Core i7 6800K と Core i7 9700KF のレビュー。どちらがいい?

作成日時: 2020-06-21 18:06:13、更新日時: 2021-10-20 16:40:49

Core i7 6800KCore i7 9700KF
Core i7 6800KCore i7 9700KF

「Core i7 9700KF」と「Core i7 6800K」の違いについて評価・検証してみました。どのような面で異なるのでしょうか?「Core i7 6800K」と「Core i7 9700KF」のどっちを選んだらいいのか検討している人におススメです。

Core i7 6800KCore i7 9700KF
Core i7 6800KCore i7 9700KF
総合評価:

45/100

(総合: 622位)

62.2/100

(総合: 173位)

TDP
21/100
49/100
通常利用時の最大周波数
64/100
80/100
ブースト時の最大周波数
26/100
98/100
三次キャッシュ
58/100
50/100
コア数
50/100
60/100
スレッド数
48/100
34/100

Core i7 9700KF と比較して Core i7 6800K を選ぶメリット

  • 三次キャッシュ

    58.6点(15MB) vs 50.3点(12MB)

  • スレッド数

    48.8点(12スレッド) vs 34.7点(8スレッド)

  • マルチスレッド対応

Core i7 6800K と比較して Core i7 9700KF を選ぶメリット

  • 定格周波数

    64.2点(3.4GHz) vs 80点(3.6GHz)

  • ブースト時の周波数

    26.6点(3.6GHz) vs 98.1点(4.9GHz)

  • コア数

    50点(6コア) vs 60.5点(8コア)

「Core i7 6800K」と「Core i7 9700KF」を徹底比較する

CPU性能について「Core i7 6800K」と「Core i7 9700KF」を比較

通常利用時の最大周波数について

通常利用時の最大周波数が高いCPUは高速に演算処理できるため、一度に多くの処理を実行可能な点で優れています。例えば複雑な処理を頻繁に行うような作業をするといったケースにおすすめです。

通常利用時の最大周波数について比べると「Core i7 9700KF」は3.6GHzであるのに対して「Core i7 6800K」は3.4GHzです。0.2GHzの差があります。「Core i7 6800K」の定格クロック数と比べて「Core i7 9700KF」はとても高いです。定格周波数ランキングで比較すると全2150製品のなかで「Core i7 9700KF」は191位で「Core i7 6800K」は435位なので、大きく違うとまでは言えないもののそれなりの差はあります。

「Core i7 9700KF」はデータやアクセス処理を高速化できる点で「Core i7 6800K」よりも秀でています。「Core i7 9700KF」は複数の作業、アプリケーションを同時に処理するのに非常に向いています。実際の利用を考えると「Core i7 6800K」と「Core i7 9700KF」は体感値として遥かに大きい差があります。「Core i7 9700KF」に決める上で一つの主な判断材料となるでしょう。

通常利用時の最大周波数評価
Core i7 6800K
3.4GHz64/100
Core i7 9700KF
3.6GHz80/100

ブースト時の最大周波数について

ブースト時の最大周波数が高いCPUは3Dゲームなどで高い処理能力を維持できる点で使い勝手が良いです。例えば動画のエンコードなど、CPU負荷の高い作業をするようなときにおすすめです。

ブースト時の最大周波数について比べると「Core i7 6800K」は3.6GHzであり「Core i7 9700KF」は4.9GHzです。1.3GHzもの差があります。ブースト時の最大周波数という角度で見ると「Core i7 6800K」と比較して「Core i7 9700KF」は非常に高いです。ブースト時のクロック数ランキングで比べると全727製品中「Core i7 9700KF」は89位であるのに対し「Core i7 6800K」は485位で、CPUの中ではケタ違いな差があると言えそうです。

負荷のあるものを簡単に処理することができる点で「Core i7 9700KF」の方が秀でているでしょう。消費電力や発熱を維持したまま処理速度をアップするのに「Core i7 9700KF」はとても適しています。実際に利用する上で「Core i7 9700KF」と「Core i7 6800K」の実用上の違いはかなり大きいです。「Core i7 9700KF」にする上で主な判断材料の一つとなると思います。

ブースト時の最大周波数評価
Core i7 6800K
3.6GHz26/100
Core i7 9700KF
4.9GHz98/100

三次キャッシュ対応について

三次キャッシュに対応しているCPUはそれぞれのデータを階層別で管理することで処理能力を上げることができる点で優れています。例えばデータを階層別で管理できるのでメインメモリの処理を速くするようなときで役に立ちます。

「Core i7 9700KF」も「Core i7 6800K」も三次キャッシュに対応しているCPUです。そのため多くの中間情報を高速に引き出せるので素早く処理できる点で優れています。どちらも膨大なデータを高速に処理するのに向いています。

三次キャッシュについて

三次キャッシュが多いCPUはパソコンの速度を著しく低下させずに使用できる点で使い勝手が良いです。特に頻繁にメインメモリにアクセスしてパソコンの動作が遅くならないようにするようなときで役に立ちます。

