Core i7 10700KF と Core i5 10400 のレビュー。どちらがいい?

作成日時: 2020-06-17 13:32:13、更新日時: 2021-10-20 21:10:17

Core i7 10700KFCore i5 10400
Core i7 10700KFCore i5 10400

「Core i5 10400」と「Core i7 10700KF」を比べた時の違いや差を評価/検証しました。どっちの評価が良いのかを詳しく解説。「Core i7 10700KF」と「Core i5 10400」のどっちにすべきか考えているなら今すぐチェック!

Core i7 10700KFCore i5 10400
Core i7 10700KFCore i5 10400
総合評価:

67.7/100

(総合: 115位)

54.6/100

(総合: 253位)

TDP
30/100
76/100
通常利用時の最大周波数
97/100
34/100
ブースト時の最大周波数
98/100
67/100
三次キャッシュ
60/100
50/100
コア数
60/100
50/100
スレッド数
58/100
48/100

Core i5 10400 と比較して Core i7 10700KF を選ぶメリット

  • 定格周波数

    97.8点(3.8GHz) vs 34.7点(2.9GHz)

  • ブースト時の周波数

    98.5点(5.1GHz) vs 67点(4.3GHz)

  • 三次キャッシュ

    61点(16MB) vs 50.3点(12MB)

  • コア数

    60.5点(8コア) vs 50点(6コア)

  • スレッド数

    58.8点(16スレッド) vs 48.8点(12スレッド)

Core i7 10700KF と比較して Core i5 10400 を選ぶメリット

    -

「Core i7 10700KF」と「Core i5 10400」を徹底比較する

CPU性能について「Core i7 10700KF」と「Core i5 10400」を比較

通常利用時の最大周波数について

通常利用時の最大周波数が高いCPUは高速に演算処理できるため、一度に多くの処理を実行可能な点で優れています。例えば複雑な処理を頻繁に行うような作業をするといったケースにおすすめです。

通常利用時の最大周波数について比べると「Core i7 10700KF」は3.8GHzであるのに対して「Core i5 10400」は2.9GHzです。0.8GHzの差があります。「Core i5 10400」の定格クロック数と比べて「Core i7 10700KF」はとても高いです。定格周波数ランキングで比べると全2150製品中「Core i7 10700KF」は84位であるのに対し「Core i5 10400」は916位で、CPUの中ではケタ違いな差があると言えそうです。

「Core i7 10700KF」はデータやアクセス処理を高速化できる点で「Core i5 10400」よりも秀でています。「Core i7 10700KF」は複数の作業、アプリケーションを同時に処理するのに非常に向いています。実際の利用を考えると「Core i5 10400」と「Core i7 10700KF」は体感値として遥かに大きい差があります。「Core i7 10700KF」に決める上で一つの主な判断材料となるでしょう。

通常利用時の最大周波数評価
Core i7 10700KF
3.8GHz97/100
Core i5 10400
2.9GHz34/100

ブースト時の最大周波数について

ブースト時の最大周波数が高いCPUは3Dゲームなどで高い処理能力を維持できる点で使い勝手が良いです。例えば動画のエンコードなど、CPU負荷の高い作業をするようなときにおすすめです。

ブースト時の最大周波数について比べると「Core i5 10400」は4.3GHzであり「Core i7 10700KF」は5.1GHzです。0.7GHzもの差があります。ブースト時の最大周波数という角度で見ると「Core i5 10400」と比較して「Core i7 10700KF」は非常に高いです。ブースト時のクロック数ランキングで比べると727製品の中で「Core i7 10700KF」は59位で「Core i5 10400」は236位なのでCPUの中では差はかなり大きいと言えます。

負荷のあるものを簡単に処理することができる点で「Core i7 10700KF」の方が秀でているでしょう。消費電力や発熱を維持したまま処理速度をアップするのに「Core i7 10700KF」はとても適しています。実際に利用する上で「Core i7 10700KF」と「Core i5 10400」の実用上の違いはかなり大きいです。「Core i7 10700KF」にする上で主な判断材料の一つとなると思います。

ブースト時の最大周波数評価
Core i7 10700KF
5.1GHz98/100
Core i5 10400
4.3GHz67/100

三次キャッシュ対応について

三次キャッシュに対応しているCPUはそれぞれのデータを階層別で管理することで処理能力を上げることができる点で優れています。例えばデータを階層別で管理できるのでメインメモリの処理を速くするようなときで役に立ちます。

「Core i5 10400」も「Core i7 10700KF」も三次キャッシュに対応しているCPUです。そのため多くの中間情報を高速に引き出せるので素早く処理できる点で優れています。どちらも膨大なデータを高速に処理するのに向いています。

三次キャッシュについて

三次キャッシュが多いCPUはパソコンの速度を著しく低下させずに使用できる点で使い勝手が良いです。特に頻繁にメインメモリにアクセスしてパソコンの動作が遅くならないようにするようなときで役に立ちます。

三次キャッシュを比較すると「Core i7 10700KF」は16MBで「Core i5 10400」は12MBです。「Core i7 10700KF」のキャッシュ容量の方が「Core i5 10400」よりも多少多いです。三次キャッシュ容量の多さランキングで見てみると1194製品中「Core i7 10700KF」は375位で「Core i5 10400」は490位です。ほとんど差は無いと言えます。

