Core i9 9900K と Core i9 10850K はどっちがおすすめなのか?違いや差を徹底検証しました

作成日時: 2020-08-24 14:25:44、更新日時: 2021-10-20 20:43:53

Core i9 10850KCore i9 9900K
Core i9 10850KCore i9 9900K

「Core i9 10850K」と「Core i9 9900K」についてどちらの評価が優れているかについて詳しく解説。使い勝手や利便性について評価・比較しました。どちらのCPUを選んだらいいのか悩んでいるならお勧めします。

Core i9 10850KCore i9 9900K
Core i9 10850KCore i9 9900K
総合評価:
TDPrating-image1.5
125W
rating-image2.5
95W
通常利用時の最大周波数rating-image4.0
3.6GHz
rating-image4.0
3.6GHz
ブースト時の最大周波数rating-image4.9
5.2GHz
rating-image4.9
5GHz
三次キャッシュrating-image3.5
20MB
rating-image3.0
16MB
コア数rating-image3.4
10コア
rating-image3.0
8コア
スレッド数rating-image3.3
20スレッド
rating-image2.9
16スレッド

Core i9 9900K と比較して Core i9 10850K を選ぶメリット

  • 三次キャッシュ

    69.2点(20MB) vs 61点(16MB)

  • コア数

    68.6点(10コア) vs 60.5点(8コア)

  • スレッド数

    66.5点(20スレッド) vs 58.8点(16スレッド)

Core i9 10850K と比較して Core i9 9900K を選ぶメリット

    -

「Core i9 10850K」と「Core i9 9900K」を徹底比較する

基本情報について「Core i9 10850K」と「Core i9 9900K」を比較

TDPについて

TDPが小さいCPUは発熱が少ないのでノートパソコンなどで使用できる点で優れています。例えば冷却性能が低い小型PCケースに搭載するようなケースで重宝します。

TDPについて比べると「Core i9 9900K」は95Wで「Core i9 10850K」は125Wです。30Wもの差があります。「Core i9 10850K」と比べて「Core i9 9900K」はかなり小さいです。最大放熱量の小ささランキングで比べると2005製品の中で「Core i9 9900K」は1205位で「Core i9 10850K」は1623位なのでCPUの中では差はかなり大きいと言えます。

「Core i9 9900K」はCPU自体の発熱を少なくできる点で「Core i9 10850K」よりも優れていると言えます。熱の放散を抑えることができるため、冷却機構を小型化して本体をスリム化したり、モバイルで利用するのに「Core i9 9900K」はかなりオススメです。実際の利用を想定したとき「Core i9 9900K」の方が「Core i9 10850K」よりも非常に優れているでしょう。「Core i9 9900K」を選ぶ上で重要な判断材料の一つとなるでしょう。

TDP評価
Core i9 10850K
125W30/100
Core i9 9900K
95W49/100

CPU性能について「Core i9 10850K」と「Core i9 9900K」を比較

通常利用時の最大周波数について

通常利用時の最大周波数が高いCPUは高速に演算処理できるため、一度に多くの処理を実行可能な点で優れています。例えば複雑な処理を頻繁に行うような作業をするといったケースにおすすめです。

通常利用時の最大周波数について「Core i9 9900K」と「Core i9 10850K」を比較すると「Core i9 9900K」は3.6GHzに対して「Core i9 10850K」は3.6GHzです。「Core i9 9900K」の定格クロック数は「Core i9 10850K」と同じくらいです。定格周波数ランキングで見てみると2150製品中「Core i9 10850K」は180位で「Core i9 9900K」は183位です。ほとんど差は無いと言えます。

感覚的にわかるほどの差はありません。ほかの角度で決めるほうがよさそうです。

通常利用時の最大周波数評価
Core i9 10850K
3.6GHz80/100
Core i9 9900K
3.6GHz80/100

ブースト時の最大周波数について

ブースト時の最大周波数が高いCPUは3Dゲームなどで高い処理能力を維持できる点で使い勝手が良いです。例えば動画のエンコードなど、CPU負荷の高い作業をするようなときにおすすめです。

ブースト時の最大周波数を「Core i9 9900K」と「Core i9 10850K」を比較すると「Core i9 9900K」は5GHzで「Core i9 10850K」は5.2GHzです。「Core i9 9900K」も「Core i9 10850K」も同じくらいのクロック数です。ブースト時のクロック数ランキングで見てみると727製品中「Core i9 10850K」は43位で「Core i9 9900K」は72位です。ほとんど差は無いと言えます。

体感できるほどの違いは無いです。別の角度から比較するほうがいいでしょう。

ブースト時の最大周波数評価
Core i9 10850K
5.2GHz98/100
Core i9 9900K
5GHz98/100

三次キャッシュ対応について

三次キャッシュに対応しているCPUはそれぞれのデータを階層別で管理することで処理能力を上げることができる点で優れています。例えばデータを階層別で管理できるのでメインメモリの処理を速くするようなときで役に立ちます。

