Ryzen 5 2600X と Core i3 10320 を比べてどちらの評価が良いか。重要な特徴を幅広くまとめてみました

作成日時: 2020-06-14 17:16:00、更新日時: 2021-10-20 19:17:21

Core i3 10320Ryzen 5 2600X
Core i3 10320Ryzen 5 2600X

「Ryzen 5 2600X」と「Core i3 10320」の違いについて評価・検証してみました。どのような面で異なるのでしょうか?「Core i3 10320」と「Ryzen 5 2600X」のどっちを選んだらいいのか検討している人におススメです。

Core i3 10320Ryzen 5 2600X
Core i3 10320Ryzen 5 2600X
総合評価:
TDPrating-image3.8
65W
rating-image2.5
95W
通常利用時の最大周波数rating-image4.9
3.8GHz
rating-image4.0
3.6GHz
ブースト時の最大周波数rating-image4.9
4.6GHz
rating-image3.0
4.2GHz
三次キャッシュrating-image1.8
8MB
rating-image3.0
16MB
コア数rating-image1.8
4コア
rating-image2.5
6コア
スレッド数rating-image1.7
8スレッド
rating-image2.4
12スレッド

Ryzen 5 2600X と比較して Core i3 10320 を選ぶメリット

  • 定格周波数

    97.8点(3.8GHz) vs 80点(3.6GHz)

  • ブースト時の周波数

    97.7点(4.6GHz) vs 59.3点(4.2GHz)

Core i3 10320 と比較して Ryzen 5 2600X を選ぶメリット

  • 三次キャッシュ

    35.4点(8MB) vs 61点(16MB)

  • コア数

    35.2点(4コア) vs 50点(6コア)

  • スレッド数

    34.7点(8スレッド) vs 48.8点(12スレッド)

  • 二次キャッシュ対応

「Core i3 10320」と「Ryzen 5 2600X」を徹底比較する

基本情報について「Core i3 10320」と「Ryzen 5 2600X」を比較

TDPについて

TDPが小さいCPUは発熱が少ないのでノートパソコンなどで使用できる点で優れています。例えば冷却性能が低い小型PCケースに搭載するようなケースで重宝します。

TDPについて比べると「Core i3 10320」は65Wで「Ryzen 5 2600X」は95Wです。30Wもの差があります。「Ryzen 5 2600X」と比べて「Core i3 10320」はかなり小さいです。最大放熱量の小ささランキングで比べると全2005製品中「Core i3 10320」は513位であるのに対し「Ryzen 5 2600X」は1220位で、CPUの中ではケタ違いな差があると言えそうです。

「Core i3 10320」はCPU自体の発熱を少なくできる点で「Ryzen 5 2600X」よりも優れていると言えます。熱の放散を抑えることができるため、冷却機構を小型化して本体をスリム化したり、モバイルで利用するのに「Core i3 10320」はかなりオススメです。実際の利用を想定したとき「Core i3 10320」の方が「Ryzen 5 2600X」よりも非常に優れているでしょう。「Core i3 10320」を選ぶ上で重要な判断材料の一つとなるでしょう。

TDP評価
Core i3 10320
65W76/100
Ryzen 5 2600X
95W49/100

CPU性能について「Core i3 10320」と「Ryzen 5 2600X」を比較

通常利用時の最大周波数について

通常利用時の最大周波数が高いCPUは高速に演算処理できるため、一度に多くの処理を実行可能な点で優れています。例えば複雑な処理を頻繁に行うような作業をするといったケースにおすすめです。

通常利用時の最大周波数について「Core i3 10320」と「Ryzen 5 2600X」を比較すると「Core i3 10320」は3.8GHzに対して「Ryzen 5 2600X」は3.6GHzです。0.1GHzの差があります。「Ryzen 5 2600X」の定格クロック数と比べて「Core i3 10320」は比較的高いです。定格周波数ランキングで見てみると2150製品中「Core i3 10320」は89位で「Ryzen 5 2600X」は200位です。ほとんど差は無いと言えます。

