Core i5 10600K と Core i9 10900K の評価。違いを比べてみた

作成日時: 2020-06-01 16:22:26、更新日時: 2021-10-20 19:39:12

Core i5 10600KCore i9 10900K
Core i5 10600KCore i9 10900K

「Core i9 10900K」と「Core i5 10600K」の違いについて評価・検証してみました。どのような面で異なるのでしょうか?「Core i5 10600K」と「Core i9 10900K」のどっちを選んだらいいのか検討している人におススメです。

Core i5 10600KCore i9 10900K
Core i5 10600KCore i9 10900K
総合評価:
TDPrating-image1.5
125W
rating-image1.5
125W
通常利用時の最大周波数rating-image4.9
4.1GHz
rating-image4.4
3.7GHz
ブースト時の最大周波数rating-image4.9
4.8GHz
rating-image4.9
5.3GHz
三次キャッシュrating-image2.5
12MB
rating-image3.5
20MB
コア数rating-image2.5
6コア
rating-image3.4
10コア
スレッド数rating-image2.4
12スレッド
rating-image3.3
20スレッド

Core i9 10900K と比較して Core i5 10600K を選ぶメリット

  • 定格周波数

    98.1点(4.1GHz) vs 89点(3.7GHz)

Core i5 10600K と比較して Core i9 10900K を選ぶメリット

  • 三次キャッシュ

    50.3点(12MB) vs 69.2点(20MB)

  • コア数

    50点(6コア) vs 68.6点(10コア)

  • スレッド数

    48.8点(12スレッド) vs 66.5点(20スレッド)

「Core i5 10600K」と「Core i9 10900K」を徹底比較する

基本情報について「Core i5 10600K」と「Core i9 10900K」を比較

TDPについて

TDPが小さいCPUは発熱が少ないのでノートパソコンなどで使用できる点で優れています。例えば冷却性能が低い小型PCケースに搭載するようなケースで重宝します。

TDPを「Core i5 10600K」と「Core i9 10900K」を比べると「Core i5 10600K」は125Wに対して「Core i9 10900K」は125Wです。「Core i9 10900K」も「Core i5 10600K」も違いはほぼゼロと言えます。実用上の差はありません。ほかの観点から比較するほうがよいでしょう。

TDP評価
Core i5 10600K
125W30/100
Core i9 10900K
125W30/100

CPU性能について「Core i5 10600K」と「Core i9 10900K」を比較

通常利用時の最大周波数について

通常利用時の最大周波数が高いCPUは高速に演算処理できるため、一度に多くの処理を実行可能な点で優れています。例えば複雑な処理を頻繁に行うような作業をするといったケースにおすすめです。

通常利用時の最大周波数を「Core i9 10900K」と「Core i5 10600K」を比較すると「Core i9 10900K」は3.7GHzであり「Core i5 10600K」は4.1GHzです。「Core i5 10600K」の方が「Core i9 10900K」よりもわずかに定格クロック数が高いです。データやアクセス処理を高速化できる点で「Core i5 10600K」の方がどちらかといえば良いといえなくもないでしょう。しかしながら複数の作業、アプリケーションを同時に処理する場合でも実感上の違いはほとんど無いと思います。数値的には「Core i5 10600K」の方が「Core i9 10900K」より高いですが、体感できるほどの違いはほぼありません。

通常利用時の最大周波数評価
Core i5 10600K
4.1GHz98/100
Core i9 10900K
3.7GHz88/100

ブースト時の最大周波数について

ブースト時の最大周波数が高いCPUは3Dゲームなどで高い処理能力を維持できる点で使い勝手が良いです。例えば動画のエンコードなど、CPU負荷の高い作業をするようなときにおすすめです。

ブースト時の最大周波数を「Core i9 10900K」と「Core i5 10600K」を比較すると「Core i9 10900K」は5.3GHzで「Core i5 10600K」は4.8GHzです。「Core i9 10900K」も「Core i5 10600K」も同じくらいのクロック数です。体感できるほどの違いは無いです。別の角度から比較するほうがいいでしょう。

ブースト時の最大周波数評価
Core i5 10600K
4.8GHz97/100
Core i9 10900K
5.3GHz98/100

三次キャッシュ対応について

三次キャッシュに対応しているCPUはそれぞれのデータを階層別で管理することで処理能力を上げることができる点で優れています。例えばデータを階層別で管理できるのでメインメモリの処理を速くするようなときで役に立ちます。

