インテル Xeon W-1250 と Xeon E5-2603 v4 の評価。違いを比べてみた
作成日時: 2020-09-02 17:58:12、更新日時: 2021-10-20 22:14:32
「Xeon E5-2603 v4」と「インテル Xeon W-1250」を比べた時の違いや差を評価/検証しました。どっちの評価が良いのかを詳しく解説。「インテル Xeon W-1250」と「Xeon E5-2603 v4」のどっちにすべきか考えているなら今すぐチェック!
インテル Xeon W-1250 | Xeon E5-2603 v4 | |||
総合評価: | 3.1 (総合: 186位) | 2.0 (総合: 922位) | ||
TDP | 3.1 80W | 2.9 85W | ||
通常利用時の最大周波数 | 2.9 3.3GHz | 1 1.7GHz | ||
三次キャッシュ | 2.5 12MB | 2.9 15MB | ||
コア数 | 2.5 6コア | 2.5 6コア | ||
スレッド数 | 2.4 12スレッド | 1.2 6スレッド | ||
「インテル Xeon W-1250」と「Xeon E5-2603 v4」を徹底比較する
基本情報について「インテル Xeon W-1250」と「Xeon E5-2603 v4」を比較
TDPについて
TDPが小さいCPUは発熱が少ないのでノートパソコンなどで使用できる点で優れています。例えば冷却性能が低い小型PCケースに搭載するようなケースで重宝します。
TDPを「Xeon E5-2603 v4」と「インテル Xeon W-1250」を比べると「Xeon E5-2603 v4」は85Wに対して「インテル Xeon W-1250」は80Wです。「インテル Xeon W-1250」も「Xeon E5-2603 v4」も違いはほぼゼロと言えます。最大放熱量の小ささランキングで見てみると2005製品中「インテル Xeon W-1250」は944位で「Xeon E5-2603 v4」は1124位です。ほとんど差は無いと言えます。
実用上の差はありません。ほかの観点から比較するほうがよいでしょう。
CPU性能について「インテル Xeon W-1250」と「Xeon E5-2603 v4」を比較
通常利用時の最大周波数について
通常利用時の最大周波数が高いCPUは高速に演算処理できるため、一度に多くの処理を実行可能な点で優れています。例えば複雑な処理を頻繁に行うような作業をするといったケースにおすすめです。
通常利用時の最大周波数について比べると「インテル Xeon W-1250」は3.3GHzであるのに対して「Xeon E5-2603 v4」は1.7GHzです。1.5GHzの差があります。「Xeon E5-2603 v4」の定格クロック数と比べて「インテル Xeon W-1250」はとても高いです。定格周波数ランキングで比べると全2150製品中「インテル Xeon W-1250」は489位であるのに対し「Xeon E5-2603 v4」は2056位で、CPUの中ではケタ違いな差があると言えそうです。
「インテル Xeon W-1250」はデータやアクセス処理を高速化できる点で「Xeon E5-2603 v4」よりも秀でています。CPUの処理速度を高速化するのに「インテル Xeon W-1250」はとても向いています。実際の利用を考えると「Xeon E5-2603 v4」と「インテル Xeon W-1250」は体感値として遥かに大きい差があります。「インテル Xeon W-1250」に決める上で一つの主な判断材料となるでしょう。
三次キャッシュ対応について
三次キャッシュに対応しているCPUはそれぞれのデータを階層別で管理することで処理能力を上げることができる点で優れています。例えばデータを階層別で管理できるのでメインメモリの処理を速くするようなときで役に立ちます。
「Xeon E5-2603 v4」も「インテル Xeon W-1250」も三次キャッシュに対応しているCPUです。そのため多くの中間情報を高速に引き出せるので素早く処理できる点で優れています。どちらも膨大なデータを高速に処理するのに向いています。
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三次キャッシュについて
三次キャッシュが多いCPUはパソコンの速度を著しく低下させずに使用できる点で使い勝手が良いです。特に頻繁にメインメモリにアクセスしてパソコンの動作が遅くならないようにするようなときで役に立ちます。
三次キャッシュを比較すると「Xeon E5-2603 v4」は15MBで「インテル Xeon W-1250」は12MBです。「Xeon E5-2603 v4」のキャッシュ容量の方が「インテル Xeon W-1250」よりも多少多いです。三次キャッシュ容量の多さランキングで見てみると1194製品中「インテル Xeon W-1250」は473位で「Xeon E5-2603 v4」は445位です。ほとんど差は無いと言えます。
RAMのアクセスや消費量を減らすことができため、パフォーマンス全体を向上させることができる点で「インテル Xeon W-1250」より「Xeon E5-2603 v4」の方が無難でしょう。しかしながらよりCPUのポテンシャルを引き出して快適に使用する場合でも基本的にどちらを選んでも大したことはないくらいの差だと思います。数値としては「Xeon E5-2603 v4」の方が多いですが通常利用において気にするほどの違いはほぼないでしょう。
コア数について
コア数が多いCPUは同時に複数の作業を処理効率を上げることができ、より多くのアプリケーションを同時に実行できる点で秀でています。例えば複数の動作を同時処理するような場合におススメです。
コア数について「Xeon E5-2603 v4」と「インテル Xeon W-1250」を比較すると「Xeon E5-2603 v4」は6コアであり「インテル Xeon W-1250」は6コアです。コア数について「インテル Xeon W-1250」も「Xeon E5-2603 v4」もほとんど同じと言えます。コア数の多さランキングで見てみると2152製品中「インテル Xeon W-1250」は455位で「Xeon E5-2603 v4」は572位です。ほとんど差は無いと言えます。
体感できるほどの差は無いです。他の視点から見て選択する方がよいでしょう。
スレッド数について
スレッド数が多いCPUは複数のアプリケーションを同時に処理できる点で秀でています。例えば同時に複数の処理をするような場合に向いています。
スレッド数について「Xeon E5-2603 v4」と「インテル Xeon W-1250」を比べると「Xeon E5-2603 v4」は6スレッドであり「インテル Xeon W-1250」は12スレッドです。6スレッドもの差があります。「Xeon E5-2603 v4」と比べて「インテル Xeon W-1250」は非常に多いです。スレッド数の多さランキングで比べると804製品の中で「インテル Xeon W-1250」は351位で「Xeon E5-2603 v4」は566位なのでCPUの中では差はかなり大きいと言えます。
待ち時間・バッファーが多いタスクを同時に実行する際に効率的に処理できる点で「インテル Xeon W-1250」の方が優れているでしょう。「インテル Xeon W-1250」は複数のアプリケーションを同時にストレスなく実行するのに非常におすすめです。実際に使うことを想定したとき「Xeon E5-2603 v4」と比べて「インテル Xeon W-1250」はとても優れていると言えます。「インテル Xeon W-1250」を選ぶ主な判断材料の一つになります。
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インテル Xeon W-1250
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Xeon E5-2603 v4
「インテル Xeon W-1250」と「Xeon E5-2603 v4」の違いを表で比較する
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画像 | ||
シリーズ名 | Comet Lake | Broadwell-EP |
内蔵グラフィックス | Intel UHD Graphics P630 | - |
ソケットの形状 | LGA1200 | LGA2011-3 |
TDP | 80W | 85W |
通常利用時の最大周波数 | 3.3GHz | 1.7GHz |
ブースト時の最大周波数 | 4.7GHz | - |
三次キャッシュ対応 | ○ | ○ |
三次キャッシュ | 12MB | 15MB |
コア数 | 6コア | 6コア |
マルチスレッド対応 | ○ | - |
スレッド数 | 12スレッド | 6スレッド |
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