に頻繁にメインメモリにアクセスしてパソコンの動作が遅くならないようにするようなときで役に立ちます。

三次キャッシュについて「Xeon E5-2660 v2」と「インテル Xeon W-1250」を比較すると「Xeon E5-2660 v2」は25MBに対して「インテル Xeon W-1250」は12MBです。13MBの違いがあります。「Xeon E5-2660 v2」は「インテル Xeon W-1250」と比較してややキャッシュ容量が多いです。三次キャッシュ容量の多さランキングで比べると1194製品の中で「Xeon E5-2660 v2」は230位で「インテル Xeon W-1250」は473位なのでCPUの中では差はかなり大きいと言えます。

RAMのアクセスや消費量を減らすことができため、パフォーマンス全体を向上させることができる点で「Xeon E5-2660 v2」の方がよいです。よりCPUのポテンシャルを引き出して快適に使用するのに「Xeon E5-2660 v2」は多少おススメです。実際の利用を考えると「インテル Xeon W-1250」と「Xeon E5-2660 v2」は体感上多少大きい差があります。「Xeon E5-2660 v2」は「インテル Xeon W-1250」より良いと言えるでしょう。しかし決定的といえる程の違いはないでしょう。

三次キャッシュ評価
インテル Xeon W-1250
12MB50/100
Xeon E5-2660 v2
25MB77/100

コア数について

コア数が多いCPUは同時に複数の作業を処理効率を上げることができ、より多くのアプリケーションを同時に実行できる点で秀でています。例えば複数の動作を同時処理するような場合におススメです。

コア数について比べると「インテル Xeon W-1250」は6コアに対して「Xeon E5-2660 v2」は10コアです。4コアの違いがあります。「インテル Xeon W-1250」より「Xeon E5-2660 v2」の方がとてもコア数が多いです。コア数の多さランキングで見てみると2152製品中「インテル Xeon W-1250」は455位で「Xeon E5-2660 v2」は280位です。ほとんど差は無いと言えます。

一つのタスクについて並列で処理することで高速で処理したり、多くのタスクを同時に実行出来る点で「Xeon E5-2660 v2」の方が秀でていると言えます。「Xeon E5-2660 v2」は同時に出来る処理作業を増やすことが出来るので、一度に色んなアプリを起動するのにかなりオススメです。実際に使う場面で「インテル Xeon W-1250」と「Xeon E5-2660 v2」の体感値としての差は遥かに大きいです。「Xeon E5-2660 v2」を選ぶための一つの重要な決め手となると思います。

コア数評価
インテル Xeon W-1250
6コア50/100
Xeon E5-2660 v2
10コア68/100

「インテル Xeon W-1250」と「Xeon E5-2660 v2」の違いを表で比較する

インテル Xeon W-1250Xeon E5-2660 v2
画像インテル Xeon W-1250Xeon E5-2660 v2
シリーズ名Comet LakeIvy Bridge
内蔵グラフィックスIntel UHD Graphics P630 -
ソケットの形状LGA1200LGA2011
TDP80W95W
通常利用時の最大周波数3.3GHz2.2GHz
ブースト時の最大周波数4.7GHz -
三次キャッシュ対応
三次キャッシュ12MB25MB
コア数6コア10コア
マルチスレッド対応 -
スレッド数12スレッド -

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