Core i7 5820K と Ryzen 9 3900XT のレビュー。どちらがいい?

作成日時: 2020-07-08 15:48:11、更新日時: 2021-10-20 19:11:52

Core i7 5820KRyzen 9 3900XT
Core i7 5820KRyzen 9 3900XT

「Ryzen 9 3900XT」と「Core i7 5820K」はどちらがいいのか?どちらを選んだ方がいいのかを解説レビュー。どっちが良いのかを比較してみました。

Core i7 5820KRyzen 9 3900XT
Core i7 5820KRyzen 9 3900XT
総合評価:
TDPrating-image1.1
140W
rating-image2.1
105W
通常利用時の最大周波数rating-image2.9
3.3GHz
rating-image4.9
3.8GHz
ブースト時の最大周波数rating-image1.3
3.6GHz
rating-image4.9
4.7GHz
三次キャッシュrating-image2.9
15MB
rating-image4.9
64MB
コア数rating-image2.5
6コア
rating-image3.8
12コア
スレッド数rating-image2.4
12スレッド
rating-image3.6
24スレッド

Ryzen 9 3900XT と比較して Core i7 5820K を選ぶメリット

    -

Core i7 5820K と比較して Ryzen 9 3900XT を選ぶメリット

  • 定格周波数

    57.2点(3.3GHz) vs 97.8点(3.8GHz)

  • ブースト時の周波数

    26.6点(3.6GHz) vs 97.9点(4.7GHz)

  • 三次キャッシュ

    58.6点(15MB) vs 97.9点(64MB)

  • コア数

    50点(6コア) vs 75.2点(12コア)

  • スレッド数

    48.8点(12スレッド) vs 72.8点(24スレッド)

  • 二次キャッシュ対応

「Core i7 5820K」と「Ryzen 9 3900XT」を徹底比較する

基本情報について「Core i7 5820K」と「Ryzen 9 3900XT」を比較

TDPについて

TDPが小さいCPUは発熱が少ないのでノートパソコンなどで使用できる点で優れています。例えば冷却性能が低い小型PCケースに搭載するようなケースで重宝します。

TDPについて比べると「Ryzen 9 3900XT」は105Wで「Core i7 5820K」は140Wです。35Wもの差があります。「Core i7 5820K」と比べて「Ryzen 9 3900XT」はかなり小さいです。最大放熱量の小ささランキングで比較すると全2005製品のなかで「Ryzen 9 3900XT」は1474位で「Core i7 5820K」は1827位なので、大きく違うとまでは言えないもののそれなりの差はあります。

「Ryzen 9 3900XT」はCPU自体の発熱を少なくできる点で「Core i7 5820K」よりも優れていると言えます。熱の放散を抑えることができるため、冷却機構を小型化して本体をスリム化したり、モバイルで利用するのに「Ryzen 9 3900XT」はかなりオススメです。実際の利用を想定したとき「Ryzen 9 3900XT」の方が「Core i7 5820K」よりも非常に優れているでしょう。「Ryzen 9 3900XT」を選ぶ上で重要な判断材料の一つとなるでしょう。

TDP評価
Core i7 5820K
140W21/100
Ryzen 9 3900XT
105W42/100

CPU性能について「Core i7 5820K」と「Ryzen 9 3900XT」を比較

通常利用時の最大周波数について

通常利用時の最大周波数が高いCPUは高速に演算処理できるため、一度に多くの処理を実行可能な点で優れています。例えば複雑な処理を頻繁に行うような作業をするといったケースにおすすめです。

通常利用時の最大周波数について比べると「Ryzen 9 3900XT」は3.8GHzであるのに対して「Core i7 5820K」は3.3GHzです。0.5GHzの差があります。「Core i7 5820K」の定格クロック数と比べて「Ryzen 9 3900XT」はとても高いです。定格周波数ランキングで比べると2150製品の中で「Ryzen 9 3900XT」は77位で「Core i7 5820K」は527位なのでCPUの中では差はかなり大きいと言えます。

