Ryzen Threadripper 3960X と Ryzen 5 3600XT はどっちがおすすめなのか?違いや差を徹底検証しました

作成日時: 2020-07-06 18:42:06、更新日時: 2021-10-20 22:54:21

Ryzen 5 3600XTRyzen Threadripper 3960X
Ryzen 5 3600XTRyzen Threadripper 3960X

「Ryzen 5 3600XT」と「Ryzen Threadripper 3960X」についてどちらの評価が優れているかについて詳しく解説。使い勝手や利便性について評価・比較しました。どちらのCPUを選んだらいいのか悩んでいるならお勧めします。

Ryzen 5 3600XTRyzen Threadripper 3960X
Ryzen 5 3600XTRyzen Threadripper 3960X
総合評価:

67/100

(総合: 81位)

82/100

(総合: 7位)

通常利用時の最大周波数
97/100
97/100
ブースト時の最大周波数
84/100
84/100
二次キャッシュ
51/100
97/100
三次キャッシュ
86/100
98/100
コア数
50/100
97/100
スレッド数
48/100
97/100

Ryzen Threadripper 3960X と比較して Ryzen 5 3600XT を選ぶメリット

    -

Ryzen 5 3600XT と比較して Ryzen Threadripper 3960X を選ぶメリット

  • 二次キャッシュ

    51.5点(3MB) vs 97.8点(12MB)

  • 三次キャッシュ

    86.5点(32MB) vs 98.2点(128MB)

  • コア数

    50点(6コア) vs 97.8点(24コア)

  • スレッド数

    48.8点(12スレッド) vs 97.7点(48スレッド)

「Ryzen 5 3600XT」と「Ryzen Threadripper 3960X」を徹底比較する

CPU性能について「Ryzen 5 3600XT」と「Ryzen Threadripper 3960X」を比較

通常利用時の最大周波数について

通常利用時の最大周波数が高いCPUは高速に演算処理できるため、一度に多くの処理を実行可能な点で優れています。例えば複雑な処理を頻繁に行うような作業をするといったケースにおすすめです。

通常利用時の最大周波数について「Ryzen Threadripper 3960X」と「Ryzen 5 3600XT」を比較すると「Ryzen Threadripper 3960X」は3.8GHzに対して「Ryzen 5 3600XT」は3.8GHzです。「Ryzen Threadripper 3960X」の定格クロック数は「Ryzen 5 3600XT」と同じくらいです。感覚的にわかるほどの差はありません。ほかの角度で決めるほうがよさそうです。

通常利用時の最大周波数評価
Ryzen 5 3600XT
3.8GHz97/100
Ryzen Threadripper 3960X
3.8GHz97/100

ブースト時の最大周波数について

ブースト時の最大周波数が高いCPUは3Dゲームなどで高い処理能力を維持できる点で使い勝手が良いです。例えば動画のエンコードなど、CPU負荷の高い作業をするようなときにおすすめです。

ブースト時の最大周波数を「Ryzen Threadripper 3960X」と「Ryzen 5 3600XT」を比較すると「Ryzen Threadripper 3960X」は4.5GHzで「Ryzen 5 3600XT」は4.5GHzです。「Ryzen Threadripper 3960X」も「Ryzen 5 3600XT」も同じくらいのクロック数です。体感できるほどの違いは無いです。別の角度から比較するほうがいいでしょう。

ブースト時の最大周波数評価
Ryzen 5 3600XT
4.5GHz84/100
Ryzen Threadripper 3960X
4.5GHz84/100

二次キャッシュ対応について

二次キャッシュに対応しているCPUはメインメモリのアクセスを減らして処理を速めることができる点で使い勝手が良いです。特に処理速度を高速にするようなときにおすすめです。

「Ryzen 5 3600XT」も「Ryzen Threadripper 3960X」も二次キャッシュに対応しているCPUです。そのため記憶情報を素早く利用できる点で優れています。どちらもメモリがボトルネックとなってCPUの処理が阻害されることを防止するのに向いています。

