Ryzen 5 1500X と Ryzen 5 1400 はどっちがおすすめなのか?違いや差を徹底検証しました
作成日時: 2020-06-24 15:43:21、更新日時: 2021-10-20 22:22:57
「Ryzen 5 1500X」と「Ryzen 5 1400」の違いについて評価・検証してみました。どのような面で異なるのでしょうか?「Ryzen 5 1400」と「Ryzen 5 1500X」のどっちを選んだらいいのか検討している人におススメです。
Ryzen 5 1400 | Ryzen 5 1500X | |||
総合評価: | 41.2/100 (総合: 605位) | 49.4/100 (総合: 325位) | ||
TDP | 76/100 | 76/100 | ||
通常利用時の最大周波数 | 50/100 | 71/100 | ||
ブースト時の最大周波数 | 19/100 | 30/100 | ||
二次キャッシュ | 35/100 | 35/100 | ||
三次キャッシュ | 35/100 | 60/100 | ||
コア数 | 35/100 | 35/100 | ||
スレッド数 | 34/100 | 34/100 | ||
「Ryzen 5 1400」と「Ryzen 5 1500X」を徹底比較する
CPU性能について「Ryzen 5 1400」と「Ryzen 5 1500X」を比較
通常利用時の最大周波数について
通常利用時の最大周波数が高いCPUは高速に演算処理できるため、一度に多くの処理を実行可能な点で優れています。例えば複雑な処理を頻繁に行うような作業をするといったケースにおすすめです。
通常利用時の最大周波数について「Ryzen 5 1500X」と「Ryzen 5 1400」を比較すると「Ryzen 5 1500X」は3.5GHzに対して「Ryzen 5 1400」は3.2GHzです。0.2GHzの差があります。「Ryzen 5 1400」の定格クロック数と比べて「Ryzen 5 1500X」は比較的高いです。定格周波数ランキングで比較すると全2150製品のなかで「Ryzen 5 1500X」は295位で「Ryzen 5 1400」は590位なので、大きく違うとまでは言えないもののそれなりの差はあります。
データやアクセス処理を高速化できる点で「Ryzen 5 1400」より「Ryzen 5 1500X」の方がよいです。「Ryzen 5 1500X」は複数の作業、アプリケーションを同時に処理するのに比較的おススメです。実際に使う場面で「Ryzen 5 1500X」と「Ryzen 5 1400」の実用においての違いは比較的大きいです。「Ryzen 5 1500X」は「Ryzen 5 1400」よりいいですが決め手になるほどの差はないでしょう。
ブースト時の最大周波数について
ブースト時の最大周波数が高いCPUは3Dゲームなどで高い処理能力を維持できる点で使い勝手が良いです。例えば動画のエンコードなど、CPU負荷の高い作業をするようなときにおすすめです。
ブースト時の最大周波数について比較すると「Ryzen 5 1500X」は3.7GHzであるのに対して「Ryzen 5 1400」は3.4GHzです。ブースト時の最大周波数という角度で見ると「Ryzen 5 1400」と比較して「Ryzen 5 1500X」は多少高いクロック数です。ブースト時のクロック数ランキングで比較すると全727製品のなかで「Ryzen 5 1500X」は439位で「Ryzen 5 1400」は544位なので、大きく違うとまでは言えないもののそれなりの差はあります。
負荷のあるものを簡単に処理することができる点で「Ryzen 5 1500X」の方が「Ryzen 5 1400」よりもどちらかといえば良いといえなくもないでしょう。しかしながら消費電力や発熱を維持したまま処理速度をアップする場合でも体感上の違いはほぼ無いでしょう。どちらかといえば「Ryzen 5 1400」より「Ryzen 5 1500X」を選ぶべきですが基本的には体感差はほぼ感じません。
二次キャッシュ対応について
二次キャッシュに対応しているCPUはメインメモリのアクセスを減らして処理を速めることができる点で使い勝手が良いです。特に処理速度を高速にするようなときにおすすめです。
「Ryzen 5 1400」も「Ryzen 5 1500X」も二次キャッシュに対応しているCPUです。そのため記憶情報を素早く利用できる点で優れています。どちらもメモリがボトルネックとなってCPUの処理が阻害されることを防止するのに向いています。
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二次キャッシュについて
二次キャッシュが多いCPUは沢山の容量のデータのメモリを処理することができる点で使い勝手が良いです。例えば動画編集のような作業でも、素早く処理するといったときで役立ちます。
二次キャッシュについて比べると「Ryzen 5 1400」は2MBであるのに対して「Ryzen 5 1500X」は2MBです。「Ryzen 5 1500X」のキャッシュ容量は「Ryzen 5 1400」と違いがほぼゼロです。二次キャッシュ容量の多さランキングで見てみると1248製品中「Ryzen 5 1400」は556位で「Ryzen 5 1500X」は497位です。ほとんど差は無いと言えます。
感覚的にわかるほどの違いは無いです。ほかの視点を見て比べた方がいいでしょう。
三次キャッシュ対応について
三次キャッシュに対応しているCPUはそれぞれのデータを階層別で管理することで処理能力を上げることができる点で優れています。例えばデータを階層別で管理できるのでメインメモリの処理を速くするようなときで役に立ちます。
