Core i9 10900X と Core i7 6900K はどっちがおすすめなのか?違いや差を徹底検証しました

作成日時: 2020-06-21 19:51:33、更新日時: 2021-10-20 19:37:14

Core i7 6900KCore i9 10900X
Core i7 6900KCore i9 10900X

「Core i9 10900X」と「Core i7 6900K」の違いについて評価・検証してみました。どのような面で異なるのでしょうか?「Core i7 6900K」と「Core i9 10900X」のどっちを選んだらいいのか検討している人におススメです。

Core i7 6900KCore i9 10900X
Core i7 6900KCore i9 10900X
総合評価:

48.6/100

(総合: 438位)

66.6/100

(総合: 132位)

TDP
21/100
10/100
通常利用時の最大周波数
50/100
88/100
ブースト時の最大周波数
30/100
97/100
三次キャッシュ
69/100
67/100
コア数
60/100
68/100
スレッド数
58/100
66/100

Core i9 10900X と比較して Core i7 6900K を選ぶメリット

    -

Core i7 6900K と比較して Core i9 10900X を選ぶメリット

  • 定格周波数

    50.8点(3.2GHz) vs 89点(3.7GHz)

  • ブースト時の周波数

    30.6点(3.7GHz) vs 97.9点(4.7GHz)

  • コア数

    60.5点(8コア) vs 68.6点(10コア)

  • スレッド数

    58.8点(16スレッド) vs 66.5点(20スレッド)

「Core i7 6900K」と「Core i9 10900X」を徹底比較する

CPU性能について「Core i7 6900K」と「Core i9 10900X」を比較

通常利用時の最大周波数について

通常利用時の最大周波数が高いCPUは高速に演算処理できるため、一度に多くの処理を実行可能な点で優れています。例えば複雑な処理を頻繁に行うような作業をするといったケースにおすすめです。

通常利用時の最大周波数について比べると「Core i9 10900X」は3.7GHzであるのに対して「Core i7 6900K」は3.2GHzです。0.5GHzの差があります。「Core i7 6900K」の定格クロック数と比べて「Core i9 10900X」はとても高いです。定格周波数ランキングで比べると2150製品の中で「Core i9 10900X」は133位で「Core i7 6900K」は576位なのでCPUの中では差はかなり大きいと言えます。

「Core i9 10900X」はデータやアクセス処理を高速化できる点で「Core i7 6900K」よりも秀でています。CPUの処理速度を高速化するのに「Core i9 10900X」はとても向いています。実際の利用を考えると「Core i7 6900K」と「Core i9 10900X」は体感値として遥かに大きい差があります。「Core i9 10900X」に決める上で一つの主な判断材料となるでしょう。

通常利用時の最大周波数評価
Core i7 6900K
3.2GHz50/100
Core i9 10900X
3.7GHz88/100

ブースト時の最大周波数について

ブースト時の最大周波数が高いCPUは3Dゲームなどで高い処理能力を維持できる点で使い勝手が良いです。例えば動画のエンコードなど、CPU負荷の高い作業をするようなときにおすすめです。

ブースト時の最大周波数について比べると「Core i7 6900K」は3.7GHzであり「Core i9 10900X」は4.7GHzです。1GHzもの差があります。ブースト時の最大周波数という角度で見ると「Core i7 6900K」と比較して「Core i9 10900X」は非常に高いです。ブースト時のクロック数ランキングで比べると全727製品中「Core i9 10900X」は124位であるのに対し「Core i7 6900K」は443位で、CPUの中ではケタ違いな差があると言えそうです。

負荷のあるものを簡単に処理することができる点で「Core i9 10900X」の方が秀でているでしょう。消費電力や発熱を維持したまま処理速度をアップするのに「Core i9 10900X」はとても適しています。実際に利用する上で「Core i9 10900X」と「Core i7 6900K」の実用上の違いはかなり大きいです。「Core i9 10900X」にする上で主な判断材料の一つとなると思います。

ブースト時の最大周波数評価
Core i7 6900K
3.7GHz30/100
Core i9 10900X
4.7GHz97/100

三次キャッシュ対応について

三次キャッシュに対応しているCPUはそれぞれのデータを階層別で管理することで処理能力を上げることができる点で優れています。例えばデータを階層別で管理できるのでメインメモリの処理を速くするようなときで役に立ちます。

「Core i9 10900X」も「Core i7 6900K」も三次キャッシュに対応しているCPUです。そのため多くの中間情報を高速に引き出せるので素早く処理できる点で優れています。どちらも膨大なデータを高速に処理するのに向いています。

三次キャッシュについて

三次キャッシュが多いCPUはパソコンの速度を著しく低下させずに使用できる点で使い勝手が良いです。特に頻繁にメインメモリにアクセスしてパソコンの動作が遅くならないようにするようなときで役に立ちます。

三次キャッシュを比較すると「Core i7 6900K」は20MBで「Core i9 10900X」は19MBです。「Core i7 6900K」のキャッシュ容量の方が「Core i9 10900X」よりも多少多いです。三次キャッシュ容量の多さランキングで見てみると1194製品中「Core i7 6900K」は296位で「Core i9 10900X」は322位です。ほとんど差は無いと言えます。

