Ryzen 3 3300X と Core i9 10850K を比べてどちらの評価が良いか。重要な特徴を幅広くまとめてみました

作成日時: 2020-08-24 14:22:59、更新日時: 2021-10-20 20:11:44

Core i9 10850KRyzen 3 3300X
Core i9 10850KRyzen 3 3300X

「Ryzen 3 3300X」と「Core i9 10850K」の違いについて評価・検証してみました。どのような面で異なるのでしょうか?「Core i9 10850K」と「Ryzen 3 3300X」のどっちを選んだらいいのか検討している人におススメです。

Core i9 10850KRyzen 3 3300X
Core i9 10850KRyzen 3 3300X
総合評価:

68.8/100

(総合: 57位)

58.4/100

(総合: 182位)

TDP
30/100
76/100
通常利用時の最大周波数
80/100
97/100
ブースト時の最大周波数
98/100
67/100
三次キャッシュ
69/100
60/100
コア数
68/100
35/100
スレッド数
66/100
34/100

Ryzen 3 3300X と比較して Core i9 10850K を選ぶメリット

  • ブースト時の周波数

    98.7点(5.2GHz) vs 67点(4.3GHz)

  • 三次キャッシュ

    69.2点(20MB) vs 61点(16MB)

  • コア数

    68.6点(10コア) vs 35.2点(4コア)

  • スレッド数

    66.5点(20スレッド) vs 34.7点(8スレッド)

Core i9 10850K と比較して Ryzen 3 3300X を選ぶメリット

  • 定格周波数

    80点(3.6GHz) vs 97.8点(3.8GHz)

  • 二次キャッシュ対応

「Core i9 10850K」と「Ryzen 3 3300X」を徹底比較する

CPU性能について「Core i9 10850K」と「Ryzen 3 3300X」を比較

通常利用時の最大周波数について

通常利用時の最大周波数が高いCPUは高速に演算処理できるため、一度に多くの処理を実行可能な点で優れています。例えば複雑な処理を頻繁に行うような作業をするといったケースにおすすめです。

通常利用時の最大周波数について「Ryzen 3 3300X」と「Core i9 10850K」を比較すると「Ryzen 3 3300X」は3.8GHzに対して「Core i9 10850K」は3.6GHzです。0.1GHzの差があります。「Core i9 10850K」の定格クロック数と比べて「Ryzen 3 3300X」は比較的高いです。データやアクセス処理を高速化できる点で「Core i9 10850K」より「Ryzen 3 3300X」の方がよいです。「Ryzen 3 3300X」は複数の作業、アプリケーションを同時に処理するのに比較的おススメです。実際に使う場面で「Ryzen 3 3300X」と「Core i9 10850K」の実用においての違いは比較的大きいです。「Ryzen 3 3300X」は「Core i9 10850K」よりいいですが決め手になるほどの差はないでしょう。

通常利用時の最大周波数評価
Core i9 10850K
3.6GHz80/100
Ryzen 3 3300X
3.8GHz97/100

ブースト時の最大周波数について

ブースト時の最大周波数が高いCPUは3Dゲームなどで高い処理能力を維持できる点で使い勝手が良いです。例えば動画のエンコードなど、CPU負荷の高い作業をするようなときにおすすめです。

ブースト時の最大周波数について比べると「Ryzen 3 3300X」は4.3GHzであり「Core i9 10850K」は5.2GHzです。0.9GHzもの差があります。ブースト時の最大周波数という角度で見ると「Ryzen 3 3300X」と比較して「Core i9 10850K」は非常に高いです。負荷のあるものを簡単に処理することができる点で「Core i9 10850K」の方が秀でているでしょう。消費電力や発熱を維持したまま処理速度をアップするのに「Core i9 10850K」はとても適しています。実際に利用する上で「Core i9 10850K」と「Ryzen 3 3300X」の実用上の違いはかなり大きいです。「Core i9 10850K」にする上で主な判断材料の一つとなると思います。

ブースト時の最大周波数評価
Core i9 10850K
5.2GHz98/100
Ryzen 3 3300X
4.3GHz67/100

三次キャッシュ対応について

三次キャッシュに対応しているCPUはそれぞれのデータを階層別で管理することで処理能力を上げることができる点で優れています。例えばデータを階層別で管理できるのでメインメモリの処理を速くするようなときで役に立ちます。

「Ryzen 3 3300X」も「Core i9 10850K」も三次キャッシュに対応しているCPUです。そのため多くの中間情報を高速に引き出せるので素早く処理できる点で優れています。どちらも膨大なデータを高速に処理するのに向いています。

三次キャッシュについて

三次キャッシュが多いCPUはパソコンの速度を著しく低下させずに使用できる点で使い勝手が良いです。特に頻繁にメインメモリにアクセスしてパソコンの動作が遅くならないようにするようなときで役に立ちます。