データやアクセス処理を高速化できる点で「Ryzen 5 2600X」より「Core i3 10320」の方がよいです。「Core i3 10320」は複数の作業、アプリケーションを同時に処理するのに比較的おススメです。実際に使う場面で「Core i3 10320」と「Ryzen 5 2600X」の実用においての違いは比較的大きいです。「Core i3 10320」は「Ryzen 5 2600X」よりいいですが決め手になるほどの差はないでしょう。

通常利用時の最大周波数評価
Core i3 10320
3.8GHz97/100
Ryzen 5 2600X
3.6GHz80/100

ブースト時の最大周波数について

ブースト時の最大周波数が高いCPUは3Dゲームなどで高い処理能力を維持できる点で使い勝手が良いです。例えば動画のエンコードなど、CPU負荷の高い作業をするようなときにおすすめです。

ブースト時の最大周波数について比べると「Ryzen 5 2600X」は4.2GHzであり「Core i3 10320」は4.6GHzです。0.3GHzもの差があります。ブースト時の最大周波数という角度で見ると「Ryzen 5 2600X」と比較して「Core i3 10320」は非常に高いです。ブースト時のクロック数ランキングで比較すると全727製品のなかで「Core i3 10320」は153位で「Ryzen 5 2600X」は256位なので、大きく違うとまでは言えないもののそれなりの差はあります。

パソコンの処理速度を上げることができる点で「Core i3 10320」の方が「Ryzen 5 2600X」よりも秀でています。消費電力や発熱を維持したまま処理速度をアップするのに「Core i3 10320」はとても適しています。実際に利用する上で「Core i3 10320」と「Ryzen 5 2600X」の実用上の違いはかなり大きいです。「Core i3 10320」にする上で主な判断材料の一つとなると思います。

ブースト時の最大周波数評価
Core i3 10320
4.6GHz97/100
Ryzen 5 2600X
4.2GHz59/100

三次キャッシュ対応について

三次キャッシュに対応しているCPUはそれぞれのデータを階層別で管理することで処理能力を上げることができる点で優れています。例えばデータを階層別で管理できるのでメインメモリの処理を速くするようなときで役に立ちます。

「Ryzen 5 2600X」も「Core i3 10320」も三次キャッシュに対応しているCPUです。そのため多くの中間情報を高速に引き出せるので素早く処理できる点で優れています。どちらも膨大なデータを高速に処理するのに向いています。

三次キャッシュについて

三次キャッシュが多いCPUはパソコンの速度を著しく低下させずに使用できる点で使い勝手が良いです。特に頻繁にメインメモリにアクセスしてパソコンの動作が遅くならないようにするようなときで役に立ちます。

三次キャッシュについて「Ryzen 5 2600X」と「Core i3 10320」を比べると「Ryzen 5 2600X」は16MBに対して「Core i3 10320」は8MBです。8MBもの差があります。三次キャッシュという視点において「Ryzen 5 2600X」は「Core i3 10320」より非常に多いキャッシュ容量です。三次キャッシュ容量の多さランキングで比較すると全1194製品のなかで「Ryzen 5 2600X」は387位で「Core i3 10320」は593位なので、大きく違うとまでは言えないもののそれなりの差はあります。

「Ryzen 5 2600X」はRAMのアクセスや消費量を減らすことができため、パフォーマンス全体を向上させることができる点で「Core i3 10320」よりも秀でているでしょう。「Ryzen 5 2600X」はよりCPUのポテンシャルを引き出して快適に使用するのにかなり向いています。実際に使う場面で「Core i3 10320」と比べて「Ryzen 5 2600X」は遥かに秀でていると言えます。「Ryzen 5 2600X」にする上で主な理由の一つになります。

三次キャッシュ評価
Core i3 10320
8MB35/100
Ryzen 5 2600X
16MB60/100

コア数について

コア数が多いCPUは同時に複数の作業を処理効率を上げることができ、より多くのアプリケーションを同時に実行できる点で秀でています。例えば複数の動作を同時処理するような場合におススメです。

