Core i7 9800X と Core i7 6900K はどっちがおすすめなのか?違いや差を徹底検証しました
作成日時: 2020-06-21 21:02:56、更新日時: 2021-10-20 19:48:04
「Core i7 9800X」と「Core i7 6900K」を比べた時の違いや差を評価/検証しました。どっちの評価が良いのかを詳しく解説。「Core i7 6900K」と「Core i7 9800X」のどっちにすべきか考えているなら今すぐチェック!
Core i7 6900K | Core i7 9800X | |||
総合評価: | 48.6/100 (総合: 438位) | 60.8/100 (総合: 242位) | ||
TDP | 21/100 | 10/100 | ||
通常利用時の最大周波数 | 50/100 | 97/100 | ||
ブースト時の最大周波数 | 30/100 | 75/100 | ||
三次キャッシュ | 69/100 | 62/100 | ||
コア数 | 60/100 | 60/100 | ||
スレッド数 | 58/100 | 58/100 | ||
「Core i7 6900K」と「Core i7 9800X」を徹底比較する
CPU性能について「Core i7 6900K」と「Core i7 9800X」を比較
通常利用時の最大周波数について
通常利用時の最大周波数が高いCPUは高速に演算処理できるため、一度に多くの処理を実行可能な点で優れています。例えば複雑な処理を頻繁に行うような作業をするといったケースにおすすめです。
通常利用時の最大周波数について比べると「Core i7 9800X」は3.8GHzであるのに対して「Core i7 6900K」は3.2GHzです。0.5GHzの差があります。「Core i7 6900K」の定格クロック数と比べて「Core i7 9800X」はとても高いです。定格周波数ランキングで比べると2150製品の中で「Core i7 9800X」は93位で「Core i7 6900K」は576位なのでCPUの中では差はかなり大きいと言えます。
「Core i7 9800X」はデータやアクセス処理を高速化できる点で「Core i7 6900K」よりも秀でています。「Core i7 9800X」は複数の作業、アプリケーションを同時に処理するのに非常に向いています。実際の利用を考えると「Core i7 6900K」と「Core i7 9800X」は体感値として遥かに大きい差があります。「Core i7 9800X」に決める上で一つの主な判断材料となるでしょう。
ブースト時の最大周波数について
ブースト時の最大周波数が高いCPUは3Dゲームなどで高い処理能力を維持できる点で使い勝手が良いです。例えば動画のエンコードなど、CPU負荷の高い作業をするようなときにおすすめです。
ブースト時の最大周波数について比べると「Core i7 6900K」は3.7GHzであり「Core i7 9800X」は4.4GHzです。0.7GHzもの差があります。ブースト時の最大周波数という角度で見ると「Core i7 6900K」と比較して「Core i7 9800X」は非常に高いです。ブースト時のクロック数ランキングで比べると全727製品中「Core i7 9800X」は213位であるのに対し「Core i7 6900K」は443位で、CPUの中ではケタ違いな差があると言えそうです。
パソコンの処理速度を上げることができる点で「Core i7 9800X」の方が「Core i7 6900K」よりも秀でています。消費電力や発熱を維持したまま処理速度をアップするのに「Core i7 9800X」はとても適しています。実際に利用する上で「Core i7 9800X」と「Core i7 6900K」の実用上の違いはかなり大きいです。「Core i7 9800X」にする上で主な判断材料の一つとなると思います。
三次キャッシュ対応について
三次キャッシュに対応しているCPUはそれぞれのデータを階層別で管理することで処理能力を上げることができる点で優れています。例えばデータを階層別で管理できるのでメインメモリの処理を速くするようなときで役に立ちます。
「Core i7 9800X」も「Core i7 6900K」も三次キャッシュに対応しているCPUです。そのため多くの中間情報を高速に引き出せるので素早く処理できる点で優れています。どちらも膨大なデータを高速に処理するのに向いています。
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三次キャッシュについて
三次キャッシュが多いCPUはパソコンの速度を著しく低下させずに使用できる点で使い勝手が良いです。特に頻繁にメインメモリにアクセスしてパソコンの動作が遅くならないようにするようなときで役に立ちます。
