Core i9 10850K と Ryzen 9 3950X の違いを徹底比較。詳しい評価をまとめました
作成日時: 2020-08-24 15:16:12、更新日時: 2021-10-20 17:35:26
「Ryzen 9 3950X」と「Core i9 10850K」を比べた時の違いや差を評価/検証しました。どっちの評価が良いのかを詳しく解説。「Core i9 10850K」と「Ryzen 9 3950X」のどっちにすべきか考えているなら今すぐチェック!
「Core i9 10850K」と「Ryzen 9 3950X」を徹底比較する
CPU性能について「Core i9 10850K」と「Ryzen 9 3950X」を比較
通常利用時の最大周波数について
通常利用時の最大周波数が高いCPUは高速に演算処理できるため、一度に多くの処理を実行可能な点で優れています。例えば複雑な処理を頻繁に行うような作業をするといったケースにおすすめです。
通常利用時の最大周波数を「Ryzen 9 3950X」と「Core i9 10850K」を比較すると「Ryzen 9 3950X」は3.5GHzであり「Core i9 10850K」は3.6GHzです。「Core i9 10850K」の方が「Ryzen 9 3950X」よりもわずかに定格クロック数が高いです。データやアクセス処理を高速化できる点で「Core i9 10850K」の方がどちらかといえば良いといえなくもないでしょう。CPUの処理速度を高速化する場合でも実感上の違いはほとんど無いと思います。数値的には「Core i9 10850K」の方が「Ryzen 9 3950X」より高いですが、体感できるほどの違いはほぼありません。
ブースト時の最大周波数について
ブースト時の最大周波数が高いCPUは3Dゲームなどで高い処理能力を維持できる点で使い勝手が良いです。例えば動画のエンコードなど、CPU負荷の高い作業をするようなときにおすすめです。
ブースト時の最大周波数を「Core i9 10850K」と「Ryzen 9 3950X」を比較すると「Core i9 10850K」は5.2GHzで「Ryzen 9 3950X」は4.7GHzです。「Core i9 10850K」も「Ryzen 9 3950X」も同じくらいのクロック数です。体感できるほどの違いは無いです。別の角度から比較するほうがいいでしょう。
三次キャッシュ対応について
三次キャッシュに対応しているCPUはそれぞれのデータを階層別で管理することで処理能力を上げることができる点で優れています。例えばデータを階層別で管理できるのでメインメモリの処理を速くするようなときで役に立ちます。
「Ryzen 9 3950X」も「Core i9 10850K」も三次キャッシュに対応しているCPUです。そのため多くの中間情報を高速に引き出せるので素早く処理できる点で優れています。どちらも膨大なデータを高速に処理するのに向いています。
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三次キャッシュについて
三次キャッシュが多いCPUはパソコンの速度を著しく低下させずに使用できる点で使い勝手が良いです。特に頻繁にメインメモリにアクセスしてパソコンの動作が遅くならないようにするようなときで役に立ちます。
三次キャッシュについて「Ryzen 9 3950X」と「Core i9 10850K」を比べると「Ryzen 9 3950X」は64MBに対して「Core i9 10850K」は20MBです。44MBもの差があります。三次キャッシュという視点において「Ryzen 9 3950X」は「Core i9 10850K」より非常に多いキャッシュ容量です。「Ryzen 9 3950X」は中間の計算結果を多く待避出来るので、複雑な計算をより早くできる点で「Core i9 10850K」よりも優れていると言えます。「Ryzen 9 3950X」はよりCPUのポテンシャルを引き出して快適に使用するのにかなり向いています。実際に使う場面で「Core i9 10850K」と比べて「Ryzen 9 3950X」は遥かに秀でていると言えます。「Ryzen 9 3950X」にする上で主な理由の一つになります。
コア数について
コア数が多いCPUは同時に複数の作業を処理効率を上げることができ、より多くのアプリケーションを同時に実行できる点で秀でています。例えば複数の動作を同時処理するような場合におススメです。
