Ryzen 9 3900XT と Ryzen 7 3700X の違いを徹底比較。詳しい評価をまとめました

作成日時: 2020-07-07 14:15:26、更新日時: 2021-10-20 18:41:44

Ryzen 9 3900XTRyzen 7 3700X
Ryzen 9 3900XTRyzen 7 3700X

「Ryzen 7 3700X」と「Ryzen 9 3900XT」を比較したときの違いや差について評価/比較。何がどういう点で違うのでしょうか。重要な観点から詳しく解説比較。

Ryzen 9 3900XTRyzen 7 3700X
Ryzen 9 3900XTRyzen 7 3700X
総合評価:
TDPrating-image2.1
105W
rating-image3.8
65W
通常利用時の最大周波数rating-image4.9
3.8GHz
rating-image4.0
3.6GHz
ブースト時の最大周波数rating-image4.9
4.7GHz
rating-image3.8
4.4GHz
二次キャッシュrating-image3.9
6MB
rating-image3.1
4MB
三次キャッシュrating-image4.9
64MB
rating-image4.3
32MB
コア数rating-image3.8
12コア
rating-image3.0
8コア
スレッド数rating-image3.6
24スレッド
rating-image2.9
16スレッド

Ryzen 7 3700X と比較して Ryzen 9 3900XT を選ぶメリット

  • 定格周波数

    97.8点(3.8GHz) vs 80点(3.6GHz)

  • ブースト時の周波数

    97.9点(4.7GHz) vs 75.5点(4.4GHz)

  • 二次キャッシュ

    78.1点(6MB) vs 62.6点(4MB)

  • 三次キャッシュ

    97.9点(64MB) vs 86.5点(32MB)

  • コア数

    75.2点(12コア) vs 60.5点(8コア)

  • スレッド数

    72.8点(24スレッド) vs 58.8点(16スレッド)

Ryzen 9 3900XT と比較して Ryzen 7 3700X を選ぶメリット

    -

「Ryzen 9 3900XT」と「Ryzen 7 3700X」を徹底比較する

基本情報について「Ryzen 9 3900XT」と「Ryzen 7 3700X」を比較

TDPについて

TDPが小さいCPUは発熱が少ないのでノートパソコンなどで使用できる点で優れています。例えば冷却性能が低い小型PCケースに搭載するようなケースで重宝します。

TDPについて比べると「Ryzen 7 3700X」は65Wで「Ryzen 9 3900XT」は105Wです。40Wもの差があります。「Ryzen 9 3900XT」と比べて「Ryzen 7 3700X」はかなり小さいです。最大放熱量の小ささランキングで比べると全2005製品中「Ryzen 7 3700X」は457位であるのに対し「Ryzen 9 3900XT」は1474位で、CPUの中ではケタ違いな差があると言えそうです。

「Ryzen 7 3700X」はCPU自体の発熱を少なくできる点で「Ryzen 9 3900XT」よりも優れていると言えます。熱の放散を抑えることができるため、冷却機構を小型化して本体をスリム化したり、モバイルで利用するのに「Ryzen 7 3700X」はかなりオススメです。実際の利用を想定したとき「Ryzen 7 3700X」の方が「Ryzen 9 3900XT」よりも非常に優れているでしょう。「Ryzen 7 3700X」を選ぶ上で重要な判断材料の一つとなるでしょう。

TDP評価
Ryzen 9 3900XT
105W42/100
Ryzen 7 3700X
65W76/100

CPU性能について「Ryzen 9 3900XT」と「Ryzen 7 3700X」を比較

通常利用時の最大周波数について

通常利用時の最大周波数が高いCPUは高速に演算処理できるため、一度に多くの処理を実行可能な点で優れています。例えば複雑な処理を頻繁に行うような作業をするといったケースにおすすめです。

通常利用時の最大周波数について比べると「Ryzen 9 3900XT」は3.8GHzであるのに対して「Ryzen 7 3700X」は3.6GHzです。0.1GHzの差があります。「Ryzen 7 3700X」の定格クロック数と比べて「Ryzen 9 3900XT」はとても高いです。定格周波数ランキングで見てみると2150製品中「Ryzen 9 3900XT」は77位で「Ryzen 7 3700X」は178位です。ほとんど差は無いと言えます。

「Ryzen 9 3900XT」はデータやアクセス処理を高速化できる点で「Ryzen 7 3700X」よりも秀でています。CPUの処理速度を高速化するのに「Ryzen 9 3900XT」はとても向いています。実際の利用を考えると「Ryzen 7 3700X」と「Ryzen 9 3900XT」は体感値として遥かに大きい差があります。「Ryzen 9 3900XT」に決める上で一つの主な判断材料となるでしょう。