三次キャッシュを比較すると「Core i7 6900K」は20MBで「Core i7 9800X」は16MBです。「Core i7 6900K」のキャッシュ容量の方が「Core i7 9800X」よりも多少多いです。三次キャッシュ容量の多さランキングで見てみると1194製品中「Core i7 6900K」は296位で「Core i7 9800X」は340位です。ほとんど差は無いと言えます。
RAMのアクセスや消費量を減らすことができため、パフォーマンス全体を向上させることができる点で「Core i7 9800X」より「Core i7 6900K」の方が無難でしょう。しかしながらよりCPUのポテンシャルを引き出して快適に使用する場合でも基本的にどちらを選んでも大したことはないくらいの差だと思います。数値としては「Core i7 6900K」の方が多いですが通常利用において気にするほどの違いはほぼないでしょう。
コア数について
コア数が多いCPUは同時に複数の作業を処理効率を上げることができ、より多くのアプリケーションを同時に実行できる点で秀でています。例えば複数の動作を同時処理するような場合におススメです。
コア数について「Core i7 9800X」と「Core i7 6900K」を比較すると「Core i7 9800X」は8コアであり「Core i7 6900K」は8コアです。コア数について「Core i7 6900K」も「Core i7 9800X」もほとんど同じと言えます。コア数の多さランキングで見てみると2152製品中「Core i7 6900K」は375位で「Core i7 9800X」は350位です。ほとんど差は無いと言えます。
体感できるほどの差は無いです。他の視点から見て選択する方がよいでしょう。
マルチスレッド対応について
マルチスレッドに対応しているCPUは複数同時処理で作業できる点で優れています。例えばパソコンの複数の処理を効率的に並行実施するといったようなケースで役立ちます。
「Core i7 9800X」も「Core i7 6900K」もマルチスレッドに対応しているCPUです。そのため高度な演算処理や、多数のプログラムを同時に処理できる点で秀でています。どちらも複数の作業を処理効率を保ちながら同時進行するのに適しています。
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スレッド数について
スレッド数が多いCPUは複数のアプリケーションを同時に処理できる点で秀でています。例えば同時に複数の処理をするような場合に向いています。
スレッド数を「Core i7 6900K」と「Core i7 9800X」を比較すると「Core i7 6900K」は16スレッドに対して「Core i7 9800X」は16スレッドです。「Core i7 6900K」も「Core i7 9800X」も同程度のスレッド数です。スレッド数の多さランキングで見てみると804製品中「Core i7 6900K」は300位で「Core i7 9800X」は288位です。ほとんど差は無いと言えます。
実用上の差はありません。ほかの視点で決めるほうがいいでしょう。
基本情報について「Core i7 6900K」と「Core i7 9800X」を比較
TDPについて
TDPが小さいCPUは発熱が少ないのでノートパソコンなどで使用できる点で優れています。例えば冷却性能が低い小型PCケースに搭載するようなケースで重宝します。
TDPについて比べると「Core i7 6900K」は140Wであり「Core i7 9800X」は165Wです。TDPという角度において「Core i7 6900K」は「Core i7 9800X」と比較してどちらかといえば小さいです。最大放熱量の小ささランキングで見てみると2005製品中「Core i7 6900K」は1815位で「Core i7 9800X」は1902位です。ほとんど差は無いと言えます。
CPU自体の発熱を少なくできる点で「Core i7 6900K」の方が多少良いといえなくもありません。熱の放散を抑えることができるため、冷却機構を小型化して本体をスリム化したり、モバイルで利用する場合でも実用上の違いはほぼ無いと思います。あえて決めるなら「Core i7 9800X」より「Core i7 6900K」ですが、基本的には気にするほどの差はほとんどありません。
「Core i7 6900K」と「Core i7 9800X」の違いを表で比較する
Core i7 6900K | Core i7 9800X | |
画像 | ||
シリーズ名 | Broadwell-E | Skylake-X Refresh |
ソケットの形状 | LGA2011-3 | LGA2066 |
TDP | 140W | 165W |
通常利用時の最大周波数 | 3.2GHz | 3.8GHz |
ブースト時の最大周波数 | 3.7GHz | 4.4GHz |
三次キャッシュ対応 | ○ | ○ |
三次キャッシュ | 20MB | 16MB |
コア数 | 8コア | 8コア |
マルチスレッド対応 | ○ | ○ |
スレッド数 | 16スレッド | 16スレッド |
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