「Core i7 10700KF」は中間の計算結果を多く待避出来るので、複雑な計算をより早くできる点で「Core i5 10400」よりも無難と言えるでしょう。しかしながらよりCPUのポテンシャルを引き出して快適に使用する場合でも基本的にどちらを選んでも大したことはないくらいの差だと思います。数値としては「Core i7 10700KF」の方が多いですが通常利用において気にするほどの違いはほぼないでしょう。

三次キャッシュ評価
Core i7 10700KF
16MB60/100
Core i5 10400
12MB50/100

コア数について

コア数が多いCPUは同時に複数の作業を処理効率を上げることができ、より多くのアプリケーションを同時に実行できる点で秀でています。例えば複数の動作を同時処理するような場合におススメです。

コア数について比較すると「Core i7 10700KF」は8コアで「Core i5 10400」は6コアです。コア数について「Core i5 10400」より「Core i7 10700KF」の方が多少多いです。コア数の多さランキングで見てみると2152製品中「Core i7 10700KF」は327位で「Core i5 10400」は476位です。ほとんど差は無いと言えます。

一つのタスクについて並列で処理することで高速で処理したり、多くのタスクを同時に実行出来る点で「Core i7 10700KF」の方が「Core i5 10400」よりもどちらかといえば良いといえなくもないでしょう。しかしながら同時に出来る処理作業を増やすことが出来るので、一度に色んなアプリを起動する場合でも実用上の違いはほとんど無いと思います。数値的には「Core i5 10400」より「Core i7 10700KF」の方が多いですが通常の利用において気にするほどの違いはほとんどありません。

コア数評価
Core i7 10700KF
8コア60/100
Core i5 10400
6コア50/100

マルチスレッド対応について

マルチスレッドに対応しているCPUは複数同時処理で作業できる点で優れています。例えばパソコンの複数の処理を効率的に並行実施するといったようなケースで役立ちます。

「Core i5 10400」も「Core i7 10700KF」もマルチスレッドに対応しているCPUです。そのため同時実行可能な仕事が多くできる点で秀でています。どちらも複数の作業を処理効率を保ちながら同時進行するのに適しています。

スレッド数について

スレッド数が多いCPUは複数のアプリケーションを同時に処理できる点で秀でています。例えば同時に複数の処理をするような場合に向いています。

スレッド数を「Core i5 10400」と「Core i7 10700KF」を比べると「Core i5 10400」は12スレッドに対して「Core i7 10700KF」は16スレッドです。4スレッドの差があります。「Core i7 10700KF」は「Core i5 10400」に比べて比較的スレッド数が多いです。スレッド数の多さランキングで比較すると全804製品のなかで「Core i7 10700KF」は275位で「Core i5 10400」は370位なので、大きく違うとまでは言えないもののそれなりの差はあります。

待ち時間・バッファーが多いタスクを同時に実行する際に効率的に処理できる点で「Core i7 10700KF」の方が「Core i5 10400」よりも多少優れているかもしれません。「Core i7 10700KF」は複数のアプリケーションを同時にストレスなく実行するのに多少適しています。実際に使う場面で「Core i7 10700KF」と「Core i5 10400」は体感上やや大きい差があります。「Core i5 10400」より「Core i7 10700KF」が良いですが、非常に優れているとまでは言えません。

スレッド数評価
Core i7 10700KF
16スレッド58/100
Core i5 10400
12スレッド48/100

基本情報について「Core i7 10700KF」と「Core i5 10400」を比較

TDPについて

TDPが小さいCPUは発熱が少ないのでノートパソコンなどで使用できる点で優れています。例えば冷却性能が低い小型PCケースに搭載するようなケースで重宝します。

TDPについて比べると「Core i5 10400」は65Wで「Core i7 10700KF」は125Wです。60Wもの差があります。「Core i7 10700KF」と比べて「Core i5 10400」はかなり小さいです。最大放熱量の小ささランキングで比べると全2005製品中「Core i5 10400」は527位であるのに対し「Core i7 10700KF」は1631位で、CPUの中ではケタ違いな差があると言えそうです。

「Core i5 10400」はCPU自体の発熱を少なくできる点で「Core i7 10700KF」よりも優れていると言えます。熱の放散を抑えることができるため、冷却機構を小型化して本体をスリム化したり、モバイルで利用するのに「Core i5 10400」はかなりオススメです。実際の利用を想定したとき「Core i5 10400」の方が「Core i7 10700KF」よりも非常に優れているでしょう。「Core i5 10400」を選ぶ上で重要な判断材料の一つとなるでしょう。

TDP評価
Core i7 10700KF
125W30/100
Core i5 10400
65W76/100

「Core i7 10700KF」と「Core i5 10400」の違いを表で比較する

Core i7 10700KFCore i5 10400
画像Core i7 10700KFCore i5 10400
シリーズ名Comet LakeComet Lake
内蔵グラフィックス - Intel UHD Graphics 630
ソケットの形状LGA1200LGA1200
TDP125W65W
通常利用時の最大周波数3.8GHz2.9GHz
ブースト時の最大周波数5.1GHz4.3GHz
三次キャッシュ対応
三次キャッシュ16MB12MB
コア数8コア6コア
マルチスレッド対応
スレッド数16スレッド12スレッド

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