通常利用時の最大周波数評価
Ryzen 9 3900XT
3.8GHz97/100
Ryzen 7 3700X
3.6GHz80/100

ブースト時の最大周波数について

ブースト時の最大周波数が高いCPUは3Dゲームなどで高い処理能力を維持できる点で使い勝手が良いです。例えば動画のエンコードなど、CPU負荷の高い作業をするようなときにおすすめです。

ブースト時の最大周波数について比べると「Ryzen 7 3700X」は4.4GHzであり「Ryzen 9 3900XT」は4.7GHzです。0.2GHzもの差があります。ブースト時の最大周波数という角度で見ると「Ryzen 7 3700X」と比較して「Ryzen 9 3900XT」は非常に高いです。ブースト時のクロック数ランキングで比較すると全727製品のなかで「Ryzen 9 3900XT」は119位で「Ryzen 7 3700X」は194位なので、大きく違うとまでは言えないもののそれなりの差はあります。

負荷のあるものを簡単に処理することができる点で「Ryzen 9 3900XT」の方が秀でているでしょう。消費電力や発熱を維持したまま処理速度をアップするのに「Ryzen 9 3900XT」はとても適しています。実際に利用する上で「Ryzen 9 3900XT」と「Ryzen 7 3700X」の実用上の違いはかなり大きいです。「Ryzen 9 3900XT」にする上で主な判断材料の一つとなると思います。

ブースト時の最大周波数評価
Ryzen 9 3900XT
4.7GHz97/100
Ryzen 7 3700X
4.4GHz75/100

二次キャッシュ対応について

二次キャッシュに対応しているCPUはメインメモリのアクセスを減らして処理を速めることができる点で使い勝手が良いです。特に処理速度を高速にするようなときにおすすめです。

「Ryzen 9 3900XT」も「Ryzen 7 3700X」も二次キャッシュに対応しているCPUです。そのため記憶情報を素早く利用できる点で優れています。どちらもメモリがボトルネックとなってCPUの処理が阻害されることを防止するのに向いています。

二次キャッシュについて

二次キャッシュが多いCPUは沢山の容量のデータのメモリを処理することができる点で使い勝手が良いです。例えば動画編集のような作業でも、素早く処理するといったときで役立ちます。

二次キャッシュを比較すると「Ryzen 9 3900XT」は6MBに対して「Ryzen 7 3700X」は4MBです。2MBの違いがあります。「Ryzen 9 3900XT」のキャッシュ容量は「Ryzen 7 3700X」と比較してやや多いです。二次キャッシュ容量の多さランキングで見てみると1248製品中「Ryzen 9 3900XT」は211位で「Ryzen 7 3700X」は284位です。ほとんど差は無いと言えます。

「Ryzen 9 3900XT」はメインメモリへのアクセスを減らすことができる点で「Ryzen 7 3700X」よりも多少優れているかもしれません。「Ryzen 9 3900XT」は複数動作を安定して稼働するのにややおすすめです。実際に利用する上で「Ryzen 9 3900XT」の方が「Ryzen 7 3700X」よりも比較的良いです。「Ryzen 9 3900XT」が良いと言えるでしょう。ただ非常に優れているとまでは言えないでしょう。

二次キャッシュ評価
Ryzen 9 3900XT
6MB78/100
Ryzen 7 3700X
4MB62/100

三次キャッシュ対応について

三次キャッシュに対応しているCPUはそれぞれのデータを階層別で管理することで処理能力を上げることができる点で優れています。例えばデータを階層別で管理できるのでメインメモリの処理を速くするようなときで役に立ちます。

「Ryzen 7 3700X」も「Ryzen 9 3900XT」も三次キャッシュに対応しているCPUです。そのため多くの中間情報を高速に引き出せるので素早く処理できる点で優れています。どちらも膨大なデータを高速に処理するのに向いています。

三次キャッシュについて

三次キャッシュが多いCPUはパソコンの速度を著しく低下させずに使用できる点で使い勝手が良いです。特に頻繁にメインメモリにアクセスしてパソコンの動作が遅くならないようにするようなときで役に立ちます。

三次キャッシュを比較すると「Ryzen 9 3900XT」は64MBで「Ryzen 7 3700X」は32MBです。「Ryzen 9 3900XT」のキャッシュ容量の方が「Ryzen 7 3700X」よりも多少多いです。三次キャッシュ容量の多さランキングで見てみると1194製品中「Ryzen 9 3900XT」は60位で「Ryzen 7 3700X」は153位です。ほとんど差は無いと言えます。

