Core i7 10700 と Core i7 9700KF の違いを徹底比較。詳しい評価をまとめました

作成日時: 2020-05-27 15:52:58、更新日時: 2021-10-20 16:30:57

Core i7 10700Core i7 9700KF
Core i7 10700Core i7 9700KF

「Core i7 10700」と「Core i7 9700KF」はどういう面で違いや差があるのでしょうか?どっちを選んだ方がいいのかを評価レビューしました!どちらのCPUを選んだらいいのかを初心者でも分かるように説明しました。

Core i7 10700Core i7 9700KF
Core i7 10700Core i7 9700KF
総合評価:
TDPrating-image3.8
65W
rating-image2.5
95W
通常利用時の最大周波数rating-image1.7
2.9GHz
rating-image4.0
3.6GHz
ブースト時の最大周波数rating-image4.9
4.8GHz
rating-image4.9
4.9GHz
三次キャッシュrating-image3.0
16MB
rating-image2.5
12MB
コア数rating-image3.0
8コア
rating-image3.0
8コア
スレッド数rating-image2.9
16スレッド
rating-image1.7
8スレッド

Core i7 9700KF と比較して Core i7 10700 を選ぶメリット

  • 三次キャッシュ

    61点(16MB) vs 50.3点(12MB)

  • スレッド数

    58.8点(16スレッド) vs 34.7点(8スレッド)

  • マルチスレッド対応

Core i7 10700 と比較して Core i7 9700KF を選ぶメリット

  • 定格周波数

    34.7点(2.9GHz) vs 80点(3.6GHz)

「Core i7 10700」と「Core i7 9700KF」を徹底比較する

CPU性能について「Core i7 10700」と「Core i7 9700KF」を比較

通常利用時の最大周波数について

通常利用時の最大周波数が高いCPUは高速に演算処理できるため、一度に多くの処理を実行可能な点で優れています。例えば複雑な処理を頻繁に行うような作業をするといったケースにおすすめです。

通常利用時の最大周波数について比べると「Core i7 9700KF」は3.6GHzであるのに対して「Core i7 10700」は2.9GHzです。0.7GHzの差があります。「Core i7 10700」の定格クロック数と比べて「Core i7 9700KF」はとても高いです。定格周波数ランキングで比べると全2150製品中「Core i7 9700KF」は191位であるのに対し「Core i7 10700」は911位で、CPUの中ではケタ違いな差があると言えそうです。

「Core i7 9700KF」はデータやアクセス処理を高速化できる点で「Core i7 10700」よりも秀でています。「Core i7 9700KF」は複数の作業、アプリケーションを同時に処理するのに非常に向いています。実際の利用を考えると「Core i7 10700」と「Core i7 9700KF」は体感値として遥かに大きい差があります。「Core i7 9700KF」に決める上で一つの主な判断材料となるでしょう。

通常利用時の最大周波数評価
Core i7 10700
2.9GHz34/100
Core i7 9700KF
3.6GHz80/100

ブースト時の最大周波数について

ブースト時の最大周波数が高いCPUは3Dゲームなどで高い処理能力を維持できる点で使い勝手が良いです。例えば動画のエンコードなど、CPU負荷の高い作業をするようなときにおすすめです。

ブースト時の最大周波数を「Core i7 9700KF」と「Core i7 10700」を比較すると「Core i7 9700KF」は4.9GHzで「Core i7 10700」は4.8GHzです。「Core i7 9700KF」も「Core i7 10700」も同じくらいのクロック数です。ブースト時のクロック数ランキングで見てみると727製品中「Core i7 10700」は106位で「Core i7 9700KF」は89位です。ほとんど差は無いと言えます。

体感できるほどの違いは無いです。別の角度から比較するほうがいいでしょう。

ブースト時の最大周波数評価
Core i7 10700
4.8GHz97/100
Core i7 9700KF
4.9GHz98/100

三次キャッシュ対応について

三次キャッシュに対応しているCPUはそれぞれのデータを階層別で管理することで処理能力を上げることができる点で優れています。例えばデータを階層別で管理できるのでメインメモリの処理を速くするようなときで役に立ちます。

「Core i7 9700KF」も「Core i7 10700」も三次キャッシュに対応しているCPUです。そのため多くの中間情報を高速に引き出せるので素早く処理できる点で優れています。どちらも膨大なデータを高速に処理するのに向いています。

三次キャッシュについて

三次キャッシュが多いCPUはパソコンの速度を著しく低下させずに使用できる点で使い勝手が良いです。特に頻繁にメインメモリにアクセスしてパソコンの動作が遅くならないようにするようなときで役に立ちます。

三次キャッシュについて「Core i7 10700」と「Core i7 9700KF」を比べると「Core i7 10700」は16MBに対して「Core i7 9700KF」は12MBです。4MBもの差があります。三次キャッシュという視点において「Core i7 10700」は「Core i7 9700KF」より非常に多いキャッシュ容量です。三次キャッシュ容量の多さランキングで見てみると1194製品中「Core i7 10700」は371位で「Core i7 9700KF」は463位です。ほとんど差は無いと言えます。

