Ryzen 7 3800XT と AMD Athlon 3000G の評価。違いを比べてみた

作成日時: 2020-07-15 22:08:28、更新日時: 2021-10-20 20:21:34

Ryzen 7 3800XTAMD Athlon 3000G
Ryzen 7 3800XTAMD Athlon 3000G

「Ryzen 7 3800XT」と「AMD Athlon 3000G」についてどちらの評価が優れているかについて詳しく解説。使い勝手や利便性について評価・比較しました。どちらのCPUを選んだらいいのか悩んでいるならお勧めします。

Ryzen 7 3800XTAMD Athlon 3000G
Ryzen 7 3800XTAMD Athlon 3000G
総合評価:

72.4/100

(総合: 42位)

34.9/100

(総合: 696位)

TDP
42/100
98/100
通常利用時の最大周波数
97/100
71/100
二次キャッシュ
62/100
9/100
三次キャッシュ
86/100
9/100
コア数
60/100
10/100
スレッド数
58/100
10/100

AMD Athlon 3000G と比較して Ryzen 7 3800XT を選ぶメリット

  • 定格周波数

    97.9点(3.9GHz) vs 71.8点(3.5GHz)

  • 二次キャッシュ

    62.6点(4MB) vs 9.3点(1MB)

  • 三次キャッシュ

    86.5点(32MB) vs 9.8点(4MB)

  • コア数

    60.5点(8コア) vs 10点(2コア)

  • スレッド数

    58.8点(16スレッド) vs 10.6点(4スレッド)

Ryzen 7 3800XT と比較して AMD Athlon 3000G を選ぶメリット

    -

「Ryzen 7 3800XT」と「AMD Athlon 3000G」を徹底比較する

基本情報について「Ryzen 7 3800XT」と「AMD Athlon 3000G」を比較

TDPについて

TDPが小さいCPUは発熱が少ないのでノートパソコンなどで使用できる点で優れています。例えば冷却性能が低い小型PCケースに搭載するようなケースで重宝します。

TDPについて比べると「AMD Athlon 3000G」は35Wで「Ryzen 7 3800XT」は105Wです。70Wもの差があります。「Ryzen 7 3800XT」と比べて「AMD Athlon 3000G」はかなり小さいです。最大放熱量の小ささランキングで比べると全2005製品中「AMD Athlon 3000G」は160位であるのに対し「Ryzen 7 3800XT」は1478位で、CPUの中ではケタ違いな差があると言えそうです。

「AMD Athlon 3000G」はCPU自体の発熱を少なくできる点で「Ryzen 7 3800XT」よりも優れていると言えます。熱の放散を抑えることができるため、冷却機構を小型化して本体をスリム化したり、モバイルで利用するのに「AMD Athlon 3000G」はかなりオススメです。実際の利用を想定したとき「AMD Athlon 3000G」の方が「Ryzen 7 3800XT」よりも非常に優れているでしょう。「AMD Athlon 3000G」を選ぶ上で重要な判断材料の一つとなるでしょう。

TDP評価
Ryzen 7 3800XT
105W42/100
AMD Athlon 3000G
35W98/100

CPU性能について「Ryzen 7 3800XT」と「AMD Athlon 3000G」を比較

通常利用時の最大周波数について

通常利用時の最大周波数が高いCPUは高速に演算処理できるため、一度に多くの処理を実行可能な点で優れています。例えば複雑な処理を頻繁に行うような作業をするといったケースにおすすめです。

通常利用時の最大周波数について「Ryzen 7 3800XT」と「AMD Athlon 3000G」を比較すると「Ryzen 7 3800XT」は3.9GHzに対して「AMD Athlon 3000G」は3.5GHzです。0.3GHzの差があります。「AMD Athlon 3000G」の定格クロック数と比べて「Ryzen 7 3800XT」は比較的高いです。定格周波数ランキングで比較すると全2150製品のなかで「Ryzen 7 3800XT」は59位で「AMD Athlon 3000G」は340位なので、大きく違うとまでは言えないもののそれなりの差はあります。

