Core i7 6900K と Core i5 10600 のレビュー。どちらがいい?
作成日時: 2020-06-21 19:38:59、更新日時: 2021-10-20 18:54:14
「Core i5 10600」と「Core i7 6900K」を比較したときの違いや差について評価/比較。何がどういう点で違うのでしょうか。重要な観点から詳しく解説比較。
Core i7 6900K | Core i5 10600 | |||
総合評価: | 48.6/100 (総合: 438位) | 63.5/100 (総合: 118位) | ||
TDP | 21/100 | 76/100 | ||
通常利用時の最大周波数 | 50/100 | 57/100 | ||
ブースト時の最大周波数 | 30/100 | 97/100 | ||
三次キャッシュ | 69/100 | 50/100 | ||
コア数 | 60/100 | 50/100 | ||
スレッド数 | 58/100 | 48/100 | ||
「Core i7 6900K」と「Core i5 10600」を徹底比較する
CPU性能について「Core i7 6900K」と「Core i5 10600」を比較
通常利用時の最大周波数について
通常利用時の最大周波数が高いCPUは高速に演算処理できるため、一度に多くの処理を実行可能な点で優れています。例えば複雑な処理を頻繁に行うような作業をするといったケースにおすすめです。
通常利用時の最大周波数を「Core i7 6900K」と「Core i5 10600」を比較すると「Core i7 6900K」は3.2GHzであり「Core i5 10600」は3.3GHzです。「Core i5 10600」の方が「Core i7 6900K」よりもわずかに定格クロック数が高いです。定格周波数ランキングで見てみると2150製品中「Core i7 6900K」は576位で「Core i5 10600」は487位です。ほとんど差は無いと言えます。
データやアクセス処理を高速化できる点で「Core i5 10600」の方がどちらかといえば良いといえなくもないでしょう。しかしながら複数の作業、アプリケーションを同時に処理する場合でも実感上の違いはほとんど無いと思います。数値的には「Core i5 10600」の方が「Core i7 6900K」より高いですが、体感できるほどの違いはほぼありません。
ブースト時の最大周波数について
ブースト時の最大周波数が高いCPUは3Dゲームなどで高い処理能力を維持できる点で使い勝手が良いです。例えば動画のエンコードなど、CPU負荷の高い作業をするようなときにおすすめです。
ブースト時の最大周波数について比べると「Core i7 6900K」は3.7GHzであり「Core i5 10600」は4.8GHzです。1GHzもの差があります。ブースト時の最大周波数という角度で見ると「Core i7 6900K」と比較して「Core i5 10600」は非常に高いです。ブースト時のクロック数ランキングで比べると全727製品中「Core i5 10600」は107位であるのに対し「Core i7 6900K」は443位で、CPUの中ではケタ違いな差があると言えそうです。
パソコンの処理速度を上げることができる点で「Core i5 10600」の方が「Core i7 6900K」よりも秀でています。消費電力や発熱を維持したまま処理速度をアップするのに「Core i5 10600」はとても適しています。実際に利用する上で「Core i5 10600」と「Core i7 6900K」の実用上の違いはかなり大きいです。「Core i5 10600」にする上で主な判断材料の一つとなると思います。
三次キャッシュ対応について
三次キャッシュに対応しているCPUはそれぞれのデータを階層別で管理することで処理能力を上げることができる点で優れています。例えばデータを階層別で管理できるのでメインメモリの処理を速くするようなときで役に立ちます。
「Core i5 10600」も「Core i7 6900K」も三次キャッシュに対応しているCPUです。そのため多くの中間情報を高速に引き出せるので素早く処理できる点で優れています。どちらも膨大なデータを高速に処理するのに向いています。
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三次キャッシュについて
三次キャッシュが多いCPUはパソコンの速度を著しく低下させずに使用できる点で使い勝手が良いです。特に頻繁にメインメモリにアクセスしてパソコンの動作が遅くならないようにするようなときで役に立ちます。
三次キャッシュについて「Core i7 6900K」と「Core i5 10600」を比べると「Core i7 6900K」は20MBに対して「Core i5 10600」は12MBです。8MBもの差があります。三次キャッシュという視点において「Core i7 6900K」は「Core i5 10600」より非常に多いキャッシュ容量です。三次キャッシュ容量の多さランキングで比較すると全1194製品のなかで「Core i7 6900K」は296位で「Core i5 10600」は454位なので、大きく違うとまでは言えないもののそれなりの差はあります。
「Core i7 6900K」はRAMのアクセスや消費量を減らすことができため、パフォーマンス全体を向上させることができる点で「Core i5 10600」よりも秀でているでしょう。「Core i7 6900K」はよりCPUのポテンシャルを引き出して快適に使用するのにかなり向いています。実際に使う場面で「Core i5 10600」と比べて「Core i7 6900K」は遥かに秀でていると言えます。「Core i7 6900K」にする上で主な理由の一つになります。