「Core i7 6900K」は中間の計算結果を多く待避出来るので、複雑な計算をより早くできる点で「Core i9 10900X」よりも無難と言えるでしょう。しかしながらよりCPUのポテンシャルを引き出して快適に使用する場合でも基本的にどちらを選んでも大したことはないくらいの差だと思います。数値としては「Core i7 6900K」の方が多いですが通常利用において気にするほどの違いはほぼないでしょう。

三次キャッシュ評価
Core i7 6900K
20MB69/100
Core i9 10900X
19MB67/100

コア数について

コア数が多いCPUは同時に複数の作業を処理効率を上げることができ、より多くのアプリケーションを同時に実行できる点で秀でています。例えば複数の動作を同時処理するような場合におススメです。

コア数を比べると「Core i9 10900X」は10コアであるのに対して「Core i7 6900K」は8コアです。2コアの差があります。「Core i7 6900K」と比べて「Core i9 10900X」はややコア数が多いです。コア数の多さランキングで見てみると2152製品中「Core i7 6900K」は375位で「Core i9 10900X」は260位です。ほとんど差は無いと言えます。

「Core i9 10900X」は一つのタスクについて並列で処理することで高速で処理したり、多くのタスクを同時に実行出来る点で「Core i7 6900K」よりも多少優れているかもしれません。「Core i9 10900X」は複数の動画のエンコードのような作業をするのにややおススメです。実際に使うことを想定したとき「Core i9 10900X」と「Core i7 6900K」は体感上多少大きい違いがあります。「Core i9 10900X」は「Core i7 6900K」よりいいと言えます。ただ決定的に優れていると言える程の差はありません。

コア数評価
Core i7 6900K
8コア60/100
Core i9 10900X
10コア68/100

マルチスレッド対応について

マルチスレッドに対応しているCPUは複数同時処理で作業できる点で優れています。例えばパソコンの複数の処理を効率的に並行実施するといったようなケースで役立ちます。

「Core i9 10900X」も「Core i7 6900K」もマルチスレッドに対応しているCPUです。そのため同時実行可能な仕事が多くできる点で秀でています。どちらも複数の作業を処理効率を保ちながら同時進行するのに適しています。

スレッド数について

スレッド数が多いCPUは複数のアプリケーションを同時に処理できる点で秀でています。例えば同時に複数の処理をするような場合に向いています。

スレッド数を「Core i9 10900X」と「Core i7 6900K」を比べると「Core i9 10900X」は20スレッドであり「Core i7 6900K」は16スレッドです。「Core i7 6900K」と比較して「Core i9 10900X」はわずかに多いです。スレッド数の多さランキングで比較すると全804製品のなかで「Core i9 10900X」は214位で「Core i7 6900K」は300位なので、大きく違うとまでは言えないもののそれなりの差はあります。

「Core i9 10900X」は待ち時間・バッファーが多いタスクを同時に実行する際に効率的に処理できる点で「Core i7 6900K」よりもどちらかといえば良いです。複数のアプリケーションを同時にストレスなく実行する場合でもハッキリと体感できるほどの違いはないだと思われます。数値としては「Core i9 10900X」の方が多いですが、通常利用において体感できるほどの差はほぼないでしょう。

スレッド数評価
Core i7 6900K
16スレッド58/100
Core i9 10900X
20スレッド66/100

基本情報について「Core i7 6900K」と「Core i9 10900X」を比較

TDPについて

TDPが小さいCPUは発熱が少ないのでノートパソコンなどで使用できる点で優れています。例えば冷却性能が低い小型PCケースに搭載するようなケースで重宝します。

TDPについて比べると「Core i7 6900K」は140Wであり「Core i9 10900X」は165Wです。TDPという角度において「Core i7 6900K」は「Core i9 10900X」と比較してどちらかといえば小さいです。最大放熱量の小ささランキングで見てみると2005製品中「Core i7 6900K」は1815位で「Core i9 10900X」は1899位です。ほとんど差は無いと言えます。

CPU自体の発熱を少なくできる点で「Core i7 6900K」の方が多少良いといえなくもありません。熱の放散を抑えることができるため、冷却機構を小型化して本体をスリム化したり、モバイルで利用する場合でも実用上の違いはほぼ無いと思います。あえて決めるなら「Core i9 10900X」より「Core i7 6900K」ですが、基本的には気にするほどの差はほとんどありません。

TDP評価
Core i7 6900K
140W21/100
Core i9 10900X
165W10/100

「Core i7 6900K」と「Core i9 10900X」の違いを表で比較する

Core i7 6900KCore i9 10900X
画像Core i7 6900KCore i9 10900X
シリーズ名Broadwell-ECascade Lake
ソケットの形状LGA2011-3LGA2066
TDP140W165W
通常利用時の最大周波数3.2GHz3.7GHz
ブースト時の最大周波数3.7GHz4.7GHz
三次キャッシュ対応
三次キャッシュ20MB19MB
コア数8コア10コア
マルチスレッド対応
スレッド数16スレッド20スレッド

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