三次キャッシュについて「Core i9 10850K」と「Ryzen 3 3300X」を比較すると「Core i9 10850K」は20MBに対して「Ryzen 3 3300X」は16MBです。4MBの違いがあります。「Core i9 10850K」は「Ryzen 3 3300X」と比較してややキャッシュ容量が多いです。中間の計算結果を多く待避出来るので、複雑な計算をより早くできる点で「Core i9 10850K」の方が良いです。よりCPUのポテンシャルを引き出して快適に使用するのに「Core i9 10850K」は多少おススメです。実際の利用を考えると「Ryzen 3 3300X」と「Core i9 10850K」は体感上多少大きい差があります。「Core i9 10850K」は「Ryzen 3 3300X」より良いと言えるでしょう。しかし決定的といえる程の違いはないでしょう。

三次キャッシュ評価
Core i9 10850K
20MB69/100
Ryzen 3 3300X
16MB60/100

コア数について

コア数が多いCPUは同時に複数の作業を処理効率を上げることができ、より多くのアプリケーションを同時に実行できる点で秀でています。例えば複数の動作を同時処理するような場合におススメです。

コア数について比べると「Ryzen 3 3300X」は4コアに対して「Core i9 10850K」は10コアです。6コアの違いがあります。「Ryzen 3 3300X」より「Core i9 10850K」の方がとてもコア数が多いです。一つのタスクについて並列で処理することで高速で処理したり、多くのタスクを同時に実行出来る点で「Core i9 10850K」の方が秀でていると言えます。「Core i9 10850K」は同時に出来る処理作業を増やすことが出来るので、一度に色んなアプリを起動するのにかなりオススメです。実際に使う場面で「Ryzen 3 3300X」と「Core i9 10850K」の体感値としての差は遥かに大きいです。「Core i9 10850K」を選ぶための一つの重要な決め手となると思います。

コア数評価
Core i9 10850K
10コア68/100
Ryzen 3 3300X
4コア35/100

マルチスレッド対応について

マルチスレッドに対応しているCPUは複数同時処理で作業できる点で優れています。例えばパソコンの複数の処理を効率的に並行実施するといったようなケースで役立ちます。

「Ryzen 3 3300X」も「Core i9 10850K」もマルチスレッドに対応しているCPUです。そのため多くのタスクを一つのコアで同時に実行できる点で優れています。どちらも複数の作業を処理効率を保ちながら同時進行するのに適しています。

スレッド数について

スレッド数が多いCPUは複数のアプリケーションを同時に処理できる点で秀でています。例えば同時に複数の処理をするような場合に向いています。

スレッド数について「Ryzen 3 3300X」と「Core i9 10850K」を比べると「Ryzen 3 3300X」は8スレッドであり「Core i9 10850K」は20スレッドです。12スレッドもの差があります。「Ryzen 3 3300X」と比べて「Core i9 10850K」は非常に多いです。待ち時間・バッファーが多いタスクを同時に実行する際に効率的に処理できる点で「Core i9 10850K」の方が優れているでしょう。「Core i9 10850K」は複数のアプリケーションを同時にストレスなく実行するのに非常におすすめです。実際に使うことを想定したとき「Ryzen 3 3300X」と比べて「Core i9 10850K」はとても優れていると言えます。「Core i9 10850K」を選ぶ主な判断材料の一つになります。

スレッド数評価
Core i9 10850K
20スレッド66/100
Ryzen 3 3300X
8スレッド34/100

基本情報について「Core i9 10850K」と「Ryzen 3 3300X」を比較

TDPについて

TDPが小さいCPUは発熱が少ないのでノートパソコンなどで使用できる点で優れています。例えば冷却性能が低い小型PCケースに搭載するようなケースで重宝します。

TDPについて比べると「Ryzen 3 3300X」は65Wで「Core i9 10850K」は125Wです。60Wもの差があります。「Core i9 10850K」と比べて「Ryzen 3 3300X」はかなり小さいです。「Ryzen 3 3300X」はCPU自体の発熱を少なくできる点で「Core i9 10850K」よりも優れていると言えます。熱の放散を抑えることができるため、冷却機構を小型化して本体をスリム化したり、モバイルで利用するのに「Ryzen 3 3300X」はかなりオススメです。実際の利用を想定したとき「Ryzen 3 3300X」の方が「Core i9 10850K」よりも非常に優れているでしょう。「Ryzen 3 3300X」を選ぶ上で重要な判断材料の一つとなるでしょう。

TDP評価
Core i9 10850K
125W30/100
Ryzen 3 3300X
65W76/100

「Core i9 10850K」と「Ryzen 3 3300X」の違いを表で比較する

Core i9 10850KRyzen 3 3300X
画像Core i9 10850KRyzen 3 3300X
シリーズ名Comet Lake -
内蔵グラフィックスIntel UHD Graphics 630 -
ソケットの形状LGA1200Socket AM4
TDP125W65W
通常利用時の最大周波数3.6GHz3.8GHz
ブースト時の最大周波数5.2GHz4.3GHz
二次キャッシュ対応 -
二次キャッシュ - 2MB
三次キャッシュ対応
三次キャッシュ20MB16MB
コア数10コア4コア
マルチスレッド対応
スレッド数20スレッド8スレッド