「Ryzen 9 3900XT」は中間の計算結果を多く待避出来るので、複雑な計算をより早くできる点で「Ryzen 7 3700X」よりも無難と言えるでしょう。しかしながらよりCPUのポテンシャルを引き出して快適に使用する場合でも基本的にどちらを選んでも大したことはないくらいの差だと思います。数値としては「Ryzen 9 3900XT」の方が多いですが通常利用において気にするほどの違いはほぼないでしょう。

三次キャッシュ評価
Ryzen 9 3900XT
64MB97/100
Ryzen 7 3700X
32MB86/100

コア数について

コア数が多いCPUは同時に複数の作業を処理効率を上げることができ、より多くのアプリケーションを同時に実行できる点で秀でています。例えば複数の動作を同時処理するような場合におススメです。

コア数を比べると「Ryzen 9 3900XT」は12コアであるのに対して「Ryzen 7 3700X」は8コアです。4コアの差があります。「Ryzen 7 3700X」と比べて「Ryzen 9 3900XT」はややコア数が多いです。コア数の多さランキングで見てみると2152製品中「Ryzen 9 3900XT」は209位で「Ryzen 7 3700X」は299位です。ほとんど差は無いと言えます。

「Ryzen 9 3900XT」は一つのタスクについて並列で処理することで高速で処理したり、多くのタスクを同時に実行出来る点で「Ryzen 7 3700X」よりも多少優れているかもしれません。「Ryzen 9 3900XT」は複数の動画のエンコードのような作業をするのにややおススメです。実際に使うことを想定したとき「Ryzen 9 3900XT」と「Ryzen 7 3700X」は体感上多少大きい違いがあります。「Ryzen 9 3900XT」は「Ryzen 7 3700X」よりいいと言えます。ただ決定的に優れていると言える程の差はありません。

コア数評価
Ryzen 9 3900XT
12コア75/100
Ryzen 7 3700X
8コア60/100

マルチスレッド対応について

マルチスレッドに対応しているCPUは複数同時処理で作業できる点で優れています。例えばパソコンの複数の処理を効率的に並行実施するといったようなケースで役立ちます。

「Ryzen 7 3700X」も「Ryzen 9 3900XT」もマルチスレッドに対応しているCPUです。そのため多くのタスクを一つのコアで同時に実行できる点で優れています。どちらも複数の作業を処理効率を保ちながら同時進行するのに適しています。

スレッド数について

スレッド数が多いCPUは複数のアプリケーションを同時に処理できる点で秀でています。例えば同時に複数の処理をするような場合に向いています。

スレッド数について「Ryzen 7 3700X」と「Ryzen 9 3900XT」を比べると「Ryzen 7 3700X」は16スレッドであり「Ryzen 9 3900XT」は24スレッドです。8スレッドもの差があります。「Ryzen 7 3700X」と比べて「Ryzen 9 3900XT」は非常に多いです。スレッド数の多さランキングで見てみると804製品中「Ryzen 9 3900XT」は176位で「Ryzen 7 3700X」は242位です。ほとんど差は無いと言えます。

待ち時間・バッファーが多いタスクを同時に実行する際に効率的に処理できる点で「Ryzen 9 3900XT」の方が優れているでしょう。「Ryzen 9 3900XT」は複数のアプリケーションを同時にストレスなく実行するのに非常におすすめです。実際に使うことを想定したとき「Ryzen 7 3700X」と比べて「Ryzen 9 3900XT」はとても優れていると言えます。「Ryzen 9 3900XT」を選ぶ主な判断材料の一つになります。

スレッド数評価
Ryzen 9 3900XT
24スレッド72/100
Ryzen 7 3700X
16スレッド58/100

「Ryzen 9 3900XT」と「Ryzen 7 3700X」の違いを表で比較する

Ryzen 9 3900XTRyzen 7 3700X
Ryzen 9 3900XTRyzen 7 3700X
基本情報
ソケットの形状Socket AM4Socket AM4
TDP105W65W
CPU性能
通常利用時の最大周波数3.8GHz3.6GHz
ブースト時の最大周波数4.7GHz4.4GHz
二次キャッシュ対応
二次キャッシュ6MB4MB
三次キャッシュ対応
三次キャッシュ64MB32MB
コア数12コア8コア
マルチスレッド対応
スレッド数24スレッド16スレッド

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TDP:65W, 通常利用時の最大周波数:2.8GHz, ブースト時の最大周波数:5.2GHz, 三次キャッシュ:20MB, コア数:10コア, スレッド数:20スレッド, バススピード:8GT/s, 対応最大メモリー:128GB, TCase:100℃

