Core i9 10940X と Core i7 6900K はどっちがおすすめなのか?違いや差を徹底検証しました

作成日時: 2020-06-21 19:08:13、更新日時: 2021-10-20 17:53:21

Core i7 6900KCore i9 10940X
Core i7 6900KCore i9 10940X

「Core i9 10940X」と「Core i7 6900K」の違いについて評価・検証してみました。どのような面で異なるのでしょうか?「Core i7 6900K」と「Core i9 10940X」のどっちを選んだらいいのか検討している人におススメです。

Core i7 6900KCore i9 10940X
Core i7 6900KCore i9 10940X
総合評価:
TDPrating-image1.1
140W
rating-image1
165W
通常利用時の最大周波数rating-image2.5
3.2GHz
rating-image2.9
3.3GHz
ブースト時の最大周波数rating-image1.5
3.7GHz
rating-image4.9
4.8GHz
三次キャッシュrating-image3.5
20MB
rating-image3.4
19MB
コア数rating-image3.0
8コア
rating-image4.0
14コア
スレッド数rating-image2.9
16スレッド
rating-image3.9
28スレッド

Core i9 10940X と比較して Core i7 6900K を選ぶメリット

    -

Core i7 6900K と比較して Core i9 10940X を選ぶメリット

  • 定格周波数

    50.8点(3.2GHz) vs 57.2点(3.3GHz)

  • ブースト時の周波数

    30.6点(3.7GHz) vs 98点(4.8GHz)

  • コア数

    60.5点(8コア) vs 80.9点(14コア)

  • スレッド数

    58.8点(16スレッド) vs 78.2点(28スレッド)

「Core i7 6900K」と「Core i9 10940X」を徹底比較する

基本情報について「Core i7 6900K」と「Core i9 10940X」を比較

TDPについて

TDPが小さいCPUは発熱が少ないのでノートパソコンなどで使用できる点で優れています。例えば冷却性能が低い小型PCケースに搭載するようなケースで重宝します。

TDPについて比べると「Core i7 6900K」は140Wであり「Core i9 10940X」は165Wです。TDPという角度において「Core i7 6900K」は「Core i9 10940X」と比較してどちらかといえば小さいです。最大放熱量の小ささランキングで見てみると2005製品中「Core i7 6900K」は1815位で「Core i9 10940X」は1891位です。ほとんど差は無いと言えます。

CPU自体の発熱を少なくできる点で「Core i7 6900K」の方が多少良いといえなくもありません。熱の放散を抑えることができるため、冷却機構を小型化して本体をスリム化したり、モバイルで利用する場合でも実用上の違いはほぼ無いと思います。あえて決めるなら「Core i9 10940X」より「Core i7 6900K」ですが、基本的には気にするほどの差はほとんどありません。

TDP評価
Core i7 6900K
140W21/100
Core i9 10940X
165W10/100

CPU性能について「Core i7 6900K」と「Core i9 10940X」を比較

通常利用時の最大周波数について

通常利用時の最大周波数が高いCPUは高速に演算処理できるため、一度に多くの処理を実行可能な点で優れています。例えば複雑な処理を頻繁に行うような作業をするといったケースにおすすめです。

通常利用時の最大周波数を「Core i7 6900K」と「Core i9 10940X」を比較すると「Core i7 6900K」は3.2GHzであり「Core i9 10940X」は3.3GHzです。「Core i9 10940X」の方が「Core i7 6900K」よりもわずかに定格クロック数が高いです。定格周波数ランキングで見てみると2150製品中「Core i7 6900K」は576位で「Core i9 10940X」は483位です。ほとんど差は無いと言えます。

データやアクセス処理を高速化できる点で「Core i9 10940X」の方がどちらかといえば良いといえなくもないでしょう。しかしながら複数の作業、アプリケーションを同時に処理する場合でも実感上の違いはほとんど無いと思います。数値的には「Core i9 10940X」の方が「Core i7 6900K」より高いですが、体感できるほどの違いはほぼありません。

通常利用時の最大周波数評価
Core i7 6900K
3.2GHz50/100
Core i9 10940X
3.3GHz57/100

ブースト時の最大周波数について

ブースト時の最大周波数が高いCPUは3Dゲームなどで高い処理能力を維持できる点で使い勝手が良いです。例えば動画のエンコードなど、CPU負荷の高い作業をするようなときにおすすめです。

ブースト時の最大周波数について比べると「Core i7 6900K」は3.7GHzであり「Core i9 10940X」は4.8GHzです。1GHzもの差があります。ブースト時の最大周波数という角度で見ると「Core i7 6900K」と比較して「Core i9 10940X」は非常に高いです。ブースト時のクロック数ランキングで比べると全727製品中「Core i9 10940X」は102位であるのに対し「Core i7 6900K」は443位で、CPUの中ではケタ違いな差があると言えそうです。

パソコンの処理速度を上げることができる点で「Core i9 10940X」の方が「Core i7 6900K」よりも秀でています。消費電力や発熱を維持したまま処理速度をアップするのに「Core i9 10940X」はとても適しています。実際に利用する上で「Core i9 10940X」と「Core i7 6900K」の実用上の違いはかなり大きいです。「Core i9 10940X」にする上で主な判断材料の一つとなると思います。

