Core i9 10850K と Core i9 7940X の違いを徹底比較。詳しい評価をまとめました

作成日時: 2020-08-24 16:28:42、更新日時: 2021-10-20 18:59:13

Core i9 10850KCore i9 7940X
Core i9 10850KCore i9 7940X

「Core i9 10850K」と「Core i9 7940X」はどういう面で違いや差があるのでしょうか?どっちを選んだ方がいいのかを評価レビューしました!どちらのCPUを選んだらいいのかを初心者でも分かるように説明しました。

Core i9 10850KCore i9 7940X
Core i9 10850KCore i9 7940X
総合評価:
TDPrating-image1.5
125W
rating-image1
165W
通常利用時の最大周波数rating-image4.0
3.6GHz
rating-image2.2
3.1GHz
ブースト時の最大周波数rating-image4.9
5.2GHz
rating-image3.4
4.3GHz
三次キャッシュrating-image3.5
20MB
rating-image3.4
19MB
コア数rating-image3.4
10コア
rating-image4.0
14コア
スレッド数rating-image3.3
20スレッド
rating-image3.9
28スレッド

Core i9 7940X と比較して Core i9 10850K を選ぶメリット

  • 定格周波数

    80点(3.6GHz) vs 44.9点(3.1GHz)

  • ブースト時の周波数

    98.7点(5.2GHz) vs 67点(4.3GHz)

Core i9 10850K と比較して Core i9 7940X を選ぶメリット

  • コア数

    68.6点(10コア) vs 80.9点(14コア)

  • スレッド数

    66.5点(20スレッド) vs 78.2点(28スレッド)

「Core i9 10850K」と「Core i9 7940X」を徹底比較する

CPU性能について「Core i9 10850K」と「Core i9 7940X」を比較

通常利用時の最大周波数について

通常利用時の最大周波数が高いCPUは高速に演算処理できるため、一度に多くの処理を実行可能な点で優れています。例えば複雑な処理を頻繁に行うような作業をするといったケースにおすすめです。

通常利用時の最大周波数について比べると「Core i9 10850K」は3.6GHzであるのに対して「Core i9 7940X」は3.1GHzです。0.5GHzの差があります。「Core i9 7940X」の定格クロック数と比べて「Core i9 10850K」はとても高いです。「Core i9 10850K」はデータやアクセス処理を高速化できる点で「Core i9 7940X」よりも秀でています。「Core i9 10850K」は複数の作業、アプリケーションを同時に処理するのに非常に向いています。実際の利用を考えると「Core i9 7940X」と「Core i9 10850K」は体感値として遥かに大きい差があります。「Core i9 10850K」に決める上で一つの主な判断材料となるでしょう。

通常利用時の最大周波数評価
Core i9 10850K
3.6GHz80/100
Core i9 7940X
3.1GHz44/100

ブースト時の最大周波数について

ブースト時の最大周波数が高いCPUは3Dゲームなどで高い処理能力を維持できる点で使い勝手が良いです。例えば動画のエンコードなど、CPU負荷の高い作業をするようなときにおすすめです。

ブースト時の最大周波数について比べると「Core i9 7940X」は4.3GHzであり「Core i9 10850K」は5.2GHzです。0.9GHzもの差があります。ブースト時の最大周波数という角度で見ると「Core i9 7940X」と比較して「Core i9 10850K」は非常に高いです。パソコンの処理速度を上げることができる点で「Core i9 10850K」の方が「Core i9 7940X」よりも秀でています。消費電力や発熱を維持したまま処理速度をアップするのに「Core i9 10850K」はとても適しています。実際に利用する上で「Core i9 10850K」と「Core i9 7940X」の実用上の違いはかなり大きいです。「Core i9 10850K」にする上で主な判断材料の一つとなると思います。

ブースト時の最大周波数評価
Core i9 10850K
5.2GHz98/100
Core i9 7940X
4.3GHz67/100

三次キャッシュ対応について

三次キャッシュに対応しているCPUはそれぞれのデータを階層別で管理することで処理能力を上げることができる点で優れています。例えばデータを階層別で管理できるのでメインメモリの処理を速くするようなときで役に立ちます。

「Core i9 7940X」も「Core i9 10850K」も三次キャッシュに対応しているCPUです。そのため多くの中間情報を高速に引き出せるので素早く処理できる点で優れています。どちらも膨大なデータを高速に処理するのに向いています。

三次キャッシュについて

三次キャッシュが多いCPUはパソコンの速度を著しく低下させずに使用できる点で使い勝手が良いです。特に頻繁にメインメモリにアクセスしてパソコンの動作が遅くならないようにするようなときで役に立ちます。