類似のCPUを探す

他のCPUと比較する

価格をチェック

類似のCPUを探す

他のCPUと比較する

価格をチェック

価格をチェックする

お探しの情報は見つかりましたか?性能や機能名などのキーワードで検索することでさらに詳しい情報を知ることができます。

Core i9 10850K の関連記事
Ryzen 3 3300X の関連記事

Core i9 10850K と評価が同程度のCPUを探す

インテル Xeon W-2223

TDP:120W, 通常利用時の最大周波数:3.6GHz, ブースト時の最大周波数:3.9GHz, 三次キャッシュ:8MB, コア数:4コア, スレッド数:8スレッド

Ryzen 5 3600XT

TDP:95W, 通常利用時の最大周波数:3.8GHz, ブースト時の最大周波数:4.5GHz, 二次キャッシュ:3MB, 三次キャッシュ:32MB, コア数:6コア, スレッド数:12スレッド

Ryzen 7 3800XT

TDP:105W, 通常利用時の最大周波数:3.9GHz, ブースト時の最大周波数:4.7GHz, 二次キャッシュ:4MB, 三次キャッシュ:32MB, コア数:8コア, スレッド数:16スレッド

Core i3 4170

TDP:54W, 通常利用時の最大周波数:3.7GHz, 三次キャッシュ:3MB, コア数:2コア, スレッド数:4スレッド

インテル Xeon W-1250

TDP:80W, 通常利用時の最大周波数:3.3GHz, ブースト時の最大周波数:4.7GHz, 三次キャッシュ:12MB, コア数:6コア, スレッド数:12スレッド

インテル Xeon W-1250P

TDP:125W, 通常利用時の最大周波数:4.1GHz, ブースト時の最大周波数:4.8GHz, 三次キャッシュ:12MB, コア数:6コア, スレッド数:12スレッド

インテル Xeon W-1270

TDP:80W, 通常利用時の最大周波数:3.4GHz, ブースト時の最大周波数:5GHz, 三次キャッシュ:16MB, コア数:8コア, スレッド数:16スレッド

もっと見る ▼

Core i9 10850K の関連記事
Ryzen 3 3300X の関連記事

Ryzen 3 3300X と評価が同程度のCPUを探す

Xeon Gold 5218R

TDP:125W, 通常利用時の最大周波数:2.1GHz, ブースト時の最大周波数:4GHz, 三次キャッシュ:27MB, コア数:20コア, スレッド数:40スレッド

Xeon Gold 6230R

TDP:150W, 通常利用時の最大周波数:2.1GHz, ブースト時の最大周波数:4GHz, 三次キャッシュ:35MB, コア数:26コア, スレッド数:52スレッド

Xeon Silver 4215

TDP:85W, 通常利用時の最大周波数:2.5GHz, ブースト時の最大周波数:3.5GHz, 三次キャッシュ:11MB, コア数:8コア, スレッド数:16スレッド

Core i5 10400

TDP:65W, 通常利用時の最大周波数:2.9GHz, ブースト時の最大周波数:4.3GHz, 三次キャッシュ:12MB, コア数:6コア, スレッド数:12スレッド

Core i7 10700K

TDP:125W, 通常利用時の最大周波数:3.8GHz, ブースト時の最大周波数:5.1GHz, 三次キャッシュ:16MB, コア数:8コア, スレッド数:16スレッド

Ryzen 3 3100

TDP:65W, 通常利用時の最大周波数:3.6GHz, ブースト時の最大周波数:3.9GHz, 二次キャッシュ:2MB, 三次キャッシュ:16MB, コア数:4コア, スレッド数:8スレッド

Core i9 10900K

TDP:125W, 通常利用時の最大周波数:3.7GHz, ブースト時の最大周波数:5.3GHz, 三次キャッシュ:20MB, コア数:10コア, スレッド数:20スレッド

Core i7 10700

TDP:65W, 通常利用時の最大周波数:2.9GHz, ブースト時の最大周波数:4.8GHz, 三次キャッシュ:16MB, コア数:8コア, スレッド数:16スレッド

Core i5 10500

TDP:65W, 通常利用時の最大周波数:3.1GHz, ブースト時の最大周波数:4.5GHz, 三次キャッシュ:12MB, コア数:6コア, スレッド数:12スレッド

Core i5 10600

TDP:65W, 通常利用時の最大周波数:3.3GHz, ブースト時の最大周波数:4.8GHz, 三次キャッシュ:12MB, コア数:6コア, スレッド数:12スレッド

Core i9 10900

TDP:65W, 通常利用時の最大周波数:2.8GHz, ブースト時の最大周波数:5.2GHz, 三次キャッシュ:20MB, コア数:10コア, スレッド数:20スレッド

Core i3 10100

TDP:65W, 通常利用時の最大周波数:3.6GHz, ブースト時の最大周波数:4.3GHz, 三次キャッシュ:6MB, コア数:4コア, スレッド数:8スレッド

もっと見る ▼

CPUランキング

カテゴリ一覧

人気CPU

関連人気記事

新着情報