Core i9 10850K と インテル Xeon W-3275M の評価。違いを比べてみた

作成日時: 2020-08-24 15:20:34、更新日時: 2021-10-20 21:20:18

Core i9 10850Kインテル Xeon W-3275M
Core i9 10850Kインテル Xeon W-3275M

「インテル Xeon W-3275M」と「Core i9 10850K」の違いについて評価・検証してみました。どのような面で異なるのでしょうか?「Core i9 10850K」と「インテル Xeon W-3275M」のどっちを選んだらいいのか検討している人におススメです。

Core i9 10850Kインテル Xeon W-3275M
Core i9 10850Kインテル Xeon W-3275M
総合評価:

68.8/100

(総合: 57位)

67.7/100

(総合: 19位)

通常利用時の最大周波数
80/100
19/100
ブースト時の最大周波数
98/100
97/100
三次キャッシュ
69/100
93/100
コア数
68/100
97/100
スレッド数
66/100
97/100

インテル Xeon W-3275M と比較して Core i9 10850K を選ぶメリット

  • 定格周波数

    80点(3.6GHz) vs 19.5点(2.5GHz)

Core i9 10850K と比較して インテル Xeon W-3275M を選ぶメリット

  • 三次キャッシュ

    69.2点(20MB) vs 93.3点(38MB)

  • コア数

    68.6点(10コア) vs 97.8点(28コア)

  • スレッド数

    66.5点(20スレッド) vs 97.8点(56スレッド)

「Core i9 10850K」と「インテル Xeon W-3275M」を徹底比較する

CPU性能について「Core i9 10850K」と「インテル Xeon W-3275M」を比較

通常利用時の最大周波数について

通常利用時の最大周波数が高いCPUは高速に演算処理できるため、一度に多くの処理を実行可能な点で優れています。例えば複雑な処理を頻繁に行うような作業をするといったケースにおすすめです。

通常利用時の最大周波数について比べると「Core i9 10850K」は3.6GHzであるのに対して「インテル Xeon W-3275M」は2.5GHzです。1.1GHzの差があります。「インテル Xeon W-3275M」の定格クロック数と比べて「Core i9 10850K」はとても高いです。「Core i9 10850K」はデータやアクセス処理を高速化できる点で「インテル Xeon W-3275M」よりも秀でています。「Core i9 10850K」は複数の作業、アプリケーションを同時に処理するのに非常に向いています。実際の利用を考えると「インテル Xeon W-3275M」と「Core i9 10850K」は体感値として遥かに大きい差があります。「Core i9 10850K」に決める上で一つの主な判断材料となるでしょう。

通常利用時の最大周波数評価
Core i9 10850K
3.6GHz80/100
インテル Xeon W-3275M
2.5GHz19/100

ブースト時の最大周波数について

ブースト時の最大周波数が高いCPUは3Dゲームなどで高い処理能力を維持できる点で使い勝手が良いです。例えば動画のエンコードなど、CPU負荷の高い作業をするようなときにおすすめです。

ブースト時の最大周波数を「インテル Xeon W-3275M」と「Core i9 10850K」を比較すると「インテル Xeon W-3275M」は4.6GHzで「Core i9 10850K」は5.2GHzです。「インテル Xeon W-3275M」も「Core i9 10850K」も同じくらいのクロック数です。体感できるほどの違いは無いです。別の角度から比較するほうがいいでしょう。

ブースト時の最大周波数評価
Core i9 10850K
5.2GHz98/100
インテル Xeon W-3275M
4.6GHz97/100

三次キャッシュ対応について

三次キャッシュに対応しているCPUはそれぞれのデータを階層別で管理することで処理能力を上げることができる点で優れています。例えばデータを階層別で管理できるのでメインメモリの処理を速くするようなときで役に立ちます。

「インテル Xeon W-3275M」も「Core i9 10850K」も三次キャッシュに対応しているCPUです。そのため多くの中間情報を高速に引き出せるので素早く処理できる点で優れています。どちらも膨大なデータを高速に処理するのに向いています。

三次キャッシュについて

三次キャッシュが多いCPUはパソコンの速度を著しく低下させずに使用できる点で使い勝手が良いです。特に頻繁にメインメモリにアクセスしてパソコンの動作が遅くならないようにするようなときで役に立ちます。

三次キャッシュについて「インテル Xeon W-3275M」と「Core i9 10850K」を比べると「インテル Xeon W-3275M」は38MBに対して「Core i9 10850K」は20MBです。18MBもの差があります。三次キャッシュという視点において「インテル Xeon W-3275M」は「Core i9 10850K」より非常に多いキャッシュ容量です。「インテル Xeon W-3275M」はRAMのアクセスや消費量を減らすことができため、パフォーマンス全体を向上させることができる点で「Core i9 10850K」よりも秀でているでしょう。「インテル Xeon W-3275M」はよりCPUのポテンシャルを引き出して快適に使用するのにかなり向いています。実際に使う場面で「Core i9 10850K」と比べて「インテル Xeon W-3275M」は遥かに秀でていると言えます。「インテル Xeon W-3275M」にする上で主な理由の一つになります。