三次キャッシュを「Core i9 7940X」と「Core i9 10850K」を比べると「Core i9 7940X」は19MBであり「Core i9 10850K」は20MBです。「Core i9 7940X」も「Core i9 10850K」もキャッシュ容量について違いがほぼゼロと言えるでしょう。実用上の差はありません。ほかの視点で決めることをおすすめします。

三次キャッシュ評価
Core i9 10850K
20MB69/100
Core i9 7940X
19MB67/100

コア数について

コア数が多いCPUは同時に複数の作業を処理効率を上げることができ、より多くのアプリケーションを同時に実行できる点で秀でています。例えば複数の動作を同時処理するような場合におススメです。

コア数について比較すると「Core i9 7940X」は14コアで「Core i9 10850K」は10コアです。コア数について「Core i9 10850K」より「Core i9 7940X」の方が多少多いです。一つのタスクについて並列で処理することで高速で処理したり、多くのタスクを同時に実行出来る点で「Core i9 7940X」の方が「Core i9 10850K」よりもどちらかといえば良いといえなくもないでしょう。しかしながら同時に出来る処理作業を増やすことが出来るので、一度に色んなアプリを起動する場合でも実用上の違いはほとんど無いと思います。数値的には「Core i9 10850K」より「Core i9 7940X」の方が多いですが通常の利用において気にするほどの違いはほとんどありません。

コア数評価
Core i9 10850K
10コア68/100
Core i9 7940X
14コア80/100

マルチスレッド対応について

マルチスレッドに対応しているCPUは複数同時処理で作業できる点で優れています。例えばパソコンの複数の処理を効率的に並行実施するといったようなケースで役立ちます。

「Core i9 7940X」も「Core i9 10850K」もマルチスレッドに対応しているCPUです。そのため同時実行可能な仕事が多くできる点で秀でています。どちらも複数の作業を処理効率を保ちながら同時進行するのに適しています。

スレッド数について

スレッド数が多いCPUは複数のアプリケーションを同時に処理できる点で秀でています。例えば同時に複数の処理をするような場合に向いています。

スレッド数を「Core i9 10850K」と「Core i9 7940X」を比べると「Core i9 10850K」は20スレッドに対して「Core i9 7940X」は28スレッドです。8スレッドの差があります。「Core i9 7940X」は「Core i9 10850K」に比べて比較的スレッド数が多いです。待ち時間・バッファーが多いタスクを同時に実行する際に効率的に処理できる点で「Core i9 7940X」の方が「Core i9 10850K」よりも多少優れているかもしれません。「Core i9 7940X」は複数のアプリケーションを同時にストレスなく実行するのに多少適しています。実際に使う場面で「Core i9 7940X」と「Core i9 10850K」は体感上やや大きい差があります。「Core i9 10850K」より「Core i9 7940X」が良いですが、非常に優れているとまでは言えません。

スレッド数評価
Core i9 10850K
20スレッド66/100
Core i9 7940X
28スレッド78/100

基本情報について「Core i9 10850K」と「Core i9 7940X」を比較

TDPについて

TDPが小さいCPUは発熱が少ないのでノートパソコンなどで使用できる点で優れています。例えば冷却性能が低い小型PCケースに搭載するようなケースで重宝します。

TDPについて比べると「Core i9 10850K」は125Wで「Core i9 7940X」は165Wです。40Wもの差があります。「Core i9 7940X」と比べて「Core i9 10850K」はかなり小さいです。「Core i9 10850K」はCPU自体の発熱を少なくできる点で「Core i9 7940X」よりも優れていると言えます。熱の放散を抑えることができるため、冷却機構を小型化して本体をスリム化したり、モバイルで利用するのに「Core i9 10850K」はかなりオススメです。実際の利用を想定したとき「Core i9 10850K」の方が「Core i9 7940X」よりも非常に優れているでしょう。「Core i9 10850K」を選ぶ上で重要な判断材料の一つとなるでしょう。

TDP評価
Core i9 10850K
125W30/100
Core i9 7940X
165W10/100

「Core i9 10850K」と「Core i9 7940X」の違いを表で比較する

Core i9 10850KCore i9 7940X
Core i9 10850KCore i9 7940X
基本情報
シリーズ名Comet LakeSkylake-X
内蔵グラフィックスIntel UHD Graphics 630 -
ソケットの形状LGA1200LGA2066
TDP125W165W
CPU性能
通常利用時の最大周波数3.6GHz3.1GHz
ブースト時の最大周波数5.2GHz4.3GHz
三次キャッシュ対応
三次キャッシュ20MB19MB
コア数10コア14コア
マルチスレッド対応
スレッド数20スレッド28スレッド

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