コア数を比べると「Ryzen 9 3950X」は16コアであるのに対して「Core i9 10850K」は10コアです。6コアの差があります。「Core i9 10850K」と比べて「Ryzen 9 3950X」はややコア数が多いです。「Ryzen 9 3950X」は一つのタスクについて並列で処理することで高速で処理したり、多くのタスクを同時に実行出来る点で「Core i9 10850K」よりも多少優れているかもしれません。「Ryzen 9 3950X」は複数の動画のエンコードのような作業をするのにややおススメです。実際に使うことを想定したとき「Ryzen 9 3950X」と「Core i9 10850K」は体感上多少大きい違いがあります。「Ryzen 9 3950X」は「Core i9 10850K」よりいいと言えます。ただ決定的に優れていると言える程の差はありません。
マルチスレッド対応について
マルチスレッドに対応しているCPUは複数同時処理で作業できる点で優れています。例えばパソコンの複数の処理を効率的に並行実施するといったようなケースで役立ちます。
「Ryzen 9 3950X」も「Core i9 10850K」もマルチスレッドに対応しているCPUです。そのため同時実行可能な仕事が多くできる点で秀でています。どちらも複数の作業を処理効率を保ちながら同時進行するのに適しています。
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スレッド数について
スレッド数が多いCPUは複数のアプリケーションを同時に処理できる点で秀でています。例えば同時に複数の処理をするような場合に向いています。
スレッド数について「Core i9 10850K」と「Ryzen 9 3950X」を比べると「Core i9 10850K」は20スレッドであり「Ryzen 9 3950X」は32スレッドです。12スレッドもの差があります。「Core i9 10850K」と比べて「Ryzen 9 3950X」は非常に多いです。待ち時間・バッファーが多いタスクを同時に実行する際に効率的に処理できる点で「Ryzen 9 3950X」の方が優れているでしょう。「Ryzen 9 3950X」は複数のアプリケーションを同時にストレスなく実行するのに非常におすすめです。実際に使うことを想定したとき「Core i9 10850K」と比べて「Ryzen 9 3950X」はとても優れていると言えます。「Ryzen 9 3950X」を選ぶ主な判断材料の一つになります。
基本情報について「Core i9 10850K」と「Ryzen 9 3950X」を比較
TDPについて
TDPが小さいCPUは発熱が少ないのでノートパソコンなどで使用できる点で優れています。例えば冷却性能が低い小型PCケースに搭載するようなケースで重宝します。
TDPについて比べると「Ryzen 9 3950X」は105Wであり「Core i9 10850K」は125Wです。TDPという角度において「Ryzen 9 3950X」は「Core i9 10850K」と比較してどちらかといえば小さいです。CPU自体の発熱を少なくできる点で「Ryzen 9 3950X」の方が多少良いといえなくもありません。熱の放散を抑えることができるため、冷却機構を小型化して本体をスリム化したり、モバイルで利用する場合でも実用上の違いはほぼ無いと思います。あえて決めるなら「Core i9 10850K」より「Ryzen 9 3950X」ですが、基本的には気にするほどの差はほとんどありません。
「Core i9 10850K」と「Ryzen 9 3950X」の違いを表で比較する
Core i9 10850K | Ryzen 9 3950X | |||
基本情報 | ||||
シリーズ名 | Comet Lake | - | ||
内蔵グラフィックス | Intel UHD Graphics 630 | - | ||
ソケットの形状 | LGA1200 | Socket AM4 | ||
TDP | 125W | 105W | ||
CPU性能 | ||||
通常利用時の最大周波数 | 3.6GHz | 3.5GHz | ||
ブースト時の最大周波数 | 5.2GHz | 4.7GHz | ||
二次キャッシュ対応 | - | ○ | ||
二次キャッシュ | - | 8MB | ||
三次キャッシュ対応 | ○ | ○ | ||
三次キャッシュ | 20MB | 64MB | ||
コア数 | 10コア | 16コア | ||
マルチスレッド対応 | ○ | ○ | ||
スレッド数 | 20スレッド | 32スレッド | ||
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