Core i7 10700KF と Ryzen 9 3950X のレビュー。どちらがいい?
作成日時: 2020-06-17 15:37:57、更新日時: 2021-10-20 23:16:01
「Ryzen 9 3950X」と「Core i7 10700KF」の特徴を点数評価しました!どういう面で違いや差があるのか?どっちが優れているのかを徹底評価。
Core i7 10700KF | Ryzen 9 3950X | |||
総合評価: | 3.4 (総合: 115位) | 4.1 (総合: 12位) | ||
TDP | 1.5 125W | 2.1 105W | ||
通常利用時の最大周波数 | 4.9 3.8GHz | 3.6 3.5GHz | ||
ブースト時の最大周波数 | 4.9 5.1GHz | 4.9 4.7GHz | ||
三次キャッシュ | 3.0 16MB | 4.9 64MB | ||
コア数 | 3.0 8コア | 4.3 16コア | ||
スレッド数 | 2.9 16スレッド | 4.1 32スレッド | ||
「Core i7 10700KF」と「Ryzen 9 3950X」を徹底比較する
CPU性能について「Core i7 10700KF」と「Ryzen 9 3950X」を比較
通常利用時の最大周波数について
通常利用時の最大周波数が高いCPUは高速に演算処理できるため、一度に多くの処理を実行可能な点で優れています。例えば複雑な処理を頻繁に行うような作業をするといったケースにおすすめです。
通常利用時の最大周波数について比べると「Core i7 10700KF」は3.8GHzであるのに対して「Ryzen 9 3950X」は3.5GHzです。0.2GHzの差があります。「Ryzen 9 3950X」の定格クロック数と比べて「Core i7 10700KF」はとても高いです。定格周波数ランキングで見てみると2150製品中「Core i7 10700KF」は84位で「Ryzen 9 3950X」は270位です。ほとんど差は無いと言えます。
「Core i7 10700KF」はデータやアクセス処理を高速化できる点で「Ryzen 9 3950X」よりも秀でています。「Core i7 10700KF」は複数の作業、アプリケーションを同時に処理するのに非常に向いています。実際の利用を考えると「Ryzen 9 3950X」と「Core i7 10700KF」は体感値として遥かに大きい差があります。「Core i7 10700KF」に決める上で一つの主な判断材料となるでしょう。
ブースト時の最大周波数について
ブースト時の最大周波数が高いCPUは3Dゲームなどで高い処理能力を維持できる点で使い勝手が良いです。例えば動画のエンコードなど、CPU負荷の高い作業をするようなときにおすすめです。
ブースト時の最大周波数を「Ryzen 9 3950X」と「Core i7 10700KF」を比較すると「Ryzen 9 3950X」は4.7GHzで「Core i7 10700KF」は5.1GHzです。「Ryzen 9 3950X」も「Core i7 10700KF」も同じくらいのクロック数です。ブースト時のクロック数ランキングで見てみると727製品中「Core i7 10700KF」は59位で「Ryzen 9 3950X」は118位です。ほとんど差は無いと言えます。
体感できるほどの違いは無いです。別の角度から比較するほうがいいでしょう。
三次キャッシュ対応について
三次キャッシュに対応しているCPUはそれぞれのデータを階層別で管理することで処理能力を上げることができる点で優れています。例えばデータを階層別で管理できるのでメインメモリの処理を速くするようなときで役に立ちます。
「Ryzen 9 3950X」も「Core i7 10700KF」も三次キャッシュに対応しているCPUです。そのため多くの中間情報を高速に引き出せるので素早く処理できる点で優れています。どちらも膨大なデータを高速に処理するのに向いています。
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三次キャッシュについて
三次キャッシュが多いCPUはパソコンの速度を著しく低下させずに使用できる点で使い勝手が良いです。特に頻繁にメインメモリにアクセスしてパソコンの動作が遅くならないようにするようなときで役に立ちます。
三次キャッシュについて「Ryzen 9 3950X」と「Core i7 10700KF」を比べると「Ryzen 9 3950X」は64MBに対して「Core i7 10700KF」は16MBです。48MBもの差があります。三次キャッシュという視点において「Ryzen 9 3950X」は「Core i7 10700KF」より非常に多いキャッシュ容量です。三次キャッシュ容量の多さランキングで比べると1194製品の中で「Ryzen 9 3950X」は56位で「Core i7 10700KF」は375位なのでCPUの中では差はかなり大きいと言えます。
「Ryzen 9 3950X」は中間の計算結果を多く待避出来るので、複雑な計算をより早くできる点で「Core i7 10700KF」よりも優れていると言えます。「Ryzen 9 3950X」はよりCPUのポテンシャルを引き出して快適に使用するのにかなり向いています。実際に使う場面で「Core i7 10700KF」と比べて「Ryzen 9 3950X」は遥かに秀でていると言えます。「Ryzen 9 3950X」にする上で主な理由の一つになります。
