Xeon E5-1620 v4 と Core i7 6800K はどっちがおすすめなのか?違いや差を徹底検証しました
作成日時: 2020-06-21 17:38:01、更新日時: 2021-10-20 18:15:31
「Xeon E5-1620 v4」と「Core i7 6800K」はどちらがいいのか?どちらを選んだ方がいいのかを解説レビュー。どっちが良いのかを比較してみました。
Core i7 6800K | Xeon E5-1620 v4 | |||
総合評価: | 45/100 (総合: 622位) | 40.4/100 (総合: 723位) | ||
TDP | 21/100 | 21/100 | ||
通常利用時の最大周波数 | 64/100 | 71/100 | ||
ブースト時の最大周波数 | 26/100 | 35/100 | ||
三次キャッシュ | 58/100 | 43/100 | ||
コア数 | 50/100 | 35/100 | ||
スレッド数 | 48/100 | 34/100 | ||
「Core i7 6800K」と「Xeon E5-1620 v4」を徹底比較する
CPU性能について「Core i7 6800K」と「Xeon E5-1620 v4」を比較
通常利用時の最大周波数について
通常利用時の最大周波数が高いCPUは高速に演算処理できるため、一度に多くの処理を実行可能な点で優れています。例えば複雑な処理を頻繁に行うような作業をするといったケースにおすすめです。
通常利用時の最大周波数を「Core i7 6800K」と「Xeon E5-1620 v4」を比較すると「Core i7 6800K」は3.4GHzであり「Xeon E5-1620 v4」は3.5GHzです。「Xeon E5-1620 v4」の方が「Core i7 6800K」よりもわずかに定格クロック数が高いです。定格周波数ランキングで見てみると2150製品中「Core i7 6800K」は435位で「Xeon E5-1620 v4」は344位です。ほとんど差は無いと言えます。
データやアクセス処理を高速化できる点で「Xeon E5-1620 v4」の方がどちらかといえば良いといえなくもないでしょう。しかしながら複数の作業、アプリケーションを同時に処理する場合でも実感上の違いはほとんど無いと思います。数値的には「Xeon E5-1620 v4」の方が「Core i7 6800K」より高いですが、体感できるほどの違いはほぼありません。
ブースト時の最大周波数について
ブースト時の最大周波数が高いCPUは3Dゲームなどで高い処理能力を維持できる点で使い勝手が良いです。例えば動画のエンコードなど、CPU負荷の高い作業をするようなときにおすすめです。
ブースト時の最大周波数を比べると「Core i7 6800K」は3.6GHzであり「Xeon E5-1620 v4」は3.8GHzです。0.1GHzの差があります。「Xeon E5-1620 v4」は「Core i7 6800K」より比較的クロック数が高いです。ブースト時のクロック数ランキングで比較すると全727製品のなかで「Xeon E5-1620 v4」は403位で「Core i7 6800K」は485位なので、大きく違うとまでは言えないもののそれなりの差はあります。
「Xeon E5-1620 v4」は負荷のあるものを簡単に処理することができる点で「Core i7 6800K」よりも良いです。消費電力や発熱を維持したまま処理速度をアップするのに「Xeon E5-1620 v4」は多少適しています。実際の利用において「Xeon E5-1620 v4」の方が「Core i7 6800K」よりもどちらかといえばよいです。「Xeon E5-1620 v4」が良いと思われます。ただ決定的に優れているとまでは言えないでしょう。
三次キャッシュ対応について
三次キャッシュに対応しているCPUはそれぞれのデータを階層別で管理することで処理能力を上げることができる点で優れています。例えばデータを階層別で管理できるのでメインメモリの処理を速くするようなときで役に立ちます。
「Xeon E5-1620 v4」も「Core i7 6800K」も三次キャッシュに対応しているCPUです。そのため多くの中間情報を高速に引き出せるので素早く処理できる点で優れています。どちらも膨大なデータを高速に処理するのに向いています。
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三次キャッシュについて
三次キャッシュが多いCPUはパソコンの速度を著しく低下させずに使用できる点で使い勝手が良いです。特に頻繁にメインメモリにアクセスしてパソコンの動作が遅くならないようにするようなときで役に立ちます。
三次キャッシュについて「Core i7 6800K」と「Xeon E5-1620 v4」を比べると「Core i7 6800K」は15MBに対して「Xeon E5-1620 v4」は10MBです。5MBもの差があります。三次キャッシュという視点において「Core i7 6800K」は「Xeon E5-1620 v4」より非常に多いキャッシュ容量です。三次キャッシュ容量の多さランキングで見てみると1194製品中「Core i7 6800K」は429位で「Xeon E5-1620 v4」は548位です。ほとんど差は無いと言えます。
