Core i7 10700F と Ryzen Threadripper 3960X のレビュー。どちらがいい?

作成日時: 2020-06-17 14:24:46、更新日時: 2021-10-20 22:00:47

Core i7 10700FRyzen Threadripper 3960X
Core i7 10700FRyzen Threadripper 3960X

「Ryzen Threadripper 3960X」と「Core i7 10700F」はどちらがいいのか?どちらを選んだ方がいいのかを解説レビュー。どっちが良いのかを比較してみました。

Core i7 10700FRyzen Threadripper 3960X
Core i7 10700FRyzen Threadripper 3960X
総合評価:

65/100

(総合: 97位)

82/100

(総合: 7位)

通常利用時の最大周波数
34/100
97/100
ブースト時の最大周波数
97/100
84/100
三次キャッシュ
60/100
98/100
コア数
60/100
97/100
スレッド数
58/100
97/100

Ryzen Threadripper 3960X と比較して Core i7 10700F を選ぶメリット

  • ブースト時の周波数

    98点(4.8GHz) vs 84.9点(4.5GHz)

Core i7 10700F と比較して Ryzen Threadripper 3960X を選ぶメリット

  • 定格周波数

    34.7点(2.9GHz) vs 97.8点(3.8GHz)

  • 三次キャッシュ

    61点(16MB) vs 98.2点(128MB)

  • コア数

    60.5点(8コア) vs 97.8点(24コア)

  • スレッド数

    58.8点(16スレッド) vs 97.7点(48スレッド)

  • 二次キャッシュ対応

「Core i7 10700F」と「Ryzen Threadripper 3960X」を徹底比較する

基本情報について「Core i7 10700F」と「Ryzen Threadripper 3960X」を比較

TDPについて

TDPが小さいCPUは発熱が少ないのでノートパソコンなどで使用できる点で優れています。例えば冷却性能が低い小型PCケースに搭載するようなケースで重宝します。

TDPについて比べると「Core i7 10700F」は65Wで「Ryzen Threadripper 3960X」は280Wです。215Wもの差があります。「Ryzen Threadripper 3960X」と比べて「Core i7 10700F」はかなり小さいです。「Core i7 10700F」はCPU自体の発熱を少なくできる点で「Ryzen Threadripper 3960X」よりも優れていると言えます。熱の放散を抑えることができるため、冷却機構を小型化して本体をスリム化したり、モバイルで利用するのに「Core i7 10700F」はかなりオススメです。実際の利用を想定したとき「Core i7 10700F」の方が「Ryzen Threadripper 3960X」よりも非常に優れているでしょう。「Core i7 10700F」を選ぶ上で重要な判断材料の一つとなるでしょう。

TDP評価
Core i7 10700F
65W76/100
Ryzen Threadripper 3960X
280W0/100

CPU性能について「Core i7 10700F」と「Ryzen Threadripper 3960X」を比較

通常利用時の最大周波数について

通常利用時の最大周波数が高いCPUは高速に演算処理できるため、一度に多くの処理を実行可能な点で優れています。例えば複雑な処理を頻繁に行うような作業をするといったケースにおすすめです。

通常利用時の最大周波数について比べると「Ryzen Threadripper 3960X」は3.8GHzであるのに対して「Core i7 10700F」は2.9GHzです。0.8GHzの差があります。「Core i7 10700F」の定格クロック数と比べて「Ryzen Threadripper 3960X」はとても高いです。「Ryzen Threadripper 3960X」はデータやアクセス処理を高速化できる点で「Core i7 10700F」よりも秀でています。「Ryzen Threadripper 3960X」は複数の作業、アプリケーションを同時に処理するのに非常に向いています。実際の利用を考えると「Core i7 10700F」と「Ryzen Threadripper 3960X」は体感値として遥かに大きい差があります。「Ryzen Threadripper 3960X」に決める上で一つの主な判断材料となるでしょう。

通常利用時の最大周波数評価
Core i7 10700F
2.9GHz34/100
Ryzen Threadripper 3960X
3.8GHz97/100

ブースト時の最大周波数について

ブースト時の最大周波数が高いCPUは3Dゲームなどで高い処理能力を維持できる点で使い勝手が良いです。例えば動画のエンコードなど、CPU負荷の高い作業をするようなときにおすすめです。

ブースト時の最大周波数について比較すると「Core i7 10700F」は4.8GHzであるのに対して「Ryzen Threadripper 3960X」は4.5GHzです。ブースト時の最大周波数という角度で見ると「Ryzen Threadripper 3960X」と比較して「Core i7 10700F」は多少高いクロック数です。「Core i7 10700F」はパソコンの処理速度を上げることができる点で「Ryzen Threadripper 3960X」よりもわずかに良いといえなくもないでしょう。しかしながら消費電力や発熱を維持したまま処理速度をアップする場合でも体感上の違いはほぼ無いでしょう。どちらかといえば「Ryzen Threadripper 3960X」より「Core i7 10700F」を選ぶべきですが基本的には体感差はほぼ感じません。