「Core i9 9900K」も「Core i9 10850K」も三次キャッシュに対応しているCPUです。そのため多くの中間情報を高速に引き出せるので素早く処理できる点で優れています。どちらも膨大なデータを高速に処理するのに向いています。

三次キャッシュについて

三次キャッシュが多いCPUはパソコンの速度を著しく低下させずに使用できる点で使い勝手が良いです。特に頻繁にメインメモリにアクセスしてパソコンの動作が遅くならないようにするようなときで役に立ちます。

三次キャッシュを比較すると「Core i9 10850K」は20MBで「Core i9 9900K」は16MBです。「Core i9 10850K」のキャッシュ容量の方が「Core i9 9900K」よりも多少多いです。三次キャッシュ容量の多さランキングで見てみると1194製品中「Core i9 10850K」は281位で「Core i9 9900K」は365位です。ほとんど差は無いと言えます。

RAMのアクセスや消費量を減らすことができため、パフォーマンス全体を向上させることができる点で「Core i9 9900K」より「Core i9 10850K」の方が無難でしょう。しかしながらよりCPUのポテンシャルを引き出して快適に使用する場合でも基本的にどちらを選んでも大したことはないくらいの差だと思います。数値としては「Core i9 10850K」の方が多いですが通常利用において気にするほどの違いはほぼないでしょう。

三次キャッシュ評価
Core i9 10850K
20MB69/100
Core i9 9900K
16MB60/100

コア数について

コア数が多いCPUは同時に複数の作業を処理効率を上げることができ、より多くのアプリケーションを同時に実行できる点で秀でています。例えば複数の動作を同時処理するような場合におススメです。

コア数について比較すると「Core i9 10850K」は10コアで「Core i9 9900K」は8コアです。コア数について「Core i9 9900K」より「Core i9 10850K」の方が多少多いです。コア数の多さランキングで見てみると2152製品中「Core i9 10850K」は254位で「Core i9 9900K」は319位です。ほとんど差は無いと言えます。

一つのタスクについて並列で処理することで高速で処理したり、多くのタスクを同時に実行出来る点で「Core i9 10850K」の方が「Core i9 9900K」よりもどちらかといえば良いといえなくもないでしょう。しかしながら複数の動画のエンコードのような作業をする場合でもほとんどの場合で体感できない違いだと言えるでしょう。数値的には「Core i9 9900K」より「Core i9 10850K」の方が多いですが通常の利用において気にするほどの違いはほとんどありません。

コア数評価
Core i9 10850K
10コア68/100
Core i9 9900K
8コア60/100

マルチスレッド対応について

マルチスレッドに対応しているCPUは複数同時処理で作業できる点で優れています。例えばパソコンの複数の処理を効率的に並行実施するといったようなケースで役立ちます。

「Core i9 9900K」も「Core i9 10850K」もマルチスレッドに対応しているCPUです。そのため高度な演算処理や、多数のプログラムを同時に処理できる点で秀でています。どちらも複数の作業を処理効率を保ちながら同時進行するのに適しています。

スレッド数について

スレッド数が多いCPUは複数のアプリケーションを同時に処理できる点で秀でています。例えば同時に複数の処理をするような場合に向いています。

スレッド数を「Core i9 9900K」と「Core i9 10850K」を比べると「Core i9 9900K」は16スレッドに対して「Core i9 10850K」は20スレッドです。4スレッドの差があります。「Core i9 10850K」は「Core i9 9900K」に比べて比較的スレッド数が多いです。スレッド数の多さランキングで見てみると804製品中「Core i9 10850K」は212位で「Core i9 9900K」は266位です。ほとんど差は無いと言えます。

待ち時間・バッファーが多いタスクを同時に実行する際に効率的に処理できる点で「Core i9 10850K」の方が「Core i9 9900K」よりも多少優れているかもしれません。「Core i9 10850K」は複数のアプリケーションを同時にストレスなく実行するのに多少適しています。実際に使う場面で「Core i9 10850K」と「Core i9 9900K」は体感上やや大きい差があります。「Core i9 9900K」より「Core i9 10850K」が良いですが、非常に優れているとまでは言えません。

スレッド数評価
Core i9 10850K
20スレッド66/100
Core i9 9900K
16スレッド58/100

「Core i9 10850K」と「Core i9 9900K」の違いを表で比較する

Core i9 10850KCore i9 9900K
Core i9 10850KCore i9 9900K
基本情報
シリーズ名Comet LakeCoffee Lake-S Refresh
内蔵グラフィックスIntel UHD Graphics 630Intel UHD Graphics 630
ソケットの形状LGA1200LGA1151
TDP125W95W
CPU性能
通常利用時の最大周波数3.6GHz3.6GHz
ブースト時の最大周波数5.2GHz5GHz
三次キャッシュ対応
三次キャッシュ20MB16MB
コア数10コア8コア
マルチスレッド対応
スレッド数20スレッド16スレッド

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