「Ryzen 9 3900XT」はデータやアクセス処理を高速化できる点で「Core i7 5820K」よりも秀でています。「Ryzen 9 3900XT」は複数の作業、アプリケーションを同時に処理するのに非常に向いています。実際の利用を考えると「Core i7 5820K」と「Ryzen 9 3900XT」は体感値として遥かに大きい差があります。「Ryzen 9 3900XT」に決める上で一つの主な判断材料となるでしょう。

通常利用時の最大周波数評価
Core i7 5820K
3.3GHz57/100
Ryzen 9 3900XT
3.8GHz97/100

ブースト時の最大周波数について

ブースト時の最大周波数が高いCPUは3Dゲームなどで高い処理能力を維持できる点で使い勝手が良いです。例えば動画のエンコードなど、CPU負荷の高い作業をするようなときにおすすめです。

ブースト時の最大周波数について比べると「Core i7 5820K」は3.6GHzであり「Ryzen 9 3900XT」は4.7GHzです。1.1GHzもの差があります。ブースト時の最大周波数という角度で見ると「Core i7 5820K」と比較して「Ryzen 9 3900XT」は非常に高いです。ブースト時のクロック数ランキングで比べると全727製品中「Ryzen 9 3900XT」は119位であるのに対し「Core i7 5820K」は487位で、CPUの中ではケタ違いな差があると言えそうです。

パソコンの処理速度を上げることができる点で「Ryzen 9 3900XT」の方が「Core i7 5820K」よりも秀でています。消費電力や発熱を維持したまま処理速度をアップするのに「Ryzen 9 3900XT」はとても適しています。実際に利用する上で「Ryzen 9 3900XT」と「Core i7 5820K」の実用上の違いはかなり大きいです。「Ryzen 9 3900XT」にする上で主な判断材料の一つとなると思います。

ブースト時の最大周波数評価
Core i7 5820K
3.6GHz26/100
Ryzen 9 3900XT
4.7GHz97/100

三次キャッシュ対応について

三次キャッシュに対応しているCPUはそれぞれのデータを階層別で管理することで処理能力を上げることができる点で優れています。例えばデータを階層別で管理できるのでメインメモリの処理を速くするようなときで役に立ちます。

「Ryzen 9 3900XT」も「Core i7 5820K」も三次キャッシュに対応しているCPUです。そのため多くの中間情報を高速に引き出せるので素早く処理できる点で優れています。どちらも膨大なデータを高速に処理するのに向いています。

三次キャッシュについて

三次キャッシュが多いCPUはパソコンの速度を著しく低下させずに使用できる点で使い勝手が良いです。特に頻繁にメインメモリにアクセスしてパソコンの動作が遅くならないようにするようなときで役に立ちます。

三次キャッシュについて「Ryzen 9 3900XT」と「Core i7 5820K」を比べると「Ryzen 9 3900XT」は64MBに対して「Core i7 5820K」は15MBです。49MBもの差があります。三次キャッシュという視点において「Ryzen 9 3900XT」は「Core i7 5820K」より非常に多いキャッシュ容量です。三次キャッシュ容量の多さランキングで比べると全1194製品中「Ryzen 9 3900XT」は60位であるのに対し「Core i7 5820K」は431位で、CPUの中ではケタ違いな差があると言えそうです。

「Ryzen 9 3900XT」はRAMのアクセスや消費量を減らすことができため、パフォーマンス全体を向上させることができる点で「Core i7 5820K」よりも秀でているでしょう。「Ryzen 9 3900XT」はよりCPUのポテンシャルを引き出して快適に使用するのにかなり向いています。実際に使う場面で「Core i7 5820K」と比べて「Ryzen 9 3900XT」は遥かに秀でていると言えます。「Ryzen 9 3900XT」にする上で主な理由の一つになります。

三次キャッシュ評価
Core i7 5820K
15MB58/100
Ryzen 9 3900XT
64MB97/100

コア数について

コア数が多いCPUは同時に複数の作業を処理効率を上げることができ、より多くのアプリケーションを同時に実行できる点で秀でています。例えば複数の動作を同時処理するような場合におススメです。

