Xeon E5-2609 v4 と Core i7 6800K を比べてどちらの評価が良いか。重要な特徴を幅広くまとめてみました
作成日時: 2020-06-21 17:26:19、更新日時: 2021-10-20 17:13:12
「Xeon E5-2609 v4」と「Core i7 6800K」を比較したときの違いや差について評価/比較。何がどういう点で違うのでしょうか。重要な観点から詳しく解説比較。
Core i7 6800K | Xeon E5-2609 v4 | |||
総合評価: | 2.3 (総合: 622位) | 2.3 (総合: 806位) | ||
TDP | 1.1 140W | 2.9 85W | ||
通常利用時の最大周波数 | 3.2 3.4GHz | 1 1.7GHz | ||
三次キャッシュ | 2.9 15MB | 3.5 20MB | ||
コア数 | 2.5 6コア | 3.0 8コア | ||
スレッド数 | 2.4 12スレッド | 1.7 8スレッド | ||
「Core i7 6800K」と「Xeon E5-2609 v4」を徹底比較する
基本情報について「Core i7 6800K」と「Xeon E5-2609 v4」を比較
TDPについて
TDPが小さいCPUは発熱が少ないのでノートパソコンなどで使用できる点で優れています。例えば冷却性能が低い小型PCケースに搭載するようなケースで重宝します。
TDPについて比べると「Xeon E5-2609 v4」は85Wで「Core i7 6800K」は140Wです。55Wもの差があります。「Core i7 6800K」と比べて「Xeon E5-2609 v4」はかなり小さいです。「Xeon E5-2609 v4」はCPU自体の発熱を少なくできる点で「Core i7 6800K」よりも優れていると言えます。熱の放散を抑えることができるため、冷却機構を小型化して本体をスリム化したり、モバイルで利用するのに「Xeon E5-2609 v4」はかなりオススメです。実際の利用を想定したとき「Xeon E5-2609 v4」の方が「Core i7 6800K」よりも非常に優れているでしょう。「Xeon E5-2609 v4」を選ぶ上で重要な判断材料の一つとなるでしょう。
CPU性能について「Core i7 6800K」と「Xeon E5-2609 v4」を比較
通常利用時の最大周波数について
通常利用時の最大周波数が高いCPUは高速に演算処理できるため、一度に多くの処理を実行可能な点で優れています。例えば複雑な処理を頻繁に行うような作業をするといったケースにおすすめです。
通常利用時の最大周波数について比べると「Core i7 6800K」は3.4GHzであるのに対して「Xeon E5-2609 v4」は1.7GHzです。1.7GHzの差があります。「Xeon E5-2609 v4」の定格クロック数と比べて「Core i7 6800K」はとても高いです。「Core i7 6800K」はデータやアクセス処理を高速化できる点で「Xeon E5-2609 v4」よりも秀でています。CPUの処理速度を高速化するのに「Core i7 6800K」はとても向いています。実際の利用を考えると「Xeon E5-2609 v4」と「Core i7 6800K」は体感値として遥かに大きい差があります。「Core i7 6800K」に決める上で一つの主な判断材料となるでしょう。
三次キャッシュ対応について
三次キャッシュに対応しているCPUはそれぞれのデータを階層別で管理することで処理能力を上げることができる点で優れています。例えばデータを階層別で管理できるのでメインメモリの処理を速くするようなときで役に立ちます。
「Xeon E5-2609 v4」も「Core i7 6800K」も三次キャッシュに対応しているCPUです。そのため多くの中間情報を高速に引き出せるので素早く処理できる点で優れています。どちらも膨大なデータを高速に処理するのに向いています。
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三次キャッシュについて
三次キャッシュが多いCPUはパソコンの速度を著しく低下させずに使用できる点で使い勝手が良いです。特に頻繁にメインメモリにアクセスしてパソコンの動作が遅くならないようにするようなときで役に立ちます。
三次キャッシュを比較すると「Xeon E5-2609 v4」は20MBで「Core i7 6800K」は15MBです。「Xeon E5-2609 v4」のキャッシュ容量の方が「Core i7 6800K」よりも多少多いです。RAMのアクセスや消費量を減らすことができため、パフォーマンス全体を向上させることができる点で「Core i7 6800K」より「Xeon E5-2609 v4」の方が無難でしょう。しかしながらよりCPUのポテンシャルを引き出して快適に使用する場合でも基本的にどちらを選んでも大したことはないくらいの差だと思います。数値としては「Xeon E5-2609 v4」の方が多いですが通常利用において気にするほどの違いはほぼないでしょう。
コア数について
コア数が多いCPUは同時に複数の作業を処理効率を上げることができ、より多くのアプリケーションを同時に実行できる点で秀でています。例えば複数の動作を同時処理するような場合におススメです。
コア数を比べると「Xeon E5-2609 v4」は8コアであるのに対して「Core i7 6800K」は6コアです。2コアの差があります。「Core i7 6800K」と比べて「Xeon E5-2609 v4」はややコア数が多いです。「Xeon E5-2609 v4」は一つのタスクについて並列で処理することで高速で処理したり、多くのタスクを同時に実行出来る点で「Core i7 6800K」よりも多少優れているかもしれません。「Xeon E5-2609 v4」は複数の動画のエンコードのような作業をするのにややおススメです。実際に使うことを想定したとき「Xeon E5-2609 v4」と「Core i7 6800K」は体感上多少大きい違いがあります。「Xeon E5-2609 v4」は「Core i7 6800K」よりいいと言えます。ただ決定的に優れていると言える程の差はありません。
スレッド数について
スレッド数が多いCPUは複数のアプリケーションを同時に処理できる点で秀でています。例えば同時に複数の処理をするような場合に向いています。
スレッド数を「Xeon E5-2609 v4」と「Core i7 6800K」を比べると「Xeon E5-2609 v4」は8スレッドに対して「Core i7 6800K」は12スレッドです。4スレッドの差があります。「Core i7 6800K」は「Xeon E5-2609 v4」に比べて比較的スレッド数が多いです。待ち時間・バッファーが多いタスクを同時に実行する際に効率的に処理できる点で「Core i7 6800K」の方が「Xeon E5-2609 v4」よりも多少優れているかもしれません。「Core i7 6800K」は複数のアプリケーションを同時にストレスなく実行するのに多少適しています。実際に使う場面で「Core i7 6800K」と「Xeon E5-2609 v4」は体感上やや大きい差があります。「Xeon E5-2609 v4」より「Core i7 6800K」が良いですが、非常に優れているとまでは言えません。
「Core i7 6800K」と「Xeon E5-2609 v4」の違いを表で比較する
Core i7 6800K | Xeon E5-2609 v4 | |||
基本情報 | ||||
シリーズ名 | Broadwell-E | Broadwell-EP | ||
ソケットの形状 | LGA2011-3 | LGA2011-3 | ||
TDP | 140W | 85W | ||
CPU性能 | ||||
通常利用時の最大周波数 | 3.4GHz | 1.7GHz | ||
ブースト時の最大周波数 | 3.6GHz | - | ||
三次キャッシュ対応 | ○ | ○ | ||
三次キャッシュ | 15MB | 20MB | ||
コア数 | 6コア | 8コア | ||
マルチスレッド対応 | ○ | - | ||
スレッド数 | 12スレッド | 8スレッド | ||
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