データやアクセス処理を高速化できる点で「AMD Athlon 3000G」より「Ryzen 7 3800XT」の方がよいです。「Ryzen 7 3800XT」は複数の作業、アプリケーションを同時に処理するのに比較的おススメです。実際に使う場面で「Ryzen 7 3800XT」と「AMD Athlon 3000G」の実用においての違いは比較的大きいです。「Ryzen 7 3800XT」は「AMD Athlon 3000G」よりいいですが決め手になるほどの差はないでしょう。

通常利用時の最大周波数評価
Ryzen 7 3800XT
3.9GHz97/100
AMD Athlon 3000G
3.5GHz71/100

二次キャッシュ対応について

二次キャッシュに対応しているCPUはメインメモリのアクセスを減らして処理を速めることができる点で使い勝手が良いです。特に処理速度を高速にするようなときにおすすめです。

「Ryzen 7 3800XT」も「AMD Athlon 3000G」も二次キャッシュに対応しているCPUです。そのため記憶情報を素早く利用できる点で優れています。どちらもメモリがボトルネックとなってCPUの処理が阻害されることを防止するのに向いています。

二次キャッシュについて

二次キャッシュが多いCPUは沢山の容量のデータのメモリを処理することができる点で使い勝手が良いです。例えば動画編集のような作業でも、素早く処理するといったときで役立ちます。

二次キャッシュについて「Ryzen 7 3800XT」と「AMD Athlon 3000G」を比べると「Ryzen 7 3800XT」は4MBであるのに対して「AMD Athlon 3000G」は1MBです。3MBもの差があります。二次キャッシュという視点で見ると「Ryzen 7 3800XT」は「AMD Athlon 3000G」と比較してかなり多いキャッシュ容量です。二次キャッシュ容量の多さランキングで比べると全1248製品中「Ryzen 7 3800XT」は286位であるのに対し「AMD Athlon 3000G」は909位で、CPUの中ではケタ違いな差があると言えそうです。

「Ryzen 7 3800XT」はメインメモリへのアクセスを減らすことができる点で「AMD Athlon 3000G」よりも優れているでしょう。「Ryzen 7 3800XT」は複数動作を安定して稼働するのに非常に適しています。実際に利用する上で「AMD Athlon 3000G」と「Ryzen 7 3800XT」は体感上非常に大きい違いがあります。「Ryzen 7 3800XT」に決める上で主な判断材料の一つになります。

二次キャッシュ評価
Ryzen 7 3800XT
4MB62/100
AMD Athlon 3000G
1MB9/100

三次キャッシュ対応について

三次キャッシュに対応しているCPUはそれぞれのデータを階層別で管理することで処理能力を上げることができる点で優れています。例えばデータを階層別で管理できるのでメインメモリの処理を速くするようなときで役に立ちます。

「AMD Athlon 3000G」も「Ryzen 7 3800XT」も三次キャッシュに対応しているCPUです。そのため多くの中間情報を高速に引き出せるので素早く処理できる点で優れています。どちらも膨大なデータを高速に処理するのに向いています。

三次キャッシュについて

三次キャッシュが多いCPUはパソコンの速度を著しく低下させずに使用できる点で使い勝手が良いです。特に頻繁にメインメモリにアクセスしてパソコンの動作が遅くならないようにするようなときで役に立ちます。

三次キャッシュについて「Ryzen 7 3800XT」と「AMD Athlon 3000G」を比べると「Ryzen 7 3800XT」は32MBに対して「AMD Athlon 3000G」は4MBです。28MBもの差があります。三次キャッシュという視点において「Ryzen 7 3800XT」は「AMD Athlon 3000G」より非常に多いキャッシュ容量です。三次キャッシュ容量の多さランキングで比べると全1194製品中「Ryzen 7 3800XT」は157位であるのに対し「AMD Athlon 3000G」は1033位で、CPUの中ではケタ違いな差があると言えそうです。

「Ryzen 7 3800XT」は中間の計算結果を多く待避出来るので、複雑な計算をより早くできる点で「AMD Athlon 3000G」よりも優れていると言えます。「Ryzen 7 3800XT」はよりCPUのポテンシャルを引き出して快適に使用するのにかなり向いています。実際に使う場面で「AMD Athlon 3000G」と比べて「Ryzen 7 3800XT」は遥かに秀でていると言えます。「Ryzen 7 3800XT」にする上で主な理由の一つになります。

