Core i5 10500 と Core i5 9600KF のレビュー。どちらがいい?

作成日時: 2020-05-27 17:12:30、更新日時: 2021-10-20 18:54:39

Core i5 10500Core i5 9600KF
Core i5 10500Core i5 9600KF

「Core i5 10500」と「Core i5 9600KF」についてどちらの評価が優れているかについて詳しく解説。使い勝手や利便性について評価・比較しました。どちらのCPUを選んだらいいのか悩んでいるならお勧めします。

Core i5 10500Core i5 9600KF
Core i5 10500Core i5 9600KF
総合評価:
TDPrating-image3.8
65W
rating-image2.5
95W
通常利用時の最大周波数rating-image2.2
3.1GHz
rating-image4.4
3.7GHz
ブースト時の最大周波数rating-image4.2
4.5GHz
rating-image4.9
4.6GHz
三次キャッシュrating-image2.5
12MB
rating-image2.0
9MB
コア数rating-image2.5
6コア
rating-image2.5
6コア
スレッド数rating-image2.4
12スレッド
rating-image1.2
6スレッド

Core i5 9600KF と比較して Core i5 10500 を選ぶメリット

  • 三次キャッシュ

    50.3点(12MB) vs 39.7点(9MB)

  • スレッド数

    48.8点(12スレッド) vs 24.7点(6スレッド)

  • マルチスレッド対応

Core i5 10500 と比較して Core i5 9600KF を選ぶメリット

  • 定格周波数

    44.9点(3.1GHz) vs 89点(3.7GHz)

  • ブースト時の周波数

    84.9点(4.5GHz) vs 97.7点(4.6GHz)

「Core i5 10500」と「Core i5 9600KF」を徹底比較する

基本情報について「Core i5 10500」と「Core i5 9600KF」を比較

TDPについて

TDPが小さいCPUは発熱が少ないのでノートパソコンなどで使用できる点で優れています。例えば冷却性能が低い小型PCケースに搭載するようなケースで重宝します。

TDPについて比べると「Core i5 10500」は65Wで「Core i5 9600KF」は95Wです。30Wもの差があります。「Core i5 9600KF」と比べて「Core i5 10500」はかなり小さいです。最大放熱量の小ささランキングで比べると全2005製品中「Core i5 10500」は509位であるのに対し「Core i5 9600KF」は1229位で、CPUの中ではケタ違いな差があると言えそうです。

「Core i5 10500」はCPU自体の発熱を少なくできる点で「Core i5 9600KF」よりも優れていると言えます。熱の放散を抑えることができるため、冷却機構を小型化して本体をスリム化したり、モバイルで利用するのに「Core i5 10500」はかなりオススメです。実際の利用を想定したとき「Core i5 10500」の方が「Core i5 9600KF」よりも非常に優れているでしょう。「Core i5 10500」を選ぶ上で重要な判断材料の一つとなるでしょう。

TDP評価
Core i5 10500
65W76/100
Core i5 9600KF
95W49/100

CPU性能について「Core i5 10500」と「Core i5 9600KF」を比較

通常利用時の最大周波数について

通常利用時の最大周波数が高いCPUは高速に演算処理できるため、一度に多くの処理を実行可能な点で優れています。例えば複雑な処理を頻繁に行うような作業をするといったケースにおすすめです。

通常利用時の最大周波数について比べると「Core i5 9600KF」は3.7GHzであるのに対して「Core i5 10500」は3.1GHzです。0.6GHzの差があります。「Core i5 10500」の定格クロック数と比べて「Core i5 9600KF」はとても高いです。定格周波数ランキングで比べると2150製品の中で「Core i5 9600KF」は148位で「Core i5 10500」は687位なのでCPUの中では差はかなり大きいと言えます。

「Core i5 9600KF」はデータやアクセス処理を高速化できる点で「Core i5 10500」よりも秀でています。「Core i5 9600KF」は複数の作業、アプリケーションを同時に処理するのに非常に向いています。実際の利用を考えると「Core i5 10500」と「Core i5 9600KF」は体感値として遥かに大きい差があります。「Core i5 9600KF」に決める上で一つの主な判断材料となるでしょう。

通常利用時の最大周波数評価
Core i5 10500
3.1GHz44/100
Core i5 9600KF
3.7GHz88/100

ブースト時の最大周波数について

ブースト時の最大周波数が高いCPUは3Dゲームなどで高い処理能力を維持できる点で使い勝手が良いです。例えば動画のエンコードなど、CPU負荷の高い作業をするようなときにおすすめです。

ブースト時のクロック数ランキングで見てみると727製品中「Core i5 10500」は177位で「Core i5 9600KF」は156位です。ほとんど差は無いと言えます。