「Core i7 10700」は中間の計算結果を多く待避出来るので、複雑な計算をより早くできる点で「Core i7 9700KF」よりも優れていると言えます。「Core i7 10700」はよりCPUのポテンシャルを引き出して快適に使用するのにかなり向いています。実際に使う場面で「Core i7 9700KF」と比べて「Core i7 10700」は遥かに秀でていると言えます。「Core i7 10700」にする上で主な理由の一つになります。

三次キャッシュ評価
Core i7 10700
16MB60/100
Core i7 9700KF
12MB50/100

コア数について

コア数が多いCPUは同時に複数の作業を処理効率を上げることができ、より多くのアプリケーションを同時に実行できる点で秀でています。例えば複数の動作を同時処理するような場合におススメです。

コア数について「Core i7 9700KF」と「Core i7 10700」を比較すると「Core i7 9700KF」は8コアであり「Core i7 10700」は8コアです。コア数について「Core i7 10700」も「Core i7 9700KF」もほとんど同じと言えます。コア数の多さランキングで見てみると2152製品中「Core i7 10700」は324位で「Core i7 9700KF」は336位です。ほとんど差は無いと言えます。

体感できるほどの差は無いです。他の視点から見て選択する方がよいでしょう。

コア数評価
Core i7 10700
8コア60/100
Core i7 9700KF
8コア60/100

スレッド数について

スレッド数が多いCPUは複数のアプリケーションを同時に処理できる点で秀でています。例えば同時に複数の処理をするような場合に向いています。

スレッド数を「Core i7 9700KF」と「Core i7 10700」を比べると「Core i7 9700KF」は8スレッドに対して「Core i7 10700」は16スレッドです。8スレッドの差があります。「Core i7 10700」は「Core i7 9700KF」に比べて比較的スレッド数が多いです。スレッド数の多さランキングで比較すると全804製品のなかで「Core i7 10700」は272位で「Core i7 9700KF」は406位なので、大きく違うとまでは言えないもののそれなりの差はあります。

待ち時間・バッファーが多いタスクを同時に実行する際に効率的に処理できる点で「Core i7 10700」の方が「Core i7 9700KF」よりも多少優れているかもしれません。「Core i7 10700」は複数のアプリケーションを同時にストレスなく実行するのに多少適しています。実際に使う場面で「Core i7 10700」と「Core i7 9700KF」は体感上やや大きい差があります。「Core i7 9700KF」より「Core i7 10700」が良いですが、非常に優れているとまでは言えません。

スレッド数評価
Core i7 10700
16スレッド58/100
Core i7 9700KF
8スレッド34/100

基本情報について「Core i7 10700」と「Core i7 9700KF」を比較

TDPについて

TDPが小さいCPUは発熱が少ないのでノートパソコンなどで使用できる点で優れています。例えば冷却性能が低い小型PCケースに搭載するようなケースで重宝します。

TDPについて比べると「Core i7 10700」は65Wで「Core i7 9700KF」は95Wです。30Wもの差があります。「Core i7 9700KF」と比べて「Core i7 10700」はかなり小さいです。最大放熱量の小ささランキングで比べると全2005製品中「Core i7 10700」は484位であるのに対し「Core i7 9700KF」は1211位で、CPUの中ではケタ違いな差があると言えそうです。

「Core i7 10700」はCPU自体の発熱を少なくできる点で「Core i7 9700KF」よりも優れていると言えます。熱の放散を抑えることができるため、冷却機構を小型化して本体をスリム化したり、モバイルで利用するのに「Core i7 10700」はかなりオススメです。実際の利用を想定したとき「Core i7 10700」の方が「Core i7 9700KF」よりも非常に優れているでしょう。「Core i7 10700」を選ぶ上で重要な判断材料の一つとなるでしょう。

TDP評価
Core i7 10700
65W76/100
Core i7 9700KF
95W49/100

「Core i7 10700」と「Core i7 9700KF」の違いを表で比較する

Core i7 10700Core i7 9700KF
画像Core i7 10700Core i7 9700KF
シリーズ名Comet LakeCoffee Lake-S Refresh
内蔵グラフィックスIntel UHD Graphics 630 -
ソケットの形状LGA1200LGA1151
TDP65W95W
通常利用時の最大周波数2.9GHz3.6GHz
ブースト時の最大周波数4.8GHz4.9GHz
三次キャッシュ対応
三次キャッシュ16MB12MB
コア数8コア8コア
マルチスレッド対応 -
スレッド数16スレッド8スレッド

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Core i5 10600K

TDP:125W, 通常利用時の最大周波数:4.1GHz, ブースト時の最大周波数:4.8GHz, 三次キャッシュ:12MB, コア数:6コア, スレッド数:12スレッド

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