三次キャッシュ評価
Core i9 10850K
20MB69/100
インテル Xeon W-3275M
38MB93/100

コア数について

コア数が多いCPUは同時に複数の作業を処理効率を上げることができ、より多くのアプリケーションを同時に実行できる点で秀でています。例えば複数の動作を同時処理するような場合におススメです。

コア数を比べると「インテル Xeon W-3275M」は28コアであるのに対して「Core i9 10850K」は10コアです。18コアの差があります。「Core i9 10850K」と比べて「インテル Xeon W-3275M」はややコア数が多いです。「インテル Xeon W-3275M」は一つのタスクについて並列で処理することで高速で処理したり、多くのタスクを同時に実行出来る点で「Core i9 10850K」よりも多少優れているかもしれません。「インテル Xeon W-3275M」は同時に出来る処理作業を増やすことが出来るので、一度に色んなアプリを起動するのに多少おすすめです。実際に使うことを想定したとき「インテル Xeon W-3275M」と「Core i9 10850K」は体感上多少大きい違いがあります。「インテル Xeon W-3275M」は「Core i9 10850K」よりいいと言えます。ただ決定的に優れていると言える程の差はありません。

コア数評価
Core i9 10850K
10コア68/100
インテル Xeon W-3275M
28コア97/100

マルチスレッド対応について

マルチスレッドに対応しているCPUは複数同時処理で作業できる点で優れています。例えばパソコンの複数の処理を効率的に並行実施するといったようなケースで役立ちます。

「インテル Xeon W-3275M」も「Core i9 10850K」もマルチスレッドに対応しているCPUです。そのため高度な演算処理や、多数のプログラムを同時に処理できる点で秀でています。どちらも複数の作業を処理効率を保ちながら同時進行するのに適しています。

スレッド数について

スレッド数が多いCPUは複数のアプリケーションを同時に処理できる点で秀でています。例えば同時に複数の処理をするような場合に向いています。

スレッド数について「Core i9 10850K」と「インテル Xeon W-3275M」を比べると「Core i9 10850K」は20スレッドであり「インテル Xeon W-3275M」は56スレッドです。36スレッドもの差があります。「Core i9 10850K」と比べて「インテル Xeon W-3275M」は非常に多いです。待ち時間・バッファーが多いタスクを同時に実行する際に効率的に処理できる点で「インテル Xeon W-3275M」の方が優れているでしょう。「インテル Xeon W-3275M」は複数のアプリケーションを同時にストレスなく実行するのに非常におすすめです。実際に使うことを想定したとき「Core i9 10850K」と比べて「インテル Xeon W-3275M」はとても優れていると言えます。「インテル Xeon W-3275M」を選ぶ主な判断材料の一つになります。

スレッド数評価
Core i9 10850K
20スレッド66/100
インテル Xeon W-3275M
56スレッド97/100

基本情報について「Core i9 10850K」と「インテル Xeon W-3275M」を比較

TDPについて

TDPが小さいCPUは発熱が少ないのでノートパソコンなどで使用できる点で優れています。例えば冷却性能が低い小型PCケースに搭載するようなケースで重宝します。

TDPについて比べると「Core i9 10850K」は125Wで「インテル Xeon W-3275M」は205Wです。80Wもの差があります。「インテル Xeon W-3275M」と比べて「Core i9 10850K」はかなり小さいです。「Core i9 10850K」はCPU自体の発熱を少なくできる点で「インテル Xeon W-3275M」よりも優れていると言えます。熱の放散を抑えることができるため、冷却機構を小型化して本体をスリム化したり、モバイルで利用するのに「Core i9 10850K」はかなりオススメです。実際の利用を想定したとき「Core i9 10850K」の方が「インテル Xeon W-3275M」よりも非常に優れているでしょう。「Core i9 10850K」を選ぶ上で重要な判断材料の一つとなるでしょう。

TDP評価
Core i9 10850K
125W30/100
インテル Xeon W-3275M
205W0/100

「Core i9 10850K」と「インテル Xeon W-3275M」の違いを表で比較する

Core i9 10850Kインテル Xeon W-3275M
画像Core i9 10850Kインテル Xeon W-3275M
シリーズ名Comet LakeCascade Lake
内蔵グラフィックスIntel UHD Graphics 630 -
ソケットの形状LGA1200LGA3647
TDP125W205W
通常利用時の最大周波数3.6GHz2.5GHz
ブースト時の最大周波数5.2GHz4.6GHz
三次キャッシュ対応
三次キャッシュ20MB38MB
コア数10コア28コア
マルチスレッド対応
スレッド数20スレッド56スレッド

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