「Core i9 10900K」も「Core i5 10600K」も三次キャッシュに対応しているCPUです。そのため多くの中間情報を高速に引き出せるので素早く処理できる点で優れています。どちらも膨大なデータを高速に処理するのに向いています。

三次キャッシュについて

三次キャッシュが多いCPUはパソコンの速度を著しく低下させずに使用できる点で使い勝手が良いです。特に頻繁にメインメモリにアクセスしてパソコンの動作が遅くならないようにするようなときで役に立ちます。

三次キャッシュについて「Core i9 10900K」と「Core i5 10600K」を比べると「Core i9 10900K」は20MBに対して「Core i5 10600K」は12MBです。8MBもの差があります。三次キャッシュという視点において「Core i9 10900K」は「Core i5 10600K」より非常に多いキャッシュ容量です。「Core i9 10900K」は中間の計算結果を多く待避出来るので、複雑な計算をより早くできる点で「Core i5 10600K」よりも優れていると言えます。「Core i9 10900K」はよりCPUのポテンシャルを引き出して快適に使用するのにかなり向いています。実際に使う場面で「Core i5 10600K」と比べて「Core i9 10900K」は遥かに秀でていると言えます。「Core i9 10900K」にする上で主な理由の一つになります。

三次キャッシュ評価
Core i5 10600K
12MB50/100
Core i9 10900K
20MB69/100

コア数について

コア数が多いCPUは同時に複数の作業を処理効率を上げることができ、より多くのアプリケーションを同時に実行できる点で秀でています。例えば複数の動作を同時処理するような場合におススメです。

コア数を比べると「Core i9 10900K」は10コアであるのに対して「Core i5 10600K」は6コアです。4コアの差があります。「Core i5 10600K」と比べて「Core i9 10900K」はややコア数が多いです。「Core i9 10900K」は一つのタスクについて並列で処理することで高速で処理したり、多くのタスクを同時に実行出来る点で「Core i5 10600K」よりも多少優れているかもしれません。「Core i9 10900K」は同時に出来る処理作業を増やすことが出来るので、一度に色んなアプリを起動するのに多少おすすめです。実際に使うことを想定したとき「Core i9 10900K」と「Core i5 10600K」は体感上多少大きい違いがあります。「Core i9 10900K」は「Core i5 10600K」よりいいと言えます。ただ決定的に優れていると言える程の差はありません。

コア数評価
Core i5 10600K
6コア50/100
Core i9 10900K
10コア68/100

マルチスレッド対応について

マルチスレッドに対応しているCPUは複数同時処理で作業できる点で優れています。例えばパソコンの複数の処理を効率的に並行実施するといったようなケースで役立ちます。

「Core i9 10900K」も「Core i5 10600K」もマルチスレッドに対応しているCPUです。そのため多くのタスクを一つのコアで同時に実行できる点で優れています。どちらも複数の作業を処理効率を保ちながら同時進行するのに適しています。

スレッド数について

スレッド数が多いCPUは複数のアプリケーションを同時に処理できる点で秀でています。例えば同時に複数の処理をするような場合に向いています。

スレッド数を「Core i5 10600K」と「Core i9 10900K」を比べると「Core i5 10600K」は12スレッドに対して「Core i9 10900K」は20スレッドです。8スレッドの差があります。「Core i9 10900K」は「Core i5 10600K」に比べて比較的スレッド数が多いです。待ち時間・バッファーが多いタスクを同時に実行する際に効率的に処理できる点で「Core i9 10900K」の方が「Core i5 10600K」よりも多少優れているかもしれません。「Core i9 10900K」は複数のアプリケーションを同時にストレスなく実行するのに多少適しています。実際に使う場面で「Core i9 10900K」と「Core i5 10600K」は体感上やや大きい差があります。「Core i5 10600K」より「Core i9 10900K」が良いですが、非常に優れているとまでは言えません。

スレッド数評価
Core i5 10600K
12スレッド48/100
Core i9 10900K
20スレッド66/100

「Core i5 10600K」と「Core i9 10900K」の違いを表で比較する

Core i5 10600KCore i9 10900K
画像Core i5 10600KCore i9 10900K
シリーズ名Comet LakeComet Lake
内蔵グラフィックスIntel UHD Graphics 630Intel UHD Graphics 630
ソケットの形状LGA1200LGA1200
TDP125W125W
通常利用時の最大周波数4.1GHz3.7GHz
ブースト時の最大周波数4.8GHz5.3GHz
三次キャッシュ対応
三次キャッシュ12MB20MB
コア数6コア10コア
マルチスレッド対応
スレッド数12スレッド20スレッド

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