ブースト時の最大周波数評価
Core i7 6900K
3.7GHz30/100
Core i9 10940X
4.8GHz97/100

三次キャッシュ対応について

三次キャッシュに対応しているCPUはそれぞれのデータを階層別で管理することで処理能力を上げることができる点で優れています。例えばデータを階層別で管理できるのでメインメモリの処理を速くするようなときで役に立ちます。

「Core i9 10940X」も「Core i7 6900K」も三次キャッシュに対応しているCPUです。そのため多くの中間情報を高速に引き出せるので素早く処理できる点で優れています。どちらも膨大なデータを高速に処理するのに向いています。

三次キャッシュについて

三次キャッシュが多いCPUはパソコンの速度を著しく低下させずに使用できる点で使い勝手が良いです。特に頻繁にメインメモリにアクセスしてパソコンの動作が遅くならないようにするようなときで役に立ちます。

三次キャッシュを比較すると「Core i7 6900K」は20MBで「Core i9 10940X」は19MBです。「Core i7 6900K」のキャッシュ容量の方が「Core i9 10940X」よりも多少多いです。三次キャッシュ容量の多さランキングで見てみると1194製品中「Core i7 6900K」は296位で「Core i9 10940X」は318位です。ほとんど差は無いと言えます。

RAMのアクセスや消費量を減らすことができため、パフォーマンス全体を向上させることができる点で「Core i9 10940X」より「Core i7 6900K」の方が無難でしょう。しかしながらよりCPUのポテンシャルを引き出して快適に使用する場合でも基本的にどちらを選んでも大したことはないくらいの差だと思います。数値としては「Core i7 6900K」の方が多いですが通常利用において気にするほどの違いはほぼないでしょう。

三次キャッシュ評価
Core i7 6900K
20MB69/100
Core i9 10940X
19MB67/100

コア数について

コア数が多いCPUは同時に複数の作業を処理効率を上げることができ、より多くのアプリケーションを同時に実行できる点で秀でています。例えば複数の動作を同時処理するような場合におススメです。

コア数を比べると「Core i9 10940X」は14コアであるのに対して「Core i7 6900K」は8コアです。6コアの差があります。「Core i7 6900K」と比べて「Core i9 10940X」はややコア数が多いです。コア数の多さランキングで見てみると2152製品中「Core i7 6900K」は375位で「Core i9 10940X」は189位です。ほとんど差は無いと言えます。

「Core i9 10940X」は一つのタスクについて並列で処理することで高速で処理したり、多くのタスクを同時に実行出来る点で「Core i7 6900K」よりも多少優れているかもしれません。「Core i9 10940X」は同時に出来る処理作業を増やすことが出来るので、一度に色んなアプリを起動するのに多少おすすめです。実際に使うことを想定したとき「Core i9 10940X」と「Core i7 6900K」は体感上多少大きい違いがあります。「Core i9 10940X」は「Core i7 6900K」よりいいと言えます。ただ決定的に優れていると言える程の差はありません。

コア数評価
Core i7 6900K
8コア60/100
Core i9 10940X
14コア80/100

マルチスレッド対応について

マルチスレッドに対応しているCPUは複数同時処理で作業できる点で優れています。例えばパソコンの複数の処理を効率的に並行実施するといったようなケースで役立ちます。

「Core i9 10940X」も「Core i7 6900K」もマルチスレッドに対応しているCPUです。そのため高度な演算処理や、多数のプログラムを同時に処理できる点で秀でています。どちらも複数の作業を処理効率を保ちながら同時進行するのに適しています。

スレッド数について

スレッド数が多いCPUは複数のアプリケーションを同時に処理できる点で秀でています。例えば同時に複数の処理をするような場合に向いています。

スレッド数を「Core i7 6900K」と「Core i9 10940X」を比べると「Core i7 6900K」は16スレッドに対して「Core i9 10940X」は28スレッドです。12スレッドの差があります。「Core i9 10940X」は「Core i7 6900K」に比べて比較的スレッド数が多いです。スレッド数の多さランキングで比較すると全804製品のなかで「Core i9 10940X」は154位で「Core i7 6900K」は300位なので、大きく違うとまでは言えないもののそれなりの差はあります。

待ち時間・バッファーが多いタスクを同時に実行する際に効率的に処理できる点で「Core i9 10940X」の方が「Core i7 6900K」よりも多少優れているかもしれません。「Core i9 10940X」は複数のアプリケーションを同時にストレスなく実行するのに多少適しています。実際に使う場面で「Core i9 10940X」と「Core i7 6900K」は体感上やや大きい差があります。「Core i7 6900K」より「Core i9 10940X」が良いですが、非常に優れているとまでは言えません。

スレッド数評価
Core i7 6900K
16スレッド58/100
Core i9 10940X
28スレッド78/100

「Core i7 6900K」と「Core i9 10940X」の違いを表で比較する

Core i7 6900KCore i9 10940X
Core i7 6900KCore i9 10940X
基本情報
シリーズ名Broadwell-ECascade Lake
ソケットの形状LGA2011-3LGA2066
TDP140W165W
CPU性能
通常利用時の最大周波数3.2GHz3.3GHz
ブースト時の最大周波数3.7GHz4.8GHz
三次キャッシュ対応
三次キャッシュ20MB19MB
コア数8コア14コア
マルチスレッド対応
スレッド数16スレッド28スレッド

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