「Core i7 6800K」は中間の計算結果を多く待避出来るので、複雑な計算をより早くできる点で「Xeon E5-1620 v4」よりも優れていると言えます。「Core i7 6800K」はよりCPUのポテンシャルを引き出して快適に使用するのにかなり向いています。実際に使う場面で「Xeon E5-1620 v4」と比べて「Core i7 6800K」は遥かに秀でていると言えます。「Core i7 6800K」にする上で主な理由の一つになります。
コア数について
コア数が多いCPUは同時に複数の作業を処理効率を上げることができ、より多くのアプリケーションを同時に実行できる点で秀でています。例えば複数の動作を同時処理するような場合におススメです。
コア数を比べると「Core i7 6800K」は6コアであるのに対して「Xeon E5-1620 v4」は4コアです。2コアの差があります。「Xeon E5-1620 v4」と比べて「Core i7 6800K」はややコア数が多いです。コア数の多さランキングで比較すると全2152製品のなかで「Core i7 6800K」は535位で「Xeon E5-1620 v4」は964位なので、大きく違うとまでは言えないもののそれなりの差はあります。
「Core i7 6800K」は一つのタスクについて並列で処理することで高速で処理したり、多くのタスクを同時に実行出来る点で「Xeon E5-1620 v4」よりも多少優れているかもしれません。「Core i7 6800K」は同時に出来る処理作業を増やすことが出来るので、一度に色んなアプリを起動するのに多少おすすめです。実際に使うことを想定したとき「Core i7 6800K」と「Xeon E5-1620 v4」は体感上多少大きい違いがあります。「Core i7 6800K」は「Xeon E5-1620 v4」よりいいと言えます。ただ決定的に優れていると言える程の差はありません。
マルチスレッド対応について
マルチスレッドに対応しているCPUは複数同時処理で作業できる点で優れています。例えばパソコンの複数の処理を効率的に並行実施するといったようなケースで役立ちます。
「Xeon E5-1620 v4」も「Core i7 6800K」もマルチスレッドに対応しているCPUです。そのため同時実行可能な仕事が多くできる点で秀でています。どちらも複数の作業を処理効率を保ちながら同時進行するのに適しています。
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スレッド数について
スレッド数が多いCPUは複数のアプリケーションを同時に処理できる点で秀でています。例えば同時に複数の処理をするような場合に向いています。
スレッド数を「Xeon E5-1620 v4」と「Core i7 6800K」を比べると「Xeon E5-1620 v4」は8スレッドに対して「Core i7 6800K」は12スレッドです。4スレッドの差があります。「Core i7 6800K」は「Xeon E5-1620 v4」に比べて比較的スレッド数が多いです。スレッド数の多さランキングで比較すると全804製品のなかで「Core i7 6800K」は395位で「Xeon E5-1620 v4」は510位なので、大きく違うとまでは言えないもののそれなりの差はあります。
待ち時間・バッファーが多いタスクを同時に実行する際に効率的に処理できる点で「Core i7 6800K」の方が「Xeon E5-1620 v4」よりも多少優れているかもしれません。「Core i7 6800K」は複数のアプリケーションを同時にストレスなく実行するのに多少適しています。実際に使う場面で「Core i7 6800K」と「Xeon E5-1620 v4」は体感上やや大きい差があります。「Xeon E5-1620 v4」より「Core i7 6800K」が良いですが、非常に優れているとまでは言えません。
基本情報について「Core i7 6800K」と「Xeon E5-1620 v4」を比較
TDPについて
TDPが小さいCPUは発熱が少ないのでノートパソコンなどで使用できる点で優れています。例えば冷却性能が低い小型PCケースに搭載するようなケースで重宝します。
TDPを「Core i7 6800K」と「Xeon E5-1620 v4」を比べると「Core i7 6800K」は140Wに対して「Xeon E5-1620 v4」は140Wです。「Xeon E5-1620 v4」も「Core i7 6800K」も違いはほぼゼロと言えます。最大放熱量の小ささランキングで見てみると2005製品中「Core i7 6800K」は1826位で「Xeon E5-1620 v4」は1830位です。ほとんど差は無いと言えます。
実用上の差はありません。ほかの観点から比較するほうがよいでしょう。
「Core i7 6800K」と「Xeon E5-1620 v4」の違いを表で比較する
Core i7 6800K | Xeon E5-1620 v4 | |
画像 | ||
シリーズ名 | Broadwell-E | Broadwell-EP |
ソケットの形状 | LGA2011-3 | LGA2011-3 |
TDP | 140W | 140W |
通常利用時の最大周波数 | 3.4GHz | 3.5GHz |
ブースト時の最大周波数 | 3.6GHz | 3.8GHz |
三次キャッシュ対応 | ○ | ○ |
三次キャッシュ | 15MB | 10MB |
コア数 | 6コア | 4コア |
マルチスレッド対応 | ○ | ○ |
スレッド数 | 12スレッド | 8スレッド |
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