パソコンの処理速度を上げることができる点で「Core i5 9600KF」の方が「Core i5 10500」よりも秀でています。消費電力や発熱を維持したまま処理速度をアップするのに「Core i5 9600KF」はとても適しています。実際に利用する上で「Core i5 9600KF」と「Core i5 10500」の実用上の違いはかなり大きいです。「Core i5 9600KF」にする上で主な判断材料の一つとなると思います。

ブースト時の最大周波数評価
Core i5 10500
4.5GHz84/100
Core i5 9600KF
4.6GHz97/100

三次キャッシュ対応について

三次キャッシュに対応しているCPUはそれぞれのデータを階層別で管理することで処理能力を上げることができる点で優れています。例えばデータを階層別で管理できるのでメインメモリの処理を速くするようなときで役に立ちます。

「Core i5 9600KF」も「Core i5 10500」も三次キャッシュに対応しているCPUです。そのため多くの中間情報を高速に引き出せるので素早く処理できる点で優れています。どちらも膨大なデータを高速に処理するのに向いています。

三次キャッシュについて

三次キャッシュが多いCPUはパソコンの速度を著しく低下させずに使用できる点で使い勝手が良いです。特に頻繁にメインメモリにアクセスしてパソコンの動作が遅くならないようにするようなときで役に立ちます。

三次キャッシュについて「Core i5 10500」と「Core i5 9600KF」を比較すると「Core i5 10500」は12MBに対して「Core i5 9600KF」は9MBです。3MBの違いがあります。「Core i5 10500」は「Core i5 9600KF」と比較してややキャッシュ容量が多いです。三次キャッシュ容量の多さランキングで見てみると1194製品中「Core i5 10500」は475位で「Core i5 9600KF」は565位です。ほとんど差は無いと言えます。

RAMのアクセスや消費量を減らすことができため、パフォーマンス全体を向上させることができる点で「Core i5 10500」の方がよいです。よりCPUのポテンシャルを引き出して快適に使用するのに「Core i5 10500」は多少おススメです。実際の利用を考えると「Core i5 9600KF」と「Core i5 10500」は体感上多少大きい差があります。「Core i5 10500」は「Core i5 9600KF」より良いと言えるでしょう。しかし決定的といえる程の違いはないでしょう。

三次キャッシュ評価
Core i5 10500
12MB50/100
Core i5 9600KF
9MB39/100

コア数について

コア数が多いCPUは同時に複数の作業を処理効率を上げることができ、より多くのアプリケーションを同時に実行できる点で秀でています。例えば複数の動作を同時処理するような場合におススメです。

コア数について「Core i5 9600KF」と「Core i5 10500」を比較すると「Core i5 9600KF」は6コアであり「Core i5 10500」は6コアです。コア数について「Core i5 10500」も「Core i5 9600KF」もほとんど同じと言えます。コア数の多さランキングで見てみると2152製品中「Core i5 10500」は457位で「Core i5 9600KF」は480位です。ほとんど差は無いと言えます。

体感できるほどの差は無いです。他の視点から見て選択する方がよいでしょう。

コア数評価
Core i5 10500
6コア50/100
Core i5 9600KF
6コア50/100

スレッド数について

スレッド数が多いCPUは複数のアプリケーションを同時に処理できる点で秀でています。例えば同時に複数の処理をするような場合に向いています。

スレッド数を「Core i5 9600KF」と「Core i5 10500」を比べると「Core i5 9600KF」は6スレッドに対して「Core i5 10500」は12スレッドです。6スレッドの差があります。「Core i5 10500」は「Core i5 9600KF」に比べて比較的スレッド数が多いです。スレッド数の多さランキングで比べると804製品の中で「Core i5 10500」は353位で「Core i5 9600KF」は550位なのでCPUの中では差はかなり大きいと言えます。

待ち時間・バッファーが多いタスクを同時に実行する際に効率的に処理できる点で「Core i5 10500」の方が「Core i5 9600KF」よりも多少優れているかもしれません。「Core i5 10500」は複数のアプリケーションを同時にストレスなく実行するのに多少適しています。実際に使う場面で「Core i5 10500」と「Core i5 9600KF」は体感上やや大きい差があります。「Core i5 9600KF」より「Core i5 10500」が良いですが、非常に優れているとまでは言えません。

スレッド数評価
Core i5 10500
12スレッド48/100
Core i5 9600KF
6スレッド24/100

「Core i5 10500」と「Core i5 9600KF」の違いを表で比較する

Core i5 10500Core i5 9600KF
画像Core i5 10500Core i5 9600KF
シリーズ名Comet LakeCoffee Lake-S Refresh
内蔵グラフィックスIntel UHD Graphics 630 -
ソケットの形状LGA1200LGA1151
TDP65W95W
通常利用時の最大周波数3.1GHz3.7GHz
ブースト時の最大周波数4.5GHz4.6GHz
三次キャッシュ対応
三次キャッシュ12MB9MB
コア数6コア6コア
マルチスレッド対応 -
スレッド数12スレッド6スレッド

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