Core i5 10600K と Xeon Silver 4210R の評価。違いを比べてみた

作成日時: 2020-06-01 16:48:24、更新日時: 2021-10-20 20:44:28

Core i5 10600KXeon Silver 4210R
Core i5 10600KXeon Silver 4210R

「Xeon Silver 4210R」と「Core i5 10600K」の違いについて評価・検証してみました。どのような面で異なるのでしょうか?「Core i5 10600K」と「Xeon Silver 4210R」のどっちを選んだらいいのか検討している人におススメです。

Core i5 10600KXeon Silver 4210R
Core i5 10600KXeon Silver 4210R
総合評価:

62.5/100

(総合: 203位)

44.6/100

(総合: 704位)

TDP
30/100
46/100
通常利用時の最大周波数
98/100
16/100
ブースト時の最大周波数
97/100
14/100
三次キャッシュ
50/100
55/100
コア数
50/100
68/100
スレッド数
48/100
66/100

Xeon Silver 4210R と比較して Core i5 10600K を選ぶメリット

  • 定格周波数

    98.1点(4.1GHz) vs 16.7点(2.4GHz)

  • ブースト時の周波数

    98点(4.8GHz) vs 14.4点(3.2GHz)

Core i5 10600K と比較して Xeon Silver 4210R を選ぶメリット

  • 三次キャッシュ

    50.3点(12MB) vs 55.4点(13MB)

  • コア数

    50点(6コア) vs 68.6点(10コア)

  • スレッド数

    48.8点(12スレッド) vs 66.5点(20スレッド)

「Core i5 10600K」と「Xeon Silver 4210R」を徹底比較する

CPU性能について「Core i5 10600K」と「Xeon Silver 4210R」を比較

通常利用時の最大周波数について

通常利用時の最大周波数が高いCPUは高速に演算処理できるため、一度に多くの処理を実行可能な点で優れています。例えば複雑な処理を頻繁に行うような作業をするといったケースにおすすめです。

通常利用時の最大周波数について比べると「Core i5 10600K」は4.1GHzであるのに対して「Xeon Silver 4210R」は2.4GHzです。1.6GHzの差があります。「Xeon Silver 4210R」の定格クロック数と比べて「Core i5 10600K」はとても高いです。「Core i5 10600K」はデータやアクセス処理を高速化できる点で「Xeon Silver 4210R」よりも秀でています。CPUの処理速度を高速化するのに「Core i5 10600K」はとても向いています。実際の利用を考えると「Xeon Silver 4210R」と「Core i5 10600K」は体感値として遥かに大きい差があります。「Core i5 10600K」に決める上で一つの主な判断材料となるでしょう。

通常利用時の最大周波数評価
Core i5 10600K
4.1GHz98/100
Xeon Silver 4210R
2.4GHz16/100

ブースト時の最大周波数について

ブースト時の最大周波数が高いCPUは3Dゲームなどで高い処理能力を維持できる点で使い勝手が良いです。例えば動画のエンコードなど、CPU負荷の高い作業をするようなときにおすすめです。

ブースト時の最大周波数について比べると「Xeon Silver 4210R」は3.2GHzであり「Core i5 10600K」は4.8GHzです。1.5GHzもの差があります。ブースト時の最大周波数という角度で見ると「Xeon Silver 4210R」と比較して「Core i5 10600K」は非常に高いです。パソコンの処理速度を上げることができる点で「Core i5 10600K」の方が「Xeon Silver 4210R」よりも秀でています。消費電力や発熱を維持したまま処理速度をアップするのに「Core i5 10600K」はとても適しています。実際に利用する上で「Core i5 10600K」と「Xeon Silver 4210R」の実用上の違いはかなり大きいです。「Core i5 10600K」にする上で主な判断材料の一つとなると思います。

ブースト時の最大周波数評価
Core i5 10600K
4.8GHz97/100
Xeon Silver 4210R
3.2GHz14/100

三次キャッシュ対応について

三次キャッシュに対応しているCPUはそれぞれのデータを階層別で管理することで処理能力を上げることができる点で優れています。例えばデータを階層別で管理できるのでメインメモリの処理を速くするようなときで役に立ちます。

「Xeon Silver 4210R」も「Core i5 10600K」も三次キャッシュに対応しているCPUです。そのため多くの中間情報を高速に引き出せるので素早く処理できる点で優れています。どちらも膨大なデータを高速に処理するのに向いています。

三次キャッシュについて

三次キャッシュが多いCPUはパソコンの速度を著しく低下させずに使用できる点で使い勝手が良いです。特に頻繁にメインメモリにアクセスしてパソコンの動作が遅くならないようにするようなときで役に立ちます。