コア数について
コア数が多いCPUは同時に複数の作業を処理効率を上げることができ、より多くのアプリケーションを同時に実行できる点で秀でています。例えば複数の動作を同時処理するような場合におススメです。
コア数について比べると「Core i5 10600」は6コアに対して「Core i7 6900K」は8コアです。2コアの違いがあります。「Core i5 10600」より「Core i7 6900K」の方がとてもコア数が多いです。コア数の多さランキングで見てみると2152製品中「Core i7 6900K」は375位で「Core i5 10600」は439位です。ほとんど差は無いと言えます。
一つのタスクについて並列で処理することで高速で処理したり、多くのタスクを同時に実行出来る点で「Core i7 6900K」の方が秀でていると言えます。「Core i7 6900K」は同時に出来る処理作業を増やすことが出来るので、一度に色んなアプリを起動するのにかなりオススメです。実際に使う場面で「Core i5 10600」と「Core i7 6900K」の体感値としての差は遥かに大きいです。「Core i7 6900K」を選ぶための一つの重要な決め手となると思います。
マルチスレッド対応について
マルチスレッドに対応しているCPUは複数同時処理で作業できる点で優れています。例えばパソコンの複数の処理を効率的に並行実施するといったようなケースで役立ちます。
「Core i5 10600」も「Core i7 6900K」もマルチスレッドに対応しているCPUです。そのため高度な演算処理や、多数のプログラムを同時に処理できる点で秀でています。どちらも複数の作業を処理効率を保ちながら同時進行するのに適しています。
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スレッド数について
スレッド数が多いCPUは複数のアプリケーションを同時に処理できる点で秀でています。例えば同時に複数の処理をするような場合に向いています。
スレッド数を「Core i5 10600」と「Core i7 6900K」を比べると「Core i5 10600」は12スレッドに対して「Core i7 6900K」は16スレッドです。4スレッドの差があります。「Core i7 6900K」は「Core i5 10600」に比べて比較的スレッド数が多いです。スレッド数の多さランキングで見てみると804製品中「Core i7 6900K」は300位で「Core i5 10600」は336位です。ほとんど差は無いと言えます。
待ち時間・バッファーが多いタスクを同時に実行する際に効率的に処理できる点で「Core i7 6900K」の方が「Core i5 10600」よりも多少優れているかもしれません。「Core i7 6900K」は複数のアプリケーションを同時にストレスなく実行するのに多少適しています。実際に使う場面で「Core i7 6900K」と「Core i5 10600」は体感上やや大きい差があります。「Core i5 10600」より「Core i7 6900K」が良いですが、非常に優れているとまでは言えません。
基本情報について「Core i7 6900K」と「Core i5 10600」を比較
TDPについて
TDPが小さいCPUは発熱が少ないのでノートパソコンなどで使用できる点で優れています。例えば冷却性能が低い小型PCケースに搭載するようなケースで重宝します。
TDPについて比べると「Core i5 10600」は65Wで「Core i7 6900K」は140Wです。75Wもの差があります。「Core i7 6900K」と比べて「Core i5 10600」はかなり小さいです。最大放熱量の小ささランキングで比べると全2005製品中「Core i5 10600」は487位であるのに対し「Core i7 6900K」は1815位で、CPUの中ではケタ違いな差があると言えそうです。
「Core i5 10600」はCPU自体の発熱を少なくできる点で「Core i7 6900K」よりも優れていると言えます。熱の放散を抑えることができるため、冷却機構を小型化して本体をスリム化したり、モバイルで利用するのに「Core i5 10600」はかなりオススメです。実際の利用を想定したとき「Core i5 10600」の方が「Core i7 6900K」よりも非常に優れているでしょう。「Core i5 10600」を選ぶ上で重要な判断材料の一つとなるでしょう。
「Core i7 6900K」と「Core i5 10600」の違いを表で比較する
Core i7 6900K | Core i5 10600 | |
画像 | ||
シリーズ名 | Broadwell-E | Comet Lake |
内蔵グラフィックス | - | Intel UHD Graphics 630 |
ソケットの形状 | LGA2011-3 | LGA1200 |
TDP | 140W | 65W |
通常利用時の最大周波数 | 3.2GHz | 3.3GHz |
ブースト時の最大周波数 | 3.7GHz | 4.8GHz |
三次キャッシュ対応 | ○ | ○ |
三次キャッシュ | 20MB | 12MB |
コア数 | 8コア | 6コア |
マルチスレッド対応 | ○ | ○ |
スレッド数 | 16スレッド | 12スレッド |
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