TDP:140W, 通常利用時の最大周波数:3.4GHz, ブースト時の最大周波数:3.6GHz, 三次キャッシュ:15MB, コア数:6コア, スレッド数:12スレッド

TDP:140W, 通常利用時の最大周波数:3.2GHz, ブースト時の最大周波数:3.7GHz, 三次キャッシュ:20MB, コア数:8コア, スレッド数:16スレッド

TDP:125W, 通常利用時の最大周波数:3.7GHz, ブースト時の最大周波数:5.3GHz, 三次キャッシュ:20MB, コア数:10コア, スレッド数:20スレッド

TDP:120W, 通常利用時の最大周波数:3.6GHz, ブースト時の最大周波数:3.9GHz, 三次キャッシュ:8MB, コア数:4コア, スレッド数:8スレッド

TDP:95W, 通常利用時の最大周波数:3.8GHz, ブースト時の最大周波数:4.5GHz, 二次キャッシュ:3MB, 三次キャッシュ:32MB, コア数:6コア, スレッド数:12スレッド

TDP:65W, 通常利用時の最大周波数:3.6GHz, 三次キャッシュ:8MB, コア数:4コア

TDP:58W, 通常利用時の最大周波数:4.1GHz, 三次キャッシュ:4MB, コア数:2コア, スレッド数:4スレッド

TDP:125W, 通常利用時の最大周波数:3.6GHz, ブースト時の最大周波数:5.2GHz, 三次キャッシュ:20MB, コア数:10コア, スレッド数:20スレッド

TDP:54W, 通常利用時の最大周波数:3.7GHz, 三次キャッシュ:3MB, コア数:2コア, スレッド数:4スレッド

TDP:58W, 通常利用時の最大周波数:3.5GHz, 三次キャッシュ:4MB, コア数:2コア, スレッド数:2スレッド

TDP:58W, 通常利用時の最大周波数:3.6GHz, 三次キャッシュ:4MB, コア数:2コア, スレッド数:2スレッド

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TDP:65W, 通常利用時の最大周波数:3.6GHz, ブースト時の最大周波数:4.2GHz, 二次キャッシュ:3MB, 三次キャッシュ:32MB, コア数:6コア, スレッド数:12スレッド

TDP:105W, 通常利用時の最大周波数:3.8GHz, ブースト時の最大周波数:4.6GHz, 二次キャッシュ:6MB, 三次キャッシュ:64MB, コア数:12コア, スレッド数:24スレッド

TDP:65W, 通常利用時の最大周波数:3.4GHz, ブースト時の最大周波数:3.9GHz, 二次キャッシュ:3MB, 三次キャッシュ:16MB, コア数:6コア, スレッド数:12スレッド

TDP:105W, 通常利用時の最大周波数:3.5GHz, ブースト時の最大周波数:4.7GHz, 二次キャッシュ:8MB, 三次キャッシュ:64MB, コア数:16コア, スレッド数:32スレッド

TDP:65W, 通常利用時の最大周波数:2.9GHz, ブースト時の最大周波数:4.1GHz, 三次キャッシュ:9MB, コア数:6コア, スレッド数:6スレッド

TDP:95W, 通常利用時の最大周波数:3.6GHz, ブースト時の最大周波数:5GHz, 三次キャッシュ:16MB, コア数:8コア, スレッド数:16スレッド

TDP:95W, 通常利用時の最大周波数:3.7GHz, ブースト時の最大周波数:4.6GHz, 三次キャッシュ:9MB, コア数:6コア, スレッド数:6スレッド

TDP:95W, 通常利用時の最大周波数:3.6GHz, ブースト時の最大周波数:4.9GHz, 三次キャッシュ:12MB, コア数:8コア, スレッド数:8スレッド

TDP:65W, 通常利用時の最大周波数:3.6GHz, ブースト時の最大周波数:4.2GHz, 三次キャッシュ:6MB, コア数:4コア, スレッド数:4スレッド

TDP:65W, 通常利用時の最大周波数:3.7GHz, ブースト時の最大周波数:4.2GHz, 二次キャッシュ:2MB, 三次キャッシュ:4MB, コア数:4コア, スレッド数:8スレッド

TDP:65W, 通常利用時の最大周波数:2.9GHz, ブースト時の最大周波数:4.1GHz, 三次キャッシュ:9MB, コア数:6コア, スレッド数:6スレッド

TDP:165W, 通常利用時の最大周波数:3GHz, ブースト時の最大周波数:4.8GHz, 三次キャッシュ:24MB, コア数:18コア, スレッド数:36スレッド

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