三次キャッシュを「Xeon Silver 4210R」と「Core i5 10600K」を比べると「Xeon Silver 4210R」は13MBであり「Core i5 10600K」は12MBです。「Xeon Silver 4210R」も「Core i5 10600K」もキャッシュ容量について違いがほぼゼロと言えるでしょう。実用上の差はありません。ほかの視点で決めることをおすすめします。

三次キャッシュ評価
Core i5 10600K
12MB50/100
Xeon Silver 4210R
13MB55/100

コア数について

コア数が多いCPUは同時に複数の作業を処理効率を上げることができ、より多くのアプリケーションを同時に実行できる点で秀でています。例えば複数の動作を同時処理するような場合におススメです。

コア数を比べると「Xeon Silver 4210R」は10コアであるのに対して「Core i5 10600K」は6コアです。4コアの差があります。「Core i5 10600K」と比べて「Xeon Silver 4210R」はややコア数が多いです。「Xeon Silver 4210R」は一つのタスクについて並列で処理することで高速で処理したり、多くのタスクを同時に実行出来る点で「Core i5 10600K」よりも多少優れているかもしれません。「Xeon Silver 4210R」は複数の動画のエンコードのような作業をするのにややおススメです。実際に使うことを想定したとき「Xeon Silver 4210R」と「Core i5 10600K」は体感上多少大きい違いがあります。「Xeon Silver 4210R」は「Core i5 10600K」よりいいと言えます。ただ決定的に優れていると言える程の差はありません。

コア数評価
Core i5 10600K
6コア50/100
Xeon Silver 4210R
10コア68/100

マルチスレッド対応について

マルチスレッドに対応しているCPUは複数同時処理で作業できる点で優れています。例えばパソコンの複数の処理を効率的に並行実施するといったようなケースで役立ちます。

「Xeon Silver 4210R」も「Core i5 10600K」もマルチスレッドに対応しているCPUです。そのため同時実行可能な仕事が多くできる点で秀でています。どちらも複数の作業を処理効率を保ちながら同時進行するのに適しています。

スレッド数について

スレッド数が多いCPUは複数のアプリケーションを同時に処理できる点で秀でています。例えば同時に複数の処理をするような場合に向いています。

スレッド数について「Core i5 10600K」と「Xeon Silver 4210R」を比べると「Core i5 10600K」は12スレッドであり「Xeon Silver 4210R」は20スレッドです。8スレッドもの差があります。「Core i5 10600K」と比べて「Xeon Silver 4210R」は非常に多いです。待ち時間・バッファーが多いタスクを同時に実行する際に効率的に処理できる点で「Xeon Silver 4210R」の方が優れているでしょう。「Xeon Silver 4210R」は複数のアプリケーションを同時にストレスなく実行するのに非常におすすめです。実際に使うことを想定したとき「Core i5 10600K」と比べて「Xeon Silver 4210R」はとても優れていると言えます。「Xeon Silver 4210R」を選ぶ主な判断材料の一つになります。

スレッド数評価
Core i5 10600K
12スレッド48/100
Xeon Silver 4210R
20スレッド66/100

基本情報について「Core i5 10600K」と「Xeon Silver 4210R」を比較

TDPについて

TDPが小さいCPUは発熱が少ないのでノートパソコンなどで使用できる点で優れています。例えば冷却性能が低い小型PCケースに搭載するようなケースで重宝します。

TDPについて比べると「Xeon Silver 4210R」は100Wに対して「Core i5 10600K」は125Wです。25Wの差があります。「Xeon Silver 4210R」の放熱量は「Core i5 10600K」に比べて比較的小さいです。CPU自体の発熱を少なくできる点で「Xeon Silver 4210R」の方が良いです。「Xeon Silver 4210R」は熱の放散を抑えることができるため、冷却機構を小型化して本体をスリム化したり、モバイルで利用するのにややおすすめです。実際の利用を想定したとき「Xeon Silver 4210R」と「Core i5 10600K」の体感上の違いはどちらかといえば大きいです。「Xeon Silver 4210R」は「Core i5 10600K」よりいいでしょう。ただ決定的といえるくらいの差はないです。

TDP評価
Core i5 10600K
125W30/100
Xeon Silver 4210R
100W46/100

「Core i5 10600K」と「Xeon Silver 4210R」の違いを表で比較する

Core i5 10600KXeon Silver 4210R
画像Core i5 10600KXeon Silver 4210R
シリーズ名Comet LakeCascade Lake
内蔵グラフィックスIntel UHD Graphics 630 -
ソケットの形状LGA1200LGA3647
TDP125W100W
通常利用時の最大周波数4.1GHz2.4GHz
ブースト時の最大周波数4.8GHz3.2GHz
三次キャッシュ対応
三次キャッシュ12MB13MB
コア数6コア10コア
マルチスレッド対応
スレッド数12スレッド20スレッド

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