「Ryzen 5 1500X」も「Ryzen 5 1400」も三次キャッシュに対応しているCPUです。そのため多くの中間情報を高速に引き出せるので素早く処理できる点で優れています。どちらも膨大なデータを高速に処理するのに向いています。
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三次キャッシュについて
三次キャッシュが多いCPUはパソコンの速度を著しく低下させずに使用できる点で使い勝手が良いです。特に頻繁にメインメモリにアクセスしてパソコンの動作が遅くならないようにするようなときで役に立ちます。
三次キャッシュについて「Ryzen 5 1500X」と「Ryzen 5 1400」を比べると「Ryzen 5 1500X」は16MBに対して「Ryzen 5 1400」は8MBです。8MBもの差があります。三次キャッシュという視点において「Ryzen 5 1500X」は「Ryzen 5 1400」より非常に多いキャッシュ容量です。三次キャッシュ容量の多さランキングで比べると1194製品の中で「Ryzen 5 1500X」は395位で「Ryzen 5 1400」は717位なのでCPUの中では差はかなり大きいと言えます。
「Ryzen 5 1500X」は中間の計算結果を多く待避出来るので、複雑な計算をより早くできる点で「Ryzen 5 1400」よりも優れていると言えます。「Ryzen 5 1500X」はよりCPUのポテンシャルを引き出して快適に使用するのにかなり向いています。実際に使う場面で「Ryzen 5 1400」と比べて「Ryzen 5 1500X」は遥かに秀でていると言えます。「Ryzen 5 1500X」にする上で主な理由の一つになります。
コア数について
コア数が多いCPUは同時に複数の作業を処理効率を上げることができ、より多くのアプリケーションを同時に実行できる点で秀でています。例えば複数の動作を同時処理するような場合におススメです。
コア数について「Ryzen 5 1500X」と「Ryzen 5 1400」を比較すると「Ryzen 5 1500X」は4コアであり「Ryzen 5 1400」は4コアです。コア数について「Ryzen 5 1400」も「Ryzen 5 1500X」もほとんど同じと言えます。コア数の多さランキングで見てみると2152製品中「Ryzen 5 1400」は874位で「Ryzen 5 1500X」は685位です。ほとんど差は無いと言えます。
体感できるほどの差は無いです。他の視点から見て選択する方がよいでしょう。
マルチスレッド対応について
マルチスレッドに対応しているCPUは複数同時処理で作業できる点で優れています。例えばパソコンの複数の処理を効率的に並行実施するといったようなケースで役立ちます。
「Ryzen 5 1500X」も「Ryzen 5 1400」もマルチスレッドに対応しているCPUです。そのため多くのタスクを一つのコアで同時に実行できる点で優れています。どちらも複数の作業を処理効率を保ちながら同時進行するのに適しています。
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スレッド数について
スレッド数が多いCPUは複数のアプリケーションを同時に処理できる点で秀でています。例えば同時に複数の処理をするような場合に向いています。
スレッド数を「Ryzen 5 1400」と「Ryzen 5 1500X」を比較すると「Ryzen 5 1400」は8スレッドに対して「Ryzen 5 1500X」は8スレッドです。「Ryzen 5 1400」も「Ryzen 5 1500X」も同程度のスレッド数です。スレッド数の多さランキングで見てみると804製品中「Ryzen 5 1400」は491位で「Ryzen 5 1500X」は447位です。ほとんど差は無いと言えます。
実用上の差はありません。ほかの視点で決めるほうがいいでしょう。
基本情報について「Ryzen 5 1400」と「Ryzen 5 1500X」を比較
TDPについて
TDPが小さいCPUは発熱が少ないのでノートパソコンなどで使用できる点で優れています。例えば冷却性能が低い小型PCケースに搭載するようなケースで重宝します。
TDPを「Ryzen 5 1400」と「Ryzen 5 1500X」を比べると「Ryzen 5 1400」は65Wに対して「Ryzen 5 1500X」は65Wです。「Ryzen 5 1500X」も「Ryzen 5 1400」も違いはほぼゼロと言えます。最大放熱量の小ささランキングで見てみると2005製品中「Ryzen 5 1400」は653位で「Ryzen 5 1500X」は554位です。ほとんど差は無いと言えます。
実用上の差はありません。ほかの観点から比較するほうがよいでしょう。
「Ryzen 5 1400」と「Ryzen 5 1500X」の違いを表で比較する
Ryzen 5 1400 | Ryzen 5 1500X | |||
基本情報 | ||||
ソケットの形状 | Socket AM4 | Socket AM4 | ||
TDP | 65W | 65W | ||
CPU性能 | ||||
通常利用時の最大周波数 | 3.2GHz | 3.5GHz | ||
ブースト時の最大周波数 | 3.4GHz | 3.7GHz | ||
二次キャッシュ対応 | ○ | ○ | ||
二次キャッシュ | 2MB | 2MB | ||
三次キャッシュ対応 | ○ | ○ | ||
三次キャッシュ | 8MB | 16MB | ||
コア数 | 4コア | 4コア | ||
マルチスレッド対応 | ○ | ○ | ||
スレッド数 | 8スレッド | 8スレッド | ||
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