コア数を比べると「Ryzen 9 3900XT」は12コアであるのに対して「Core i7 5820K」は6コアです。6コアの差があります。「Core i7 5820K」と比べて「Ryzen 9 3900XT」はややコア数が多いです。コア数の多さランキングで比較すると全2152製品のなかで「Ryzen 9 3900XT」は209位で「Core i7 5820K」は539位なので、大きく違うとまでは言えないもののそれなりの差はあります。

「Ryzen 9 3900XT」は一つのタスクについて並列で処理することで高速で処理したり、多くのタスクを同時に実行出来る点で「Core i7 5820K」よりも多少優れているかもしれません。「Ryzen 9 3900XT」は同時に出来る処理作業を増やすことが出来るので、一度に色んなアプリを起動するのに多少おすすめです。実際に使うことを想定したとき「Ryzen 9 3900XT」と「Core i7 5820K」は体感上多少大きい違いがあります。「Ryzen 9 3900XT」は「Core i7 5820K」よりいいと言えます。ただ決定的に優れていると言える程の差はありません。

コア数評価
Core i7 5820K
6コア50/100
Ryzen 9 3900XT
12コア75/100

マルチスレッド対応について

マルチスレッドに対応しているCPUは複数同時処理で作業できる点で優れています。例えばパソコンの複数の処理を効率的に並行実施するといったようなケースで役立ちます。

「Ryzen 9 3900XT」も「Core i7 5820K」もマルチスレッドに対応しているCPUです。そのため高度な演算処理や、多数のプログラムを同時に処理できる点で秀でています。どちらも複数の作業を処理効率を保ちながら同時進行するのに適しています。

スレッド数について

スレッド数が多いCPUは複数のアプリケーションを同時に処理できる点で秀でています。例えば同時に複数の処理をするような場合に向いています。

スレッド数について「Core i7 5820K」と「Ryzen 9 3900XT」を比べると「Core i7 5820K」は12スレッドであり「Ryzen 9 3900XT」は24スレッドです。12スレッドもの差があります。「Core i7 5820K」と比べて「Ryzen 9 3900XT」は非常に多いです。スレッド数の多さランキングで比べると804製品の中で「Ryzen 9 3900XT」は176位で「Core i7 5820K」は396位なのでCPUの中では差はかなり大きいと言えます。

待ち時間・バッファーが多いタスクを同時に実行する際に効率的に処理できる点で「Ryzen 9 3900XT」の方が優れているでしょう。「Ryzen 9 3900XT」は複数のアプリケーションを同時にストレスなく実行するのに非常におすすめです。実際に使うことを想定したとき「Core i7 5820K」と比べて「Ryzen 9 3900XT」はとても優れていると言えます。「Ryzen 9 3900XT」を選ぶ主な判断材料の一つになります。

スレッド数評価
Core i7 5820K
12スレッド48/100
Ryzen 9 3900XT
24スレッド72/100

「Core i7 5820K」と「Ryzen 9 3900XT」の違いを表で比較する

Core i7 5820KRyzen 9 3900XT
Core i7 5820KRyzen 9 3900XT
基本情報
シリーズ名Haswell E -
ソケットの形状LGA2011-3Socket AM4
TDP140W105W
CPU性能
通常利用時の最大周波数3.3GHz3.8GHz
ブースト時の最大周波数3.6GHz4.7GHz
二次キャッシュ対応 -
二次キャッシュ - 6MB
三次キャッシュ対応
三次キャッシュ15MB64MB
コア数6コア12コア
マルチスレッド対応
スレッド数12スレッド24スレッド

類似のCPUを探す

他のCPUと比較する

価格をチェック

類似のCPUを探す

他のCPUと比較する

価格をチェック

価格をチェックする

お探しの情報は見つかりましたか?性能や機能名などのキーワードで検索することでさらに詳しい情報を知ることができます。

Core i7 5820K の関連記事
Ryzen 9 3900XT の関連記事

Core i7 5820K と評価が同程度のCPUを探す

Core i7 6800K

TDP:140W, 通常利用時の最大周波数:3.4GHz, ブースト時の最大周波数:3.6GHz, 三次キャッシュ:15MB, コア数:6コア, スレッド数:12スレッド