三次キャッシュ評価
Ryzen 7 3800XT
32MB86/100
AMD Athlon 3000G
4MB9/100

コア数について

コア数が多いCPUは同時に複数の作業を処理効率を上げることができ、より多くのアプリケーションを同時に実行できる点で秀でています。例えば複数の動作を同時処理するような場合におススメです。

コア数について比べると「AMD Athlon 3000G」は2コアに対して「Ryzen 7 3800XT」は8コアです。6コアの違いがあります。「AMD Athlon 3000G」より「Ryzen 7 3800XT」の方がとてもコア数が多いです。コア数の多さランキングで比べると全2152製品中「Ryzen 7 3800XT」は301位であるのに対し「AMD Athlon 3000G」は1446位で、CPUの中ではケタ違いな差があると言えそうです。

一つのタスクについて並列で処理することで高速で処理したり、多くのタスクを同時に実行出来る点で「Ryzen 7 3800XT」の方が秀でていると言えます。「Ryzen 7 3800XT」は同時に出来る処理作業を増やすことが出来るので、一度に色んなアプリを起動するのにかなりオススメです。実際に使う場面で「AMD Athlon 3000G」と「Ryzen 7 3800XT」の体感値としての差は遥かに大きいです。「Ryzen 7 3800XT」を選ぶための一つの重要な決め手となると思います。

コア数評価
Ryzen 7 3800XT
8コア60/100
AMD Athlon 3000G
2コア10/100

マルチスレッド対応について

マルチスレッドに対応しているCPUは複数同時処理で作業できる点で優れています。例えばパソコンの複数の処理を効率的に並行実施するといったようなケースで役立ちます。

「AMD Athlon 3000G」も「Ryzen 7 3800XT」もマルチスレッドに対応しているCPUです。そのため多くのタスクを一つのコアで同時に実行できる点で優れています。どちらも複数の作業を処理効率を保ちながら同時進行するのに適しています。

スレッド数について

スレッド数が多いCPUは複数のアプリケーションを同時に処理できる点で秀でています。例えば同時に複数の処理をするような場合に向いています。

スレッド数について「AMD Athlon 3000G」と「Ryzen 7 3800XT」を比べると「AMD Athlon 3000G」は4スレッドであり「Ryzen 7 3800XT」は16スレッドです。12スレッドもの差があります。「AMD Athlon 3000G」と比べて「Ryzen 7 3800XT」は非常に多いです。スレッド数の多さランキングで比べると全804製品中「Ryzen 7 3800XT」は244位であるのに対し「AMD Athlon 3000G」は648位で、CPUの中ではケタ違いな差があると言えそうです。

待ち時間・バッファーが多いタスクを同時に実行する際に効率的に処理できる点で「Ryzen 7 3800XT」の方が優れているでしょう。「Ryzen 7 3800XT」は複数のアプリケーションを同時にストレスなく実行するのに非常におすすめです。実際に使うことを想定したとき「AMD Athlon 3000G」と比べて「Ryzen 7 3800XT」はとても優れていると言えます。「Ryzen 7 3800XT」を選ぶ主な判断材料の一つになります。

スレッド数評価
Ryzen 7 3800XT
16スレッド58/100
AMD Athlon 3000G
4スレッド10/100

「Ryzen 7 3800XT」と「AMD Athlon 3000G」の違いを表で比較する

Ryzen 7 3800XTAMD Athlon 3000G
Ryzen 7 3800XTAMD Athlon 3000G
基本情報
内蔵グラフィックス - Radeon Vega 3 Graphics
ソケットの形状Socket AM4Socket AM4
TDP105W35W
CPU性能
通常利用時の最大周波数3.9GHz3.5GHz
ブースト時の最大周波数4.7GHz -
二次キャッシュ対応
二次キャッシュ4MB1MB
三次キャッシュ対応
三次キャッシュ32MB4MB
コア数8コア2コア
マルチスレッド対応
スレッド数16スレッド4スレッド

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