ブースト時の最大周波数評価
Core i7 10700F
4.8GHz97/100
Ryzen Threadripper 3960X
4.5GHz84/100

三次キャッシュ対応について

三次キャッシュに対応しているCPUはそれぞれのデータを階層別で管理することで処理能力を上げることができる点で優れています。例えばデータを階層別で管理できるのでメインメモリの処理を速くするようなときで役に立ちます。

「Ryzen Threadripper 3960X」も「Core i7 10700F」も三次キャッシュに対応しているCPUです。そのため多くの中間情報を高速に引き出せるので素早く処理できる点で優れています。どちらも膨大なデータを高速に処理するのに向いています。

三次キャッシュについて

三次キャッシュが多いCPUはパソコンの速度を著しく低下させずに使用できる点で使い勝手が良いです。特に頻繁にメインメモリにアクセスしてパソコンの動作が遅くならないようにするようなときで役に立ちます。

三次キャッシュについて「Ryzen Threadripper 3960X」と「Core i7 10700F」を比べると「Ryzen Threadripper 3960X」は128MBに対して「Core i7 10700F」は16MBです。112MBもの差があります。三次キャッシュという視点において「Ryzen Threadripper 3960X」は「Core i7 10700F」より非常に多いキャッシュ容量です。「Ryzen Threadripper 3960X」はRAMのアクセスや消費量を減らすことができため、パフォーマンス全体を向上させることができる点で「Core i7 10700F」よりも秀でているでしょう。「Ryzen Threadripper 3960X」はよりCPUのポテンシャルを引き出して快適に使用するのにかなり向いています。実際に使う場面で「Core i7 10700F」と比べて「Ryzen Threadripper 3960X」は遥かに秀でていると言えます。「Ryzen Threadripper 3960X」にする上で主な理由の一つになります。

三次キャッシュ評価
Core i7 10700F
16MB60/100
Ryzen Threadripper 3960X
128MB98/100

コア数について

コア数が多いCPUは同時に複数の作業を処理効率を上げることができ、より多くのアプリケーションを同時に実行できる点で秀でています。例えば複数の動作を同時処理するような場合におススメです。

コア数について比べると「Core i7 10700F」は8コアに対して「Ryzen Threadripper 3960X」は24コアです。16コアの違いがあります。「Core i7 10700F」より「Ryzen Threadripper 3960X」の方がとてもコア数が多いです。一つのタスクについて並列で処理することで高速で処理したり、多くのタスクを同時に実行出来る点で「Ryzen Threadripper 3960X」の方が秀でていると言えます。「Ryzen Threadripper 3960X」は同時に出来る処理作業を増やすことが出来るので、一度に色んなアプリを起動するのにかなりオススメです。実際に使う場面で「Core i7 10700F」と「Ryzen Threadripper 3960X」の体感値としての差は遥かに大きいです。「Ryzen Threadripper 3960X」を選ぶための一つの重要な決め手となると思います。

コア数評価
Core i7 10700F
8コア60/100
Ryzen Threadripper 3960X
24コア97/100

マルチスレッド対応について

マルチスレッドに対応しているCPUは複数同時処理で作業できる点で優れています。例えばパソコンの複数の処理を効率的に並行実施するといったようなケースで役立ちます。

「Ryzen Threadripper 3960X」も「Core i7 10700F」もマルチスレッドに対応しているCPUです。そのため高度な演算処理や、多数のプログラムを同時に処理できる点で秀でています。どちらも複数の作業を処理効率を保ちながら同時進行するのに適しています。

スレッド数について

スレッド数が多いCPUは複数のアプリケーションを同時に処理できる点で秀でています。例えば同時に複数の処理をするような場合に向いています。

スレッド数について「Core i7 10700F」と「Ryzen Threadripper 3960X」を比べると「Core i7 10700F」は16スレッドであり「Ryzen Threadripper 3960X」は48スレッドです。32スレッドもの差があります。「Core i7 10700F」と比べて「Ryzen Threadripper 3960X」は非常に多いです。待ち時間・バッファーが多いタスクを同時に実行する際に効率的に処理できる点で「Ryzen Threadripper 3960X」の方が優れているでしょう。「Ryzen Threadripper 3960X」は複数のアプリケーションを同時にストレスなく実行するのに非常におすすめです。実際に使うことを想定したとき「Core i7 10700F」と比べて「Ryzen Threadripper 3960X」はとても優れていると言えます。「Ryzen Threadripper 3960X」を選ぶ主な判断材料の一つになります。

スレッド数評価
Core i7 10700F
16スレッド58/100
Ryzen Threadripper 3960X
48スレッド97/100

「Core i7 10700F」と「Ryzen Threadripper 3960X」の違いを表で比較する

Core i7 10700FRyzen Threadripper 3960X
画像Core i7 10700FRyzen Threadripper 3960X
シリーズ名Comet Lake -
ソケットの形状LGA1200Socket sTRX4
TDP65W280W
通常利用時の最大周波数2.9GHz3.8GHz
ブースト時の最大周波数4.8GHz4.5GHz
二次キャッシュ対応 -
二次キャッシュ - 12MB
三次キャッシュ対応
三次キャッシュ16MB128MB
コア数8コア24コア
マルチスレッド対応
スレッド数16スレッド48スレッド

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