Core i7 6900K

TDP:140W, 通常利用時の最大周波数:3.2GHz, ブースト時の最大周波数:3.7GHz, 三次キャッシュ:20MB, コア数:8コア, スレッド数:16スレッド

Core i9 10900KF

TDP:125W, 通常利用時の最大周波数:3.7GHz, ブースト時の最大周波数:5.3GHz, 三次キャッシュ:20MB, コア数:10コア, スレッド数:20スレッド

Core i3 9300

TDP:62W, 通常利用時の最大周波数:3.7GHz, ブースト時の最大周波数:4.3GHz, 三次キャッシュ:8MB, コア数:4コア, スレッド数:4スレッド

インテル Xeon W-2223

TDP:120W, 通常利用時の最大周波数:3.6GHz, ブースト時の最大周波数:3.9GHz, 三次キャッシュ:8MB, コア数:4コア, スレッド数:8スレッド

Ryzen 5 3600XT

TDP:95W, 通常利用時の最大周波数:3.8GHz, ブースト時の最大周波数:4.5GHz, 二次キャッシュ:3MB, 三次キャッシュ:32MB, コア数:6コア, スレッド数:12スレッド

Ryzen 7 3800XT

TDP:105W, 通常利用時の最大周波数:3.9GHz, ブースト時の最大周波数:4.7GHz, 二次キャッシュ:4MB, 三次キャッシュ:32MB, コア数:8コア, スレッド数:16スレッド

Pentium Gold G6500

TDP:58W, 通常利用時の最大周波数:4.1GHz, 三次キャッシュ:4MB, コア数:2コア, スレッド数:4スレッド

Core i9 10850K

TDP:125W, 通常利用時の最大周波数:3.6GHz, ブースト時の最大周波数:5.2GHz, 三次キャッシュ:20MB, コア数:10コア, スレッド数:20スレッド

Core i3 4170

TDP:54W, 通常利用時の最大周波数:3.7GHz, 三次キャッシュ:3MB, コア数:2コア, スレッド数:4スレッド

もっと見る ▼

Core i7 5820K の関連記事
Ryzen 9 3900XT の関連記事

Ryzen 9 3900XT と評価が同程度のCPUを探す

Core i7 6800K

TDP:140W, 通常利用時の最大周波数:3.4GHz, ブースト時の最大周波数:3.6GHz, 三次キャッシュ:15MB, コア数:6コア, スレッド数:12スレッド

Core i7 6900K

TDP:140W, 通常利用時の最大周波数:3.2GHz, ブースト時の最大周波数:3.7GHz, 三次キャッシュ:20MB, コア数:8コア, スレッド数:16スレッド

Core i9 10900KF

TDP:125W, 通常利用時の最大周波数:3.7GHz, ブースト時の最大周波数:5.3GHz, 三次キャッシュ:20MB, コア数:10コア, スレッド数:20スレッド

Core i3 9300

TDP:62W, 通常利用時の最大周波数:3.7GHz, ブースト時の最大周波数:4.3GHz, 三次キャッシュ:8MB, コア数:4コア, スレッド数:4スレッド

インテル Xeon W-2223

TDP:120W, 通常利用時の最大周波数:3.6GHz, ブースト時の最大周波数:3.9GHz, 三次キャッシュ:8MB, コア数:4コア, スレッド数:8スレッド

Ryzen 5 3600XT

TDP:95W, 通常利用時の最大周波数:3.8GHz, ブースト時の最大周波数:4.5GHz, 二次キャッシュ:3MB, 三次キャッシュ:32MB, コア数:6コア, スレッド数:12スレッド

Ryzen 7 3800XT

TDP:105W, 通常利用時の最大周波数:3.9GHz, ブースト時の最大周波数:4.7GHz, 二次キャッシュ:4MB, 三次キャッシュ:32MB, コア数:8コア, スレッド数:16スレッド

Core i9 10850K

TDP:125W, 通常利用時の最大周波数:3.6GHz, ブースト時の最大周波数:5.2GHz, 三次キャッシュ:20MB, コア数:10コア, スレッド数:20スレッド

もっと見る ▼

CPUランキング

カテゴリ一覧

人気CPU

関連人気記事

新着情報