Core i7 5820K と Core i7 10700KF のレビュー。どちらがいい?
作成日時: 2020-07-08 16:11:23、更新日時: 2021-10-20 22:26:07
「Core i7 5820K」と「Core i7 10700KF」についてどちらの評価が優れているかについて詳しく解説。使い勝手や利便性について評価・比較しました。どちらのCPUを選んだらいいのか悩んでいるならお勧めします。
Core i7 5820K | Core i7 10700KF | |||
総合評価: | 43.8/100 (総合: 654位) | 67.7/100 (総合: 115位) | ||
TDP | 21/100 | 30/100 | ||
通常利用時の最大周波数 | 57/100 | 97/100 | ||
ブースト時の最大周波数 | 26/100 | 98/100 | ||
三次キャッシュ | 58/100 | 60/100 | ||
コア数 | 50/100 | 60/100 | ||
スレッド数 | 48/100 | 58/100 | ||
「Core i7 5820K」と「Core i7 10700KF」を徹底比較する
CPU性能について「Core i7 5820K」と「Core i7 10700KF」を比較
通常利用時の最大周波数について
通常利用時の最大周波数が高いCPUは高速に演算処理できるため、一度に多くの処理を実行可能な点で優れています。例えば複雑な処理を頻繁に行うような作業をするといったケースにおすすめです。
通常利用時の最大周波数について比べると「Core i7 10700KF」は3.8GHzであるのに対して「Core i7 5820K」は3.3GHzです。0.5GHzの差があります。「Core i7 5820K」の定格クロック数と比べて「Core i7 10700KF」はとても高いです。「Core i7 10700KF」はデータやアクセス処理を高速化できる点で「Core i7 5820K」よりも秀でています。CPUの処理速度を高速化するのに「Core i7 10700KF」はとても向いています。実際の利用を考えると「Core i7 5820K」と「Core i7 10700KF」は体感値として遥かに大きい差があります。「Core i7 10700KF」に決める上で一つの主な判断材料となるでしょう。
ブースト時の最大周波数について
ブースト時の最大周波数が高いCPUは3Dゲームなどで高い処理能力を維持できる点で使い勝手が良いです。例えば動画のエンコードなど、CPU負荷の高い作業をするようなときにおすすめです。
ブースト時の最大周波数について比べると「Core i7 5820K」は3.6GHzであり「Core i7 10700KF」は5.1GHzです。1.4GHzもの差があります。ブースト時の最大周波数という角度で見ると「Core i7 5820K」と比較して「Core i7 10700KF」は非常に高いです。パソコンの処理速度を上げることができる点で「Core i7 10700KF」の方が「Core i7 5820K」よりも秀でています。消費電力や発熱を維持したまま処理速度をアップするのに「Core i7 10700KF」はとても適しています。実際に利用する上で「Core i7 10700KF」と「Core i7 5820K」の実用上の違いはかなり大きいです。「Core i7 10700KF」にする上で主な判断材料の一つとなると思います。
三次キャッシュ対応について
三次キャッシュに対応しているCPUはそれぞれのデータを階層別で管理することで処理能力を上げることができる点で優れています。例えばデータを階層別で管理できるのでメインメモリの処理を速くするようなときで役に立ちます。
「Core i7 10700KF」も「Core i7 5820K」も三次キャッシュに対応しているCPUです。そのため多くの中間情報を高速に引き出せるので素早く処理できる点で優れています。どちらも膨大なデータを高速に処理するのに向いています。
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三次キャッシュについて
三次キャッシュが多いCPUはパソコンの速度を著しく低下させずに使用できる点で使い勝手が良いです。特に頻繁にメインメモリにアクセスしてパソコンの動作が遅くならないようにするようなときで役に立ちます。
三次キャッシュを比較すると「Core i7 10700KF」は16MBで「Core i7 5820K」は15MBです。「Core i7 10700KF」のキャッシュ容量の方が「Core i7 5820K」よりも多少多いです。RAMのアクセスや消費量を減らすことができため、パフォーマンス全体を向上させることができる点で「Core i7 5820K」より「Core i7 10700KF」の方が無難でしょう。しかしながらよりCPUのポテンシャルを引き出して快適に使用する場合でも基本的にどちらを選んでも大したことはないくらいの差だと思います。数値としては「Core i7 10700KF」の方が多いですが通常利用において気にするほどの違いはほぼないでしょう。
コア数について
