Core i7 6900K と Xeon E5-2640 v4 のレビュー。どちらがいい?

作成日時: 2020-06-21 19:19:40、更新日時: 2021-10-20 18:04:48

Core i7 6900KXeon E5-2640 v4
Core i7 6900KXeon E5-2640 v4

「Xeon E5-2640 v4」と「Core i7 6900K」はどちらがいいのか?どちらを選んだ方がいいのかを解説レビュー。どっちが良いのかを比較してみました。

Core i7 6900KXeon E5-2640 v4
Core i7 6900KXeon E5-2640 v4
総合評価:
TDPrating-image1.1
140W
rating-image2.7
90W
通常利用時の最大周波数rating-image2.5
3.2GHz
rating-image1
2.4GHz
ブースト時の最大周波数rating-image1.5
3.7GHz
rating-image1.0
3.4GHz
三次キャッシュrating-image3.5
20MB
rating-image3.9
25MB
コア数rating-image3.0
8コア
rating-image3.4
10コア
スレッド数rating-image2.9
16スレッド
rating-image3.3
20スレッド

Xeon E5-2640 v4 と比較して Core i7 6900K を選ぶメリット

  • 定格周波数

    50.8点(3.2GHz) vs 16.7点(2.4GHz)

  • ブースト時の周波数

    30.6点(3.7GHz) vs 19.7点(3.4GHz)

Core i7 6900K と比較して Xeon E5-2640 v4 を選ぶメリット

  • 三次キャッシュ

    69.2点(20MB) vs 77.4点(25MB)

  • コア数

    60.5点(8コア) vs 68.6点(10コア)

  • スレッド数

    58.8点(16スレッド) vs 66.5点(20スレッド)

「Core i7 6900K」と「Xeon E5-2640 v4」を徹底比較する

基本情報について「Core i7 6900K」と「Xeon E5-2640 v4」を比較

TDPについて

TDPが小さいCPUは発熱が少ないのでノートパソコンなどで使用できる点で優れています。例えば冷却性能が低い小型PCケースに搭載するようなケースで重宝します。

TDPについて比べると「Xeon E5-2640 v4」は90Wで「Core i7 6900K」は140Wです。50Wもの差があります。「Core i7 6900K」と比べて「Xeon E5-2640 v4」はかなり小さいです。「Xeon E5-2640 v4」はCPU自体の発熱を少なくできる点で「Core i7 6900K」よりも優れていると言えます。熱の放散を抑えることができるため、冷却機構を小型化して本体をスリム化したり、モバイルで利用するのに「Xeon E5-2640 v4」はかなりオススメです。実際の利用を想定したとき「Xeon E5-2640 v4」の方が「Core i7 6900K」よりも非常に優れているでしょう。「Xeon E5-2640 v4」を選ぶ上で重要な判断材料の一つとなるでしょう。

TDP評価
Core i7 6900K
140W21/100
Xeon E5-2640 v4
90W53/100

CPU性能について「Core i7 6900K」と「Xeon E5-2640 v4」を比較

通常利用時の最大周波数について

通常利用時の最大周波数が高いCPUは高速に演算処理できるため、一度に多くの処理を実行可能な点で優れています。例えば複雑な処理を頻繁に行うような作業をするといったケースにおすすめです。

通常利用時の最大周波数について比べると「Core i7 6900K」は3.2GHzであるのに対して「Xeon E5-2640 v4」は2.4GHzです。0.8GHzの差があります。「Xeon E5-2640 v4」の定格クロック数と比べて「Core i7 6900K」はとても高いです。「Core i7 6900K」はデータやアクセス処理を高速化できる点で「Xeon E5-2640 v4」よりも秀でています。「Core i7 6900K」は複数の作業、アプリケーションを同時に処理するのに非常に向いています。実際の利用を考えると「Xeon E5-2640 v4」と「Core i7 6900K」は体感値として遥かに大きい差があります。「Core i7 6900K」に決める上で一つの主な判断材料となるでしょう。

通常利用時の最大周波数評価
Core i7 6900K
3.2GHz50/100
Xeon E5-2640 v4
2.4GHz16/100

ブースト時の最大周波数について

ブースト時の最大周波数が高いCPUは3Dゲームなどで高い処理能力を維持できる点で使い勝手が良いです。例えば動画のエンコードなど、CPU負荷の高い作業をするようなときにおすすめです。

ブースト時の最大周波数を比べると「Xeon E5-2640 v4」は3.4GHzであり「Core i7 6900K」は3.7GHzです。0.3GHzの差があります。「Core i7 6900K」は「Xeon E5-2640 v4」より比較的クロック数が高いです。パソコンの処理速度を上げることができる点で「Core i7 6900K」の方が多少優れているかもしれません。消費電力や発熱を維持したまま処理速度をアップするのに「Core i7 6900K」は多少適しています。実際の利用において「Core i7 6900K」の方が「Xeon E5-2640 v4」よりもどちらかといえばよいです。「Core i7 6900K」が良いと思われます。ただ決定的に優れているとまでは言えないでしょう。