二次キャッシュについて

二次キャッシュが多いCPUは沢山の容量のデータのメモリを処理することができる点で使い勝手が良いです。例えば動画編集のような作業でも、素早く処理するといったときで役立ちます。

二次キャッシュについて「Ryzen Threadripper 3960X」と「Ryzen 5 3600XT」を比べると「Ryzen Threadripper 3960X」は12MBであるのに対して「Ryzen 5 3600XT」は3MBです。9MBもの差があります。二次キャッシュという視点で見ると「Ryzen Threadripper 3960X」は「Ryzen 5 3600XT」と比較してかなり多いキャッシュ容量です。「Ryzen Threadripper 3960X」はメインメモリへのアクセスを減らすことができる点で「Ryzen 5 3600XT」よりも優れているでしょう。「Ryzen Threadripper 3960X」は複数動作を安定して稼働するのに非常に適しています。実際に利用する上で「Ryzen 5 3600XT」と「Ryzen Threadripper 3960X」は体感上非常に大きい違いがあります。「Ryzen Threadripper 3960X」に決める上で主な判断材料の一つになります。

二次キャッシュ評価
Ryzen 5 3600XT
3MB51/100
Ryzen Threadripper 3960X
12MB97/100

三次キャッシュ対応について

三次キャッシュに対応しているCPUはそれぞれのデータを階層別で管理することで処理能力を上げることができる点で優れています。例えばデータを階層別で管理できるのでメインメモリの処理を速くするようなときで役に立ちます。

「Ryzen Threadripper 3960X」も「Ryzen 5 3600XT」も三次キャッシュに対応しているCPUです。そのため多くの中間情報を高速に引き出せるので素早く処理できる点で優れています。どちらも膨大なデータを高速に処理するのに向いています。

三次キャッシュについて

三次キャッシュが多いCPUはパソコンの速度を著しく低下させずに使用できる点で使い勝手が良いです。特に頻繁にメインメモリにアクセスしてパソコンの動作が遅くならないようにするようなときで役に立ちます。

三次キャッシュを比較すると「Ryzen Threadripper 3960X」は128MBで「Ryzen 5 3600XT」は32MBです。「Ryzen Threadripper 3960X」のキャッシュ容量の方が「Ryzen 5 3600XT」よりも多少多いです。RAMのアクセスや消費量を減らすことができため、パフォーマンス全体を向上させることができる点で「Ryzen 5 3600XT」より「Ryzen Threadripper 3960X」の方が無難でしょう。しかしながらよりCPUのポテンシャルを引き出して快適に使用する場合でも基本的にどちらを選んでも大したことはないくらいの差だと思います。数値としては「Ryzen Threadripper 3960X」の方が多いですが通常利用において気にするほどの違いはほぼないでしょう。

三次キャッシュ評価
Ryzen 5 3600XT
32MB86/100
Ryzen Threadripper 3960X
128MB98/100

コア数について

コア数が多いCPUは同時に複数の作業を処理効率を上げることができ、より多くのアプリケーションを同時に実行できる点で秀でています。例えば複数の動作を同時処理するような場合におススメです。

コア数について比べると「Ryzen 5 3600XT」は6コアに対して「Ryzen Threadripper 3960X」は24コアです。18コアの違いがあります。「Ryzen 5 3600XT」より「Ryzen Threadripper 3960X」の方がとてもコア数が多いです。一つのタスクについて並列で処理することで高速で処理したり、多くのタスクを同時に実行出来る点で「Ryzen Threadripper 3960X」の方が秀でていると言えます。「Ryzen Threadripper 3960X」は複数の動画のエンコードのような作業をするのにかなりオススメです。実際に使う場面で「Ryzen 5 3600XT」と「Ryzen Threadripper 3960X」の体感値としての差は遥かに大きいです。「Ryzen Threadripper 3960X」を選ぶための一つの重要な決め手となると思います。