三次キャッシュについて「Core i7 6800K」と「Core i7 9700KF」を比較すると「Core i7 6800K」は15MBに対して「Core i7 9700KF」は12MBです。3MBの違いがあります。「Core i7 6800K」は「Core i7 9700KF」と比較してややキャッシュ容量が多いです。三次キャッシュ容量の多さランキングで見てみると1194製品中「Core i7 6800K」は429位で「Core i7 9700KF」は463位です。ほとんど差は無いと言えます。

中間の計算結果を多く待避出来るので、複雑な計算をより早くできる点で「Core i7 6800K」の方が良いです。よりCPUのポテンシャルを引き出して快適に使用するのに「Core i7 6800K」は多少おススメです。実際の利用を考えると「Core i7 9700KF」と「Core i7 6800K」は体感上多少大きい差があります。「Core i7 6800K」は「Core i7 9700KF」より良いと言えるでしょう。しかし決定的といえる程の違いはないでしょう。

三次キャッシュ評価
Core i7 6800K
15MB58/100
Core i7 9700KF
12MB50/100

コア数について

コア数が多いCPUは同時に複数の作業を処理効率を上げることができ、より多くのアプリケーションを同時に実行できる点で秀でています。例えば複数の動作を同時処理するような場合におススメです。

コア数について比較すると「Core i7 9700KF」は8コアで「Core i7 6800K」は6コアです。コア数について「Core i7 6800K」より「Core i7 9700KF」の方が多少多いです。コア数の多さランキングで見てみると2152製品中「Core i7 6800K」は535位で「Core i7 9700KF」は336位です。ほとんど差は無いと言えます。

一つのタスクについて並列で処理することで高速で処理したり、多くのタスクを同時に実行出来る点で「Core i7 9700KF」の方が「Core i7 6800K」よりもどちらかといえば良いといえなくもないでしょう。しかしながら同時に出来る処理作業を増やすことが出来るので、一度に色んなアプリを起動する場合でも実用上の違いはほとんど無いと思います。数値的には「Core i7 6800K」より「Core i7 9700KF」の方が多いですが通常の利用において気にするほどの違いはほとんどありません。

コア数評価
Core i7 6800K
6コア50/100
Core i7 9700KF
8コア60/100

スレッド数について

スレッド数が多いCPUは複数のアプリケーションを同時に処理できる点で秀でています。例えば同時に複数の処理をするような場合に向いています。

スレッド数について「Core i7 9700KF」と「Core i7 6800K」を比べると「Core i7 9700KF」は8スレッドであり「Core i7 6800K」は12スレッドです。4スレッドもの差があります。「Core i7 9700KF」と比べて「Core i7 6800K」は非常に多いです。スレッド数の多さランキングで見てみると804製品中「Core i7 6800K」は395位で「Core i7 9700KF」は406位です。ほとんど差は無いと言えます。

待ち時間・バッファーが多いタスクを同時に実行する際に効率的に処理できる点で「Core i7 6800K」の方が優れているでしょう。「Core i7 6800K」は複数のアプリケーションを同時にストレスなく実行するのに非常におすすめです。実際に使うことを想定したとき「Core i7 9700KF」と比べて「Core i7 6800K」はとても優れていると言えます。「Core i7 6800K」を選ぶ主な判断材料の一つになります。

スレッド数評価
Core i7 6800K
12スレッド48/100
Core i7 9700KF
8スレッド34/100

基本情報について「Core i7 6800K」と「Core i7 9700KF」を比較

TDPについて

TDPが小さいCPUは発熱が少ないのでノートパソコンなどで使用できる点で優れています。例えば冷却性能が低い小型PCケースに搭載するようなケースで重宝します。

TDPについて比べると「Core i7 9700KF」は95Wで「Core i7 6800K」は140Wです。45Wもの差があります。「Core i7 6800K」と比べて「Core i7 9700KF」はかなり小さいです。最大放熱量の小ささランキングで比べると全2005製品中「Core i7 9700KF」は1211位であるのに対し「Core i7 6800K」は1826位で、CPUの中ではケタ違いな差があると言えそうです。

「Core i7 9700KF」はCPU自体の発熱を少なくできる点で「Core i7 6800K」よりも優れていると言えます。熱の放散を抑えることができるため、冷却機構を小型化して本体をスリム化したり、モバイルで利用するのに「Core i7 9700KF」はかなりオススメです。実際の利用を想定したとき「Core i7 9700KF」の方が「Core i7 6800K」よりも非常に優れているでしょう。「Core i7 9700KF」を選ぶ上で重要な判断材料の一つとなるでしょう。

TDP評価
Core i7 6800K
140W21/100
Core i7 9700KF
95W49/100

「Core i7 6800K」と「Core i7 9700KF」の違いを表で比較する

Core i7 6800KCore i7 9700KF
画像Core i7 6800KCore i7 9700KF
シリーズ名Broadwell-ECoffee Lake-S Refresh
ソケットの形状LGA2011-3LGA1151
TDP140W95W
通常利用時の最大周波数3.4GHz3.6GHz
ブースト時の最大周波数3.6GHz4.9GHz
三次キャッシュ対応
三次キャッシュ15MB12MB
コア数6コア8コア
マルチスレッド対応 -
スレッド数12スレッド8スレッド

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