コア数について
コア数が多いCPUは同時に複数の作業を処理効率を上げることができ、より多くのアプリケーションを同時に実行できる点で秀でています。例えば複数の動作を同時処理するような場合におススメです。
コア数を比べると「Ryzen 9 3950X」は16コアであるのに対して「Core i7 10700KF」は8コアです。8コアの差があります。「Core i7 10700KF」と比べて「Ryzen 9 3950X」はややコア数が多いです。コア数の多さランキングで見てみると2152製品中「Core i7 10700KF」は327位で「Ryzen 9 3950X」は130位です。ほとんど差は無いと言えます。
「Ryzen 9 3950X」は一つのタスクについて並列で処理することで高速で処理したり、多くのタスクを同時に実行出来る点で「Core i7 10700KF」よりも多少優れているかもしれません。「Ryzen 9 3950X」は同時に出来る処理作業を増やすことが出来るので、一度に色んなアプリを起動するのに多少おすすめです。実際に使うことを想定したとき「Ryzen 9 3950X」と「Core i7 10700KF」は体感上多少大きい違いがあります。「Ryzen 9 3950X」は「Core i7 10700KF」よりいいと言えます。ただ決定的に優れていると言える程の差はありません。
マルチスレッド対応について
マルチスレッドに対応しているCPUは複数同時処理で作業できる点で優れています。例えばパソコンの複数の処理を効率的に並行実施するといったようなケースで役立ちます。
「Ryzen 9 3950X」も「Core i7 10700KF」もマルチスレッドに対応しているCPUです。そのため多くのタスクを一つのコアで同時に実行できる点で優れています。どちらも複数の作業を処理効率を保ちながら同時進行するのに適しています。
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スレッド数について
スレッド数が多いCPUは複数のアプリケーションを同時に処理できる点で秀でています。例えば同時に複数の処理をするような場合に向いています。
スレッド数について「Core i7 10700KF」と「Ryzen 9 3950X」を比べると「Core i7 10700KF」は16スレッドであり「Ryzen 9 3950X」は32スレッドです。16スレッドもの差があります。「Core i7 10700KF」と比べて「Ryzen 9 3950X」は非常に多いです。スレッド数の多さランキングで比較すると全804製品のなかで「Ryzen 9 3950X」は120位で「Core i7 10700KF」は275位なので、大きく違うとまでは言えないもののそれなりの差はあります。
待ち時間・バッファーが多いタスクを同時に実行する際に効率的に処理できる点で「Ryzen 9 3950X」の方が優れているでしょう。「Ryzen 9 3950X」は複数のアプリケーションを同時にストレスなく実行するのに非常におすすめです。実際に使うことを想定したとき「Core i7 10700KF」と比べて「Ryzen 9 3950X」はとても優れていると言えます。「Ryzen 9 3950X」を選ぶ主な判断材料の一つになります。
基本情報について「Core i7 10700KF」と「Ryzen 9 3950X」を比較
TDPについて
TDPが小さいCPUは発熱が少ないのでノートパソコンなどで使用できる点で優れています。例えば冷却性能が低い小型PCケースに搭載するようなケースで重宝します。
TDPについて比べると「Ryzen 9 3950X」は105Wであり「Core i7 10700KF」は125Wです。TDPという角度において「Ryzen 9 3950X」は「Core i7 10700KF」と比較してどちらかといえば小さいです。最大放熱量の小ささランキングで見てみると2005製品中「Core i7 10700KF」は1631位で「Ryzen 9 3950X」は1472位です。ほとんど差は無いと言えます。
CPU自体の発熱を少なくできる点で「Ryzen 9 3950X」の方が多少良いといえなくもありません。熱の放散を抑えることができるため、冷却機構を小型化して本体をスリム化したり、モバイルで利用する場合でも実用上の違いはほぼ無いと思います。あえて決めるなら「Core i7 10700KF」より「Ryzen 9 3950X」ですが、基本的には気にするほどの差はほとんどありません。
「Core i7 10700KF」と「Ryzen 9 3950X」の違いを表で比較する
Core i7 10700KF | Ryzen 9 3950X | |
画像 | ||
シリーズ名 | Comet Lake | - |
ソケットの形状 | LGA1200 | Socket AM4 |
TDP | 125W | 105W |
通常利用時の最大周波数 | 3.8GHz | 3.5GHz |
ブースト時の最大周波数 | 5.1GHz | 4.7GHz |
二次キャッシュ対応 | - | ○ |
二次キャッシュ | - | 8MB |
三次キャッシュ対応 | ○ | ○ |
三次キャッシュ | 16MB | 64MB |
コア数 | 8コア | 16コア |
マルチスレッド対応 | ○ | ○ |
スレッド数 | 16スレッド | 32スレッド |
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