コア数が多いCPUは同時に複数の作業を処理効率を上げることができ、より多くのアプリケーションを同時に実行できる点で秀でています。例えば複数の動作を同時処理するような場合におススメです。
コア数を比べると「Core i7 10700KF」は8コアであるのに対して「Core i7 5820K」は6コアです。2コアの差があります。「Core i7 5820K」と比べて「Core i7 10700KF」はややコア数が多いです。「Core i7 10700KF」は一つのタスクについて並列で処理することで高速で処理したり、多くのタスクを同時に実行出来る点で「Core i7 5820K」よりも多少優れているかもしれません。「Core i7 10700KF」は複数の動画のエンコードのような作業をするのにややおススメです。実際に使うことを想定したとき「Core i7 10700KF」と「Core i7 5820K」は体感上多少大きい違いがあります。「Core i7 10700KF」は「Core i7 5820K」よりいいと言えます。ただ決定的に優れていると言える程の差はありません。
マルチスレッド対応について
マルチスレッドに対応しているCPUは複数同時処理で作業できる点で優れています。例えばパソコンの複数の処理を効率的に並行実施するといったようなケースで役立ちます。
「Core i7 10700KF」も「Core i7 5820K」もマルチスレッドに対応しているCPUです。そのため同時実行可能な仕事が多くできる点で秀でています。どちらも複数の作業を処理効率を保ちながら同時進行するのに適しています。
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スレッド数について
スレッド数が多いCPUは複数のアプリケーションを同時に処理できる点で秀でています。例えば同時に複数の処理をするような場合に向いています。
スレッド数を「Core i7 5820K」と「Core i7 10700KF」を比べると「Core i7 5820K」は12スレッドに対して「Core i7 10700KF」は16スレッドです。4スレッドの差があります。「Core i7 10700KF」は「Core i7 5820K」に比べて比較的スレッド数が多いです。待ち時間・バッファーが多いタスクを同時に実行する際に効率的に処理できる点で「Core i7 10700KF」の方が「Core i7 5820K」よりも多少優れているかもしれません。「Core i7 10700KF」は複数のアプリケーションを同時にストレスなく実行するのに多少適しています。実際に使う場面で「Core i7 10700KF」と「Core i7 5820K」は体感上やや大きい差があります。「Core i7 5820K」より「Core i7 10700KF」が良いですが、非常に優れているとまでは言えません。
基本情報について「Core i7 5820K」と「Core i7 10700KF」を比較
TDPについて
TDPが小さいCPUは発熱が少ないのでノートパソコンなどで使用できる点で優れています。例えば冷却性能が低い小型PCケースに搭載するようなケースで重宝します。
TDPについて比べると「Core i7 10700KF」は125Wに対して「Core i7 5820K」は140Wです。15Wの差があります。「Core i7 10700KF」の放熱量は「Core i7 5820K」に比べて比較的小さいです。CPU自体の発熱を少なくできる点で「Core i7 10700KF」の方が良いです。「Core i7 10700KF」は熱の放散を抑えることができるため、冷却機構を小型化して本体をスリム化したり、モバイルで利用するのにややおすすめです。実際の利用を想定したとき「Core i7 10700KF」と「Core i7 5820K」の体感上の違いはどちらかといえば大きいです。「Core i7 10700KF」は「Core i7 5820K」よりいいでしょう。ただ決定的といえるくらいの差はないです。
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Core i7 5820K
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Core i7 10700KF
「Core i7 5820K」と「Core i7 10700KF」の違いを表で比較する
Core i7 5820K | Core i7 10700KF | |
画像 | ||
シリーズ名 | Haswell E | Comet Lake |
ソケットの形状 | LGA2011-3 | LGA1200 |
TDP | 140W | 125W |
通常利用時の最大周波数 | 3.3GHz | 3.8GHz |
ブースト時の最大周波数 | 3.6GHz | 5.1GHz |
三次キャッシュ対応 | ○ | ○ |
三次キャッシュ | 15MB | 16MB |
コア数 | 6コア | 8コア |
マルチスレッド対応 | ○ | ○ |
スレッド数 | 12スレッド | 16スレッド |
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