ブースト時の最大周波数評価
Core i7 6900K
3.7GHz30/100
Xeon E5-2640 v4
3.4GHz19/100

三次キャッシュ対応について

三次キャッシュに対応しているCPUはそれぞれのデータを階層別で管理することで処理能力を上げることができる点で優れています。例えばデータを階層別で管理できるのでメインメモリの処理を速くするようなときで役に立ちます。

「Xeon E5-2640 v4」も「Core i7 6900K」も三次キャッシュに対応しているCPUです。そのため多くの中間情報を高速に引き出せるので素早く処理できる点で優れています。どちらも膨大なデータを高速に処理するのに向いています。

三次キャッシュについて

三次キャッシュが多いCPUはパソコンの速度を著しく低下させずに使用できる点で使い勝手が良いです。特に頻繁にメインメモリにアクセスしてパソコンの動作が遅くならないようにするようなときで役に立ちます。

三次キャッシュを比較すると「Xeon E5-2640 v4」は25MBで「Core i7 6900K」は20MBです。「Xeon E5-2640 v4」のキャッシュ容量の方が「Core i7 6900K」よりも多少多いです。RAMのアクセスや消費量を減らすことができため、パフォーマンス全体を向上させることができる点で「Core i7 6900K」より「Xeon E5-2640 v4」の方が無難でしょう。しかしながらよりCPUのポテンシャルを引き出して快適に使用する場合でも基本的にどちらを選んでも大したことはないくらいの差だと思います。数値としては「Xeon E5-2640 v4」の方が多いですが通常利用において気にするほどの違いはほぼないでしょう。

三次キャッシュ評価
Core i7 6900K
20MB69/100
Xeon E5-2640 v4
25MB77/100

コア数について

コア数が多いCPUは同時に複数の作業を処理効率を上げることができ、より多くのアプリケーションを同時に実行できる点で秀でています。例えば複数の動作を同時処理するような場合におススメです。

コア数を比べると「Xeon E5-2640 v4」は10コアであるのに対して「Core i7 6900K」は8コアです。2コアの差があります。「Core i7 6900K」と比べて「Xeon E5-2640 v4」はややコア数が多いです。「Xeon E5-2640 v4」は一つのタスクについて並列で処理することで高速で処理したり、多くのタスクを同時に実行出来る点で「Core i7 6900K」よりも多少優れているかもしれません。「Xeon E5-2640 v4」は同時に出来る処理作業を増やすことが出来るので、一度に色んなアプリを起動するのに多少おすすめです。実際に使うことを想定したとき「Xeon E5-2640 v4」と「Core i7 6900K」は体感上多少大きい違いがあります。「Xeon E5-2640 v4」は「Core i7 6900K」よりいいと言えます。ただ決定的に優れていると言える程の差はありません。

コア数評価
Core i7 6900K
8コア60/100
Xeon E5-2640 v4
10コア68/100

マルチスレッド対応について

マルチスレッドに対応しているCPUは複数同時処理で作業できる点で優れています。例えばパソコンの複数の処理を効率的に並行実施するといったようなケースで役立ちます。

「Xeon E5-2640 v4」も「Core i7 6900K」もマルチスレッドに対応しているCPUです。そのため高度な演算処理や、多数のプログラムを同時に処理できる点で秀でています。どちらも複数の作業を処理効率を保ちながら同時進行するのに適しています。

スレッド数について

スレッド数が多いCPUは複数のアプリケーションを同時に処理できる点で秀でています。例えば同時に複数の処理をするような場合に向いています。

スレッド数を「Xeon E5-2640 v4」と「Core i7 6900K」を比べると「Xeon E5-2640 v4」は20スレッドであり「Core i7 6900K」は16スレッドです。「Core i7 6900K」と比較して「Xeon E5-2640 v4」はわずかに多いです。「Xeon E5-2640 v4」は待ち時間・バッファーが多いタスクを同時に実行する際に効率的に処理できる点で「Core i7 6900K」よりもどちらかといえば良いです。複数のアプリケーションを同時にストレスなく実行する場合でもハッキリと体感できるほどの違いはないだと思われます。数値としては「Xeon E5-2640 v4」の方が多いですが、通常利用において体感できるほどの差はほぼないでしょう。

スレッド数評価
Core i7 6900K
16スレッド58/100
Xeon E5-2640 v4
20スレッド66/100

「Core i7 6900K」と「Xeon E5-2640 v4」の違いを表で比較する

Core i7 6900KXeon E5-2640 v4
Core i7 6900KXeon E5-2640 v4
基本情報
シリーズ名Broadwell-EBroadwell-EP
ソケットの形状LGA2011-3LGA2011-3
TDP140W90W
CPU性能
通常利用時の最大周波数3.2GHz2.4GHz
ブースト時の最大周波数3.7GHz3.4GHz
三次キャッシュ対応
三次キャッシュ20MB25MB
コア数8コア10コア
マルチスレッド対応
スレッド数16スレッド20スレッド

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TDP:125W, 通常利用時の最大周波数:3.7GHz, ブースト時の最大周波数:5.3GHz, 三次キャッシュ:20MB, コア数:10コア, スレッド数:20スレッド

Core i3 9300

TDP:62W, 通常利用時の最大周波数:3.7GHz, ブースト時の最大周波数:4.3GHz, 三次キャッシュ:8MB, コア数:4コア, スレッド数:4スレッド

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