コア数を比べると「Ryzen 5 2600X」は6コアであるのに対して「Core i3 10320」は4コアです。2コアの差があります。「Core i3 10320」と比べて「Ryzen 5 2600X」はややコア数が多いです。コア数の多さランキングで見てみると2152製品中「Core i3 10320」は617位で「Ryzen 5 2600X」は471位です。ほとんど差は無いと言えます。

「Ryzen 5 2600X」は一つのタスクについて並列で処理することで高速で処理したり、多くのタスクを同時に実行出来る点で「Core i3 10320」よりも多少優れているかもしれません。「Ryzen 5 2600X」は同時に出来る処理作業を増やすことが出来るので、一度に色んなアプリを起動するのに多少おすすめです。実際に使うことを想定したとき「Ryzen 5 2600X」と「Core i3 10320」は体感上多少大きい違いがあります。「Ryzen 5 2600X」は「Core i3 10320」よりいいと言えます。ただ決定的に優れていると言える程の差はありません。

コア数評価
Core i3 10320
4コア35/100
Ryzen 5 2600X
6コア50/100

マルチスレッド対応について

マルチスレッドに対応しているCPUは複数同時処理で作業できる点で優れています。例えばパソコンの複数の処理を効率的に並行実施するといったようなケースで役立ちます。

「Ryzen 5 2600X」も「Core i3 10320」もマルチスレッドに対応しているCPUです。そのため高度な演算処理や、多数のプログラムを同時に処理できる点で秀でています。どちらも複数の作業を処理効率を保ちながら同時進行するのに適しています。

スレッド数について

スレッド数が多いCPUは複数のアプリケーションを同時に処理できる点で秀でています。例えば同時に複数の処理をするような場合に向いています。

スレッド数を「Core i3 10320」と「Ryzen 5 2600X」を比べると「Core i3 10320」は8スレッドに対して「Ryzen 5 2600X」は12スレッドです。4スレッドの差があります。「Ryzen 5 2600X」は「Core i3 10320」に比べて比較的スレッド数が多いです。スレッド数の多さランキングで見てみると804製品中「Core i3 10320」は416位で「Ryzen 5 2600X」は366位です。ほとんど差は無いと言えます。

待ち時間・バッファーが多いタスクを同時に実行する際に効率的に処理できる点で「Ryzen 5 2600X」の方が「Core i3 10320」よりも多少優れているかもしれません。「Ryzen 5 2600X」は複数のアプリケーションを同時にストレスなく実行するのに多少適しています。実際に使う場面で「Ryzen 5 2600X」と「Core i3 10320」は体感上やや大きい差があります。「Core i3 10320」より「Ryzen 5 2600X」が良いですが、非常に優れているとまでは言えません。

スレッド数評価
Core i3 10320
8スレッド34/100
Ryzen 5 2600X
12スレッド48/100

「Core i3 10320」と「Ryzen 5 2600X」の違いを表で比較する

Core i3 10320Ryzen 5 2600X
Core i3 10320Ryzen 5 2600X
基本情報
シリーズ名Comet Lake -
内蔵グラフィックスIntel UHD Graphics 630 -
ソケットの形状LGA1200Socket AM4
TDP65W95W
CPU性能
通常利用時の最大周波数3.8GHz3.6GHz
ブースト時の最大周波数4.6GHz4.2GHz
二次キャッシュ対応 -
二次キャッシュ - 3MB
三次キャッシュ対応
三次キャッシュ8MB16MB
コア数4コア6コア
マルチスレッド対応
スレッド数8スレッド12スレッド

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TDP:65W, 通常利用時の最大周波数:3.2GHz, ブースト時の最大周波数:3.6GHz, 二次キャッシュ:3MB, 三次キャッシュ:16MB, コア数:6コア, スレッド数:12スレッド

TDP:65W, 通常利用時の最大周波数:3.2GHz, ブースト時の最大周波数:4.6GHz, 三次キャッシュ:12MB, コア数:6コア, スレッド数:12スレッド

TDP:165W, 通常利用時の最大周波数:3.1GHz, ブースト時の最大周波数:4.4GHz, 三次キャッシュ:22MB, コア数:16コア, スレッド数:32スレッド

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