コア数評価
Ryzen 5 3600XT
6コア50/100
Ryzen Threadripper 3960X
24コア97/100

マルチスレッド対応について

マルチスレッドに対応しているCPUは複数同時処理で作業できる点で優れています。例えばパソコンの複数の処理を効率的に並行実施するといったようなケースで役立ちます。

「Ryzen Threadripper 3960X」も「Ryzen 5 3600XT」もマルチスレッドに対応しているCPUです。そのため同時実行可能な仕事が多くできる点で秀でています。どちらも複数の作業を処理効率を保ちながら同時進行するのに適しています。

スレッド数について

スレッド数が多いCPUは複数のアプリケーションを同時に処理できる点で秀でています。例えば同時に複数の処理をするような場合に向いています。

スレッド数について「Ryzen 5 3600XT」と「Ryzen Threadripper 3960X」を比べると「Ryzen 5 3600XT」は12スレッドであり「Ryzen Threadripper 3960X」は48スレッドです。36スレッドもの差があります。「Ryzen 5 3600XT」と比べて「Ryzen Threadripper 3960X」は非常に多いです。待ち時間・バッファーが多いタスクを同時に実行する際に効率的に処理できる点で「Ryzen Threadripper 3960X」の方が優れているでしょう。「Ryzen Threadripper 3960X」は複数のアプリケーションを同時にストレスなく実行するのに非常におすすめです。実際に使うことを想定したとき「Ryzen 5 3600XT」と比べて「Ryzen Threadripper 3960X」はとても優れていると言えます。「Ryzen Threadripper 3960X」を選ぶ主な判断材料の一つになります。

スレッド数評価
Ryzen 5 3600XT
12スレッド48/100
Ryzen Threadripper 3960X
48スレッド97/100

基本情報について「Ryzen 5 3600XT」と「Ryzen Threadripper 3960X」を比較

TDPについて

TDPが小さいCPUは発熱が少ないのでノートパソコンなどで使用できる点で優れています。例えば冷却性能が低い小型PCケースに搭載するようなケースで重宝します。

TDPについて比べると「Ryzen 5 3600XT」は95Wで「Ryzen Threadripper 3960X」は280Wです。185Wもの差があります。「Ryzen Threadripper 3960X」と比べて「Ryzen 5 3600XT」はかなり小さいです。「Ryzen 5 3600XT」はCPU自体の発熱を少なくできる点で「Ryzen Threadripper 3960X」よりも優れていると言えます。熱の放散を抑えることができるため、冷却機構を小型化して本体をスリム化したり、モバイルで利用するのに「Ryzen 5 3600XT」はかなりオススメです。実際の利用を想定したとき「Ryzen 5 3600XT」の方が「Ryzen Threadripper 3960X」よりも非常に優れているでしょう。「Ryzen 5 3600XT」を選ぶ上で重要な判断材料の一つとなるでしょう。

TDP評価
Ryzen 5 3600XT
95W49/100
Ryzen Threadripper 3960X
280W0/100

「Ryzen 5 3600XT」と「Ryzen Threadripper 3960X」の違いを表で比較する

Ryzen 5 3600XTRyzen Threadripper 3960X
Ryzen 5 3600XTRyzen Threadripper 3960X
基本情報
ソケットの形状Socket AM4Socket sTRX4
TDP95W280W
CPU性能
通常利用時の最大周波数3.8GHz3.8GHz
ブースト時の最大周波数4.5GHz4.5GHz
二次キャッシュ対応
二次キャッシュ3MB12MB
三次キャッシュ対応
三次キャッシュ32MB128MB
コア数6コア24コア
マルチスレッド対応
スレッド数12スレッド48スレッド

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TDP:65W, 通常利用時の最大周波数:3GHz, ブースト時の最大周波数:4.1GHz, 三次キャッシュ:9MB, コア数:6コア, スレッド数:6スレッド

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